本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2014年08月05日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15320.31 -154.19 -1.00
TOPIX 1263.53 -12.66 -0.99

米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。特に大きな材料はなかったが、NYダウが先週大きく調整していたこともあり、売り方の買い戻しや自律反発狙いの買いが優勢となった。

日経平均は4日続落。NYダウが5日営業日ぶりに反発したことを好感し、節目の15,500円を回復して始まったが、米雇用統計を受けてから円安基調が一服していることもあり上値は重かった。その後は前日終値をはさみ狭いレンジで推移していたが、2時過ぎから先物主導で崩され本日の安値圏での大引けとなった。日経平均は基準線を割れてしまいましたが、引け後のトヨタの決算も悪くありませんし、まだ利益確定売りの範囲内と言ったところ。

iPS細胞が登場するまでは日本の再生医療の第一人者で、 ノーベル賞候補とまで言われていた、理研の笹井氏が自殺しました。私も先月27日に放送されたNHKスペシャルを見ましたが、そのときに受けた印象としては、小保方氏の研究やその手法がどうこうと言うよりか、笹井氏という論文執筆の天才がいなければ、そもそもSTAP細胞が日の目を見ることはなかったという点です。もしご自身でこの番組を見ていたとしたら、これが引き金になったのかもしれません。勿論、立場のある笹井氏が不正と認識しながら執筆したということは考えられませんが、ライバルの山中教授に先を越されたことの焦りが、冷静な判断力を失わせ、十分な裏付けなしに疑惑の論文を世に送ってしまうことに繋がったのは想像に難くありません。

本日の取引:1社 1勝 +5,000円
持ち越し:なし



2014年08月04日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15474.5 -48.61 -0.31
TOPIX 1276.19 -5.11 -0.40

週末の米国株は、ダウ・ナスダックとも続落。注目の雇用統計は、強からず弱からずで理想的な着地となったが、地政学リスクや前日までの弱い地合いを引きずり売りが優勢だった。

日経平均は3日続落。米国株安を受け売り先行の始まりとなったが、弱めの雇用統計を受けても円高が進行しなかったことで、売り一巡後はプラス圏に切り返す場面もあった。ただ、積極的に買い上がる向きもなく、大引けにかけ手仕舞い売りに押された。3日続落と言っても下げ幅はNYダウに比べ非常に小幅ですし、東証2部指数は本日年初来高値を更新するなど全体的には強地合いが継続している。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2014年08月01日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15523.11 -97.66 -0.63
TOPIX 1281.3 -8.12 -0.63

米国株は、ダウ・ナスダックとも大幅に下落。ユーロ圏消費者物価指数が4年9ヶ月ぶりの低水準になったこを受け、売り先行で始まり、本日発表された決算も予想を下回るものが多かったことから、終日売り優勢の展開となった。アルゼンチンのデフォルトに関しては、明らかな後付解釈で実際なんの影響もないでしょう。

日経平均は続落。NYダウが久しぶりに大きな下げで戻ってきましたが、米長期金利上昇による円安を下支えに、一時はプラ転しそうな勢いで戻す場面もあった。大引けにかけては、雇用統計を控えていることもあり、再びポジション調整の売りに押されたが、節目の15,500円は維持したので非常に底堅い動きだったと言えます。
2014年7月のNYダウ・日経平均比較チャート
先週からNYダウが下がっても、円安基調が続いているので日経平均は下がらず両指数の乖離が拡大しています。今晩の雇用統計も恐らく良い数字になると思いますが、あまり強すぎると早期利上げ懸念から株価の下落を招き、長期金利も素直に上昇しなくなることも考えられるので判断が難しいところです。

本日の取引:1社 1勝 +10,000円
持ち越し:なし



2014年07月31日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15620.77 -25.46 -0.16
TOPIX 1289.42 -2.82 -0.22

米国株は、ダウは5日続落、ナスダックは反発で戻ってくる。4~6月期のGDPの伸び率が市場予想を上回ったことを受け、FRBによる利上げ時期がやや早まるとの見方が浮上し、下げ幅を拡大する場面もあった。しかし、FOMC後の声明がハト派寄りだったことから下げ幅を縮小した。

日経平均は小幅に反落。米国株は小動きだったが、米金利上昇による円安を好感し買い先行での始まりとなった。ただ、4日続伸していたこともあり、買い一巡後は利益確定売りが優勢になった。

FRBも毎回上手く取り繕っていますが、一番問題なのは実体経済と株価をここまで乖離させてしまったことです。昨日、アラン・グリーンスパン元FRB議長が「株式市場はかなりの長期にわたって相当急激に回復しており、著しい調整を迎えることを想定しておく必要がある」と述べたそうですが、当たり前のことですね。ここまでやってしまった以上は、量的緩和政策のソフトランディング・シナリはなくなったと考えておかなければならないでしょう。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2014年07月30日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15646.23 +28.16 +0.18
TOPIX 1292.24 +1.83 +0.14

