マーケットトーク
2015年10月9日 金曜日
指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
---|---|---|---|
日経平均 | 18438.67 | +297.50 | +1.64 |
TOPIX | 1515.13 | +33.73 | +2.28 |
米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。前日終値をはさんでの揉み合いが続いていたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表されると、利上げ開始時期が更に後退するとの見方が優勢になり引けにかけ上げ幅を拡大した。
日経平均は反発。米国株高を好感し買い先行で始まり、その後も資源や鉄鋼株など直近大きく売り込まれた銘柄を中心に買い戻しが続き、上げ幅を拡大した。本日はファーストリテイリングだけで190円ほど日経平均を押し下げているので、体感的には500円高と言ったところ。
日経平均の構成ウエートのおよそ10%を占めるファーストリテイリングが投機の温床となっているのは、このページでも何度も書いてきましたが、上がっても下がっても迷惑な株ですね。日銀のETF買いで日経平均型を買う場合、資金の1/10がファーストリテイリングに割り当てられるわけですから、まるでファーストリテイリングの自社株買いを日銀が肩代わりしているようなものです。ファーストリテイリングは成長性を加味しても決して割安な株ではないですから、こんなものを際限なく買っていく日銀のETF買いは問題ですし、投機筋に熨斗をつけてオモチャを提供するようなものです。恐らく次の追加緩和も日銀のETF買いが中心になるんでしょうが、指数の算出法を変えるとか、日銀はTOPIX型しか買わないなどなんらかの対策が必要だと思います。今は良くても将来に歪みを残すようなことは避けるべきです。まあ、そんなことまで考えていないでしょうが・・・
本日の取引:2社 2勝 +15,600円
持ち越し:1社 200株
2015年10月8日 木曜日
指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
---|---|---|---|
日経平均 | 18141.17 | -181.81 | -0.99 |
TOPIX | 1481.4 | -11.77 | -0.79 |
米国株は、ダウ・ナスダックとも上昇。引き続き利上げ先送り観測と日欧の追加緩和期待から底堅い動きとなっている。
日経平均は反落。29日の安値から一気に1,500円戻したので順当な下げですが、中身を見ると引き続き売られすぎた銘柄が買い戻され、値持ちのよかった銘柄が売られる、リバランスとロング・ショートのアンワインドが中心です。総花的に上げているわけではないので、みんながハッピーというわけでもありません。世界的な景気減速傾向をアメリカの利上げ先送りと、日欧の追加緩和期待で支えている相場ですから、経済指標とは逆の動きをすることも多くなりそうです。
本日の取引:なし
持ち越し:1社 300株
2015年10月7日 水曜日
指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
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日経平均 | 18322.98 | +136.88 | +0.75 |
TOPIX | 1493.17 | +17.33 | +1.17 |
米国株は、ダウは3日続伸、ナスダックは反落。直近大きく戻していたことで利益確定売りに押されたが、原油など商品相場の上昇がダウを下支えた。
日経平均は6日続伸。日銀の決定会合までは膠着感を強めたが、昼休みに見送りが決まると先物は17,990円まで急落し、その後は再び買い戻される荒い動きとなった。自民党のミスター追加緩和の山本幸三議員が日銀の発表に合わせる形で12時から会見すると言うのも、売りにくい空気を醸し出していましたし、話の内容も30日の追加緩和に向け株にフォローとなるものばかりでした。初期反応で売った向きは買い戻しを余儀なくされ、その分上げ幅が大きくなった。為替が大きく動かなかったところを見ると、騒いでいたのは株式関係者だけって感じですね。依然として買い戻しとロング・ショートのアンワインドが中心の相場ですが、郵政上場に向け政治家のリップサービスも増えそうです。
本日の取引:1社 1勝 +14,000円
持ち越し:1社 300株
2015年10月6日 火曜日
指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
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日経平均 | 18186.1 | +180.61 | +1.00 |
TOPIX | 1475.84 | +11.92 | +0.81 |
米国株は、ダウ・ナスダックとも大幅に続伸。先週の雇用統計の悪化を受け、年内の利上げが難しくなったという理由からリスクオンになっている。
日経平均は5日続伸。欧米株高を受け買い先行で始まり、一時367円高まで上げ幅を拡大した。しかし先週の安値から本日の高値まで既に1,400円戻していることもあり、引けにかけては利益確定売りで伸び悩む。
世界的な買い戻し相場に加え、明日の日銀決定会合での追加緩和の思惑から、本日も買い戻しが続いたという非常に判りやすい展開でした。調子よく戻していますが、ほとんどが買い戻しによるものですから、強気にはなれませんし、なっている人もいないでしょう。明日、追加緩和があればサプライズですが、追加緩和が見送られた場合再び売り方の攻撃が始まるのか? 30日の追加緩和に向け買い戻しが続くのか? 為替も含め後場の動きに注目です。
本日の取引:1社 1勝 +6,400円
持ち越し:2社 500株
2015年10月5日 月曜日
