本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク



2014年12月08日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17935.64 +15.19 +0.08
TOPIX 1447.58 +1.91 +0.13

米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。11月の雇用統計は非農業部門の雇用者数が市場予想の23万人を大幅に上回る32万1千人増加となったが、18,000ドルを前にの伸び悩んだ。ダウは2日ぶりに史上最高値を更新。

日経平均は7日続伸。米国株高と一段の円安進行を受け2007年以来の18,000円台を回復して始まった。しかし、GDPの2次速報値が下方修正となったことが影響しマイナスで推移するなど上値は重かった。ただ、下がれば日銀や年金が買う官製相場ですから、本日も売るより押し目買いというスタンスが継続。

エコノミストはGDP改正値は上方修正されるという読みが多数派でしたが、またもや外れました。まあ、株価だけ見ていれば空前の好景気って感じですからね。本日発表された景気ウォッチャー調査も4ヶ月連続で50を下回るなど冴えない内容で、株価と実体経済との乖離、さらに自民党が高支持率を維持している理由など矛盾だらけで面白いですね。それにしてもこのペースで円安が進み、地政学リスクなど何かの拍子で原油が上がったりするとコストプッシュ型のインフレが強まり、意外に早く物価目標の2%は達成され、急に出口論が浮上してくるリスクも考えられる。

本日の取引:なし
持ち越し:なし (IPO1社)



2014年12月05日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17920.45 +33.24 +0.19
TOPIX 1445.67 +5.07 +0.3

米国株は、ダウ・ナスダックとも小幅に反落。欧州中央銀行(ECB)による年内の追加金融緩和が見送られたことで欧州株が軒並み売られ、米国株にも売りが波及した。ただ、ドラギ総裁が来年初めに追加緩和に含みを持たせたことで引けにかけてはほぼ変わらずまで戻す。

日経平均は6日続伸。欧米株安を受け朝方は利益確定売りが先行したが、そうなるのが当然のように徐々に下げ渋り、後場にドル円が120円を突破するとプラス圏に転換した。本日、日銀のETFや年金買いが入っていたのかはまだ分かりませんが、そういう期待感もあるのでちょっとやそっとでは下げません。今日もまさに「アベ・クロ官製相場に押し目なし」を地で行く相場展開で、もう18,000円を超えてくるのも時間の問題って感じ。

本日の取引:1社 1勝+8,000円
持ち越し:なし (IPO1社)



2014年12月04日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17887.21 +166.78 +0.94
TOPIX 1440.6 +10.85 +0.76

米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。11月のADP雇用報告は市場予想を下回ったものの、ISM非製造業景況指数が市場予想を上回ったことで堅調な展開となった。ダウは連日の史上最高値更新。

日経平均は5日続伸。米国株高や各紙世論調査で自民党が300議席をうかがう勢いと報じられたことで120円付近まで円安が進行したことが好感された。自民単独で300議席というのは、ちょっとしたポジティブサプライズとなったが、選挙は水物ですからまだどうなるかは分かりません。ただ、最近は不利な方を応援するアンダードッグ効果(負け犬効果)よりも、勝ち馬にのるバンドワゴン効果の方が大きい場合もありますし、どうせ自公が勝つなら年末のクソ忙しい時に選挙になど行かなくてもいいだろうと棄権する人も増えそうです。そうなるとさらに自公に有利に働きそう。

たった100万円枠しかないNISA(ニーサ)など使い道がないと、さんざん悪口を言ってきましたが、IPOでニーサ枠が使えることを今頃知りました。当然といえば当然ですが、これは意外と盲点ですね。通常30万円利益が出れば6万円の税金を取られますが、NISAだと非課税なのでこの分が浮きます。来年からはNISAはIPOが当たった時の為にギリギリまで温存しようと思います。そうなるとどの証券会社を選ぶのかも重要で、手数料は高いが主幹事が多い大手を選ぶのもありかもしれません。

本日の取引:1社 1勝+6,600円
持ち越し:なし (IPO1社)



2014年12月03日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17720.43 +57.21 +0.32
TOPIX 1429.75 +1.90 +0.13

米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。ECBの追加緩和期待や11月の新車販売台数が9カ月連続で前年上回ったことを受け買い優勢の展開となった。ダウは史上最高値を更新。

日経平均は4日続伸。米国株高と円安進行を受け買い先行で始まり、一時200円を超える上げ幅となったが、その後は高値警戒感から伸び悩む。昨日、前場ちょっと下がっただけで日銀やら年金がドカドカと株を買うわけですから、今日みたいに上がる時は素直に上げますし、下げる時は下げない相場になっているので、割高とか言っても売れない相場。「押し目待ちに押し目なし」と言う相場格言がありますが、「アベ・クロ官製相場に押し目なし」って感じですね。