米国株は、ダウ・ナスダックとも下落。FOMCの結果発表や週末の雇用統計など重要イベントを前に利益確定売りが優勢だった。

日経平均は4日続伸。米国株は冴えない展開だったが、ドル円が102円台の円安に振れたことを下支えに終日底堅い動きとなった。ここまでの決算発表は、市場コンセンサスを上回った銘柄は素直に買われ、コンセンサスを下回ってもあまり売られていません。まあ、それだけ地合いがよいと言うことですね。それしか言いようがありません。

5月の機械受注は過去最大の減少幅になったり、本日発表された鉱工業生産指数は大震災以来の低下幅と悪い経済指標も多く出ています。しかし、下がれば年金が買うという官製相場で下値不安が後退しており、それを意識してか、先週あたりからファンドが上に引っ張り上げたがっているので、下げそうで下げない相場になっています。

本日の取引:1社 1勝 +7,100円
持ち越し:なし



2014年07月29日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15618.07 +88.67 +0.57
TOPIX 1290.41 +4.34 +0.34

米国株は、ダウは反発、ナスダックは3日続落。地政学リスクや住宅指標が弱かったことで朝方は売りに押されたが、押し目買いも意欲も旺盛で徐々に落ち着きを取り戻した。

日経平均は3日続伸。米国株は小動きだったが、昨日までの強い流れを引き継ぎ終日底堅い展開となった。好業績銘柄への物色も活発でショートが踏まされている感じ。全体の商いは相変わらず薄いものの、売り手不在で先物で上に仕掛けられると値幅が出やすくなっている。

厚生労働省が本日発表した6月の有効求人倍率が22年ぶりの高水準になったと、日経新聞などが煽っていますが、実態は復興需要、五輪、消費増税の穴埋めによる公共事業のばら撒きで建設業が押し上げているだけです。その証拠に正社員だけの有効求人倍率は0.7倍以下ですし、一般事務職に至ってはわずか0.3倍で依然として就職氷河期というのが実体です。この有効求人倍率に限らず、報道と実態との乖離が最近の安倍政権の支持率低下にも現れ始めていると言えます。結局、アメリカの金融緩和にしても金持ちを更に金持ちにしただけで、実際の景気回復は驚くほどスローモーです。そして膨らんだ資産バブルの後始末はリーマン・ショックの時と同様、貧乏人が負わされるのでしょう。なんか朝日新聞のような記事になってしまいましたね(笑)

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2014年07月28日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15529.4 +71.53 +0.46
TOPIX 1286.07 +4.72 +0.37

週末の米国株は、ダウ・ナスダックとも続落。アマゾンの冴えない決算やS&P500が連日で史上最高値を更新していたこともあり、利益確定売りが優勢となった。

日経平均は続伸。週末の米国株は続落したものの、為替の円安基調を受け底堅い寄り付きとなり、その後は先物に仕掛け的な買いが断続的に入り節目の15,500円台を回復した。ドル円が再び102円台をうかがう展開になっているので、最近大人しかったファンドも仕掛けやすくなっている感じですね。決算期待とかいう声もありますが、個人的には市場が期待するほど良い数字が出てくるとは思えません。 まあ、ファンドが一気にカチ上げてくれれば、良くも悪くもボラが高くなるので、膠着相場よりはマシですがね。

本日の取引:1社 2勝 +8,400円
持ち越し:なし




2014年07月25日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15457.87 +173.45 +1.13
TOPIX 1281.35 +11.49 +0.90

米国株は、ダウ・ナスダックとも小幅に下落。新築住宅販売件数は市場予想を下回ったものの、中国やユーロ圏のPMI拡大が下値を支えた。S&P500は連日で史上最高値を更新。

日経平均は大幅に反発。ドル円の円安基調を受け買い先行で始まり、14時ぐらいまでは膠着感が強い展開が続いたが、底値が固いと見るや先物に買い仕掛けが入り一段高となった。日経平均・TOPIXとも高値引け。まあ、欧米株は高値で安定していますし、日本株は下がれば年金と日銀が買い支えるので、上に行くしかないって感じですかね。

呼び値刻みの変更は、安いコストとアルゴで10銭単位で利益の出るファンドや機関投資家の売買が増え、全体の出来高は増えていますが、対象銘柄のネット証券の出来高を見ると案の定減っていますね。

本日の取引:1社 1勝 +5,650円
持ち越し:なし



2014年07月24日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15284.42 -44.14 -0.29
TOPIX 1269.86 -2.53 -0.20

米国株は、ダウは小幅に反落、ナスダックは続伸で戻ってくる。NYダウはボーイングの下げが影響し小幅安となったが、ハイテク株が強くナスダックは続伸となった。S&P500は再び史上最高値を更新。

日経平均は小幅に続落。米国株は小動きだったが、為替が若干円安に振れていたこともあり、買い先行での始まり。その後、HSBC中国製造業PMI速報値が市場予想を上回ったことで上げ幅を拡大したが、買いは続かず、後場になると先物主導で下げに転じるなど終日方向感のない展開となった。昨日、上方修正を発表した日本電産が買い一巡後にマイナスに転じてしまったのも市場心理を冷やした。上は15,500円、下は基準線がサポートする形が続く。しかし、米国株は本当にしぶといですね。