指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
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日経平均 | 18005.49 | +280.36 | +1.58 |
TOPIX | 1463.92 | +19.00 | +1.31 |
週末の米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。雇用統計が大幅に下振れたことで売り先行で始まったが、売り一巡後は早期利上げ観測が後退したことを材料に株を買い戻す動きが優勢になった。
日経平均は4日続伸。米国株高とTPPの大筋合意を受け買い先行で始まり、一時354円高まで上げ幅を拡大した。引けでは伸び悩んだものの、直近下げのきつかった銘柄を中心に買い戻す動きが続いた。世界的な買い戻し傾向に加え、日本は追加緩和の思惑もあるので戻りが大きくなっています。7日の追加緩和の可能性は低いと思いますが、万一の可能性を考えると、ここで売り乗せしてくる人よりも、とりあえず買い戻しておこうと考える人の方が多いのでしょう。
本日の取引:1社 1勝 +10,000円
持ち越し:2社 800株
2015年10月2日 金曜日
指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
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日経平均 | 17725.13 | +2.71 | +0.02 |
TOPIX | 1444.92 | +2.18 | +0.15 |
米国株は、ダウは反落、ナスダックは続伸。ISM製造業景況指数の悪化を受け、ダウは一時200ドルを超える下げ幅となったが、好調な新車販売台数や雇用統計への期待感から下げ幅を縮小した。
日経平均は小幅に続伸。朝方は2日間で800円近く戻していたことで売りが先行したが、8月の実質消費支出が市場予想を大幅に上回ったことや、雇用統計前にポジションを買い戻す動きも見られ切り返した。
昨日まではまったくノーマークでしたが、来週7日の日銀決定会合での追加緩和の可能性が多少出てきました。今晩の雇用統計次第という面もありますが、来週の月・火は買い戻しが入りやすい環境といえます。売り方にしてみればもし追加緩和があれば日経平均で1,500円ぐらいは軽く騰がるでしょうから、最大のリスク要因です。ただ、事前に買い戻しが入れば入るほど、見送られた時の反動は大きくなります。
本日の取引:1社 +7,000円
持ち越し:2社 1200株
2015年10月1日 木曜日
指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
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日経平均 | 17722.42 | +334.27 | +1.92 |
TOPIX | 1442.74 | +31.58 | +2.24 |
米国株は、ダウ・ナスダックとも上昇。ユーロ圏内のインフレ率が6カ月ぶりにマイナスに落ち込んだことを受け、ECBへの追加期待が高まり欧州株が全面高、またADP雇用報告が堅調な数字となったことも好感された。
日経平均は続伸。日銀短観は大企業製造業DIが市場予想を下回ったが、設備投資計画が予想より強く全体としては悪くない印象。ただ、中途半端な数字だったことから追加緩和期待が後退し、欧米株が大きく上昇した割には10時まで上値の重い展開が続いた。しかしその後、元日銀副総裁の岩田一政氏がマイナス金利の導入に言及したことや、自民党の山本幸三衆議院議員が日銀は10月に追加緩和すべきとの認識を示したことで買い戻しに拍車がかかった。
追加緩和があるとしたら10月30日の金融政策決定会合が有力でしたが、本日の一連の発言で6~7日の決定会合でも期待感が若干高まってしまいました。メガバンクや不動産などの大幅高を見ると追加緩和を織り込み始めているので、もしなかったら当然きつい反動がきます。株式市場は追加緩和をめぐってボラの高い状態が続きそう。まあ、個人的にはこれ以上追加緩和しても円が毀損するだけで意味は無いと思いますが、結局やることになるんでしょうね。
本日の取引:なし
持ち越し:2社 900株
2015年9月30日 水曜日
指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
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日経平均 | 17388.15 | +457.31 | +2.70 |
TOPIX | 1411.16 | +35.64 | +2.59 |
米国株は、ダウは反発、ナスダックは続落。9月の消費者信頼感指数が上振れたことや、前日暴落したスイスの資源大手グレンコアの株価が反発したことも買い戻しにつながった。ただ、ゴールドマン・サックスがS&P500の目標株価を引き下げたことが重しとなり上値は重かった。
日経平均は反発。欧米株が小幅な値動きで戻ってきたことで、昨日急落した分の約65%を取り戻す動きとなった。前日までの不安が何ひとつ解決したわけでもなく、典型的なテクニカルリバウンドに過ぎませんが、1日で17,000円台を回復したことで週足雲下限がとりあえずサポートとして機能している形となった。
全面高の中、営業利益が25~30億円程度の会社を6,000億円で買収すると発表したJTが大幅に売られました。日本経済新聞がフィナンシャルタイムズを1,600億円で買収した時も高すぎると批判されましたが、それでもFTの営業利益は46億円あったので、今回の買収額がいかにべらぼうな値段だったかがわかります。まあ、JTは強固な財務基盤があるので、超割高でも節税効果なども考慮すると金を遊ばせておくよりかは良いと考えたんでしょうかね。それにしても高い買い物ですが・・・
本日の取引:3社 3勝 +19,400円
持ち越し:2社 900株
