保ち合いのとき、慰みに商い仕掛まじきことの解説

相場格言集

保ち合いのとき、慰みに商い仕掛まじきこと


格言解説
本間宗久の相場三昧伝(第八十七章)に『相場保ち合いの時うっかり慰みに商い仕掛くることあり、はなはだ宜しからず、慎むべきなり』とある。

相場が保合いのとき、暇だからちょっと小銭でも稼いでやろうと、深く考えもせず、買いまたは、空売りを仕掛けてしまうことがあります。そんなとき相場が急に逆に動いたりすると、最初に仕掛けた玉をなかなか切ることができず、更にナンピンなんかしてしまい、泥沼の長期戦になってしまうことがあります。しかも、なんの信念も見通しもなく売買した玉ですから精神的にも最悪です。

宗久は(第一章)で『商いは踏み出し大切なり。踏み出し悪しき時は決して手違いになるなり』と最初の仕掛けのタイミングを非常に重視しています。

つまり待つときは忍耐強く待ち、チャンスのときは果敢に仕掛けるのがトレードの王道です。言うは易し行うは難しですがね。



類似格言
・忍耐して、時期到来を待て
・保ち合い相場になれて、大勢を見誤るな
・急いては事を仕損じる
・休むも相場


反対格言


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