本日の取引:1社 1勝 +9,000円
持ち越し:なし



2014年07月23日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15328.56 -14.72 -0.10
TOPIX 1272.39 -0.88 -0.07

米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。住宅指標が市場予想を上回ったことや、概ね好調な企業業績が評価された。

日経平均は小幅に反落。欧米株高を受け買い先行の始まりとなったが、上値は重く緩やかな右肩下がりの展開となった。小型材料株は動いていますが、先物の後場の値幅はわずか20円で1日の出来高もたった2万枚ですから、いかに見送りムードが強かったかが分かります。来週から本格化する決算待ちとの声もありますが、良くも悪くも第1四半期決算ではそれほどサプライズは出ないでしょうから、動きが出るまで暫く我慢するしかありませんね。個人的には、こんなスッ高値で変な小型株をいじりたくはないので・・・

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2014年07月22日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15343.28 +127.57 +0.84
TOPIX 1273.27 +9.98 +0.79

日本が連休中の米国株は、週末に大きく反発し、昨日は小動きで戻ってくる。

日経平均は反発。連休中の海外市場がまずまず強い動きを見せたことで、ギャップアップして寄り付き11時ぐらいから先物主導で一段高となった。後場はそのまま膠着状態になり、大引けにかけやや伸び悩んだものの堅調な1日だった。株が騰がると地政学リスクが和らいだと言いますが、以前と違ってアメリカが行動しなくなっただけで、決して和らいではいないでしょう。当事国以外は、三猿「見ざる、聞かざる、言わざる」ってところか。

呼び値の変更に関しては、大きな混乱はありませんでしたが、まだ1日だけなので今後マーケットにどのように影響してくるのか見守る必要があります。ただ、低位の株は8本値で表示しても1円上の気配をみるのも大変な状況であり、本当に余計なことをしてくれますね。

本日の取引:1社 1勝 +5,610円
持ち越し:なし



2014年07月18日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15215.71 -154.55 -1.01
TOPIX 1263.29 -10.09 -0.79

米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。ウクライナでのマレーシア機の撃墜、イスラエルがガザ地区へ地上部隊を投入するなど地政学リスクが嫌気された。

日経平均は続落。朝方はリスク回避の売りから日経平均の下げ幅が260円に迫る場面もあったが、売り一巡後は落ち着いた動きとなり、お約束の年金や日銀のETF買いにも支えられ本日の高値圏で大引け。日銀のETF買いは、1回の金額はたいしたことありませんが、なにしろ商いが薄いのでそれなりに効いている感じ。

来週からTOPIX100銘柄の呼び値が変更になります。三菱UFJやみずほなど、1,000円以下の銘柄は10銭刻みになり、基本的に板の見えないところでしか指値ができなくなります。こんな細かい刻みにしたら、間違いなく流動性を供給しているデイトレーダーの参加意欲を減退させそうです。アルゴを使っているヘッジファンドや機関投資家は喜ぶでしょうが、個人にはデメリットばかりで東証1部の売買代金も減少するでしょうね。一体何を考えているのやら・・・・

本日の取引:1社 1勝 +8,400円
持ち越し:なし



2014年07月17日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15370.26 -9.04 -0.06
TOPIX 1273.38 -0.21 -0.02

米国株は、ダウ・ナスダックとも上昇。インテルの好決算や、21世紀フォックスがタイム・ワーナーに買収を提示しているなどの大型M&Aの材料を受け堅調な推移となった。インテルは+9.3%高、タイム・ワーナーは+18%高になり指数を牽引した。NYダウは再び史上最高値を更新。

日経平均は小幅に続落。欧米株高を受け買い先行の始まりとなったが、心理的節目の15,500円を超えることはできず、その後は対ユーロでの円高進行なども嫌気され、終日右肩下がりの展開となった。日経平均がちょっと下がると、年金や日銀が余計な買いを入れてくれるので、上がるときの反発力が削がれている感じ。個別は結構派手に動いていますが・・・ 指数は今月末から本格化する決算発表までは膠着感の強い展開が続きそう。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2014年07月16日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15379.3 -15.86 -0.10
TOPIX 1273.59 -0.09 -0.01

米国株は、ダウは続伸、ナスダックは反落で戻ってくる。大手金融機関の決算を好感して買い先行で始まったが、その後は高値圏にあることから上値の重い展開となった。

日経平均は小幅に反落。ほとんど開店休業状態で特にコメントもありませんが、今日はマザース指数の下げが目立ちました。イエレンFRB議長がバイオテクノロジーやソーシャルメディアの株価について、バリュエーションが「割高」と異例の指摘を行ったことが影響したんでしょうが、イエレンFRB議長が指摘するまでもなく、モメンタム株が割高なのは、みんな百も承知でしょう。しかし、割高でも儲かるから買うわけで、これを「よりひどい愚者の理論」と呼びます。愚者の理論は、自分だけは最後は上手く相場から抜けられると思うことで生じるわけですから、バリュエーション面で「割高」などと警告しても、機会損失の方を恐れ誰も聞く耳など持ちません。日本のモメンタム株に関しても、既に割高なんてレベルはとっくに超越していると思います。