ニュースは発表された瞬間、古くさいものとなる
格言解説
株式市場でのニュース（材料）はそれが周知された時点で、情報としての価値は殆どなくなります。初心者の方には、なんのことか分からないと思うので、決算発表を例に話をしましょう。
今度のＡ社の決算は良い数字が出ると期待されているとします。そうするとまずインサイダー連中が動き、次に一部の投資家が上昇する株価をみて、好決算が出てから買ったのではもう遅いと、先回りで買いを入れてきます。また空売りしている人は不安になり、決算前に買い戻す人も出てくるでしょう。この時点で株価は大きく上昇し、上方修正まで織り込みに行ってしまうのです。
そして実際に良い決算が発表されても、先食いされている分、既に株価の上昇力はなくなっているという訳です。逆に悪い決算が予想されている場合は、この逆のロジックとなり株価はあまり下がりません。このことを株式用語で「織り込み済み」といいます。なので、よい決算が発表されてからノコノコと買いに行っても、それは既に周知されたなんの価値も無い情報ですから、儲けも少なく、下手すれば先に買ってた連中にカモにされるだけなのです。
類似格言
・噂で買って事実で売れ
反対格言
・早耳の早倒れ
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