本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク



2014年11月20日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17300.86 +12.11 +0.07
TOPIX 1397.64 +1.10 +0.08

米国株は、ダウ・ナスダックとも小幅に反落。FOMC議事録は特に材料とならず、ダウもS&P500も史上最高値圏にあることから利益確定売りがやや優勢だった。

日経平均は小幅に反発。米国株は小動きだったが、円安進行を好感し三桁の上昇ではじまった。しかし綺麗に寄り天となり、その後は昨日同様、前日終値をはさんで一進一退となった。ドル円が昨日からまた1円ほど円安になりましが、どうも株の反応が昨日から悪くなっています。利益確定売りと言ってしまえばそれまでですが、円高時に日本から出て行った生産設備がまた国内に回帰するなど、具体的にそういった動きが出てこないとこれ以上の円安はどうなのかなって感じなんですかね? 実際、中小企業を対象にしたアンケートによると約6割の企業が円安によるデメリットの方が大きいと答えているので、その辺の選挙への影響も気になるところ。
日本国債クレジット・デフォルト・スワップ
日本国債のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)ですが、絶対水準としてはまだ低いものの、ここ数日スルスルと上がり始めていますね。

CDSってナニ? って人もいると思うので簡単に説明すると、債務不履行に備える保険料のことです。株でも債券でも、みんながヤバいんじゃないかと思えば、高い保険料を払わなければ引き受けてくれる人がいなくなるというわけです。

本日の取引:なし
持ち越し:なし




2014年11月19日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17288.75 -55.31 -0.32
TOPIX 1396.54 +1.66 +0.12

米国株は、ダウ・ナスダックとも上昇。懸念されていたドイツの景気予測指数が市場予想を上回ったことや、住宅市場指数の上昇などが好感された。

日経平均は小幅に反落。欧米株高と円安進行を受け買い先行で始まったが、その後は利益確定売りが出て前日終値をはさんで一進一退の動きとなった。ドル円が117円ミドルまで下落した割には重かったと言えますが、昨日大きく戻したのでこんなもんでしょう。それにしても円は凄いペースで下落していきますね。120円を超えると円安弊害論も勢いを増しそうですし、なにより制御不能になる可能性もあります。

黒田日銀総裁の会見ですが、さすがに今回は政府に梯子を外されて余裕がないのか、いつものばか笑いはでませんでしたね。しかし、突っ込みどころが満載だったにも関わらず、相変わらず記者の質問が盆暗でぬるい会見だったという印象。

本日の取引:なし
持ち越し:なし




2014年11月18日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17344.06 +370.26 +2.18
TOPIX 1394.88 +28.75 +2.10

米国株は、ダウは小幅に反発、ナスダックは反落で戻ってくる。日本市場の急落が懸念されたが、ECBのドラギ総裁が必要ならば追加の金融緩和を辞さない姿勢を示したことで欧州株が持ち直し、米株も落ち着いた動きとなった。

日経平均は大幅に反発。欧州・米国と落ち着いた動きで戻ってきたことや、ドル円がGDP発表前の水準に戻したことを受け買い先行の始まりとなった。その後も堅調な動きを続け、昨日下落した分の約7割を取り戻す。なんかもう昨日急落したことは既に忘れ去られ、選挙は自民党が無難に勝ち、政権基盤をより強固にするという楽観論が支配的になっています。早くも大和証券は自民党が300議席を獲得した場合は、日経平均2万円なんてリポートを出している始末です。ほんらい選挙は水ものですし、消費増税後の政権はすべて負けているというデータもあります。しかし、最大野党が戦後最悪とも言える政治を行い、シロアリ退治もせずに消費増税を自民党と一緒に決めた民主党ですから、有権者も呆れてますし、自民党にはお前らよりマシと言われれば何も言い返せないでしょう。これから野党が候補者をすべて一本化できるなら勝負になりそうですが、とてもそんな時間はないでしょう。今夜の解散表明と増税延期は織り込み済みですが、それでもまた上下どちらかに為替や先物が仕掛けられるかもしれませんね。

本日の取引:1社 2勝 +11,000円
持ち越し:なし



2014年11月17日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16973.8 -517.03 -2.96
TOPIX 1366.13 -34.28 -2.45

