本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2006年12月7日 日経平均株価16,473.36(+102.08)
日経平均は続伸。ギャップアップして始まった後は昨日同様、先物は膠着状態となり、本日も前後場通して現物主導の動き。物色としては、今日は小型株より主力どころに買いが集まっていたという印象。

メジャーSQ前は荒れると言うデータは今回は全く当て嵌まりませんでした。外部環境が良かったと言うのもありますが、先週の急騰で買い戻す人は既に買い戻し、売り崩す動きは全くなくなっていましたね。従ってロールも順調に進んだということでしょう。個人的には相場が荒れてくれることを期待していたので、この動きにはちょっとガッカリです。日足は十字足となりましたが、雲の上に顔を出したことで強い動きは依然継続中。明日のGDP改定値、SQ、機械受注をこなした後、このトレンドを更に確かなものにできるのかに注目。ただ新規の参加者がどんどん入ってきた去年の年末と比べると、それほど勢いはないなと言う感じなんですがね。まあ外国人次第といったところでしょう。

本日の取引:A社 1勝 +10,000円
持ち越し:2000株



2006年12月6日 日経平均株価16,371.28(+105.52)
日経平均は反発。前場は為替とSQに対する警戒感から狭いレンジでの揉み合い。昨日もそうですがSQ週にしては珍しく先物に売りが出ないことで買い安心感が広がり、現物株が主導する形で指数は徐々に上げ幅を拡大してゆきました。今日で日足は先行スパンの上限付近まで上昇。ここが超えられずレジスタンスとなってしまうのか、ここを超えることでサポートとすることができるのか木・金の動きに注目。

為替に関しては、対ユーロでは依然として円安ですし、対ドルでも110円を切ってこなければ問題になるべレルではないでしょう。ただドルの独歩安が一方的に進むようだと、アメリカ株には徐々にネガティブ要因になってゆくと思います。


本日の取引:日立・A社 3勝 +26,000円
持ち越し:2000株



2006年12月4日 日経平均株価16,303.59(-18.19)

*2006年12月5日の更新はお休みします。

日経平均は小幅に反落。寄り付き段階では、先週急騰の反動、米国株安、ドル安で、今日は-150円ぐらいは仕方ないかなと云う雰囲気でした。しかし内需や小型株は堅調を維持し、先物にも散発的に大きな買いが入ったことで、朝安を撥ね返し後場はプラス圏まで浮上する場面もありました。まあ強かったという他に言いようがないですね。ただ現物が引けてから先物が売られ60円の逆ザヤ。買戻しという部分では、ひと段落したのかも知れません。

さて今週はメジャーSQなので、過去1年間のメジャーSQ週の火曜日~木曜日の値動きを調べてみました。騰落状況は3勝9敗と弱く、値動きはやはり荒い傾向にあります。特に最後の木曜日は要注意ですね。今回はどうなることか?

2005年12月6日(火)(-127.93)
2005年12月7日(水)(+61.28)
2005年12月8日(木)(-301.30)

2006年3月7日(火)(-175.14)
2006年3月8日(水)(-98.53)
2006年3月9日(木)(+409.42)

2006年6月6日(火)(-283.45)
2006年6月7日(水)(-288.85)
2006年6月8日(木)(-462.98)

2006年9月5日(火)(+27.89)
2006年9月6日(水)(-101.87)
2006年9月7日(木)(-271.68)

本日の取引:日立 3勝 +15,000円
持ち越し:なし



2006年12月1日 日経平均株価16,321.78(+47.45)
日経平均は続伸。CMEは90円ほど安くなっていたのですが、先物に昨日の残りと思われる買い戻しが継続したことで堅調なスタート。その後は終日狭いレンジでのも揉み合い。今日は特に言うこともありません。

証券税制はどうやら優遇税制撤廃の方向で決着しそうですね。最初に断っておきますけど、税金が上がって喜ぶ個人投資家などいませんし、私も大反対です。ただこれで参加者が減って株式市場が駄目になるかと言うと、それはまた別の話だと思います。

