本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク


2013年4月10日 日経平均株価13,288.13(+95.78)
米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。中国の消費者物価指数の上昇率が前月から縮小したことや、米企業決算に対する期待感などから堅調な展開となった。

日経平均は反発。寄り付きは小安かったものの、すぐに切り返し、終日堅調な展開となった。指数の上値は重くなってきたが、直近、大きく上げたものを利食い、相対的に出遅れている銘柄を買う流れが本日も継続した。引け後も円安が進んでいますし、明日にも13,500円にトライしそうな勢いです。しかし、こう一方的だとあまり面白くはありませんね。まあ、これだけ相場が動くと、買いで大きく儲けた人がいる一方で、売りで大きく損をした人も多そうですね。

本日の取引:1社 2勝1敗 +12,300円
持ち越し:なし




2013年4月9日 日経平均株価13,192.35(-0.24)
米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。朝方は上値の重い展開が続いたが、主要企業の第1四半期決算を期待する買いが優勢になり切り返した。

日経平均は小幅に反落。円安が一段と加速したことで本日も買い先行の始まりとなったが、さすがに急騰に次ぐ急騰ですから、買い一巡後は高値警戒感から利益確定売りが優勢となった。ただ、出遅れ銘柄には買いが入り循環物色は効いている。まあ、25日線との乖離が7%近くですから、無理して買う場面でもないでしょう。

本日の取引:1社 2勝 +19,100円
持ち越し:1社 買い400株 売り300株



2013年4月8日 日経平均株価13,192.59(+358.95)
週末の米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。注目の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想の半分にも満たなかったことで売りが先行したが、雇用者数の減少は一時的なものであるとの見方もあり、下げ幅を縮小して取引を終了。

日経平均は大幅に続伸。米雇用統計は期待外れとなったが、円が大幅に下落するなど異次元の金融緩和効果が続いており、株も自動的に買われる流れとなった。さすがに買われ過ぎだと思いますが、ドル円が今週中にも100円に乗せそうな勢いですし、SQに向け13,500円を目指しそうな感じですね。国内では下げる要因は見当たりませんが、例年5月になるとヘッジファンドの中間決算に伴う、アンワインド(巻き戻し)で相場が急落することが多いので、不用意な高値掴みにも注意したいところ。

本日の取引:1社 2勝 +12,000円
持ち越し:1社 買い500株 売り300株



2013年4月5日 日経平均株価12,833.64(+199.10)
米国株は、ダウ・ナスダックとも上昇。新規失業保険申請件数は市場予想に反して増加したが、日銀の金融緩和に便乗する形で次第に買いが優勢になった。

日経平均は続伸。それにしても凄い動きでしたね。昨夜の時点で先物は13,000円を付けるなど、まさに異次元の金融緩和と言ったところ。欧州から非難が出なかったのは意外でしたが、出たとしてもこの勢いは止まらないって感じですね。今日の株式市場は、大幅ギャップアップで始まったが、買い一巡後はさすがに上値が重くなり、債券先物がサーキット・ブレーカーになったことで株式市場も利益確定売りが優勢になった。

日経平均は本日の安値圏での大引け。ほとんどの銘柄が長い上ヒゲ陰線になってしまい、引け味はよくない。債券先物のサーキット・ブレーカーが示すように、異次元の金融緩和をやれば異次元の値動きになるのも必然か・・・ 今晩の米雇用統計でまた一波乱ありそうですね。

本日の取引:1社 3勝 +27,000円
持ち越し:1社 買い600株 売り300株



2013年4月4日 日経平均株価12,634.54(+272.34)
米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。ADP全米雇用リポートや3月のISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことを受け軟調な展開となった。

日経平均は大幅に続伸。米国株安を受け軟調な始まりとなったが、日銀の決定会合で相場が一変し、円安・株高と流れとなった。日銀の決定会合は13:40分とずいぶん待たされましたが、マネタリーベース目標など予想しなかったものまで含まれ、量・質とも文句なしですね。白川前総裁は、計15回の金融緩和を実施しましたが、too little too lateで発表した時はいつも織り込み済みで、なんの意味も無くなっていることが多く、歯がゆい思いをしてきました。やる時はこのぐらいやらなくては意味が無いということです。

株式市場が終わってからも円安基調が継続していますが、欧州あたりから文句が出そうな気がします。

本日の取引:1社 2勝 +12,000円
持ち越し:1社 買い700株 売り300株



2013年4月3日 日経平均株価12,362.20(+358.77)
米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。製造業新規受注が市場予想を上回ったことやメディケア(高齢者向け医療保険制度)の政府支払い率の引き上げが認められたことでヘルスケア株が相場を牽引した。ダウは史上最高値を2営業日ぶりに更新。

日経平均は大幅に反発。円安と米国株高を受け買い先行で始まり、その後も終日右肩上がりの展開で高値引けとなった。確かに日経平均は大幅高ですが、ファーストリテイリングだけで日経平均を約174円押し上げているので、ほとんどユニクロ指数って感じですね。決定会合前に株価が調整したのは、いい傾向だと思っていましたが、本日大幅に戻してしまったので、明日も決定会合を挟んでボラタイルな展開が予想されます。

本日の取引:1社 1勝 +10,500円
持ち越し:1社 買い800株 売り100株



2013年4月2日 日経平均株価12,003.43(-131.59)
米国株は、ダウ・ナスダックとも下落。ISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことを受け、米国景気に対する楽観的な見方が後退し軟調な展開となった。

日経平均は続落。米国株が下がったと言ってもダウはわずか5ドル安だったにも関わらず、朝方は先物主導で300円を超える急落になった。その後は内需株主導で前日終値付近まで下げ渋ったものの、昼に円高が進行したことで後場は再び軟調な展開となった。

