本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2014年11月06日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16792.48 -144.84 -0.86
TOPIX 1356.35 -15.41 -1.12

米国株は、ダウは続伸、ナスダックは続落。中間選挙で共和党が上下両院で過半数を獲得したことを受け、共和党が米企業の活動を活発化を促す政策を推し進めるとの期待感から、エネルギー関連株などがダウを押し上げた。

日経平均は反落。ダウの史上最高値更新や円安進行を受け前場は17,000円をはさんで推移していたが、過熱感から上値は重く、後場になると先物主導で下げに転じた。今日のところは当然の利益確定売りですが、これだけ短期間に急騰すれば、去年の5.23の時のようにヘッジファンドもカウンター・トレードを一度仕掛けてみたくなるタイミングでしょう。ただ、日本は完全に官製相場になっているので、割高感があっても売り込みにくい相場には変わりない。

昨日、日経平均は上昇しましたが、やはり日銀はETFを買ってきましたね。3兆円を消化するには月2,500億円買わないといけないので、今後は相場の上げ下げに関係なく機械的にほぼ毎日のように買ってくるんでしょう。GPIFを見直したので、これ以上日銀が株を買うのは反対ですが、商いが薄くなってきたときなどには大きな下支えになりそう。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2014年11月05日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16937.32 +74.85 +0.44
TOPIX 1371.76 +3.11 +0.23

米国株は、ダウ・ナスダックとも小動きで戻ってくる。中間選挙やECB理事会を控え様子見ムードが広がった。

日経平均は5日続伸。さすがに過熱感からマイナス圏で推移する場面もあったが、黒田氏が会見で必要になれば再び躊躇なく追加緩和を行うと述べたことが伝わると、ドル円が114円台に下落し、それに連動した先物買いで上げ幅を拡大した。短期的過熱感なんて言葉を使っている人がいますが、中期的にも見ても、長期的に見ても、十分過熱していますよね。ただ、今日も要人発言に鋭く反応しているあたりを見ると、まだ落ち着いてきたとは言えないので、買うのもちょっとだが、売るのはもっと怖い。

本日の取引:1社 1勝 +10,000円
持ち越し:なし



2014年11月04日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16862.47 +448.71 +2.73
TOPIX 1368.65 +35.01 +2.63

週末の米国株は、日銀の追加緩和や良好な経済指標を受け、ダウとS&P500は史上最高値を更新した。週明けは、やや利益確定売りに押されたが底堅い動きだった。

日経平均は大幅に続伸。金曜日だけではまだ買い戻せていなかったので、引き続き買い戻しと、為替と連動した海外勢の先物買いで本日も急騰となった。東証1部の売買代金は5兆円を超え、去年の5.23ショック以来の大商い。しかし、これだけ政府や日銀が相場に介入すると、ファンダメンタルズやテクニカルなど分析しても無意味ですね。

黒田氏のタヌキぶりには騙されましたが、裏を返せば異次元緩和と言われたQE1で思うような成果がでなかったということです。QE1が失敗したにも関わらず、QE2が成功するという根拠も分かりませんし、政治的には株が上がっているから、好景気→予定通り消費増税を実施しますで、国民が納得するとは思えません。確かに富裕層の資産効果は大きでしょうが、中間層・低所得層は今後円安による生活必需品の値上げが足を引っ張るでしょうから、追加緩和による浮かれムードもそう長くは続かいないでしょう。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2014年10月31日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16413.76 +755.56 +4.83
TOPIX 1333.64 +54.74 +4.28

米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。欧州株安を受け朝方は売りが先行したが、7-9月期のGDP速報値が市場予想を上回る年率3.5%成長なったことや、好調な企業決算を受け右肩上がりの展開となった。

日経平均は急騰。米国株高と円安進行を受け買い先行で始まり、日銀のサプライズ緩和を受けて年初来高値を更新した。経済指標を見れば日銀が追加緩和に追い込まれるのは時間の問題でしたが、前回の会合までは腹が立つほど一貫して物価見通しに強気だったので、まさか今日やってくるとは思いませんでした。とんでもないタヌキおやじです(笑) その分サプライズ感も強く、空売りも高水準にたまっていたことから踏み上げも加わり、サーキットブレーカー寸前のパニック的な急騰となった。