冷静に考えれば優遇税制のおかげで投資をやる人が増えたと言うよりか、2003年に大底を入れ、外国人が主導する形で大勢上昇トレンドになったから、やる人が増えたと考えるのが妥当だと思います。その証拠に先物なんかは税率は20%のまま変わりませんが、やる人は増えています。ですから優遇税制撤廃=株安というロジックは少し行き過ぎていると思います。

問題なのは株をやる人が増えたと言っても、せいぜい国民の10~20%位でしかないことです。だからこそ優遇税制を続けるべきだとの意見もありますが、これだけ税率が優遇されて上昇相場になっても、定期預金や国債しか買わない残りの80~90%の人は、例え税率が0%になっても株式市場には参加しない人達でしょう。税調もばかではありませんから、その辺は調査していると思いますよ。つまり税収面で考えれば、やってもやらなくても大勢に影響はないんですよ。それでも元に戻すというのは、なにおかいわんやです。貯蓄から投資と言っておきながら、リスクマネーを汚い物のようにしか見れない連中が仕切っている内は、結局何も変わらんでしょうね。

本日の取引:日立 3勝 +25,000円
持ち越し:なし



2006年11月29日 日経平均株価16,274.33(+198.13)
日経平均は続伸。米国高を受けギャップアップしての始まり。その後は目立った動きはなく、先物も最近にしては薄商いで推移していました。しかし最後に月末のドレッシングでしょうか、先物を買い上げて一段高となったところで大引け。これで月曜日の安値から一気に700円戻したことになり、遥か上にあった基準線を回復。9月にアイランドリバーサルを作った16,400円が次の目標と云ったところか。

しかし夏から続く米国の株高も不思議ですよね。長期国債は既に来年からの利下げ3回分は余裕で織り込む形で推移しています。当然? 株式市場も米国景気は減速するが来年からの利下げ=株高というロジックで動いているので、弱い経済指標が出ても市場はプラスに評価している訳です。ここまでなら話は分かるのですが、一転強い経済指標が出ると今度は利下げ見送りと云う発想には繋がらず、どういう訳か米国経済は堅調=株高になってしまうのですから笑ってしまいます。結局、今はどんな経済指標が出てもポジティブにしか評価されてないと云うことですね。個人的にはこの超楽観サイクルが終わるトリガーは、やはり為替になるんだと考えています。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2006年11月29日 日経平均株価16,076.20(+220.94)
日経平均は急反発。CMEはほぼ変わらずと云ったところで戻ってきましたが、寄り前に発表された10月の鉱工業生産指数が市場予想を大きく上回ったことでポジティブサプライズとなり、大きくギャップアップしての始まり。その後は狭いレンジでの揉み合いでしたが、後場寄りと2時過ぎに先物に大口の買いが入ったことで、裁定買いが入り指数は大幅高となった。

減少傾向だった裁定買い残も、ここ数日は増えたんじゃなかろうか。これが今後どう影響してくるかが問題。日経平均は転換線を超えたことで下値不安は後退したが、メジャーSQに向けボラティリティは高止まりしそうな気がします。このところ出てくるマクロ指標も良いものがでたり悪いものがでたりと跛行気味で難しい。

本日の取引:2勝0敗  A社 +17000円
持ち越し:なし



2006年11月28日 日経平均株価15,855.26(-30.12)
日経平均は小幅に反落。米国市場が大きく値下がりし、ギャップダウンしての始まりでしたが一段と売り込む向きはなく指数は下げ渋りました。直近、世界的な株高から日本だけが取り残されていたので、このような動きになるのも理解できます。

ただこう言う展開が続くと日本株が出遅れているとか、割安だから買いが入るなんて解説が出てきますが、それはどうかと思いますね。現在、世界を見渡して割安な株式市場なんて無いでしょう。絶対的なバリューで株を買える水準は既に超えており、現状のバリューはあくまで相対的な評価であり、後は動きのよい市場にマネーが流れているに過ぎません。またアメリカの株安なんかより、ドル安の方が世界経済にとって遥かに大きい問題であり、国家間または各種市場間のマネーフローに大きな影響を及ぼしていると考えるのが妥当でしょう。

