株式投資のはじめ方(予備知識編)
××株ってなんだ?
新聞やテレビの市場解説で、今日は外需関連株が堅調で・・・ という言い方を耳にされたことがあると思いますが、実際そういう株がある訳ではありません(笑) ここでは一般的に市場で使われるナニナニ株と言う定義をまとめてみました。小型株 | 発行済み株式数が6,000万株未満の銘柄。 |
中型株 | 発行済み株式数が6,000万株以上2億株未満の銘柄。 |
大型株 | 発行済み株式数が2億株以上の銘柄。 |
優良株 | 技術力や収益力に優れ、市場で高く評価されている銘柄。 |
値嵩株 | 株価の高い銘柄。(相場全体の水準によって変わる) |
材料株 | 特定の材料が値動きの要因となる銘柄。一般的には中、小型株。 |
仕手株 | 収益実態と関係なく、思惑で乱高下する株。 |
外需関連株 | 外需や円安などの恩恵を受ける銘柄。ハイテク、自動車など。 |
内需関連株 | 内需の拡大で恩恵を受ける銘柄。不動産、銀行、建設など。 |
ディフェンシブ銘柄 | 景気動向にあまり左右されない銘柄。(電力、食品、薬品) |
株価の決り方
株を始めて最初に疑問に思うのは、値段の決まりかたではないでしょうか。私もそうでした。でも大丈夫です。非常に簡単なのでここで覚えてしまいましょう。まぁここで分からなくても気にすることはありません。何回か自分で売り買いすれば直ぐに覚えてしまうものですから。まずは下記の3つの用語を覚えて下さい
・ザラバ=前場、後場の始値と終値との間に行われる継続売買のこと。(前場、後場の始値と終値は板寄せで決定する)
・成行き注文=値段を決めないで出す注文。
・指値注文=値段を決めて出す注文。
板寄せ方式
株価の決まり方には「板寄せ方式」と「ザラバ方式」の2種類があります。板寄せ方式は、売注文と買注文のバランスによって売買を成立させます。約定値段決定前の売買注文を、優先順位の高い価格から合致させ、かつその数量が合致する値段を約定値段とするのです。板寄せ方式は、以下の場合に行われます。1・前場と後場のそれぞれの始値と終値を決定する売買。
2・売買停止の後、取引を再開した最初の値段を決定する売買。
3・特別気配を表示しているときの値段を決定する売買。
また板寄せは以下の3つの条件を満たす値段で売買が成立します。
1・成行の買い注文と売り注文すべてについて約定する。
2・約定値段より高い買い注文と、低い売り注文がすべて約定する。
3・約定値段において、売り注文または買い注文のいずれか一方すべてについて約定し、他方は単元株(単位 株)以上が約定する。
簡単に言えば特別な場合を除いては、前場が始まる9:00、前場が終わる11:30、後場が始まる12:30分、大引けの15:00分はこの方法で注文が処理されるということです。成行きの売り買いが一方に偏ってると値段が飛んでしまう可能性もあるという事を覚えておきましょう。
ザラバ方式
ザラバ方法では、すでに発注されている売り注文(または買い注文)の値段と、新たに発注された買い注文(または売り注文)の値段が合致した時に売買が成立します。売り注文 | 値段 | 買い注文 |
---|---|---|
30,000 | 302円 | |
4,000 | 301円 | |
300円 | 5,000 | |
299円 | 10,000 | |
298円 | 15,000 |
しかし、貴方が成行きで注文するとどうなるか?(指値で301円でもよいが)直ぐ上に301円で4,000株の売り注文がありますから、すぐに301円で1,000株約定します。価格優先の原則。時間より価格の方が常に優先順位が高いのです。成行きというのはいくらでも良いと言う意思表示なので即座に約定します。勿論、売る時も同じ理屈です。
売り注文 | 値段 | 買い注文 |
---|---|---|
30,000 | 302円 | |
50,000 | 301円 | |
10,000 | 300円 | |
260円 | 10,000 | |
220円 | 2,000 |
えっ 260円の注文が無くなったら? 当然220円まで行きますね。ん? 220円の注文も無くなったら? それ以上は下がらないんです。東証は1日で変動する幅に制限を持たせているのです。株が現在つけている値段ごとに制限幅は代わりますので注意して下さい。どうですか? 意外と簡単でしょ。
株式投資のはじめ方TOPに戻る