日銀が本日に発表した2013年3月のマネタリーベースは、前年比19.8%増の134兆7413億円と過去最高を更新。参考→日経平均と各種指標比較 これを見るたびに思うのは、何故もっと早く金融緩和をやらなかったのか本当に理解不能です。

本日の取引:1社 1勝 +9,600円
持ち越し:1社 買い1200株 



2013年4月1日 日経平均株価12,135.02(-262.89)
米国株は、グッド・フライデーの祝日で休場。

日経平均は大幅に反落。海外からのフローが少ない中、国内年金筋による売りとされているが、よく下げましたね。日経平均の下げ率は-2.12%ですが、TOPIXは-3.30%ときつく、マザーズに至っては-9.15%の暴落となった。

日銀短観の大企業製造業の業況判断DIは-8となり、3四半期ぶりに改善しましたが、これはとっくに織り込み済みで、設備投資などは物足りない内容でした。一方、中堅企業の現状は-14、先行きも-13で、現在のところアベノミクスは中小企業には殆んど恩恵が及んでいないことが明らかになりました。これから恩恵が及んで行くと言う人もいますが、ここ十年で産業構造が大きく変わっているんですから、私は中小企業に関しては今後も大きく改善することはないと思いますね。週末に、日銀による緩和策の一つとして、ETFやJリートの買い増し報道もありましたが、好感されるどころか逆に円高・株安に振れてしまったのを見ると、決定会合後の動きもちょっと心配です。まあ、いずれにしろ決定会合後の外国人の動きを見るまでは手は出しづらい感じですね。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:1社 買い700株 



2013年3月29日 日経平均株価12,397.91(+61.95)
米国株は、ダウ・ナスダックとも上昇。さえない米経済指標を受け上値が重くなる場面もあったが、約2週間ぶりに営業を再開したキプロスの銀行で、懸念されていた取り付け騒ぎが起きなかったことが好感された。ダウ・S&P500とも史上最高値を更新した。

日経平均は反発。今日はひとことで言うと変な動きでしたね。TOPIXのリバランス売りで東証1部の値下がり銘柄数は1,179と高水準ですが、日経平均は逆に先物主導で買われプラスで終了。なんとも期末らしい変な動きでした。

朝方発表された鉱工業生産指数は、予想外に悪く、株価の上昇ほど日本経済は順調に回復していないことが明らかになりました。

来週は短観や日銀の金融政策決定会合があります。期待感はありますが、期待感の高さ故に失望される可能性もあり、値動きが荒くなる場面がありそうです。

昨年末から信用の買い残が日々積み上がっているので、どのくらい増えているかをグラフにして見ました。単位は億円なので現在は約2兆4千億円ぐらいです。先週、外国人が売る一方で個人がかなり買い越したので、この高値で買った玉がしこるのか、回転が効くのか、来週が分かれ目となりそうです。
3市場信用取引残高1年間の推移グラフ
信用買い残が増えたと言っても、2003年からの長いスパンでみれば、まだ金額的には可愛いものですがね。
3市場信用取引残高10年間の推移グラフ

本日の取引:1社 1勝 +4,000円
持ち越し:1社 買い500株 




2013年3月28日 日経平均株価12,335.96(-157.83)
米国株は、ダウは反落、ナスダックは小幅に続伸で戻ってくる。欧州のさえない経済指標やイタリアの政局不安などを受け終日軟調な展開だった。

日経平均は反落。イタリアの政局不安などを受け為替が円高に振れたことで日経平均は一時200円を超える下げ幅となった。しかし、2時過ぎからユーロが下げ渋ったことで、先物に買い戻しが入り下げ幅を縮小して大引け。

主力株の上値が重くなっていると思ったら、先週は海外投資家は19週ぶりに売り越しだったんですね。先週だけのことなのか、暫く続くのかは何とも言えませんが、主力株の動きを見ると今週も売ってそうですね。

あと今日は、あまり話題になっていませんが、上海株が銀行規制観測から2.8%急落し今年の安値を更新しています。日本はアベノミクスで浮かれていますが、冷静に世界を見渡せば欧州は相変わらずですし、アメリカ以外はボロボロなんですよね。

本日の取引:1社 2勝 +11,200円
持ち越し:1社 買い500株 



2013年3月27日 日経平均株価12,493.79(+22.17)
米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。耐久財受注やS&Pケース・シラー住宅価格指数が市場予想を上回ったことや、欧州の要人から前日の「キプロスひな型」を打ち消す発言が相次いだこともプラスに作用した。

日経平均は続伸。米国株高を受け配当落ち分の88円を寄り付きで埋める強い動き。ザラ場はほぼ横這いながら終日堅調な動きを続けた。配当落ち分を考慮すると、本日の日経平均は110円高となる。

元ライブドア社長の堀江貴文氏が本日仮釈放になりました。ライブドア事件は東証のシステムをパンクさせたり、新興銘柄が軒並み大暴落するなど株式市場に大きな影響を与えました。ちょっと話は変わりますが、財団法人「日本青少年研究所」が日米中韓4カ国の高校生を対象に行った調査で将来の仕事で「起業したい」と考える日本の高校生は4カ国中最低の6%にとどまったことが、日本経済新聞で報じられていました。ちなみに中国は31%で約3人に1人ですから、日本の低さは飛び抜けています。これもリーマン・ショックの後の日銀の怠慢による円高放置や、さかのぼれば、前述のライブドア事件も大きく影響していると思いますね。19日に書いたさとり世代といい、今回の若者の起業マインドの低下といいちょっと心配です。googleのような企業が日本から出てくることを期待したいんですがね。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い500株 売り100株