本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク


2014年04月17日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 14417.53 -0.15 0
TOPIX 1166.59 +0.04 0

米国株はダウ・ナスダックとも3日続伸。中国GDPの上振れや、米主要企業の四半期決算が概ね好調に推移していることも買い安心感につながった。

日経平均は、ほぼ横ばい。米国株は続伸で戻ってきたが、前日420円急騰した反動が強く、利益確定売りに押された。上値が重いと見るか、底堅かったと見るかは、意見の分かれるところですが、一昨日までの状況を考えれば底堅かったと見るべきか。

先週の週間投資主体別売買動向を見ると、下落局面で個人が+4,760億円と逆張りで大きく買い越すのはいつものことですが、外国人は-1,690億円とそれほど売っていません。他にも目立った売り主体は存在しないので、日経平均が1,100円も下がったというのは不思議です。結局、今日も売買代金は2兆円にとどきませんし、それだけ市場に厚みがないということなんでしょう。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 買い1,700株




2014年04月16日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 14417.68 +420.87 +3.01
TOPIX 1166.55 +30.46 +2.68

米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。買い先行で始まったが、ウクライナ情勢の緊張を受けダウは一時110ドル安まで下げ幅を広げた。しかし、その後はハイテク株などに買い戻しが入ったことで切り返し、本日の高値圏で取引を終えた。

日経平均は大幅に続伸。米国株の続伸や米ヤフーが好決算を発表したことで時間外取引で同社株が急騰し、ソフトバンクが買い気配で始まるなど指数の上昇に寄与した。これだけなら寄り天か、よくて横ばいとう流れだったが、その後中国GDPの上振れや、麻生副総理が「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の動きが6月にも出てくると外国人投資家が動くだろう」と指摘したことが追い風となり、ジリジリと上げ幅を拡大した。

もう一回大きな下げがあれば投げ売りが出る水準まで追い込まれていましたが、今日の上昇で当面底割れは回避された感じですね。ただ、今日はソフトバンクとファーストリテイリングの上昇が大きかったですし、これだけ上がっても売買代金は2兆円割れと盛り上がりに欠ける状態。日経平均は先週急落した半分を取り戻しましたが、アメリカもまだ不安定なので油断はできません。

本日の取引:1社 1勝 +8,000円
持ち越し:2社 買い1,700株



2014年04月15日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 13996.81 +86.65 +0.62
TOPIX 1136.09 +3.33 +0.29

米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。3月の小売売上高が市場予想を上回ったことやシティグループの好決算などが好感された。

日経平均は反発。米国株高を受け買い先行で始まり、昼に安倍首相と日銀の黒田総裁が会見するとの情報が伝わると、先物が買われ一時186円高まであった。しかし、追加緩和の話ではなく、主にG20の結果報告だったことが伝わると上げ幅を縮小した。結局、14,000円台も維持できず、東証1部の売買代金は今年2番目の少なさだった昨日より更に減少するなど地合いの悪さは改善しません。唯一株価の下支え要因になりそうだった、安倍・黒田会談があっさりと本日終わってしまったのは痛いですね。

シカゴの先物トレーダーが、CMEグループを相手取り、イリノイ州の連邦地区裁判所に集団訴訟を起こしました。なんでも超高速取引(HFT)の業者が一般投資家より先に取引データを入手し取引することをCMEが認め、公正な市場運営を怠ったというもの。超高速取引に関しては、作家のマイケル・ルイス氏が著書「フラッシュ・ボーイズ」の中で米国市場をイカサマ市場と批判したことで話題になりましたが、高速取引を巡っては既にFBIも調査に着手しており、徐々に問題が大きくなっていきそうですね。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 買い1,900株



2014年04月14日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 13910.16 -49.89 -0.36
TOPIX 1132.76 -1.33 -0.12

週末の米国株は、ダウ・ナスダックとも続落。JPモルガン・チェースの四半期決算が大幅な減収減益となったことで売られた他、ハイテク株への売りも継続した。

日経平均は続落。米国株の続落を受け売り先行で始まったが、先週1,100円下がった反動もあり、その後は買い戻しも入り14,000円台を回復する場面もあった。安倍首相と日銀の黒田総裁が4月中に会談するとの報道が買い戻しを誘ったと思われるが、上値は重く大引けにかけ再び売りが優勢になった。TOPIXは比較的健闘していたんですが、最後はマイナスになってしまったので引け味は悪いですね。東証1部の売買代金は概算で1兆6099億4800万円と今年2番目の少なさ。個人は押し目を買うどころか、投げ売りを我慢するのが精一杯の状態。

