本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク


2014年09月18日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16067.57 +178.90 +1.13
TOPIX 1317.91 +12.95 +0.99

米国株はダウ・ナスダックとも続伸。FOMC声明発表直後は方向感が定まらない展開だったが、イエレン議長の記者会見で、低金利を「相当な期間」維持するという文言が入ったことで買いが優勢になった。NYダウは市場最高値を更新。

日経平均は大幅に反発。FOMCを受け円が一段安となったことを受け買い先行の始まりとなった。ザラ場も円が108円前半から108円後半にジリ安となり、日経平均も上げ幅を拡大した。円は目先110円が目標になるんでしょうが、テクニカル上の節がなくなっていますから、どこまで下落するか分かりませんね。大幅な下方修正を発表したソニーはそれなりに下げましたが、地合いの悪い時だったらストップ安になってもおかしくない内容なので、ある意味ラッキーだったと言えます。

それにしても、あっという間に10円近く円安になりましたね。みずほ銀行産業調査部の推計によると円相場が10円、円安になった場合、業種別に見た企業の営業利益は以下に示す数字となる。
・「機械・電気機器」+1兆8577億円

・「輸送用機器」+5786億円

・「化学・医薬」+3630億円

・「卸売・小売業」-2兆6476億円

・「サービス業」-4546億円

・「繊維・パルプ・印刷」-2027億円

スコットランドの住民投票は明日の日本時間午後に結果が判明しますが、反対票が賛成票を上回ると言うことで、既にブックメーカーのベットフェアが独立反対に賭けた客への払戻金の支払いを始めているそうです。

本日の取引:なし
持ち越し:なし




2014年09月17日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15888.67 -22.86 -0.14
TOPIX 1304.96 -5.90 -0.45

米国株は、ダウ・ナスダックとも上昇。朝方は上値の重い展開だったが、昼にウォール・ストリート・ジャーナルのFRB担当記者のFOMC声明に関するコメントが発表されると流れが一変した。内容はマーケットに早期利上げのシグナルを送りたくないため、FRBは従来の利上げ開始時期までの「相当期間」という文言を基本的に維持するだろうというもの。それにしても、一記者の予想でダウが100ドルも上昇するというのは異常ですね。

日経平均は小幅に反落。米国株高を好感し買い先行で始まったが、上値は重くポジション調整の売りに押され、日経平均・TOPIXとも安値引け。まあ、下げたと言っても22円ですから、ほとんど横ばいの動きだった。明日はFOMCの声明次第だが、文言が残るだの、抜けるだの、そんなに大騒ぎするほどのことなんですかね?

引け後にソニーが大幅下方修正を出しました。営業利益が1400億円の黒字から400億円の赤字に転落し、最終利益も-500億円から-2300億円に変更。配当も無配になる。ソニーはまだ膿出しが終わっていなかったんですね・・・ 全体の地合いが良いのでそんなに下げないと思いますが、最近調子よく上がっていただけに明日の反応がちょっと心配。

FOMCより不透明なのがスコットランドの住民投票。 一時は独立賛成派が優勢と伝えられたこともありましたが、最新の世論調査では独立賛成が48%、反対が52%となっているようです。さすがに経済・外交・安全保障を考えれば、最終的に現状維持を選択する人のほうが増えると思いますが、どうなんでしょう。

本日の取引:1社 1勝 +10,000円
持ち越し:なし



2014年09月16日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15911.53 -36.76 -0.23
TOPIX 1310.86 -2.86 -0.22

週明けの米国株は、ダウは反発、ナスダックは続落で戻ってくる。FOMCを控えて様子見ムードが強かったが、ダウはエネルギー関連株の上昇が指数を支えた。一方、ナスダックはモメンタム株中心に売りが出て、1.1%安と冴えない展開だった。

日経平均は小幅に反落。一部オシレーターに過熱感が見られることや、海外はFOMC、スコットランド独立を巡る住民投票を控え、様子見ムードが広がった。ただ、5日続伸した後にしては底堅い動きだったと言えます。日経平均は先週上昇した279円の約100円はソフトバンクですし、本日も大幅高で指数の下支え役となっている。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2014年09月12日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15948.29 +39.09 +0.25
TOPIX 1313.72 +2.48 +0.19

