株の注文から受け渡しまでの注意点。発注ミスに気をつける

株の売買(注文から受け渡しまでの注意点)


注文を出すときの注意点

従来の対面営業の証券会社では、よく会社名をいい間違えたり、売買注文を言った言わないでトラブルになることがありましたが、オンライン証券ではその心配はありません。但し間違いであろうが、なんであろうが貴方がリターンキーを押すことで瞬時に売買が成立してしまうので、注意しなければなりません。当たり前のことですが、リターンキーを押すこと=言い逃れの出来ない100%の自己責任となります。

発注ミスに気をつけよう

私も対面営業からネット証券に変わってから、発注ミスは何度もしています。
発注ミス

では私が実際にやったミスを多い順に書いてみます。

1.売買株数を間違える
単位株数の違う銘柄をデイトレードしている時に犯しやすいミス。殆どのネット証券が前受け制になっているので、例えば「NTTを1,000株(約5億円)買い」と間違えて注文しても、それだけの現金が口座に入ってなければエラーとなり約定されませんが、100株とかだったら余裕で約定されてしまう人もいるでしょうから、注意しなければなりません。

これも私がやったミスですが10,000株利食いしたつもりで、余裕をこいていたら、翌日口座に、9,000株残っていて、朝から売り気配なんてこともありました。ゼロを一つ打ち間違えるのは、よくやるミスなので皆さんも注意して下さい。

2.売りと買いを間違える
これも何ともマヌケなミスですが、過去に3~4回やっています。現物を売るつもりが更に買い増してしまったり、信用取引の売りと買いを間違えたりとかです。

3.銘柄を間違える
さすがにこのミスはやったことがありませんが、焦っているときなど可能性としてはあるでしょう。

また発注ミスは個人投資家だけではなく、機関投資家の人もやることがあります。突然とんでもない、板(注文)が画面に出たのを見たことがあります。勿論、直ぐに取り消されますが、その間に株価が大きく変動することもあるので注意しましょう。なお意図的に株価変動を狙って、売買する気のない大量注文を出したり、取り消したりする行為は証券取引法で禁止されています。実際に個人投資家が逮捕されたケースもあります。

交通事故を絶対に起こさない方法がないように、発注ミスを完全になくす方法もないでしょう。心に余裕のない時や体調が悪い時は、車も株も要注意とだけ言っておきます。

売買が成立したら

取引報告書を確認する
売買が成立すると後日、取引報告書が郵送されてきます。取引報告書には、約定日、売り買いの別、銘柄、株数、売買した単価、手数料、受渡代金などが記載されているので、自分が出した注文と相違がないかを確認し、万一、違っている場合は、証券会社の管理責任者に連絡する。

現在のネット証券は、取引報告書を郵送するか電子交付サービスにするかを自ら選択できるので、取引が多くて書類管理が面倒な人は電子交付サービスを申請した方が楽だと思います。取引内容はPDFファイルでパソコンからいつでも閲覧、印刷することが出来ます。

受け渡し
売買が成立した後の実際の株や現金の受け渡しは、売買成立の日から数えて4日目に行います。日数の数え方は、下記の図のように、土・日や祝日など証券会社が休みの日は数えません。ですから口座に充分な資金がなく、同一銘柄を1日に何度も売り買いすると、差金決済となりその日の取引ができなくなるので注意しましょう。
受け渡し日のイメージ図

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