本日の取引:1勝0敗  A社 +13500円
持ち越し:なし



2006年11月27日 日経平均株価15,885.38(+150.78)
日経平均は反発。朝方は為替が115円台前半までドル安が進んだこともあって、先物は120円ギャップダウンしての始まり。しかし、その後は先物にカウンター・トレードが入り急反発。寄付き直後の安値からザラバ高値まで300円の急上昇となりました。

出来高からはまだ買戻しの範疇は超えられませんが、先週から指摘している中小型株が徐々に出直ってきたのは良いことでしょう。ただいまの相場はその日の雰囲気だけで動いている感じで、方向性を確認するにはまだ時間がかかりそうです。

本日の取引:4勝0敗 A社・B社 +36000円
持ち越し:なし



2006年11月24日 日経平均株価15,734.60(-179.63)
日経平均は反落。CMEにサヤ寄せする形で大きくギャップダウンしての始まり。休み中に為替が円高に振れたことも有り、日経平均に寄与度の高いハイテク関係中心に売られました。また先物にも仕掛け的な売りが入り、日経平均は一時マイナス300円近くまで急落。これで22日の上げも台無しと言った感じですね。しかし、円高と言っても現状116円台で企業サイドからすればまだ充分円安水準であり、これを売り材料とされてしまうのですから、かないません。ただ直近売り込まれた小型株は本日も比較的強い動きをしていましたから、この辺が唯一の救いと言ったところ。

メジャーSQが終わるまでは、指数の動きを分析しても無意味ですね。それでまでは裁定解消がかからない小型株で遊んでいた方が無難でしょう。

本日の取引:3勝4敗  A社・B社  +5800円
持ち越し:なし



2006年11月22日 日経平均株価15,914.23(+180.09)
日経平均は反発。ようやく上昇したと云う感じですね。昨日の足が結果的に下げ止まりを示唆し、本日が陽線のつつみ足ですから、暫くはリバウンドが続いてもおかしくありません。しかし、まだ日足転換線も抜いていないので、過度の期待も禁物でしょう。

9月に取った株主優待が届き始めたので、家の中にダンボールが散乱しています。優待は両建てで取っているので、全部無料(厳密には配当調整金と信用売りの金利を若干取られる)なんですが、さすがに15社は貰いすぎでしたかね(笑) 毎年これだけで金額にして年10万円ぐらい優待だけをガメています。我ながらセコイとは思いますが止められません。優待取りも長年やっていると、本当に必要な物だけを効率よく取ることができるようになります。特にコメなんかは、どの会社も新米のこしひかりを送ってくれるので結構いいですよ。

本日の取引:3勝 B社 +25000円
持ち越し:B社 1000株



2006年11月21日 日経平均株価15,734.14(+8.20)
日経平均は小幅に反発。本日、陽線のはらみ足になれば、目先はリバウンド相場かなと思っていましたが、残念ながらそうはならず。ただそれに近い足が出たので、それほど悪くはありません。

近未来通信はやっぱり問題を起こしましたね。テレビCMや主要新聞などでも一面広告を使って、派手にIP電話の中継局オーナーを募集していたので、騙された人も多いことでしょう。個人的には、なんでこんなビジネスモデルで儲かるのか不思議に思っていましたが、実際に電話を使っていたユーザーが数十人しかいないとは呆れる話です。この会社、女子プロゴルフのスポンサーをやるなど、あまりにも大胆に営業していたので、逆に怪しまれなかったのか?? しかし、ちょっと考えれば、なんでIP電話なのに中継局がそんなに必要なのかがまず疑問ですし、そんなに儲かるのならオーナーなど外部から募集しないで、自社内で事業を完結すればよいだけの話でしょう。しかもココの広告はいつも中継局オーナーの募集が9割で、肝心の商品であるIP電話の広告は1割あるか無いかです。普通は逆ですよね。世の中うまい話は転がっていませんし、なにより自分が分からないものには投資しないことです。

本日の取引:3勝1敗 B社 +16600円
持ち越し:B社 1400株



2006年11月20日 日経平均株価15,725.94(-365.79)

