余る余るは足らぬの始まり
格言解説
本間宗久の相場三昧伝61章に出ている「足らぬものは余る、余るものは足らぬと申すことあり」から来た格言だ。
本来の意味は米が豊作の年は、みんな油断して手当てもしないで食べるから米が足りなくなる。不作の年は用心して溜めたり倹約をして需給を調整するから逆に余るようになると言う意味。
しかし、これでは余りに抽象的で意味をなさないので、現在の経済活動に置き換えて考えてみたい。ある特定の商品が品切れになるほど、よく売れて儲かっていれば、我も我もと新規参入者が増え、一転過剰生産になり今度は余るようになる。逆に現在、余って困っているようなものは採算が悪く、撤退する人が多いので、何らかのきっかけで需要が増えれば、需給は非常にタイトとなる下地を作っていると考えられないか。
従って商品市場や株式投資での逆張りの有効性を言った格言である。
類似格言
反対格言
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