本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2010年5月25日 日経平均株価9,459.89(-298.51)
米国株は反落で戻ってくる。東京市場は、ソブリン・リスクのスペインへの飛び火、米株の下落、円高、北朝鮮情勢の緊迫化、明日のMSCI株価指数の浮動株比率変更による800億円から1200億円程度の日本株からの資金流出と、←ここまで書くのに疲れました。とにかく悪材料が目白押しで心理的節目の9,500円を割り込んでの大引けとなった。

北朝鮮問題は例外ですが、一つ一つの材料を見れば、それほど過剰反応する内容のものではありません。しかし、地合いの悪い時ですから、どれも増幅されて売り材料にされている感じです。それにしても、北朝鮮問題で韓国より日本の方が下げ幅が大きいというのは、ひとえに為替の影響なんでしょうが、なんか理屈も何も通らない相場になってきました。オシレーター指標は、明らかに売られ過ぎになってきましたが、チャートは9,500円を割ってしまったことで、次は昨年11月27日の9,076円ぐらいしか節目がない状態。陰極に来ているとは思うが、9,000円をトライする可能性も考えて資金配分をしたい。

本日の取引 3勝1敗 +10,000円
持ち越し:2社 買い17000株 売り0株



2010年5月24日 日経平均株価9,758.40(-26.14)
米国株は反発して戻ってくる。東京市場は、CMEの清算値にさや寄せ出来ずに始まり、その後も下げ幅を拡大するなど終日軟調な展開だった。為替の戻りが鈍かったので、急反発は無理だろうと思っていましたが、マイナスというのも想定外でした。均衡表・週足雲上限9,800円レベルで頭を押さえられているので、ここを早急に抜けてサポートに出来に出来ないようだと、まだ下方に圧力がかかり易い状況と言える。主体性のなさでは世界一を誇る東京市場なので、また今晩の欧米市場待ちということになる。

しかし、北朝鮮問題は一触即発になってきましたね。金正日が軍を掌握できているのかが問題で、もしできていないとすれば、これは恐ろしいことです。ただ、これは考えても仕方ないこと。

本日の取引 なし
持ち越し:4社 買い15200株 売り0株



2010年5月21日 日経平均株価9,784.54(-245.77)
日経平均は米国株の大幅安を受け続落。朝方の雰囲気だともっと下がりそうな感じでしたが、為替がクロス/円中心に買い戻されたこともあり、通常の下げで収まった。暴落しなかったのは良い反面、セリング・クライマックスという感じもありません。ただ、日経平均は2月にサポートになった均衡表・週足雲レベルに到達し、価格帯出来高も多い所にきたので、テクニカル的にはいいところまで下がったのではないでしょうか。

今回の欧州財政不安とリーマン・ショックを比べると、リーマン・ショックの時は、大手金融機関の抱えるCDSの損失規模が分からず、カウンターパーティーリスクで流動性が止まり、血液の回らなくなった世界中の銀行が連鎖的に倒れて行く恐怖がありました。しかし、今回の欧州発のソブリン・リスクは、少なくともそのような不安はなかったわけで、ここまで株が短期間に過剰反応するというも不思議な感じでした。しかし、落ち着きかけたところにドイツがわざわざ流動性を止めるような市場介入をしたので、更にマーケットが過剰反応してしまったという感じです。従って適切な処置をすれば、長期的な問題は残りますが、過剰反応した分の戻りは早いと思いますがね。

本日の取引 2社 2勝 +9,000円
持ち越し:4社 買い15200株 売り0株



2010年5月20日 日経平均株価10,030.31(-156.53)
米国株は下げ渋ったものの、引き続き欧州不安から続落で戻ってくる。東京市場はCMEの清算値にやさ寄せした後は、前場はそのまま膠着状態で終了。後場は北朝鮮の問題もマイナス要因となり、日経平均は一瞬1万円を割れる場面もあった。押し目買いを続けてきた、個人投資家の
フラストレーションも徐々に高まってきているように思えます。日経平均の1万円はそれほど抵抗になるとは思っていなかったので、均衡表・週足雲の9,800円レベルが目先の攻防ラインか。

今回のソブリン問題は、あまりにも問題が根深く、かつ範囲も広いので、ファンドを規制してもどうなる問題でもありません。ドイツが過剰に反応すればするほど、逆に不安感だけを煽ってしまう結果になっている。昔は国と国との喧嘩が戦争だったか、現在は市場と国が戦争をする時代ですか・・