2015年9月29日 火曜日
指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
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日経平均 | 16930.84 | -714.27 | -4.05 |
TOPIX | 1375.52 | -63.15 | -4.39 |
米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。引き続き中国の景気減速懸念が重しとなっており、エネルギーセクターの下げがきつい。スイスの資源大手グレンコアの株価が1日で30%急落したことも追い打ちをかけた。
日経平均は大幅に続落。米国株安と円高進行を受け、8日の安値17,415円を窓を開けて下回り、その後も売りは止まらず節目の17,000円もあっさり割り込んだ。サウジアラビアが世界中から投資資金を引き上げているとのニュースもあり、下値を拾う動きは限られた。チャートは揉み合いを下放れた形となり、次の下値目処はQE2が発表された日の終値16,500円レベルとなる。
世界的なリスクオフの流れなので仕方のないところだが、先週発表された「新三本の矢」もかなり失望を誘っている感じ。株価はオーバーシュート気味で自律反発も見込めるが、おおもとの中国や商品相場が安定しないと本格的な戻りは期待できない。
本日の取引:1社 1勝 +5,000円
持ち越し:3社 1500株
2015年9月28日 月曜日
指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
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日経平均 | 17645.11 | -235.40 | -1.32 |
TOPIX | 1438.67 | -15.14 | -1.04 |
週末の米国株は、ダウは反発、ナスダックは続落。4-6月のGDP確報値が上方修正されたことや、イエレン議長が年内に利上げを実施する方針を示したことで金融政策を巡る不透明感が後退し、買い戻しにつながった。ただ、バイオ関連やハイテク株が弱く全体の足を引っ張った。
日経平均は反落。配当落ちの110円分を考慮すれば、それほど売られたわけではないが、アベノミクスが始まってから3月・9月の配当落ちは即日埋めることが多かったので、それと比べると物足りない内容だった。東証1部の売買代金は月曜ボケにしても2兆1870億円と薄商いでやる気なし。買い方は9月8日の安値17,415円が底として確認できず、売り方は追加金融緩和が怖い。
本日の取引:買いのみ
持ち越し:2社 1100株
2015年9月25日 金曜日
指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
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日経平均 | 17880.51 | +308.68 | +1.76 |
TOPIX | 1453.81 | +26.84 | +1.88 |
米国株は、ダウ・ナスダックとも続落。欧州株安やキャタピラーの大規模なリストラなど良いニュースがなく、終日売りが優勢だった。
日経平均は反発。先物はナイトセッションで一時17,060円まで突っ込み直近の安値を更新したが、米国株が下げ渋ったことで事なきを得た。前場は上に行ったり下に行ったり方向感の定まらない動きだったが、後場になると安倍総理と日銀の黒田総裁が午後に会談するとのニュースや、権利付き最終売買日ということもあり、配当の再投資に関連する買いなども株価を支えた。
安倍政権の経済政策「新三本の矢」も具体性に乏しく眉唾ものですね。結局、旧三本の矢も経済を押し上げたのは金融緩和効果だけですから、今回もQEがあれば一時的に株価はあがるでしょうがそれだけです。子育て支援云々に関しては、ただの人気取りで経済の押し上げ効果などないのは周知の通り。今日の株価の上昇も追加緩和期待ですからね。ただ、QE3を実施してもインパクトは前の2回よりは落ちそうですし、その結果円が130~150円になって食料品が更に値上がりすれば逆に国民からの反発が高まりそうです。
本日の取引:2社 3勝 +11,200円
持ち越し:2社 400株
2015年9月24日 木曜日
指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
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日経平均 | 17571.83 | -498.38 | -2.76 |
TOPIX | 1426.97 | -35.41 | -2.42 |
日経平均は続落。日本が5連休中の海外市場は、NYダウが394ドル(2.37%)下がるなど総じて冴えない動きだった。また、フォルクスワーゲンの大規模な不正行為もそれなりのインパクトがありました。ギャップダウンで始まった東京市場は、日銀のETF買いやGPIFの買いなども入っていたと思われますが、個人の買い意欲が減退していることもあり、ダラダラと右肩下がりの展開となった。日経平均・TOPIXとも安値引けとなり引け味はかなり悪かった。
夏までは売り手不在で少ない買いでもスルスルと上昇する場面が多かったが、今は買い手不在と言った感じで少ない売りでもスルスルと下がってしまいます。そもそも東京市場は米国と比べると厚みのない市場ですから、需給が偏り始めると突然の急騰や急落など先物で上下に振られやすくなります。
9日に記録した1,343円の急騰分は今日ですべて帳消しとなり、8日の安値17,415円が目前です。目前と言っても配当落ちで動いている先物は既に17,400円台ですから、あとわずかしかありません。明日は権利付き最終日なのでなんとか持ち堪えてくれそうですが、来週は正念場になりそうです。
本日の取引:買いのみ
持ち越し:2社 500株