週末の米国株は、ダウは小幅に反落、ナスダックは続伸。経済指標は良好なものが多かったが、ダウが史上最高値圏にあることから、やや利益確定売りが優勢だった。

日経平均は大幅に反落。8時50分に発表された7~9月期の国内総生産(GDP)速報値は予想外のマイナス(年率換算1.6%減)となった。初期反応としては円安・株高(先物)だったが、その後先物が材料出尽くしで売られ始め、為替もそれにつられ円高となったことで、上げる時とは逆に連鎖的に下げを加速した。

GDP速報値ですが、このページで鉱工業生産の弱さなど再三指摘してきた通り、日本経済は既にリセッション(景気後退)に入っているのは明らかだったので特に驚きはありません。それでも再増税の望みがあった時期に、4-6月期に悪い数字を付け替えるなど姑息なことをやっていたので、いくらなんでも7-9のマイナスは回避するだろうと思っていましたが、その超低いハードルさえ達成できない悪化ぶりです。ただ、現在の相場は政府や日銀が相場に手をいれた結果、実体経済とは無関係な歪な動きとなっているので、これで素直に実体悪を織り込みに行くかというと、それほど単純ではないでしょう。下がったと言っても今日のところは、GDP発表に向けロング・ポジションを組んでいたヘッジファンドが材料出尽くしでアンワインドしただけですから、どうと言うことはありません。

それより黒田氏は「消費税率10%への引き上げを前提に追加緩和を実施した」と言っているので、政府と意思疎通が出来ておらず、政府に増税を躊躇わせない為に実体経済を考慮せずにカードだけ切ってしまったダメ総裁ということになります。増税の延期は今日のGDPで100%決定したでしょうから、今後は蜜月状態だった政府との関係がギクシャクしてくることも考えられます。そうなると第二のリーマン・ショックでも起きない限りQE3は難しくなるでしょうね。ただ、目先の株式市場は大規模なETF買いを含むQE2の分だけ丸儲けした形になっているので、このGDPを受けどんどん下がっていくということも考えづらい。しかし、中期的には日銀と政府の信頼関係が毀損したことでアベノミクスの信認低下へとつながっていくリスクがある。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2014年11月14日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17490.83 +98.04 +0.56
TOPIX 1400.41 +10.90 +0.78

米国株は、ダウ・ナスダックとも上昇。利益確定売りで下げる場面もあったが、四半期決算で販売が改善したウォルマートが大幅高となり、ダウを24ドルほど押し上げた。

日経平均は続伸。米国株高や円安進行を受け17,500円台で寄り付いたが、その後は利益確定売りでマイナス圏に沈んだ。しかし、レーティングの引き上げが相次いだハイテク株が強く、大引けにかけては先物主導で上昇し本日の高値圏で終了。今日もまた日銀がETFを買っていたのかもしれませんが、それにしても強いというほか言いようがありません。来週は7-9月期のGDP速報値が発表されますが、もう解散まで織り込んでいるので、良くても悪くてもあまり影響がないって感じ。ただ、発表後は一瞬先物プレーが激しくなるかもしれません。

本日の取引:1社 1勝 +5,500円
持ち越し:なし



2014年11月13日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17392.79 +195.74 +1.14
TOPIX 1389.51 +12.46 +0.90

米国株は、ダウは小幅に反落、ナスダックは続伸。朝方は欧州株安を受け売り先行で始まったが、毎日同じビデオを見ているように徐々に買いが優勢となった。

日経平均は大幅に続伸し年初来高値を更新。朝方は過熱感があることから利益確定売りで下げる場面もあったが、昨日同様に要人発言を材料にCTAなどのヘッジファンドが先物買いを仕掛け大幅高となった。ただ、今日のマーケットで完全に解散と消費増税先送りは織り込んだ感じ。

大義なき解散とか言われていますが、株も上がって支持率もまだ高いこのタイミングで増税先送りとセットで行うわけですから、政治的には極めて巧妙です。後先考えないで解散したどこかの党とは違って、いかにも老練な自民党らしいですね。

本日の取引:1社 1勝 +7,000円
持ち越し:なし



2014年11月12日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17197.05 +72.94 +0.43
TOPIX 1377.05 +1.84 +0.13