日経平均は4日続落。日経平均はCMEに比べ若干弱めの寄り付き。最近、殆どCMEの清算値を上回ることが出来ず、この時点で今日も嫌な感じでした。その後は断続的に先物が売られたことで、裁定解消が出て、スパイラル的に下げが加速。気がつけば365円も下がっていたと言う感じです。12月のメジャーSQも意識され始めるので、今後、裁定残がいま以上に存在感を増しそうです。

しかし、なんの抵抗もなく雲を割れてしまったのは、需給の悪さを物語ってますね。思えば、あおぞら銀行の上場前後から動きがおかしくなり始めたので、まずは悪役の銀行セクターが下げ止まることが必要最低条件か。

相対的に小型株の下げがきついですが、そもそも異常な割高水準まで買われていた銘柄が下げているだけで、実態の良いものはそれほど酷く売られている訳ではありません。連れ安してオーバーシュートする場面はチャンスと考えたいものです。

本日の取引:1勝 B社 +4300円
持ち越し:B社 1500株

最近、小型株しか売買してないので銘柄名は書けないのでご了承下さい。



2006年11月17日 日経平均株価16,091.73(-72.14)
日経平均は3日続落。米国株は先週末からずっと上げっぱなしですが、日本株は逆に先週末より安くなってしまいました。なんでこんなに上値が重いのかは分かりませんが、基準線はおろか転換線もキープできないようでは、お話になりません。日柄も中途半端ですし、来週は一旦、雲割れを試しに行く展開か。

今年の相場は難しいとよく聞きますが、どうなんでしょうね。確かにそう言う一面もありますが、去年のよに、ただ株を買えば、猿でも豚でも儲かる相場なんて、そうそうあるものではありませんから、そういう意味では今年は普通でしょう。それに新興市場の下げはちょっときついですが、日経平均は年初とほぼ同じ水準ですから、そんなに酷い相場でもありません。これでキツイなんて言ってる人は、罰当たりです。

本日の取引:2勝 B社 +16400円
持ち越し:B社 1200株



2006年11月16日 日経平均株価16,163.87(-79.60)
日経平均は続落。本日も朝方こそは、米国株の続伸を受けて小高く始まりましたが、昨日同様上値は重く次第にジリ貧となる。後場に前日終値を割ると先物に投げが出て下げ幅を拡大して終了。日経平均は再び転換線を割り込んだことで雰囲気は悪くなった。当面は転換線の攻防で下値は先行スパンの上限レベルがサーポートになるのかと云ったところ。

これで2日連続で期待を裏切られる形になりましたが、逆に米国が急落して戻ってきたとき、日経がどう動くのか見てみたい気もします。

本日の取引:2勝 B社・A社 +18300円
持ち越し:B社 1200株



2006年11月15日 日経平均株価16,243.47(-46.08)
日経平均は反落。米国株が連日の高値更新で、東京市場も期待がかかりましたが、CMEの清算値に一回も届くことなく安値引け。GDPが終われば今度は利上げ懸念で様子見、明日は米CPIで様子見とでも言うんでしょうかね。

今朝の日経に「なんで日本はこんなに個人消費が悪いんだ?」と外国人が言っているという記事がありましたが、これには笑っちゃいましたね。日本人からすれば、貯蓄率がマイナスになるまで消費するアメリカ人を「なんでそんなに消費するんだ?」という感じで見ているんですがね(笑)

日本の個人消費が伸びないのは、まだ企業の利益が個人レベルまで降りてこないというのもありますが、農耕民族特有のDNAが影響しているのかも知れません。狩猟民族は腹が減れば狩りに出かけ、その日の獲物を獲って生活します。獲物がいなくなれば土地を移動すれば良いだけですから、基本的に貯えは必要ありません。一方、農耕民族は土地に定住し、コツコツ畑を耕し収穫をまちます。万一、日照りや台風で作物が全滅すれば直ぐに死活問題になりますから、余裕のあるときに物を貯めると云う文化が定着したのかも知れません。

