株式投資のはじめ方(株価はどうして動く?)
需要と供給で価格は決まる

難しく考えることはありません。どんなものであれ価格と言うのは、需要(買い手)と供給(売り手)の関係で決まります。
株を買う人が売る人よりも多ければ上がりますし、逆に株式を売る人が買う人よりも多ければ下がるのです。株価は買い手と売り手のバランスによって決まるわけです。
バランスが常に保たれていれば株価は変化しないことになりますが、そんなことはありえません。よくスーパーでも食料品などは閉店時間が近づくと、売れ残りを嫌って価格を下げますね。これは供給側(スーパー)のいくらでもいいから処分したいという都合があるので、需給バランスが崩れ価格変動が起こったのです。
実際の株式市場も似たようなものです。唯一、違うとすれば人間のちょっとした心理でも市場はバランスを崩してしまうと言うことです。
では以下に株価変動要因となる事柄を見て行きましょう。
国際情勢

経済もこれほどグローバル化が進んでくると、他国の経済状態や政治などにも注意が必要です。戦争・経済不安・テロ・政変・など世界は常に動いており、自国のことだけを見ていても変化を捉えることは出来ません。
日本にとって影響が大きいのは、なんと言ってもアメリカ市場です。これは日本と言うよりも、世界にとってと言った方がよいのかも知れませんね。経済・軍事力とも圧倒的なアメリカの動向は常に把握しておきましょう。コンピュータが発達した現在では、リスクマネー(投機資金)があっと言う間に世界を駆け巡ります。
金利と株価

金利も株価に大きな影響を与えます。 一般的に金利と株価は図のシーソーのような関係になっています。金利が下がると株価は上がりますし、金利が上がると株価は下がります。
なぜでしょう?
金利が下がると、会社は借りるお金の金利が下がるので、設備投資が活発になり企業の業績も潤ってきます。また投資家からすれば、利子があまり付かない預貯金よりも株式を買った方が得だと言うことになり、株が買われることになります。
逆に金利が上がると、会社は、借りるお金の金利が上がるので、設備投資が難しくなります。また投資家は金利が高ければ、わざわざ株でリスクを取る必要も無いので、株が売られることになります。
但し、これは一般論での話で、昨今の日本のように経済がシュリンクしてしまったら、例えゼロ金利になっても設備投資は増えず、株も売られるなどと言うこともあるので、絶対ではありません。
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