ITは終わったのか/裁量労働制の功罪

今週の独り言



ITは終わったのか 2002年1月18日

インターネット確かに一時の熱狂的ともいえるIT株ブームは去りました。あれは、ただの幻想だったのでしょうか? ソフトバンクが20万円近くまで上昇したのは、ITに限りない可能性を感じたからでしょう。しかし、当時は通信環境やコンテンツも不十分で、期待ばかりが先走りしたのは否めません。

最近、私が感じているのがインターネットで商品を買うのに日本人もあまり抵抗が無くなって来たことです。私自身、本・米(コメ)・服など、かさばる物は、よくインターネットで買います。いま使っているパソコンもオンラインで買ったものですし、銀行口座・証券も勿論オンラインです。実際これは非常に便利で、直接見なくても品質に関係ないものは、わざわざ時間を割いて店舗に行く必要などなく、その分の時間が有効に使えます。

昨晩WBSでADSLを使った遠隔手術をやっていました。昨日やっていたのは、遠隔地にいる医者が、リアルタイムで画面を見ながら手術を指導するものでしたが、近い将来、実際に名医がオンラインで機械を操作する遠隔手術が一般的に普及するのでしょう。(国外では既に始まっている)日本にいながら世界中の名医に執刀してもらうことも可能なのです。

最近のIT株の崩壊をもって、もうIT革命は終わった等と、言う人がいますがとんでもないことです。私は本当のIT革命はこれから始まるのだと思います。



裁量労働制の功罪 1月11日

現在、日本のサラリーマン社会は年功序列給与から業績給に急速に移行されています。個人の能力に対して適性かつ公平に給料が決まる業績給は、一見、まことに結構なものですが、経営者が使い方を間違えると会社の存亡に関わることになります。

一番の問題点は、評価権者となる上司が【公正な評価】を下せるのかという問題です。そもそも、公正な評価を上司が下せるようになるには、よほどの訓練や、上司が不公平な評価を下さない為の社内システムの構築が必要だったのではないでしょうか。しかし、導入にあたり日本ではその最も重要な部分を蔑ろにしてしまったので、現在あちこちの会社で問題が出ています。

はっきり言ってしまえば、制度が整わないまま、こんなことをすれば、上司のご機嫌伺いばかりする茶坊主ばかりがはびこり、マイナス効果しか生まれないのです。そして、業績給を導入したことにより、困難な仕事に挑戦する者がいなくなるということです。目標が達成できなければ、当然その人の評価は下がることになるので、誰も困難な仕事はやりたがりません。最悪は足の引っ張り合いとなり、会社の業績が上がるどこの話ではありません。

私は裁量労働制を否定しているのではなく、順序が逆だったと言いたいのです。社内システム(社外でもいい)と評価権者の教育。これなくしてこの制度を導入するのは非常に危険なのです。

最近、日本でこの制度を最初に導入した大手企業は、裁量労働制を止めることを考えているそうです。なんでも弊害の方が多かったとか・・ 別に止めることはないと思うのですが、順番を間違えた経営ミスは重いですね。もう少し頭を使って経営をしてもらいたいものです。