本日の取引:B社買い700株
持ち越し:B社1,000株 A社1,000株



2006年11月14日 日経平均株価16,289.55(+267.06)
日経平均は反発。懸念されていた7-9月のGDPは市場予想値を上回り、堅調な展開になりました。GDPの発表で先物はショートカバーさると思っていたので、別に驚きはありませんが、予想外に+サイドに振れたことで、上げ幅が拡大しました。ただ中身は外需主導で、個人消費は落ち込み、在庫も増えているので、手放しで喜べるものではないでしょう。

あおぞら銀行の上場は、大方の予想通りズッコケましたが、ただ皮肉なもので、前日まであおぞら銀行の代替で売られていた他の銀行株が一斉に買い戻されたことで、指数の上昇にはずみがつきました。今日はこれも大きかったですね。今日のGDPを受けて、日銀の年内追加利上げも現実味をおびてきましたが、為替市場をみるとまだ利上げ無し派の方が多いんでしょうかね。

しかし、米ナスダックは呆れる強さです。日経平均は9月の安値をつけたときと時と同じで、雲にタッチした翌日に大幅上昇となり、転換線を超えてきたので、再び上昇トレンドに転換できるか期待のかかるところです。

本日の取引:B社・A社買い 5勝 +43,400円
持ち越し:B社300株 A社1,000株



2006年11月13日 日経平均株価16,022.49(-89.94)
日経平均は4日続落。7-9月GDPとあおぞら銀行上場を明日に控え、様子見気分が強いなか、先物主導で売られ、下げ幅は一時200円に迫る場面もありました。ただその後は先物にショートカバーが入ったことで、16,000円を維持して終了。

明日のGDPに関しては市場の期待値が低いので、極端に悪化しなければショートカバーが入る可能性の方が高いんじゃないでしょうか。ただ特段新規の買い材料もないことから、上値も限定的でしょう。日経平均の後場のチャートは、明日の予行演習をしていたように見えます。まあ予想が外れて意外な展開になってくれた方が面白いんですがね。

本日の取引:A社・B社買い 1勝 +12,000円
持ち越し:B社 500株



2006年11月10日 日経平均株価16,112.43(-86.14)

日経平均は反落。米国株が反落するも、日経平均は先行して下げていたので影響は軽微で、それなりの値動きでした。後場に入ると先物に仕掛け買いが入り先物は16,300円までありましたが、機械受注で急落。まさにシンジラレナ~イと言う値動きでした。毎月恒例とは云え、この機械受注は発表時間を引け後にずらすとか、なんとかならないんですかね。

最近出てくるマクロ経済指標が良くないですね。機械受注もこのところネガティブサプライズの方が多いですし、景気動向指数(先行指数)も3ヶ月連続で50%割れになるなど、景気の先行きに不安が広がっています。しかし、現状景気が悪いかと言えば、そんなことはなく企業業績は絶好調です。ミクロとマクロのどちらが正しいかと言うことですが、これはシンクタンクが詳細に分析しても予想が外れるものですから、個人レベルで分析しても分かるものではありません。ただ言えることは景気循環の端境期にはこうした矛盾が必然的に発生すると云うことです。株式市場は、どちらかと言えばミクロに比重をかけて動いていますから、ミクロが目に見える形で悪化しなければ多くの個人投資家は信用しません。ですから自分が気づいたときは既に手遅れで、株で損をする投資家が圧倒的に多い訳です。まぁこれもあくまで結果論なのですがね。個人で経済分析などしても意味が無いとは言いませんが、そんな面倒なことをしなくても、チャートだけ見ていれば最低限のリスク管理はできるわけですから、それで良いんじゃないでしょうか。

本日の取引:A社・B社・日立 5勝2敗 +23,700円
持ち越し:なし




2006年11月9日 日経平均株価16,198.57(-17.17)

日経平均は小幅に続落。米国株が連日強い動きをしているにも関わらず、日本株は本日も売られ軟調な展開。ただ先物は引けに買い戻され16,250円で終了。それにしても訳が分からない動きですね。裁定解消で下がったなどと言ってる人もいますが、それならこんな動きにはならいでしょう。まあ需給が悪いと言ってしまえばそれまでですが、明日のオプションSQ通過後に動きが変わってくるのか注目。

