信用残
今回は信用残です。信用取引とは現金や株券を担保に証券会社から融資を受けて取引に参加することで、手持ち金額の枠を超えてカラ買い、カラ売りを行います。現物売買の「実需」に対して信用は「仮需」と呼ばれ、この信用残の動向が個別銘柄及び株式市場に影響を与えます。
信用取引は基本的に６ヶ月以内に決済しなければならないので、カラ買いは売りに、カラ売りは買いに転じます。信用期日の株価水準が売り方、買い方どちらに有利かにより、その反対売買が株価に大きな影響をもたらすことがあります。
信用期日の反対売買とは
信用取引を決済する期日このとこです。なぜそれが重要かと言うと、例えば6ヶ月前に信用買い残を膨らまし高値をつけた株が、その後、下落を続けていると、カラ買いした人は苦しくなり、徐々に反対売買を出してきます。そして最後の期日まで頑張ってしまった人達が、6ヶ月後に投売りを出すと言う訳です。信用売りはこの逆です。しかし、現在は無期限信用取引などの制度もあるので、以前ほど極端な動きは無くなりつつありますし、信用残で全てが決るなどと言う絶対的なものではありません。あくまで株価形成における一要素にしか過ぎません。
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