今回の下落は、リーマン・ショックと比べれば緩慢で緊張感もありませんが、其れ故に飛び出すタイミングを逃し、茹でガエルにされるような嫌な感じもしますね。

本日の取引 1社 1勝 +5,000円
持ち越し:3社 買い14000株 売り0株



2010年5月19日 日経平均株価10,186.84(-55.80)
米国株は反落で戻ってくる。朝方は上昇していたものの、ドイツが発表した国債・CDSなどの空売り規制が現状の厳しさを追認した形となり、やぶ蛇となった。そうなると売り規制のかからない為替(ユーロ)が売られるのは当然の流れで、株式市場も下げ幅を拡大した。一昨日も書きましたが、こう言う流れの時は何をやってもマーケットは売り材料にしてしまいますから、少し時間をおかないと、逆にパニクっているだけと云う印象を与えてしまいす。

市場に過度な規制をかけるのは反対ですが、トレンドに追随する投機が国を破壊してしまうのも事実です。分かりやすく言うと、病気で寝ている人を皆で袋叩きにしてしまう構図です。現在、米国の株式市場は、取引の半分以上がコンピューターを使ったアルゴリズム取引です。そこに人間の感情など入りません。よくSF映画などで、人間が自分たちの作ったコンピューターに支配され、滅ぼされてしまう皮肉な設定がありますが、現在のグローバル資本主義もそれに近い危うさを内包しています。だからといって、現在の枠組みの中で闇雲に規制をすれば、本日のユーロ売りのように歪の方が増幅されてしまいます。そろそろ新しい資本主義の秩序を考える時にきているのではないでしょうか。

日経平均はリスク回避の円高などを背景に、一時200円安まであったが、1万円を売り切れなかったことで買い戻しが入り、マイナスながらも高値引けとなった。各種オシレーターは売られ過ぎゾーンに入っているので、いつ自律反発が起きてもおかしくない水準だが、欧米が落ち着かないことにはどうしようもない。

本日の取引 1社 1勝 +8,000円
持ち越し:2社 買い13000株 売り0株


2010年5月18日 日経平均株価10,242.64(+6.88)
米国株は一時184ドル安になったものの、引けにかけ切り返し小幅高で戻ってくる。東京市場は買い先行の始まりも上値は重く、後場にはマイナスになる場面もあった。ただ、TOPIXは前場からマイナス圏で推移していたので、もともと弱い動き。東証1部の値下がり銘柄数は1152銘柄、新安値が130銘柄、これで日経平均がプラスで引けている方が違和感があります。また新興市場は本日も急落している。アク抜けするというよりか、日々アクが強くなっているような嫌な下げ方です。

結局、東証マザーズのエフオーアイは、上場から僅か7ヶ月で上場廃止が決定しました。全くふざけた話です。しかし、この会社の規模で100億円規模の水増って、売上の殆ど全部ですよね。これが審査で見つからないと云うのは、何も審査していないのと同じ。しかし、粉飾もここまで大胆にやるとバレないものなのか? 

【6253】 エフオーアイ単位:百万円
業績 売上 営業利益 経常利益 利益
連09. 3 11,855 2,474 2,016 530
118億円の連結売上が、実際にはわずか2億円だったという、ちょっとあり得ない粉飾決算。

本日の取引 2社 2勝 +9,000円
持ち越し:2社 買い13000株 売り0株




2010年5月17日 日経平均株価10,235.76(-226.75)
日経平均は、週末の米国株安とザラ場のアジア株安を受け大幅続落となった。日経平均は、週足基準線の10,242円を割り込んだところでの大引け。2月の下落局面では週足基準線を割り込んだところで止まったので、今回も一つの節目にはきました。ただ、ザラ場を見ていると出来高は少ないし、陰極にきているという感じはまだしません。

欧州の財政不安は、ソブリン・リスクを離れて、緊縮財政による欧州全体の景気悪化の方に目が向き始めているようです。対応が後手に回った分、いまは何をやってもマーケットに悪いようにしか評価されない八方塞がりの状況に陥っている。リーマン・ショックの時もそうですが、大きな危機が起きる度に、もう無理なんじゃないかと思うことがあります。それでもポジティブに考えれば、いままで資本主義経済が乗り越えられなかった危機はないわけで、極度に悲観的になる必要もないでしょう。