銀行株や証券株の動きを見ていると来週上場のあおぞら銀行の影響がかなり出ているようですね。証券関係者は、あおぞら銀行の上場に関しては、おしなべて口が重いですが、これが上手くいくか失敗するかで、その後のマーケットに大きな影響を与えそうです。

本日の取引:A社買い
持ち越し:700株



2006年11月8日 日経平均株価16,215.74(-177.67)
NYダウは6日間の下落を陽線2本で切り返しましたが、日経平均は米国に逆行する形で比較的大きな下げとなりました。サポートラインの16,200円で止まったというか、止めたと云った感じですかね。

日本株が下がるのは、通期予想を据え置く企業が多いからだと言う解説がありますが、これはちょっと可笑しいでしょう。そもそも9月中間決算を大幅に上方修正した企業が、通期予想を据え置くこと自体がまず異常であり、その予想結果を受けて株価が決るかのような解説も異常と言わざる得ないでしょう。

本日の取引:タカタ 2勝  +28,000円
持ち越し:なし



2006年11月7日 日経平均株価16,393.41(+28.65)
日経平均は小幅に続伸。米国株の急伸を受け東京市場も大幅高の期待がかかりましたが、日足転換線を前に失速。終わってみればCMEの清算値を一回も超えることなくジリ貧の展開でした。この基準線を挟んでの揉み合いがどちらに抜けるのか見極める場面。

フセイン元大統領に死刑判決が出ましたが、いろいろ考えさせられますね。我々は何か犯罪が起こった場合、どちらが悪でどちらが正義かを瞬間的に判断しています。習慣的にと云った方が適切ですかね。時代に関係なく個人間の争いは善悪の判断がつけ易く、その評価も不変的ですが、それを国家単位として、事象の観測点を世界史レベルに置き換えた場合、果たしてどちらが正義でどちらが悪だったかを正確に定義することは難しくなります。私は別にフセインの判決に文句がある訳ではありませんが、現在、世界の警察であるアメリカのブッシュ政権も、観測点が変われば評価も違うものになるんじゃないでしょうか。

本日の取引:A社・タカタ 2勝2敗  ±0円
持ち越し:なし



2006年11月6日 日経平均株価16,364.76(+14.74)
日経平均は小幅に反発。米国株安を受け前場は軟調な展開でしたが、0.618押しの16,200円レベルが本日もサポートとして機能しました。後場になると、板が薄い中、先物がスルスルと上昇しプラス圏で大引け。動きとしてはつまらない日が続いてますね。SQ週は火曜日・水曜日が荒れ傾向にあるので、それに期待しましょう。

先日、携帯電話の電源が突然入らなくなってしまって、昨日ドコモショップに修理依頼に行ってきました。休日はMNPで混んでいるかと思いきや、意外にガラガラでしたね。しかし、こっちはMNPの影響なんでしょうか? 私のF901icは買ってから既に2年近く経ってますが、こちらから何も言わなくても修理代は無料になりました。

しかし、携帯電話は年々壊れやすくなってきてますね。7年前に買った携帯は電源を入れば、まだ普通に動きますが、最近の高機能携帯は2年持ちませんね。もっともあの狭い空間に通話機能、インターネット、カメラ、音楽機能、決済機能、TVなどetc詰め込めば、そりゃ壊れない方が不思議です。私も設計の仕事をやっていたので分かりますが、基板をビルドアップしても、物理的な部品の実装スペースが限られるので、回路を削ったりしてエンジニアも相当無茶やっているなと思いますよ。ハード・ソフト含めてね。家電製品で云えば冷蔵庫に電子レンジをくっつけて、ついでに炊飯器とテレビとインターネットもつけちゃえなんて感じですからね。もうやり過ぎですよ。しかも使う方は、そんな事情など知りませんから、超精密ハイテク製品を振り回したり落としたりと、結構、雑に使っているんですよね。高機能化しないと日本では携帯が売れないのは分かりますが、壊れやすくて肝心なときに電話機として使えないんじゃ本末転倒でしょう。なんか最近、携帯の話題を書き過ぎかな・・ 私は決して携帯オタクじゃありませんから間違わないで下さいね。