消費増税の悪影響は金融政策で支えると言っておきながら、先週の無神経な発言でこれだけ株を暴落させれば、安部首相も会談の一つもしたくなるでしょうね。今後、安倍・黒田会談へ向け買い戻しが優勢になる場面もあると思いますが、これしか買う材料がないというのも情けない話。

本日の取引:1社 1勝 +4,200円
持ち越し:2社 買い1,900株



2014年04月11日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 13960.05 -340.07 -2.38
TOPIX 1134.09 -15.40 -1.34

米国株は、ダウ・ナスダックとも大幅に反落。週間新規失業保険申請件数は改善したものの、緩和継続と相反する指標なので好感されなかった。その後は特に悪材料がないなか、割高なネット株などを中心に売りが出て終日右肩下がりの展開となった。

日経平均は大幅に続落。米国株安と円高進行を受け先物は窓を開けて14,000円を下回る寄り付きとなった。ファーストリテイリング・ソフトバンクと言った指数寄与度の大きい銘柄が大幅安となったことで、日経平均の下げはえぐいですが、TOPIXの下げはそれほどでもなかった。結局、今週は黒田会見が売りに勢いをつけてしまい、日経平均は1,100円下落し散々な週となりました。追加緩和の後退もかなり織り込んだと思いますが、昨日の松井証券の買い方の信用評価損は-14.38%だったので、本日は-15%前後になっていると思われ、もう一発大きな下げがあると追証回避の投げ売りも警戒される。

今年初めてNISA枠を使いました。お遊びで優待銘柄を買っただけですが、それにしても100万円の枠というのは、あまりにも少額で話しになりませんね。

本日の取引:1社 1勝 +6,000円
持ち越し:2社 買い2,100株



2014年04月10日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 14300.12 +0.43 0
TOPIX 1149.49 -0.95 -0.08

米国株は、ダウ・ナスダックとも大幅に続伸。公表されたFOMC議事要旨がハト派的な内容だったことから、利上げ時期が早まるとの警戒感が後退し幅広い銘柄が買われた。

日経平均は横ばい、TOPIXは5日続落。米国株高を受け買い先行で始まったが、トヨタが年初来安値を更新するなど上値は重かった。先日の黒田会見がかなりネガティブな作用を株式市場に与えていますし、中国の3月貿易統計が輸出入とも市場予想を下回ったことも重しとなった。

アメリカは超低金利政策の長期化が示唆され、日銀は先日あれだけ明確に追加緩和を否定したので、目先、ドル円が100円を割れてきても不思議ではありませんし、そうなる確率は高いように思います。しかし、なんで増税直後にあんな楽観的で緩和期待までぶっ潰す発言をする必要があったんですかね? 

本日の取引:1社 +7,400円
持ち越し:1社 買い1,900株



2014年04月09日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 14299.69 -307.19 -2.10
TOPIX 1150.44 -24.12 -2.05

米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。直近下げ幅の大きかったネット株などに買い戻しが入ったが、ウクライナ情勢の緊張化を受け上値も重かった。

日経平均は続落。米国株は小反発したものの、黒田会見後に円高が進行したことで売り先行での始まりとなった。その後も売りの勢いは衰えず終日軟調な推移を続け大引け。まあ、3月末から追加緩和期待だけで戻していたにも関わらず、昨日の発言はそれを完全に否定してしまうものですから、当然売られますね。追加緩和で天井をつけに行き、その後年末に向けジリ貧になっていくというシナリオを以前に書きましたが、どうもそれさえ怪しくなってきましたね。追い込まれてからの追加緩和では、天井をつけに行くどころか材料出尽くしにもなりかねません。