米国株は、ダウは反落、ナスダックは続伸。地政学リスクの高まりや週間失業保険申請数が予想以上に増加したこを受け、上値は重かったが下値も限定的で狭いレンジでの取引となった。

日経平均は5日続伸。米国株はまちまちだったが、107円前半まで下落した円相場を好感し終日底堅い動きとなった。それにしても円安が止まりませんね。ここまで円安になると国内に回帰しようとする製造業も出てくるかもしれませんね。ただ、原発停止による高い電気代や人件費の問題、また工場を建てた途端に円高に振れれば、巨額赤字を計上したシャープ・パナソニック・ソニーのような悪夢の再来もあります。為替の読み違えによる設備投資が原因で日本の製造業は体力を失ってきました。目先は、国内に製造拠点を多く残している企業や、国内に工場を新設しようとする企業は好材料視されるでしょうが、投資家サイドから見ればここから無茶な設備投資をする企業には目を光らせておく必要がありそうです。

本日の取引:1社 1勝 +8,000円
持ち越し:なし



2014年09月11日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15909.2 +120.42 +0.76
TOPIX 1311.24 +4.45 +0.34

米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。とくに材料はなかったが、前日利益確定売りで売られたアップルが反発したことなどが好感された。

日経平均は4日続伸。米国株高と円安進行を受け買い先行で始まり、その後も安倍・黒田の会談などを材料に107円台まで円が売られ、日経平均もじり高となった。早期利上げ観測が高まっても米国株は下がらず、円だけが下落して戻ってくるので、日本株には好循環になっています。ただ、円安の効果という面では大いに疑問ですし、国内の経済指標の回復は鈍く、いずれ日銀は追加緩和に追い込まれるという読みもあるんでしょうが、このペースで円安が進行してしまうと追加緩和の必要はなくなると思います。それでも追加緩和が必要なほど景気が落ち込んでいるとしたら、政府と日銀の政策ミスと言えるでしょう。アベノミクスが始まった当初の円安は良い円安でしたが、この期に及んで円安だけを頼りに上昇して行く相場は危険ですね。

本日の取引:なし
持ち越し:なし




2014年09月10日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15788.78 +39.63 +0.25
TOPIX 1306.79 +7.17 +0.55

米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。雇用統計で一旦早期利上げ懸念が後退したが、サンフランシスコ地区連銀の調査リポートで、投資家がFRBによる利上げペースを過小評価している可能性があると指摘したことが蒸し返された。

日経平均は3日続伸。米国株安を受け売り先行の始まりとなったが、朝方からTOPIXは底堅く、昼過ぎから日経平均も先物主導で切り返す展開となった。今日は円安を好感してと言うよりも、株先が上がったことで円安になり、その後は円安が株を主導したって感じ。メジャーSQを控え特殊な需給要因もあったと思いますが、久しぶりに日足で陽線が立つなど強い動きだった。

本日の取引:1社 2勝 +12,000円
持ち越し:なし



2014年09月09日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15749.15 +44.04 +0.28
TOPIX 1299.62 +0.98 +0.08

米国株は、ダウは反落、ナスダックは続伸。とくに相場を動かすような材料はなく、高値圏での一進一退が続いた。

日経平均は続伸。米国株はまちまちだったが、ドル円が5年11ヶ月ぶりの106円台まで下落したことを好感し買い先行の始まりとなった。しかし、その後は上げ幅を縮小し、後場はほとんど膠着状態のまま大引け。続伸と言っても東証1部の値下がりは1,000銘柄を超え、ソフトバンクだけで日経平均はプラスを維持したって感じです。海外時間の先物は強いが、今日で日経平均は5日連続の陰線となり、ザラ場の動きは悪い。

