本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2016年3月23日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17000.98 -47.57 -0.28
TOPIX 1364.2 -5.73 -0.42

米国株は、ダウが8日ぶりに反落、ナスダックは続伸。ベルギーの首都ブリュッセルでの連続テロの影響は殆どなかったが、7日続伸していた反動から利益確定売りがやや優勢だった。

日経平均は小幅に反落。米国株は小動きだったが、FRB高官らによるタカ派発言を受け、円が売られたことで買い先行の始まりとなった。ただ、東証1部の売買代金が1兆7399億円と今年最低を記録したように、エネルギー不足から失速した。欧米株も安定していますし、日本は期末に向けクジラの買い支えがあるので、わざわざ売りで仕掛けてくる向きもなく、かと言って買い上がる材料もない状態。17,000円でこれだけ商いが減るということは、ある意味居心地の良い水準と言えますが、月末は最低17,500円以上にはしたいでしょうから、割高感があってもショートよりは買いの方に分がありそう。

本日の取引:1社 1勝 +6,600円
持ち越し: なし



2016年3月22日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17048.55 +323.74 +1.94
TOPIX 1369.93 +24.88 +1.85

米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。アトランタ連銀のロックハート総裁とサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が、早ければ4月のFOMCで利上げが正当化される可能性があるとの見解を示したことで、朝方は利益確定売りに押されたが、堅調な原油相場などを背景に持ち直す。

日経平均は反発。連休中に米国株が続伸し、ドル円も円安に振れたことで買い先行で始まり、節目の17,000円台を回復した。後場に上げ幅を縮小する場面もあったが、GPIFのポートフォリオリバランスも継続していますし、期末に向け株価を引っ張りあげてくれるだろうとの思惑から、やや早めですが配当取りの買いもそれなりに出ていた感じ。ドル円が110円台でなんとか持ち堪え、米国株は既に1ヶ月以上殆ど押しを入れずに上げっぱなしですから、妙な安心感が生まれています。

本日の取引:3社 3勝 +14,200円
持ち越し: 1社 100株



2016年3月18日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16724.81 -211.57 -1.25
TOPIX 1345.05 -13.92 -1.02

米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。朝方は売り買いが交錯し方向感のない展開だったが、経済指標は良好で原油先物が1バレル40ドル台を回復したことなどを受け買いが優勢になった。

日経平均は4日続落。米国株は続伸で戻ってきたが、ドル円が111円の攻防になっていることから軟調な寄り付きとなり、その後、ドル円が110円台に入ると300円を超える下げ幅となった。GPIFや日銀のETF買いで下げ渋ったものの、世界的なリスクオンに乗れない状態が継続しています。

アメリカと比較したら滅茶苦茶弱いんですが、なにしろドル円が111円台ですから、そこを考慮すれば16,700円は充分強いと言えます。まあ、慰めにはなりませんが・・ 日銀がレートチェックをしたとか、しないとか話題になっていましたが、111円を割り込むと何故かピョコンと戻す動きを何度も繰り返しているので、3連休中ここを死守できるかが注目ですね。

本日の取引:2社 2勝 +13,000円
持ち越し: なし



2016年3月17日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16936.38 -38.07 -0.22
TOPIX 1358.97 -1.53 -0.11

米国株は、ダウは続伸、ナスダックは反発。注目のFOMCは年内の利上げペースを当初想定していた4回から2回に事実上下方修正した。マーケットでは既に織り込まれていましたが、改めてハト派的なコメントを好感した形。

日経平均は3日続落。米国株高を好感し買い先行で始まり、一時上げ幅を270円に拡大したが、円高が重しとなり後場中頃からマイナス圏に沈んだ。為替が112円台で300円近く騰がったのはちょっと驚きましたが、まだGPIFなどが継続して買っていますから、ベクトルが同じ方向を向くと売り物が少ない中スルスル上がるのはある意味当然といえます。現在、海外がリスクオンになっているので、円高の悪影響は相殺されていますが、111円・110円台となってくれば、そうも言っていられないでしょう。

消費税凍結期待、大型補正期待、GPIFの買い支えなどで一時的にお化粧を施しても、最終的に株価を決めるのは業績です。3月を無事にのりきっても来期の予想が下方修正ラッシュとなる可能性は高まっており、この株価を維持できるのか見ものです。そう言えば、昨夜イエレン議長が「中国の減速は驚きではないが、日本がマイナス成長になったのは驚いた」と言っていましたね。こんな滅茶苦茶な金融緩和をやってもマイナスなんですから、そりぁ驚かいない方が不思議です。まあ、一番驚いているのが、ジョセフ・スティグリッツに「こんなに賃上げが遅いのは不可思議だ」と相談していた黒田氏なんでしょうけど。

本日の取引:なし
持ち越し: なし



2016年3月16日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16974.45 -142.62 -0.83
TOPIX 1360.5 -11.58 -0.84