IPOでビーロット(3452)が当選していました。12月はIPOラッシュ(28社)なのでCRI・MWのようには行かないでしょうが、今年最小クラスの超小型株なのでどこまで値が飛ぶか楽しみです。ただ、28社のうち4~5社は公募割れしそうな気がします。

本日の取引:なし
持ち越し:なし (IPO1社)



2014年12月02日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17663.22 +73.12 +0.42
TOPIX 1427.85 +6.20 +0.44

米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。年末商戦が低調な出たしとなったことや、中国PMIの低下が嫌気され利益確定売りが優勢になった。

日経平均は3日続伸。米国株安、ムーディーズによる日本国債の格下げ、円高と悪材料が揃ったことで17,500円割れからのスタートとなったが、ジワジワと下値を切り上げ後場にはあっさりとプラ転した。その後も上げ幅を拡大し連日で年初来高値を更新。日本国債が格下げされても、債券も株も高値更新ですから官製相場もここまで徹底してやれば大したもんです。

日本国債の格下げに関しては遅すぎるって感じもしますが、そもそもムーディーズ、スタンダード&プアーズ、フィッチ・レーティングスの三大格付け会社が信用できるのかという問題もありますね。でたらめな格付けをしてサブプライム危機を招いておきながら、その後なんの謝罪も反省もせず、格付けは言論の自由だとか言ってる連中ですからね。フィッチ・レーティングスは年内に日本国債の格付けをを見直すと言っており、S&Pも財政健全化を楽観視せずとか言っていますから、近々修正してくるんでしょう。日本国債格付け推移

本日の取引:1社 2勝 +10,000円
持ち越し:なし



2014年12月01日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17590.1 +130.25 +0.75
TOPIX 1421.65 +11.31 +0.80

週末の米国株は、ダウ・ナスダックとも小幅に続伸。短縮取引のなかエネルギー関連株が売られたが消費関連銘柄が買われ相殺。

日経平均は続伸。ドル円が一時119円台をつけたことや、アジア時間の取引で米原油先物が64.10ドルまで下落したことを受け、あっさりと節目の17,500円を抜け終日堅調な展開となった。円安・原油安のダブルメリット、金利までいれればトリプルメリットですから、買われるのも必然と言ったところか。

OPECが減産を見送った背景に関しては、陰謀論まで含めいろいろ言われていますが、単純に考えれば価格競争に持ち込んでシェールガス革命を叩き潰すのが目的でしょう。実際、高コストなシェールガス企業は現状の64ドルで採算割れでしょうが、アメリカでは既に1バレルあたりの生産コストが40ドル前後まで下がっている企業も存在するので、OPECが本気なら原油はここから更に大幅に下る可能性があります。原油安は日本企業にとっては大きなメリットとなるのは勿論、原油安=低インフレとなるので、QE3なんて話も出てきて円安もさらに加速することが考えられます。ただ、グローバルに見れば中東やロシアが一層不安定化するというデメリットもあります。

本日の取引:1社 1勝 +7,300円
持ち越し:なし



2014年11月28日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17459.85 +211.35 +1.23
TOPIX 1410.34 +18.44 +1.32

米国株式市場はサンクスギビング・デイ(感謝祭)で休場。

日経平均は大幅に反発。米国市場は休場で欧州市場はマチマチの動きだったが、円が再び118円台に下落したことや、原油価格の急落も好材料視され買い先行での始まりとなった。その後も月末のドレッシング期待などもあり、主力株に買いが続きジリジリと上げ幅を拡大し本日の高値圏で大引け。TOPIXは年初来高値を更新した。

昨日、マザーズ市場に上場したCRI・MWは今日も買い気配のまま終わり、公開価格から5倍以上になっています。これ当たった人はラッキーですね。12月はIPOラッシュなので、ここまで値を飛ばす銘柄は出ないでしょうが、今年はIPOが一つも当たっていないので良い銘柄が一つ当たって欲しい・・・

本日の取引:1社 1勝 +8,200円
持ち越し:なし



2014年11月27日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17248.5 -135.08 -0.78
TOPIX 1391.9 -14.50 -1.03

米国株は、ダウは反発、ナスダックは5日続伸。個人所得や個人消費支出が市場予想ほど伸びなかったことで朝方は利益確定売りに押されたが、その後はいつものように米景気に対する楽観論が優勢となりハイテク株主導で切り返す。ダウ・S&P500とも史上最高値を更新。

