日本国債格付け推移:ムーディーズ、スタンダード&プアーズ(S&P)、フィッチ・レーティングス

日本国債の格付け推移


日本国債(Japanese Government Bond)
 


格付変更年月 ムーディーズ スタンダード&プアーズ フィッチ・レーティングス
1992年7月27日 AAA
1993年5月7日 Aaa
1995年10月26日 AAA
1998年11月17日 Aa1(Down)
2000年6月29日 AA+(Down)
2000年9月8日 Aa2(Down)
2001年2月22日 AA+(Down)
2001年11月26日 AA(Down)
2001年11月27日 AA(Down)
2001年12月4日 Aa3(Down)
2002年4月15日 AA-(Down)
2002年5月31日 A2(Down)
2002年11月21日 AA-(Down)
2007年4月23日 AA(Up)
2007年10月11日 A1(Up)
2008年6月30日 Aa3(Up)
2009年5月18日 Aa2(Up)
2011年1月27日 AA-(Down)
2011年8月24日 Aa3(Down)
2012年5月22日 A+(Down)
2014年12月1日 A1(Down)
2015年4月27日 (Down)
2015年9月16日 A+(Down)
2016年6月13日 (見通し弱含み)
現在の格付 A1(今後の見通し=安定的)中級の上位で、信用リスクが低いと判断される債務に対する格付。
A+(今後の見通し=安定的)債務を履行する能力は高いが、上位2つの格付けに比べ、事業環境や経済状況の悪化からやや影響を受けやすい。 (今後の見通し=弱含み)高い信用力。デフォルト・リスクが低いと予想していることを示す。


ムーディーズ 格付け定義
Aaa 信用力が最も高く、信用リスクが最小限であると判断される債務に対する格付。
Aa 信用力が高く、信用リスクが極めて低いと判断される債務に対する格付。
A 中級の上位で、信用リスクが低いと判断される債務に対する格付。
Baa 信用リスクが中程度と判断される債務に対する格付。中位にあり、一定の投機的な要素を含む。
Ba 投機的要素をもち、相当の信用リスクがあると判断される債務に対する格付。
B 投機的であり、信用リスクが高いと判断される債務に対する格付。
Caa 安全性が低く、信用リスクが極めて高いと判断される債務に対する格付。
Ca 非常に投機的であり、デフォルトに陥っているか、あるいはそれに近い状態にあるが、一定の元利の回収が見込めると判断される債務に対する格付。
C 最も格付が低く、通常、デフォルトに陥っており、元利の回収の見込みも極めて薄い債務に対する格付。

注:ムーディーズは Aa から Caa までの格付に、1、2、3 という数字付加記号を加えている。1 は、債務が文字格付のカテゴリーで上位に位置することを示し、2 は中位、3 は下位にあることを示す



スタンダード&プアーズ(S&P) 格付け定義
AAA スタンダード&プアーズの見方では、債務を履行する能力はきわめて高い。スタンダード&プアーズの最上位の発行体格付け。
AA 債務を履行する能力は非常に高く、最上位の格付け(「AAA」)との差は小さい。
A 債務を履行する能力は高いが、上位2つの格付けに比べ、事業環境や経済状況の悪化からやや影響を受けやすい。
BBB 債務を履行する能力は適切であるが、事業環境や経済状況の悪化によって債務履行能力が低下する可能性がより高い。

「BB」、「B」、「CCC」、「CC」に格付けされた発行体は投機的要素が強いとみなされる。この中で「BB」は投機的要素が最も低く、「CC」は投機的要素が最も高いことを示す。これらの発行体は、ある程度の質と債権者保護の要素を備えている場合もあるが、その効果は、不確実性の大きさや事業環境悪化に対する脆弱さに打ち消されてしまう可能性がある。

BB より低い格付けの発行体ほど脆弱ではないが、事業環境、財務状況、または経済状況の悪化に対して大きな不確実性、脆弱性を有しており、状況によっては債務を期日通りに履行する能力が不十分となる可能性がある。
B 債務者は現時点ではその金融債務を履行する能力を有しているが、「BB」に格付けされた債務者よりも脆弱である。事業環境、財務状況、または経済状況が悪化した場合には債務を履行する能力や意思が損なわれ易い。
CCC 債務者は現時点で脆弱であり、その債務の履行は、良好な事業環境、財務状況、および経済状況に依存している。
CC 債務者は現時点で非常に脆弱である。

注:プラス記号 (+) とマイナス記号 (-) :「AA」から「CCC」までの格付けには、プラス記号またはマイナス記号が付されることがあり、それぞれ、各カテゴリーの中での相対的な強さを表わす。



フィッチ・レーティングス 格付け定義
AAA 最も高い信用力。デフォルト・リスクが最も低いと予想していることを示す。金銭債務の履行能力が極めて高い場合に付与される。予見し得る事由がこの能力に悪影響を与える可能性は、非常に低いと考えられる。
AA 非常に高い信用力。デフォルト・リスクが非常に低いと予想していることを示す。金銭債務の履行能力が非常に高いことを示している。この能力が予見し得る事由によって著しく損なわれることはないと考えられる。
A 高い信用力。デフォルト・リスクが低いと予想していることを示す。金銭債務の履行能力は高いと想定されるが、経営又は経済環境の悪化がこの能力に及ぼす影響は、上位格付の場合より大きくなり得る。
BBB  良好な信用力。デフォルト・リスクが現在は低いと予想していることを示す。金銭債務の履行能力は概ね十分にあると考えられるが、経営又は経済環境の悪化がこの能力を損なう可能性がより高い。
BB 投機的。特に経営又は経済環境が時間の経過と共に悪化した場合、デフォルト・リスクに対する脆弱性が高まることを示す。ただし、債務履行を支える経営又は財務の柔軟性は認められる。
B 非常に投機的。重大なデフォルト・リスクが存在するものの、債務履行に関する安全性が限定的ながら残っていることを示す。現時点では、金銭債務が履行されているものの、継続的履行能力は、経営・経済環境の悪化に対し脆弱である。
CCC 相当重大な信用リスク。デフォルトが、現実の可能性として認められる。
CC 非常に高い水準の信用リスク。一定のデフォルトが起こる蓋然性が高い。
C 極めて高い水準の信用リスク。デフォルトが差し迫っている、若しくは、不可避である。
D 債務不履行。

注:主要な格付カテゴリーにおける相対的な位置を示すために「+」又は「-」の符号を付すことがある。ただし、「AAA」又は 「B」未満の長期発行体デフォルト格付にはこれらの符号を付さない。



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