米国株は、ダウは続伸、ナスダックは反落。原油安を受け売り先行の始まりとなったが、NY連銀の3月製造業景況指数が市場予想を上回ったことから買い戻しが入った。ただ、今晩のFOMCの結果発表を控え様子見ムードが強かった。

日経平均は続落。朝方は166円安まで売られたが、国際金融経済分析会合でコロンビア大学のスティグリッツ教授が、現在は消費増税に不適切な時期と語ったほか、金融政策は限界に達し、今は財政刺激策の時期などと述べたことが伝わると、為替が円安に振れ下げ渋る展開となった。増税を先送りし、異次元緩和を続けながら財政出動となれば、財政ファイナンスの色彩が一段と強くなりますから、それで円安に振れたのだとしたら素直には喜べませんけどね。黒田総裁も2014年までは「消費増税が先送りされ、財政の信認が失われると、対応が極めて困難になる」と繰り返し何度も述べていましたが、最近では「申し上げる立場にない」の一言ですから、いい加減なものです。

2014年に消費税見送り後に円安・株高が進んだという過去の経験則があるので、今回も同じ展開を狙っているんでしょうが、政府は消費税の延長や公共事業(土建ミクス)を行った方が良いと思うなら、そうすればいいじゃないですか? わざわざ自分の言ってもらいたいことを言ってくれる経済学者を高い金を払って海外から連れてくる必要はないでしょう。茶番もいいところです。

本日の取引:1社 1勝 +8,100円
持ち越し: なし




2016年3月15日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17117.07 -116.68 -0.68
TOPIX 1372.08 -7.87 -0.57

米国株はダウ・ナスダックとも小幅に続伸。イランのザンギャネ石油相が「同国が日量400万バレルに達するまでは増産凍結に合意しない」と述べたことで朝方は売りが先行したが、日米の金融政策の発表を前にポジション調整の買い戻しも入り切り返した。

日経平均は反落。前場は決定会合を前に前日終値をはさみ小動きだったが、後場に現状維持が伝わるとやや利益確定売りが優勢になった。決定会合ではMRFをマイナス金利の適用外にするなど細かな調整が行われたが、予想通りになったと言うだけで、殊更ポジティブ視されることはなかった。日本株はGPIFが買い支えているのが大きいが、米国株は世界情勢を考えれば、さすがに戻しすぎって感じもします。

日銀総裁会見は記者のレベルが低すぎるのか、厳しい質問をすると出入り禁止になるのか知らないけど、どうでもいい質問ばかりで毎回脱力感に見舞われますね。

本日の取引:1社 1勝 +12,000円
持ち越し: 1社 200株



2016年3月14日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17233.75 +294.88 +1.74
TOPIX 1379.95 +20.63 +1.52

週末の米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。欧州株式市場の大幅反発や原油先物が約3カ月ぶりの高値を付けたことが好感され、終日堅調な展開だった。

日経平均は続伸。欧米株高と円安進行を受けCMEの清算値にサヤ寄せして始まり、上げ幅は一時350円を超えた。後場は明日の日銀の金融政策決定会合を控え、利益確定売りから伸び悩んだが、引き続き金融株やシクリカルセクターなど、直近売られすぎた銘柄には買い戻しが継続している。東証1部の売買代金は2兆620億円と本日も低調だったが、リバウンド局面は逆説的に商いが少ないうちの方が安定しているとも言えます。明日の日銀の金融政策決定会合は99%現状維持だと思いますが、発表前後は先物がぴくぴく動きそうですね。

本日の取引:1社 1勝 +10,000円
持ち越し: 1社 400株



2016年3月11日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16938.87 +86.52 +0.51
TOPIX 1359.32 +7.15 +0.53

米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。注目のECB理事会は、マイナス金利の0.1%の拡大は市場予想通りだったが、量的緩和策の拡大が市場予想を上回る内容だったことから、発表直後は素直に買いでの反応となった。しかし、一段の利下げを想定しないとのドラギ総裁の発言を受けて一転売りが優勢になる。欧州株は安いまま引けたが、米国株は徐々に落ち着きを取り戻し下げ幅を縮小した。

日経平均は続伸。朝方は300円近い下げになったが、下がればGPIFの買いが入ってくるので、極端なリスクオフになっていなければ必ず戻すと言うのが今の相場。昨日の欧州はやや過剰反応で下げましたが、アメリカ株も戻したように、1月~2月初旬のようなリスクオフにはなっていないので、外国人の売り圧力は弱かった。また、本日もSQ分を除けば商いは非常に薄いので、GPIFや日銀のETF買いが効果的に機能します。個別にはドラギ総裁の発言が逆にプラスに作用した銀行株が堅調で、これも買い安心感につながった。