ちょっと円安のピッチが早すぎますね。ミクロでみればトヨタなど円安メリット企業はありますが、マクロで見れば円安で輸出が伸びて国内景気がよくなるという循環は10年以上前の話ですね。工場を国内に多く残しているトヨタでさえ、台数ベースでは既に67%を海外生産にシフトしているのが現状です。政府や黒田総裁は円安はプラスだと言っていますが、かつてのように円安で景気を押し上げる勢いがなくなっているのは経済指標からも明らかです。ここから更に円安になれば、輸入物価が上昇するこでCPIが上がり、日銀の物価目標は達成されるでしょうが、それをデフレからの脱却と呼ぶか、スタグフレーションと呼ぶかは人によって違うでしょう。

本日の取引:1社 1勝 +6,700円
持ち越し:なし



2014年09月08日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15705.11 +36.43 +0.23
TOPIX 1298.64 +5.43 +0.42

週末の米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。注目の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が市場予想の22万5000人増に対し14万2000人増にとどまったことで売り先行の始まりとなった。しかし、早期利上げ懸念が後退するという得意のいいとこ取りで次第に買いが優勢になった。

日経平均は反発。米国株高を受け買い先行で始まったが、上値は重く一時マイナスになる場面もあったが、今後の政策期待などから下値も堅かった。本日発表された、4~6月GDPの下方修正(マイナス6.8→マイナス7.1)や景気ウォッチャー調査の悪化など、本来なら下がって然るべき環境だが、ファンダメンタルズを無視した官製相場になっているので、悪い経済指標への反応は鈍くなっています。

4~6月のGDPは、民間の設備投資が速報の2.5%減から5.1%減に大きく引き下げられる一方で、在庫は大幅に積み上がるなど、数字以上に悪い内容だった。素直に消費増税の影響は大きかったと考えることもできますが、穿った見方をすれば消費増税に向け7-9の数字を良く見せるために、数字の積み替えをやった可能性も考えられます。現在、円安トレンドで株へのダメージも少ないし、再び公共事業のばら撒きをやる口実にもなり、更に市場の追加緩和期待も繋ぐことができますからね。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2014年09月05日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15668.68 -7.50 -0.05
TOPIX 1293.21 -3.18 -0.25

米国株は、ダウ・ナスダックとも小幅に下落。ECBの追加金融緩和による欧州株高の流れを受け買い先行で始まったが、上値は重く、雇用統計を前に次第に利益確定売りが優勢になった。

日経平均は小幅に続落。寄り前にストップロスを引っ掛けたのか、ドル円が6年ぶりの105円71銭まで下落したことで、日経平均は3桁の上昇で始まったが、買いは続かず為替も105円前半まで押し戻された。まあ、雇用統計を控えていることもありますし、同時にユーロ安も進んでしまったので、今日のところはこんなもんでしょう。来週はメジャーSQ(特別清算指数)を控え、上下に荒い動きを期待。

デング熱患者が現時点で66人と思わぬ広がりを見せています。国内での感染は69年ぶりとか騒いでいますが、これだけ増えるということは、今年はたまたま医者が最初の患者を発見し、その後大騒ぎになったことで検査するようになっただけで、実際には去年も一昨年も感染した人がいたんでしょうね。原因不明の熱や夏風邪だと思っていたものが、実はデング熱だったのかもしれません。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2014年09月04日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15676.18 -52.17 -0.33
TOPIX 1296.39 -5.13 -0.39

米国株は、ダウは反発、ナスダックは反落。 ウクライナのポロシェンコ大統領とロシアのプーチン大統領が停戦で合意したと伝わったことで買いが先行したが、上値は重く次第に利益確定売りが優勢になった。投資判断の引き下げが噂されたアップル株が急落したことで、ハイテク株の多いナスダックは冴えない展開となった。

日経平均は反落。米国株がマチマチだったことや、円安一服を受け前日終値をはさんで膠着感の強い展開となった。日銀の金融政策決定会合は現状維持だったが、追加金融緩和を見込んでいた向きもいたのか、メガバンクなどは発表後弱含んだ。ただ、全体的には下値では買いが入っており、次のイベント(米雇用統計)待ちって感じです。

黒田氏の会見は「消費増税に伴う反動の影響は徐々に薄らいでいく」との従来の見方を継続し、特に変化はなかった。

本日の取引:1社 1勝 +10,000円
持ち越し:なし