逆日歩に買いなしの解説

相場格言集

逆日歩に買いなし


格言解説
逆日歩とは、信用取引で買いよりも売りが上回り、株不足が生じた場合、売り方が払う品貸料のことです。そもそも逆日歩がつくような銘柄は、実態以上に高く買われ過ぎているか、仕手化した銘柄が多いので、この格言ができたのでしょう。ただまともな銘柄でも逆日歩が付くことなど別に珍しくなく、なんでも杓子定規に買いなしと判断することはありません。

これとは反対に「逆日歩に売りなし」と云う格言があります。これは仕手筋が介入している銘柄などは、彼等は自分達が安く仕込んだ後、突然暴力的に大量の買いを入れ株価を吊り上げてきます。その過程でカラ売りを誘い込み、資金力のある筋は信用買いを現引きしたりして、意図的に株不足を発生させ、売り方を逆日歩攻めにします。こんな事情も知らずに素人が株価が高すぎると云う理由だけで、カラ売りなどすると、とことん踏み上げられることになります。ですから「逆日歩に売りなし」と云うのも的を射ています。

長期的に見れば、仕手株の場合、株価は本来の企業価値に収斂して行き「逆日歩に買いなし」の展開になりますが、売り方がそこまで耐えられるかは、また別の問題です。

いずれにしても、この2つの格言は、あくまでケースバイケースの対応と云うことであり、なんでも杓子定規に買いなし、売りなし、と断言できるものではありません。



類似格言


反対格言
・逆日歩に売りなし


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