それにしても、GPIF改革も控えているんですから、上場投資信託(ETF)、不動産投資信託(REIT)をこれまでの3倍にして(計算すると2500億円/月)、JPX日経400連動型ETFも買い入れるというのは、政府・日銀による官製相場の色彩を強めるだけで個人的には余分な気がします。ただ、これが今回一番のサプライズだったと言えます。いずれにしろETFは今までの3倍のペースで買うので、今までのように下がった時だけ買うのではなく、買い上がりもやってきそうですね。国が強引に株価を引き上げるという、なんかとてつもなく歪な相場になりそうです。

本日の取引:1社 2勝 +13,000円
持ち越し:なし




2014年10月30日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15658.2 +104.29 +0.67
TOPIX 1278.9 +8.26 +0.65

米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。FOMCで予定通り量的緩和の終了が決定され、声明文もゼロ金利政策を「相当期間」維持するとの文言が残されたが、市場が期待していたほどハト派寄りではなかったことから、ダウは一時3桁の下げになる場面もあった。しかし、売りが一巡すると好調な経済指標や企業業績の底堅さなどに着目した買いが入り下げ渋った。

日経平均は続伸。米国株は小幅安だったものの、円安の進行を好感し買い先行で始まり、その後もドル円が概ね109円台で推移していたこともあり、ジリジリと上げ幅を拡大した。力強く買われていると言うよりか、為替と連動した先物買いなのでそれほど強いという印象は受けません。

明日の日銀の金融政策決定会合で追加緩和を見込むエコノミストもいるようですが、さすがに明日の追加緩和はないでしょう。黒田氏が2%の物価目標の達成に向けて、いつものよに強気な姿勢を維持するかどうかに注目。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2014年10月29日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15553.91 +224.00 +1.46
TOPIX 1270.64 +18.64 +1.49

米国株は、ダウ・ナスダックとも4日続伸。消費者信頼感指数が7年ぶりの高水準になったことや、堅調な企業決算を受け終日堅調な展開となった。また、今晩のFOMCの声明がハト派寄りな発言なるとの思惑も買いを誘った。

日経平均は反発。米国株高と円安進行を受け買い先行で始まり、朝方は累積出来高の多い15,400円でモタモタしていたが、9時半過ぎから先物に大口の買いが断続的に入り一段高となった。まだ買い戻しによる部分が多いのでしょうが、東証1部の売買代金は久しぶりに2兆円を越えた。それにしても米ナスダックなどは凄い角度で戻っており、年初来高値を更新しそうな勢いですね。

寄り前に発表された鉱工業生産指数は市場予を上回ったものの、増税後の回復力は依然として弱い印象。

本日の取引:1社 2勝 +8,400円
持ち越し:なし



2014年10月28日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15329.91 -58.81 -0.38
TOPIX 1252 -2.28 -0.18

米国株は、ダウ・ナスダックとも3日続伸。朝方は欧州株安や原油価格の下落などを受け売りが先行したが、企業決算に対する期待も高く、次第に持ち直した。ただ、FOMCを控え上値も重かった。

日経平均は小幅に反落。FOMCを前に様子見ムードが強い中、決算プレーも激しくなっているので利益確定売りから日経平均は一時125円安まであった。その後は買い戻しも入り下げ渋ったが、商いも少なく、決算銘柄以外は小動きだった。

FOMCですが、株価が下がっているときはQE終了を先送りしろとか、QE4の話まで飛び出しましたが、株価が戻ったので、予定通りQEは終了になるでしょうね。後は声明で利上げ時期を巡る発言を市場がどのように解釈するか。心配なのはFOMCより31日に予定されている日銀の金融政策決定会合の方でしょう。いつもの調子で黒田氏が強気論を展開すると、追加緩和期待が吹き飛び、株式市場にはマイナスとなる。

昨夜、日本でもエボラ熱騒ぎがありましたが、検査の結果は陰性でした。ただ、鎖国しているわけではないので、エボラが入ってくるのは時間の問題かもしれません。なかでも一番怖いのが中国経由で日本に入ってくるケースでしょう。アフリカとの交流が活発な中国でいまだに感染者が出ていないというのも逆に不気味です。なにしろSARS(サーズ)を隠蔽して被害を拡大させた国ですから、迅速な情報公開は期待できませんし、日本の観光や小売などは空前の中国人消費で潤っているので、感染者が出た場合は日本経済全体へのダメージとなります。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2014年10月27日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15388.72 +97.08 +0.63
TOPIX 1254.28 +11.96 +0.96