米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。朝方は利益確定売りが先行したが、その後は徐々に持ち直すいつもの展開でプラス引け。ダウは5日連続で史上最高値を更新した。

日経平均は続伸。米国株は小動きだったが、消費増税先送りや衆院解散を織り込む形で買い先行での始まりとなった。その後、菅官房長官が消費税率10%への引上げを1年半延期するのは「ありえない」と述べたことが伝わると上げ幅を縮小。しかし、その後、延期方針を決めたとの報道に対して「そうしたことはありえない」との発言内容の詳細が伝わると、再び延期の可能性が台頭し一時300円を超える上げ幅となった。なんか今日は消費増税を巡る報道で、ヘッジファンドが一人で大暴れしていたという印象です。日経平均は続伸ですが、東証1部の値下がり銘柄は1,190と高水準で、かなり225先物に偏った動きだった。まあ、消費増税を先送りしても、このペースで円安が進んだら、庶民には3%の消費増税以上の負担になりそうなんですが、そのことは関係ない?

本日の取引:なし
持ち越し:なし


2014年11月11日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17124.11 +343.58 +2.05
TOPIX 1375.21 +15.10 +1.11

米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。朝方は利益確定売りに押される場面もあったが、好調な企業業績やFRBが緩和的な金融政策を当面続けるとの見方から次第に買いが優勢となった。ダウは4日連続で史上最高値を更新。

日経平均は大幅に反発。円安進行やダウの史上最高値更新を好感し買い先行で始まり、その後は16,900円をはさみ膠着感を強めた。しかし、後場になると為替に連動した先物買いで一気に17,000円を超え一段高となった。ヘッジファンドも下に仕掛けても日銀やら年金が買ってくるので、上に仕掛けた方が値幅がとれるということでしょう。

消費再増税の先送りと衆院の早期解散が現実味を帯びてきましたね。増税延期は財政健全化が遠のくとの見方から、日本売りになるという政治家やエコノミストが沢山いましたが、なんか急に大人しくなってきました(笑)今日の動きを見れば、マーケットは明らかにポジティブ視しています。安倍内閣の支持率は下降気味とは言え、再増税の先送りとセットで選挙をやれば恐らく圧勝でしょう。まあ、自民党が嫌いでも他に入れる党がないというのも困った問題ですが・・・

本日の取引:1社 1勝 +5,000円
持ち越し:なし



2014年11月10日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16780.53 -99.85 -0.59
TOPIX 1360.11 -3.56 -0.26

週末の米国株は、ダウは小幅に続伸、ナスダックは反落で戻ってくる。雇用統計は悪くはなかったものの、市場予想にとどかなかったことで朝方は売りが先行した。しかし、米景気は順調に拡大しているとの見方が広がり切り返した。ダウは3日連続で史上最高値を更新。

日経平均は反落。円安の一服を受け一時167円安まで下げる場面もあったが、下がれば日銀や年金がせっせと買ってくれるということや、それを当てにした個人の押し目買い意欲も強く下げ渋った。実際、TOPIXは本日も値上がり銘柄数の方が多く、日経平均が下げても終日底堅い動きだった。

本日の取引:1社 2勝 +9,200円
持ち越し:なし



2014年11月07日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16880.38 +87.90 +0.52
TOPIX 1363.67 +7.32 +0.54

米国株は、ダウ・ナスダックとも上昇で戻ってくる。朝方は利益確定売りで下げる場面もあったが、週間新規失業保険申請件数の減少や、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和期待から次第に買いが優勢となった。

日経平均は反発。ダウ・S&P500の連日の史上最高値更新や、ドル円が115円台に入ったことを好感し買い先行の始まりとなった。ただ、米雇用統計の発表を控えていることもあり、17,000円をトライする動きはなかった。底堅い動きだったと言えるが、為替の動きに比べると日経平均は上値が重かった印象。東証1部の売買代金は2兆4764億円とやや落ち着いてきた。

黒田氏からの思わぬギフトで、先週末から大荒れの一週間でした。英語ではギフトは「贈り物」ですが、ドイツ語でのギフトは「毒」という意味です。「毒を食らわば皿まで」なんて言葉もありますが、ここまでやったら日銀もそんな心境なのかも知れません。

本日の取引:1社 1勝 +5,000円
持ち越し:なし