実践的な会社四季報の読み方

会社四季報の見方と使い方


はじめに

会社四季報会社四季報の細かい見方を解説したサイトは他にも沢山あるので、当サイトでは詳細には触れません。そもそも四季報の見方など、解説するほどの事でも無いし、一冊の四季報を漠然と眺めることに意味はありません。ここでは、四季報の実践的な使い方を書いて終わりにしたいと思います。

会社四季報は投資家のバイブルか?

競馬新聞を真剣に読んだからと言って馬券は当たりませんよね。それと同じように四季報を見たからと言って儲かる訳ではありません。
競馬新聞と会社四季報

競馬新聞と四季報は実によく似ています。短評があって過去のデータ、直前の予想と、ほぼ同じ構成になっています。何が言いたいかと言うと、好調な馬、好調な業績の会社を紙面から探し出すのは、7歳の子どもにもできると言うことです。そんなんで儲かれば、みんな仕事を辞め朝から晩まで競馬新聞や四季報を読むことでしょう。

では、利用価値が無いかと言えば、そんなことはありません。そもそも四季報はピンポイントで見るのでは無く、時系列で見るものです。古い四季報と最新のものとを比較すると、いろいろなことが見えてきます。

①個々の会社が出す決算予想のクセ。(いつも楽観的な予想で後で下方修正する
  会社、慎重な予想を出して上方修正する会社など)

②従業員の増減。

③大株主の移動。

④有利子負債の増減。

⑤売上高・経常利益の推移。

大体、①~⑤を時系列で押さえれば、その会社の向かっている方向性や健康状態が分かります。新しい四季報を買ってきて、ピンポイントでこれらを見ても、大した意味はありません。どの様な状況の時にその馬が走ったのか、どのようなパターンになると会社の業績が伸びるのかは横の比較(他の馬・他の会社)では分かりません。あくまで縦の比較(時系列データ)で検証しなければ意味が無いのは、賢明な人なら理解できると思います。

ですから、古い四季報は捨てないことをお勧めします。ただ会社四季報は重くてかさばるので、置く場所が無い人もいるでしょう。そう言う人にはCD-ROM版もありますし、注目している会社だけ切り抜いてスクラップするのもよいでしょう。

同じようなものに会社情報と言うのがありますが、内容は殆ど同じです。だた来期の決算予想が2社で違っている場合があります。聞いた話ですと、会社情報は会社側が言ったものをそのまま載せていて、四季報は数字に社の予想が入っているのだそうです。調べてないので詳細は分かりませんが、まぁ気にする必要もないでしょう。好きな方を使って下さい。



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