週末の米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。朝方は利益確定売りが出て揉み合う展開だったが、概ね好調な企業決算を受け次第に買いが優勢となった。

日経平均は続伸。米国株高と円安進行を受け買い戻しが続いたが、商いは薄く、累積出来高の多い15,400円
(日足基準線)レベルで頭を押さえられた。国内決算もパラパラと出てきていますが、円安メリット銘柄とデメリット銘柄の格差が色濃くなっていますね。

日経平均は、米国株と比べると戻りが鈍いと言えますが、東証の空売り比率は24日時点で33.4%と依然高水準を保っており、日足基準線を抜けてくると、16,000円まではさほど抵抗なく戻りそうな感じ。ただ、ここで跳ね返されると再び15,000円割れを試しに行きそうです。

本日の取引:1社 1勝 +7,000円
持ち越し:なし



2014年10月24日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15291.64 +152.68 +1.01
TOPIX 1242.32 +9.98 +0.81

米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。懸念されていたユーロ圏のPMIが市場予想を上回った。また、米国の過去1カ月間の失業保険申請件数の平均が14年ぶりの低水準となったことや主要企業の堅調な決算も好感された。

日経平均は反発。欧米株高と円安進行を受け、寄り付き直後に238円高まであったが、価格帯出来高で
見ると15,400円レベルは商いの多いところなので、利益確定の売りや、やれやれ売りが出て伸び悩んだ。

ナスダック指数は、あれよあれよという間にほぼ急落前の水準まで戻っています。昨日の過去1カ月間の失業保険申請件数の平均が14年ぶりの低水準なんて指標も、本来なら利上げ前倒し懸念に繋がりそうなところですが、そこは無視する良いとこどりにも戻りました。現在、世界で1強とも言える米国経済ですが、先週ちょっと株が下がっただけでQE4の話まで出てくるわけですから、ここまでくると緩和中毒も本物です。まあ、米国が再び良いとこどりに戻ったところを見ると、今回の嵐と言うには大げさなので「木枯し」と言っておきますが、それは過ぎ去ったって感じですかね。

本日の取引:2社 2勝 +11,100円
持ち越し:なし



2014年10月23日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15138.96 -56.81 -0.37
TOPIX 1232.34 -4.07 -0.33

米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。午前中はプラス圏で推移する場面もあったが、前日までの大幅高の反動から次第に利益確定売りが優勢になった。午後になると原油価格の下落に伴いエネルギー関連株に売りが出て指数を押し下げた。

日経平均は反落。米国株安を受け売り先行で始まったが、中国PMIが市場予想を上回ったことでプラスに転じる場面もあった。ただ、夕方にユーロ圏のPMI発表を控えていることで買いは続かず、再び弱含んで大引け。まあ、ここ最近では一番落ち着いた動きでしたし、昨日の急騰を考えれば200日移動平均を維持できただけでも十分でしょう。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 1,500株



2014年10月22日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15195.77 +391.49 +2.64
TOPIX 1236.41 +31.05 +2.58

米国株は、ダウ・ナスダックとも3日続伸。欧州中央銀行(ECB)の追加金融緩和期待から欧州株が反発したことや、アップルの好決算がハイテク株全般に波及した。

日経平均は大幅に反発。欧米株の上昇を受け買い先行で始まり、その後は売り買いが交錯し揉み合い状態となったが、2時から先物主導で一段高となり、ほぼ高値引けとなった。NYダウ、日経平均は200日移動平均線を回復したが、今回の株安の震源地は欧州ですから、ドイツDAXや英FT100などは200日移動平均線からまだだいぶ下にあります。昨夜の反発はECBが流通市場での社債の買い入れを12月にでも始めるという内容でしたから、この話がブレるようだと再び大幅安になります。

日本政府もここにきてようやく景気悪化を認めてきたので、今後は再増税の見送り、追加緩和期待も出てくるでしょう。ただ、どうなんでしょう、10%への消費増税は国債が暴落するとか騒ぐ連中がいるので、12月に予定通り宣言をし、実施時期を半年か1年先送りにすることでごまかしそうですね。

本日の取引:1社 1勝 +5,000円
持ち越し:2社 1,500株