黒田総裁の会見以上に注目を集めた小保方さんの会見ですが、ちょっと驚きましたね。論文の一部剽窃や不備はあるにしても、自身は今までに200回以上STAP細胞の作製に成功し、理研内の第三者も作成に成功しているそうです。なんでも作成にはコツとレシピが必要なようですが・・・ この話が本当なら、なんで理研は論文の不正ばかりを指摘し、肝心のSTAP細胞の有無に関わるこんな重要な情報を公表しなかったんでしょう。STAP細胞ではないと言う見解なんでしょうか?  いずれにしろまだ隠された話が多そうですし、アカデミックな世界はよく分かりませんね。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:1社 買い2,300株




2014年04月08日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 14606.88 -201.97 -1.36
TOPIX 1174.56 -22.28 -1.86

米国株は、ダウ・ナスダックとも3日続落。先週末に続きハイテク株などを中心に売りが出て、全体の地合いを悪化させた。

日経平均は続落。米国株安と円高進行を受け売り先行の始まりとなり、その後は決定会合を先取りする形で、リフレ関連銘柄が下げを主導した。日銀の決定会合は大方の予想通り現状維持となった。結果を受けいったん買い戻しが入ったが、大引けにかけ再び売られ本日の安値圏で終了。会見内容も前回同様、素っ気ないものに終わり、早期の追加緩和期待は後退したので、明日からの動きがちょっと心配です。

他に目立ったところでは武田薬品の急落。糖尿病治療薬「アクトス」をめぐる訴訟で、米連邦裁判所の陪審が同社に対し、約6200億円の懲罰的賠償金の支払いを認定したとの報道がきっかけとなった。武田は、ディフェンシブ高配当銘柄ということでNISA買付代ランキングTOPの銘柄なので多くの人が含み損を抱える形になりました。最終的に賠償金を支払うかどうかは不透明ですが、もし支払うことになった場合は、約5年分の利益が吹っ飛びますから減配は避けられません。しかし、急落を始めてからクイックなどに情報がでるまでに相当時間がかかりましたから、最初は誤発注なのかと思ったぐらいです。この辺の情報格差もますます酷くなっていますね。

本日の取引:1社 1勝 +4,000円
持ち越し:1社 買い1,700株



2014年04月07日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 14808.85 -254.92 -1.69
TOPIX 1196.84 -19.05 -1.57

米国株は、ダウ・ナスダックとも続落。雇用統計は概ね市場予想通りだったが、過熱感のあったハイテク株などに利益確定売りが広がった。

日経平均は大幅に続落。ナスダック指数の急落と円高進行を受けCMEの清算値にサヤ寄せして始まり、その後は横ばいを続けていたが、後場から再び先物が売られ下げ幅を拡大した。東証1部売買代金は1兆6658億円と今年3番の薄商い。

明日は日銀決定会合の結果が出ます。日銀は既に国債の7割を買っているので、昨年のような大規模緩和をする余力は残されていません。そうなれば実施するタイミングでサプライズを狙うしかないので、明日追加緩和が100%ないとは言い切れません。4-6月に消費が落ち込むのは火を見るより明らかなので、国内エコノミストの多くが予想する7月以降まで温存してしまうと、その間にマーケットは完全に追加緩和を織り込んでしまいますから、先手を打つ形でサプライズを狙うなら明日、遅くとも5月に実施するのが一番効果的でしょう。

本日の取引:1社 2勝 +11,000円
持ち越し:1社 買い1,500株



2014年04月04日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15063.77 -8.11 -0.05
TOPIX 1215.89 -0.88 -0.07

米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。ECBドラギ総裁の追加緩和発言などを受けダウは連日で史上最高値を上回る場面もあった。しかし、雇用統計前で動きは鈍く、週間新規失業保険申請件数やISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことで利益確定売りに押された。

日経平均は反落。雇用統計を前に様子見ムードが強まり、先物・現物とも終日ベタ凪、開店休業状態となった。直近の上昇率を考えれば普通ならもう少し調整してもよさそうな感じですが、米国株はかなり異常な状態ですから、売るのも怖いってところなんでしょう。また、来週は7~8日に日銀の金融政策決定会合が開催される。おそらく現状維持だと思いますが、一部海外投資家の間には早期の追加緩和期待が高まっているので、今回は見送るとしても、決定会合後の会見が前回のように素っ気ないものだと反動安も懸念される。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い1,500株 売り500株