話に投資せず物に投資せよ
格言解説
株に限らず、上手い投資話に騙される人は毎年あとを絶ちません。このような話を聞くたびに、私は悲しくなります。勿論、騙す人間の方が悪いのですが、騙される人間の方にも、かなり問題があるといわざるを得ないでしょう。
普通預金の金利が0.1％とか0.2％の時代に、元本保証で年利10％なんて商品があるわけがありません。もしあったとしても、そんな美味しい話を、わざわざ赤の他人に持ってくる奇特な人はいません。常識で考えれば分かることです。
真面目にやってる会社もあるので、全部がインチキとは言いませんが、「極秘情報入手！ ○Ｘ社は絶好の仕込み場！」とかいう情報を投資家に売りつける投資顧問も同じこと。本当に儲かるなら客など必要なく、自分で売買する方が遥かに効率的で、儲けも大きいはずです。それにあなたがもし、確実に儲かる極秘情報を入手したら、それをたかだか数万円のはした金で人に売りますか？ これも常識で考えればすぐに分かることです。
投資をしたいのなら、まず知識を身につけ（自分に投資する）、真贋（しんがん）を見極めることができる、心眼（しんがん）を養うことです。それが面倒だという人は、スケベ心など出さずに銀行預金だけしていればよいのです。
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