本日の取引:A社2勝 +8,000円
持ち越し:なし



2006年11月2日 日経平均株価16,350.02(-25.24)
日経平均は小幅に続落。米国株安を受け、CMEにサヤ寄せしての寄り付き。その後は売り買いが交錯し、16,200円割れ寸前まで下がる場面もありましたが、最後は先物が買い戻され高値引け。なんとか基準線をキープして終わりました。裁定買い残が史上最高水準にありながら、信用買い残はピークからかなり減少しているので、個人の懐には余裕があり、この微妙なバランスが相場の膠着感を強めていると言ったところでしょうか。

楽天証券が主幹事のメンバーズは本日売り気配で終了。最近、IPOも公募割れがよくでますね。特にセントレックスを始めとする地方市場ベンチャーは酷い状態です。前にも書きましたが、この狭い日本にベンチャー市場を乱立し過ぎなんですよね。世界的に見てもこんな国はありませんよ。市場を統廃合する形で再編して、ベンチャー市場の信頼性を高めていかなければ、やがては投資家のみならず、日本の証券市場全体に悪い影響が出るんじゃないでしょうか。

本日の取引:A社・日立 3勝 +18,000円
持ち越し:なし



2006年11月1日 日経平均株価16,375.26(-24.13)
日経平均は小幅に反落。米国株は連日の小動きで日経も写真相場となる。前場、基準線付近まで下がるも、為替が若干円高に振れている以外は、特段売り込む材料もなく、内需系の株を中心に指数を下支えしました。明日以降、基準線をサポートに戻せるかに注目。価格帯出来高も多い水準なので、ここを割れてくるようだと厳しい。

6カ国協議再開にしても為替にしても、結局、アメリカの中間選挙を中心に動いているようですね。株式市場も次第にボラティリティが上がってくるんじゃないでしょうか。

本日の取引:A社 2勝  +14,000円
持ち越し:なし



2006年10月31日 日経平均株価16,399.39(+47.54)
日経平均は小幅に反発。米国株が落ち着いた動きで戻ってきたので、昨日の反動から買い先行の始まりとなるが、上値は重く前場は前日比マイナスになる場面もあった。しかし、後場寄りから先物が買われ、なんとかプラス圏で終了。下げ止まり感は見られないが、米国株が依然として上昇トレンドの中にあるので、押しは買われている様子。

番号ポータビリティ(MNP)は、なんか面白いことになってますね。問題がおきようがどうしょうが、取り合えず客を囲って後で考えようと云うのは、ADSLの時と同じSBの常套手段なので何を今更驚いているのか不思議でなりません。またこんなことは当然彼らの言う3,000通りのシミュレーションに入っていることでしょうから、ある意味確信犯ですよね。まあ、こんなことはどうでも良いのですが、シェア1位のドコモが値下げ競争による収益悪化より、シェアを失う道を選択したのは興味深いところです。NTTと違いドコモは純民間企業ですから、もう少しジタバタするかと思っていましたが、実に暢気なものです。

10月が終わりましたが、今年最低の成績でした。11月はもう少し真面目にトレードしようと思います。

本日の取引:日立・A社 2勝1敗 +13,000円
持ち越し:1000株



2006年10月30日 日経平均株価16,351.85(-317.22)
大幅に続落。金曜日の米国株はGDPの速報値が年率1.6%増と市場予想を下回り反落。景気後退がどうのこうのと、今更何を? と云う感じですがね。日経平均はCMEにサヤ寄せする形でギャップダウンして始まり、その後も殆ど戻す場面がなく、ジリ貧で大引けとなる。為替も円高になり外国人も利食い売りを出し易かったじゃないでしょうか。TOPIXイベントに絡む影響がどの程度あったのかは不明。