3月末の株価は最低去年の9月末水準17,500円レベルにはしたいでしょうから、GPIFの買いは来週以降も続きそうです。ちなみに本日のSQ値は16586.95円で、ここが目先の下値メドとして意識される。来週は日銀の決定会合がありますが、今の状態なら追加緩和はやらないでしょうし、必要もないでしょう。

本日の取引:1社 1勝 +9,000円
持ち越し: 1社 400株




2016年3月10日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16852.35 +210.15 +1.26
TOPIX 1352.17 +19.84 +1.49

米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。ECB理事会を控え売り買いが交錯する展開だったが、原油先物相場の大幅高が指数を押し上げた。

日経平均は反発。欧米株高と円安進行を受け買い先行で始まり、一時伸び悩む場面もあったが、後場に113円後半まで円安が進んだことで一段高となった。ただ、東証1部の売買代金は2兆431億円と今年最低で、ECB理事会を前に様子見ムードが強い中、ショート・カバー中心の上昇だったと言えます。

そのECB理事会ですが、マイナス金利の0.1%拡大、債券買い入れ額の100億ユーロ増額、地方債の追加、買い入れ期限を現行の2017年3月から延長する、この辺が市場コンセンサスになっています。かなり長い時間かけて織り込まれたものなので、足りなくても、やり過ぎても波乱になるので注意が必要。ただ、日銀の突然のマイナス金利導入で世界のマーケットが大混乱になった反省もあるでしょうから、ECBが落ち着いてきた金融市場をわざわざ荒らすようなことはしないでしょう。ほぼ市場コンセンサス通りの内容でまとめると考えています。

本日の取引:1社 1勝 +8,500円
持ち越し: 1社 400株



2016年3月9日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16642.2 -140.95 -0.84
TOPIX 1332.33 -15.39 -1.14

米国株は、ダウは6日ぶりの反落、ナスダックは続落。貿易収支統計から中国の景気減速に歯止めがかかっていないことが確認され、利益確定売りが優勢になった。

日経平均は3日続落。昨日と似たような展開で前場に288円安まであったが、後場からGPIFや日銀のETF買いで下げ渋った。欧州中央銀行(ECB)理事会待ちで商いが少ない中ですから、クジラの買い支えはそれなりに効きます。リスクオフにはなっていないが、為替と株価のバランスは悪くなるばかり。

本日の取引:なし
持ち越し: なし



2016年3月8日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16783.15 -128.17 -0.76
TOPIX 1347.72 -14.18 -1.04

米国株は、ダウは5日続伸、ナスダックは小幅に反落。原油先物価格の急騰を受けエネルギー関連株は堅調に推移したが、全般的には利益確定売りから上値は重かった。

日経平均は続落。円高進行を嫌気し小幅安で寄り付いた後、あれよあれよという間に先物主導で300円を超える下げとなり、ドル円も112円台をつける動きとなった。結果だけ見ると、悪化が予想されていた中国貿易統計に合わせて売り仕掛けが入ったような感じですね。その中国貿易統計は、輸出がドル建てで前年同月比25.4%減、輸入は13.8%減と、かなり悪い数字でしたが、発表されると材料出尽くしで買い戻しが入り、安値から200円ほどスルスルと戻す動きとなった。日銀のETF買いですが、発動要件(前場TOPIXが0.5%以上下げる)を満たしながらも直近は2回ほど買いを見送っていましたが、さすがに本日は買いを入れたんでしょう。

割安感で買われていた相場ではないので、売り方が体制を立て直す前にショートスクイーズ気味に17,500円を超えて行きたいところでしたが、下げ渋ったとは言え一時16,500円台にまで突っ込んでしまったのは嫌な感じです。まだ、原油のショートカバーが続いているので欧米株は堅調ですが、増産凍結期待という守られるかどうかも判らない、いい加減な材料なので当てにはできません。

本日の取引:1社 1勝 +10,000円
持ち越し: なし



2016年3月7日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16911.32 -103.46 -0.61
TOPIX 1361.9 -13.45 -0.98

週末の米国株は、ダウ・ナスダックとも4日続伸。2月の雇用者数は市場予想を上回る増加となったものの、賃金は予想外の減少となった。米国株がいいとこ取りになっている時は、雇用統計が下振れても上振れても関係ないので、まったく注目していませんでしたが、まあ、案の定って感じですね。

日経平均は反落。米国株高を受け買い先行で始まったが、先週急騰した反動や相変わらずドルの上値も重く、買いは続かなかった。利益確定売りと言うよりか、新規の買い手が少ないなか買い戻し需要が弱まったことで、まるで気の抜けたビールの様な相場だった。ただ、買い戻し需要が弱まったと言ってもまだ続いていますし、先週末、強烈だったロング・ショートのアンワインドもまだ残っている感じです。個人の物色は小型株中心で、マザーズ指数は連日の高値更新。嵐の前の静けさという言葉がありますが、本日などは嵐の後の虚無感って言ったところ。

本日の取引:なし
持ち越し: なし