流動比率の見方
流動比率とは、財務の安全性を見る指標です。
会社が倒産する場合、短期の資金繰りがつかなく場合がほとんどなので、企業の支払い能力をチェックする必要があります。そこでこの流動比率の出番です。
まず、下の貸借対照表を見て下さい。流動資産とは1年以内に現金化できる資産、流動負債とは1年以内に支払いしなければならない借金のことをいいます。従って流動資産が多ければ、短期の支払い能力が十分あることになります。
計算式
・流動資産=1年以内に現金化可能な資産。(現金預金・受取手形・売掛金・棚卸資産など)
・固定資産=1年を超えて保有する資産。
・流動負債=1年以内に返済する借金。(支払手形・買掛金・未払金など)
・固定負債=1年を超えて返済する借金。
*このように1年を基準に区分することをワンイヤールールと言います。
流動比率Java計算機。流動資産と流動負債を入力して計算を押して下さい
ポイント
企業の短期支払い能力を見るための指標で、200%以上あることが理想といえます。目安としては130%以上は欲しいところです。100%未満は要注意ですが、売上代金が順調に回収できれば問題なく、100%を切ったからと言ってすぐに倒産するわけではありません。ただ、余裕はないので不測の事態がおきると、資金ショートする可能性があります。
借金が多い東京電力の流動比率は59%ぐらいしかありませんが、電力やガス会社は、毎月確実に私達から料金が回収されるので、流動比率が低くても安全性に問題があるとはいえません。
流動比率や当座比率などは、自分で貸借対照表を見ながら計算できますが、そんなの面倒くさいという方は、カブドットコム証券に無料口座を開くと下図のように見ることができます。
財務分析TOPに戻る