PS ツイッターにも書きましたが、ポラリス投資顧問代表から正式に謝罪を受けたので、当サイトからの記事の無断流用につきましては、これ以上争わない事にしました。

本日の取引 買いのみ
持ち越し:2社 買い13000株 売り0株



2010年5月14日 日経平均株価10,462.51(-158.04)
米国株は引けにかけ売られ反落で戻ってくる。東京市場は米株安、円高進行、ADRでのソニーの急落など、外部環境の悪化を受け反落。後場、先物主導で下げ幅を縮小する場面もあったが、大引けにかけては手仕舞い売りが出て、後場の上昇分はいってこいとなった。SQ値は10,435円 41銭。

大きく売らたソニーは、今期の業績予想が事前のアナリスト予想の1/3ですから、これでは仕方のないところでしょう。まあ、勝手にアナリストが強気になって騒いでいただけとも言えるが、ここまで乖離が大きいいと個人投資家も第一四半期が終わって企業側から上方修正等の発表がないと動きづらいところ。ソニーに限らすコンサバ決算連発ですから、ここから下方修正されることはないと思いますが、景気は水物、こればかりはわかりません。

本日の取引 2社 2勝 +10,000円
持ち越し:2社 買い11000株 売り0株



2010年5月13日 日経平均株価10,620.55(+226.52)
スペインが財政赤字の追加的な削減策を発表し、欧州→米国と株高の流れで戻ってくる。東京市場は、さすがに今日は下げる材料がなかったので素直に反発となった。ただ、どうなんでしょうね? スペインも言うだけならタダですが、行動に移すとなればギリシャの暴動を見ていればわかるように、簡単にはいかないでしょう。まあ、それでも更に放漫財政を加速している日本よりはマシですがね。

日経平均はギャップアップしたあと、前場は30円の値幅で膠着状態だったが、昼のバスケット売買が事前の市場観測の3倍となったことで、年金買いなどの思惑を呼び上げ幅を拡大した。ただ、商いは盛り上がらず、まだ根強い警戒感も残っている。それにしても、欧米が脳天気なのか、日本が悲観的なのか、先進国で日本が一番戻りが悪いですね。ヘッジファンドの45日前ルールの換金売りも峠を越したので、これで上がらなかったら、今度は誰のせいにするんでしょうね? 

国内決算が目白押しですが、今期の業績予想は、殆どの会社が事前のアナリスト予想にとどいていません。こちらも日本らしいと言えば、日本らしいですが・・・

本日の取引 1社 2勝1分 +11,000円
持ち越し:2社 買い10000株 売り0株



2010年5月12日 日経平均株価10,394.03(-17.07)
米国株は小動きで戻ってくる。東京市場は、昨日がちょっと予想外の弱さだったので、買い先行の始まりとなったが、上値は重く、前場は小幅高で終了。後場なると昨日同様、先物に大口売りが出てズルズルとマイナス圏に沈む。米検察当局がモルガン・スタンレーを捜査というニュースもネガティブ材料となった。ヘッジファンドの45日前ルールも急に話題になってきて、需給の悪いことろに、更に買いを引っ込める要因となっている。明日も週末のオプションSQを意識した、上は10,500円、下は10,250円どころが目処になりそうです。

また、これは予想通りなんですが、今期の業績予想は各社コンサバティブ(保守的)なものが多く、投資家をより疑心暗鬼にさせている。欧州のソブリン危機もパニック的なものは収まったが、先の長い話ですし、NYの誤発注もまだ原因が判らない状況。ゴールドマンから始まった金融会社への捜査の行方など、投資家のもやもや感は当分晴れそうにない。日経平均は、200日移動平均線がサポートとなるのか、正念場です。

本日の取引 1社 1勝 +5,000円
持ち越し:2社 買い11000株 売り0株



2010年5月11日 日経平均株価10,411.10(-119.60)
欧米株は一連の緊急対策を好感し、大幅高で戻ってくる。東京市場は戻ってきたCMEの円建て清算値が、やけに弱いなと思いましたが、その弱いCMEを更に下回り、更にそこが寄り天になってしまう、なんとも期待外れの動きでした。クロス/円 中心に円高になったのを要因とすることも出来ますが、週末のオプションSQに絡めた先物の売り仕掛けがあったようにも感じますね。それともヘッジファンドの決算に伴なう45日前ルールの換金売りですかね? いずれにしろ後味の悪い相場でした。

欧州のソブリン・リスクに関しては、多くの人が言っているように、目先の危機を回避しても財政再建は長期戦であり、ギリシャが順調に立ち直って行くとも思えないので、ユーロ経済圏の脆弱性は折りに触れ蒸し返されることでしょう。ただ、ユーロ圏の脆弱性が解消するまで待つなどと言ったら、今後リスク資産は買えないという理屈になってしまいます。対応が後手に回りマーケットを動揺させてしまった訳ですから、見かけ上にせよ、沈静化には時間とコストがまだかかりそうです。