ただ全体的に見れば、直近買われ過ぎていた値嵩優良株中心の下げで、317円と云う指数の下げ幅ほどインパクトのある下げではありませんでした。中小型株は既に投げが一巡しているので、指数への感応度は鈍くなっているのかも知れません。いずれにしろ日経平均は転換線を割り込み、各種テクニカル指標も売り転換を出しました。次は基準線で止まれるかに注目。

本日の取引:A社 2勝+16,000円
持ち越し:なし



2006年10月27日 日経平均株価16,669.07(-142.53)
NYダウの連日の史上最高値更新を受け、日経平均も続伸して始まりましたが、直ぐに先物主導で失速。今日のような下がり方をすると必ず先物が悪者にされます。しかし、現状の裁定買い残を見てもらえば分かるように、騰がる時などはもっと先物主導でエゲツナイ上昇をするので、下がった時だけ文句を云うのは筋違いでしょう。

日経平均は転換線を若干下回って微妙なレベルで終わりました。一方、米国株は相変わらず快調ですが、既に相場は行き過ぎていると思います。確かに夏ぐらいまでは、日米の主要企業のPERを比較すれば、米国株の方に割安感がありました。しかし今では米国株はかなり割高になっています。コモディティ市場が凹んで、金の持って行き場がなくなり、仕方なく株が買われていると云うふうに見えてなりません。相場ですから、どこまで行くかは分かりませんが、チキンレースも終盤にきているのかも知れません。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2006年10月26日 日経平均株価16,811.60(+112.30)
日経平均は反発。NYダウはFOMC後に切り返し連日の史上最高値を更新。日経平均もCMEにサヤ寄せする形でギャップアップしての始まり。

転換線割れは回避しましたが、1日の値幅は100円に満たず、窓埋めレベルで終日揉み合いました。上に行くのか転換線割れで調整に向かうのか、見極める場面。

本日の取引:A社・金銭機械 5勝2敗 +18,300円
持ち越し:なし



2006年10月25日 日経平均株価16,699.30(-81.17)
日経平均は続落。CMEにサヤ寄せする形で小高く始まりましたが、昨日同様買いは続かず先物は安値引けとなりました。5月の窓を埋め勢いよく上に行けば、4月の高値は更新できると書きましたが、昨日、今日とどうも動きが良くないですね。逆に明日、転換線を割ってくるようだと基準線までの調整を考えるべきかも知れません。

それにしても米国株は下がりませんね。日経もそうですが直近のHV(Historical Volatility)の低下は嵐の前の静けさなのでしょうか。

本日の取引:なし
持ち越し:1,000株



2006年10月24日 日経平均株価16,780.47(-8.35)
日経平均は小幅に反落。米国株高を好感し5月に空けた窓を埋めましたが、上伸力はなく逆に失速してしまいました。今日はソフトバンクの動き=日経平均という感じでした。

今日の話題はなんと云っても、番号ポータビリティ前夜にソフトバンクモバイルが発表した、予想外割でしょう。ただどうなんでしょうね、無料と言っても加入者間だけですし、時間帯による縛り、メールは有料、端末割賦販売による縛り、といろいろあり、この辺が消費者に受け入れられるかは未知数でしょう。そもそも無料通話というのは、もうサプライズじゃないんですよね。自宅に帰れば今や殆どの家にパソコンがあるわけですから、IP電話やスカイプなど固定でのユーザー間の無料通話は既に常識です。

それでも携帯で無料通話をやったと云うのは新鮮で、ドコモとAUも座して死を待つ訳にはいかないでしょうから、なんらかの対抗措置をとることでしょう。結局、値下げ競争をしてもしなくても先行2社の国内での収益悪化は避けられず、厳しいことになりそうです。もっとも三つ巴の消耗戦になれば、勝者などなく各社厳しいことになるんでしょうけどね。消費者の立場からは価格破壊は大歓迎ですが、投資対象として見た場合は3社とも収益の落ち着きどころを探るまでは、投資不適格であると思います。ただSBの場合は、直近の信用倍率が拮抗しており、ある意味仕手化していますから、株価は携帯事業に関係なく当面乱高下しそうですがね。

本日の取引:A社 2勝  +20,000円
持ち越し:1,000株