風林火山
格言解説
孫子の兵法(軍争篇)に書かれている言葉。「ソノ疾キコト風ノゴトク、ソノ徐カナルコト林ノゴトク、侵掠スルコト火ノゴトク、動カザルコト山ノゴトシ」
武田信玄がこの4文字をとって「風林火山」を旗印としたのは有名である。「風林火山」は相場格言ではありませんが、相場にも共通する部分が多いので取り上げました。
風林火山の言わんとしていることは、風・火の部分の「動」、林・山の「静」の使い分けである。つまり戦争では、動いてはいけないとき、動いても意味のないときがあり、逆に躊躇してはいけないときもあるということです。
株を長くやっていると、相場巧者と言われる人達でさえ、何をやっても儲からないときが定期的にやってきます。それは外部環境が自分の波長に合っていなかったり、メンタル面の影響であったりする。そのような時にジタバタしても余計傷を深くするだけである。逆境のときは、ひたすら「静」を貫き、再びチャンスが巡ってきたら、そこは躊躇せず「動」に転ずる。まさに相場も風林火山といえよう。
・孫子の兵法に関する書籍
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