本日の取引 1社 3勝 +15,000円
持ち越し:2社 買い9000株 売り0株



2010年5月10日 日経平均株価10,530.70(+166.11)
週末の米国株は、雇用統計自体は悪くはなかったが、欧州のソブリンリスクに逆らうことは出来ず大幅続落で戻ってくる。ただ、週末から本日にかけ矢継ぎ早に緊急対策が打たれ、欧州連合(EU)が最終的に7500億ユーロ(約90兆円)規模の資金を確保することで合意がなされた。

これを受けた東京市場は、買い戻しが優勢となり10,500円台を回復した。ただ、後場は今晩の欧米市場の反応待ちとなり膠着感を強めた。反発力が弱いという声もありますが、この一連の動きがなければ、CMEの円建精算値である10,170円にサヤ寄せして始まっていたでしょうから、贅沢は言えません。

7500億ユーロと云う金額を聞いたときは、ホント? という感じがしました。考えるにカネはとりあえず積んでおくが、これは絶対に使われることがないカネでしょう。よくない筋の人達が使う、いわゆる見せ金に似たものだと思います。ただ、いまはテクニカルなことより姿勢を見せることが大事ですから、なりふり構わず出来ることをやるしかありません。リーマン・ショックの時の教訓が少しは活かされています。本当はここまで追い込まれる前に動くべきだったんですがね。なんにしろ、今晩の欧米市場の動きに注目しましょう。

本日の取引 2社 4勝 +26,000円
持ち越し:2社 買い12000株 売り0株



2010年5月7日 日経平均株価10,364.59(-331.10)
米国株は広がりを見せる欧州の財政不安に、証券会社の誤発注も加わり、ダウは一時1万ドルを割れる暴落となった。誤発注に関しては、シティは関与していないと言っており、まだ情報が錯綜している。NYは引けではかなり戻したものの、なんとも間の悪い時にやってくれました。アルゴリズム取引(米株式市場では商いの6割以上をコンピューターが自動的に執行)の問題点と言ってしまえばそれまでですが、そもそも人間が対応出来ないような超高速取引って本当に必要なんでしょうかね? そんなことを考えさせられる動きでした。

東京市場はNYの急落を受け大幅にギャップダウンしての始まり。後場に下げ幅を縮小する場面もあったが、今晩の欧米市場への警戒感もあり戻りは限定的だった。大引けでは200日移動平均10,317円をかろうじて上回った。

ソブリン問題は、市場対国家の戦いに突入している感じです。ECBのトリシェ総裁は若干KYなところがあるので、投機筋が不用意な発言を捉え仕掛けてくる可能性があります。ちょっと前までは悪材料に全く反応しない相場でしたが、今は悪材料に過剰に反応する相場になっている。今晩の米雇用統計は、数字上はネガティブなものにはならないと思うが予断を許しません。

本日の取引 2社 4勝 +23,000円
持ち越し:2社 買い13000株 売り0株



2010年5月6日 日経平均株価10,695.69(-361.71)
連休中、欧州の財政不安を背景に米国株は大きく下げる。個人的には、現状のソブリン問題は遠因であって原因ではないと考えています。これだけ騰れば10~15%の調整は寧ろ正常でしょう。ただ、たかがギリシャでこの騒ぎですから、ソブリン問題がスペインまで行ったらこの10倍はインパクトがあるでしょうから、恐ろしいことです。そこまで行かないように沈静化させると思いますが・・

日経平均は大きくギャップダウンした後は、終日横這いの動き。日米ともチャートは崩れましたが、業績のピークアウト感が明確になるまでには、もう少し時間的余裕があるでしょう。

しかし、死者まで出ているギリシャの暴動をみていると事態は深刻ですね。成長路線ではなく、緊縮財政で危機を乗り切る政策は、多くの痛みを国民に与えるので本当に厳しいものがあります。ただ、こうなったのも公務員天国、53歳からの年金支給など放漫財政をやってきたツケですから、国民も受け入れるしかありません。日本も選挙の為だけに理念なきバラマキ政治を続けていると、近い将来同じ立場になっているのではないか。

連休中の鳩山総理の「海兵隊が抑止力と思わなかった」とか、自分で何百回も言ってきた「最低でも県外」は公約ではないなどと云う発言には開いた口がふさがりませんでした。さすがにここまで脳天気だと怒る気も失せましたよ。

本日の取引 2社 3勝 +13,000円
持ち越し:2社 買い8000株 売り0株