日経平均は続落。米国株は上昇で戻ってきたが、円安一服となっていることや感謝祭休暇を控え海外勢の動きが鈍く利益確定売りが優勢になった。また、決算が終わり株価も高いと言うことで公募増資の動きがジワジワ広がっていることも警戒感につながっている。それにしても米国はマーケットがぶっ壊れているんじゃないかと思うほど下がらんね。

本日の取引:1社 1勝 +6,000円
持ち越し:なし



2014年11月26日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17383.58 -24.04 -0.14
TOPIX 1406.4 -2.75 -0.20

米国株は、ダウは小幅に反落、ナスダックは4日続伸。7~9月期の国内総生産(GDP)の改定値が上方修正されたことで買いが先行したが、消費者信頼感指数が市場予想を下回ったことで、その後は方向感をなくし膠着感の強い展開となった。その他にアップルの時価総額が取引時間中に初めて7000億ドルを超えたことが話題になった。

日経平均は小幅に反落。米国株が小動きで戻ってきたことや、ドル円が118円をはさみ膠着していることを受け利益確定売りが先行する流れとなった。しかし一時プラス圏に切り返すなど下値は堅かった。結局、大引けはわずかにマイナスになったが、中小型株は上昇するものが多く下げても強しといった感じ。まあ、下がればGPIFや日銀のETF買いが控えているので、良い悪いは別にして心理的な下支え効果は大きい。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2014年11月25日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17407.62 +50.11 +0.29
TOPIX 1409.15 +8.97 +0.64

日本が連休中の米国株は、ダウ・ナスダックとも3日続伸。ECBのドラギ総裁が追加緩和に積極的な姿勢を見せていることや、中国が2年4ヶ月ぶりに利下げを行ったことを受け堅調に推移した。ダウは連日で史上最高値を更新。

日経平均は3日続伸。欧米株高やドル円が寄り前に118円ミドルまで円安が進行したことで132円高で始まったが、その後は利益確定売りに押され伸び悩んだ。ただ、輸出関連株は強く今日も堅調な動きだったと言える。大引けでMSCIによるリバランスがあったが、関連銘柄もそれほど波乱はなかった。

中国の利下げはちょっとしたサプライズでしたね。日本はQE2、欧州はドイツなどが牽制しているもののドラギ総裁は金融緩和発言を繰り返していますし、それに中国もということになれば、アメリカを除く主要国が緩和モードということになります。株式市場はそれを好感していますが、裏を返せばそれだけ実体経済が良くないということですから、株価が金融緩和緩和だけを頼りに実体と乖離して上昇していくというのは危うさもはらんでいます。

12月の衆院選に向け政党支持率や投票先などの調査が各マスコミから発表されています。どの調査を見ても安倍内閣や自民党への支持率は前回調査より下がり気味ですが、いざ投票先となると自民党が1強状態で突出してしますね。株式市場にはポジティブな材料ですが、アベノミクスは嫌だ人も、その受け皿となる期待できる政党がないわけですから、大義がないというか意味のない選挙ですね。

本日の取引:1社 1勝 +5,000円
持ち越し:なし



2014年11月21日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17357.51 +56.65 +0.33
TOPIX 1400.18 +2.54 +0.18

米国株は、ダウ・ナスダックとも上昇。欧州株安を受け安く始まったが、好調なマクロ指標や企業業績を好感し切り返す。ダウは史上最高値を更新。

日経平均は続伸。米国株は反発で戻ってきたが、為替が若干円高に振れたことで前場は190円ほど下げる場面もあった。しかし、2時過ぎから先物に大口買いが相次いだことでプラス圏に転換し、後はそのままの勢いを維持して本日の高値圏で大引け。2時過ぎから突然買われた理由はよく分かりませんが、安倍首相が夕方から会見するという発表や、スカイマークと日本航空と提携交渉が発表されたタイミングと同じだったので、年金や日銀のETF買いなどにプラスしてヘッジファンドが買いで仕掛けたのかもしれません。安値から250円ほど戻す荒い動きでしたが、売買代金はさほど増えておらず、いずれにしろ先物主導の動きでした。

ちなみに来週11月の最終週は強いというアノマリーがあり、日経平均は14年間負けなしだそうです。選挙期間中の株高というアノマリーもありますが、今回はそもそもの水準が高いのでこちらの方は? と言ったところ。

本日の取引:1社 1勝 +9,000円
持ち越し:なし