本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2012年7月27日 日経平均株価8,566.64(+123.54)
米国株は続伸。ECBのドラギ総裁の「ユーロを守るためにあらゆる手段をとる用意がある」との発言を受け、欧州からの株高の流れを引き継いだ。

日経平均は続伸。ドラギ発言でユーロが買い戻され、株もショートカバーが入り続伸となった。しかし、この手の発言は過去に何度も聞いており、そのたびにドイツがアレは駄目、コレは駄目と言い出し、結局1~2日が賞味期限です。現在、メルケル首相は暢気に休暇中ですから、賞味期限は多少伸びるかもしれませんが・・・・ いずれにしろマーケットは疑心暗鬼で、ユーロの戻りも弱いですね。来週はユーロがこのまま買い戻されれば、冴えない国内決算でもアク抜けにつながりそうですが、そうでなければ先行き不安が強まりそうです。

本日の取引:2社 2勝 +11,500円
持ち越し:3社 買い9100株 



2012年7月26日 日経平均株価8,443.10(+77.20)
NYダウは、ボーイングやキャタピラーが牽引し反発、ナスダックはアップルが売られ続落で戻ってくる。

日経平均は反発。キヤノンの暴落でどうなるかと思われましたが、為替が円安方向で安定していたこともあり、他の銘柄には買い戻しが入った。

それにしてもキヤノンは、一時14%近く暴落するなど凄い動きでしたね。アク抜けどころか、更なる下方修正を織り込みに行くような感じでしたから、幾ら現状の株価水準が低くても、決算前の銘柄には警戒感が強まりそうです。

本日の取引:3社 3勝 +12,000円
持ち越し:4社 買い9300株 



2012年7月25日 日経平均株価8,365.90(-122.19)
米国株は続落。欧州債務不安や主要企業の冴えない決算を嫌気し終日軟調な展開となった。

日経平均は3日続落。注目のアップルの決算は増収増益も市場予想にとどかず時間外で急落。日本もアップル関連株が急落するなど、ただでさえ弱い地合いを一層悪化させた。今晩の米国株は続落は必至でしょうから、先回り的に売りが出ていた感じ。また、TPOIXが前場-0.99%の下げにとどまったことで、日銀のETF買いは入らず、後場一段と売られる展開となった。しかし、-0.99%の寸止めは私が記憶しているだけで3回あるので、偶然というかある程度狙ってやっているとしか思えませんね。まあ、それはいいとしても、ハイテク株の下げ方は、完全にぶっ壊れているって感じですね。人間の相場観に基づく売買では、ここまで一方的に売り込むことはできないでしょう。

昨日、松井証券の買い方の信用評価損は-21.89%になっており、本日は更に拡大しているでしょうから、追証による投げ売りも出てくる水準。

本日の取引:2社 2勝 +5,500円
持ち越し:5社 買い9000株 



2012年7月24日 日経平均株価8,488.09(-20.23)
米国株は続落。欧州重債務国の政府が資金調達に行き詰まるとの警戒感からスペインやイタリアの国債利回りが一段と上昇するなど、欧州債務危機の拡大を嫌気した。

日経平均は3日続落。昨日先行して下げていたこともあり、散発的に買い戻しが入ったが、薄商いのなか、TOPIX先物への売りが本日も上値を抑えた。

アメリカは下がったと言っても、日本のようにチャートは崩れていないんですよね。日本株は、ここまで売り込まれたわけですから、決算前に少し買い戻しが入ってもよさそうなものなんですが、円高が最大の重しとなっている。また、アメリカと比べ、ショートの絶対量が少ないというのも、戻りが弱い原因か。

本日、引け後の日本電産の決算は、ほぼアナリスト予想と同じでまあまあの内容でしたが、額面通りマーケットが評価するのか微妙なところ。

本日の取引:1社 1勝 +3,000円
持ち越し:4社 買い8900株 



2012年7月23日 日経平均株価8,508.32(-161.55)
週末の米国株は反落。スペイン地方政府の財政難など、欧州債務問題への警戒感が改めて強まり終日売りが優勢になった。

日経平均は大幅に続落。欧州債務不安からユーロ/円が94円台に突入するなど、円はリスク回避から他の通貨に対しても全面高となった。株は8,600円をあっさり割り込み全面安の展開。後場は日銀のETF買いも入っていたんでしょうが、焼け石に水と言った感じでした。きょうも売買代金は僅か8126億円ですから、買い板の薄い中、先物主導のアルゴリズム取引で崩されるいつものパターンでした。個別株はここまで売るかって感じで、異常な値段をつけに行っている銘柄も多い。とにかく円高が止まらないことには、下値メドなど意味は無いって感じです。

ドイツのDAX指数などは、ユーロ安の恩恵で日経平均より遥かに良いパフォーマンスを維持しています。欧米で問題が起きるたびに、日本株が一番売られると言う、なんとも理不尽な話です。介入が無理なら、日銀が動く以外に道はないんですがね。

本日の取引:1社 1勝 +8,000円
持ち越し:3社 買い8700株 



2012年7月20日 日経平均株価8,669.87(-125.68)
米国株は続伸。マクロ指標はいずれも市場予想を下回ったが、IBMなどハイテク株が指数を牽引し3日続伸となった。

日経平均は大幅反落。朝から弱い相場でしたが、後場寄りに先物主導で崩されると反発する力もなく、そのままじり貧となった。TOPIXの下げ幅は-1.78%ですから、終わってみれば結構な下げ幅となった。しかし、米国株が曲がりなりにも上がっているのに、日本株の弱さは際立っています。マクロ指標が急減速しているにも関わらず、株価が堅調な米国の方が異常とも言えますが、これはFRBによる緩和期待ということなんでしょう。日銀が金融緩和を見送ってから、為替が円高基調になり、株価がズルズル下がるだけの日本から見れば、羨ましい話です。

引け後に東京製鐵株(5423)が大幅下方修正を出しました。そう言えば先日、鉄鋼需要が落ち込み、錆びついた鉄が山積みになっている中国の映像がTVで放送されていました。月曜日織り込み済みで反応するのか、更に売り込まれてしまうのか、今後決算を控えている銘柄の参考になるので注目。

本日の取引:1社 3勝 +12,000円
持ち越し:3社 買い8500株 売り500株




2012年7月19日 日経平均株価8,795.55(+68.81)
米国株は続伸。バーナンキ議長が景気の先行きに慎重な見方を示したことで、改めて金融緩和期待が高まった。また、主要企業の業績見通しが警戒されていたほど悪くないことも買い戻しを誘った。

日経平均は上昇。ようやく反発らしい反発になりましたが、ユーロがジリ安基調を続けていることもあり、上値は重かった。結局、売買代金の9千億割れが示すように、新規のマネーが入ってこない中、セクター間でリバランスしているにすぎません。今日ハイテクが買い戻されたからと言って、底入れや明日に繋がると言うものではなく、相変わらずの駄目なマーケットって感じです。

本日の取引:1社 2勝 +8,500円
持ち越し:3社 買い8400株 



2012年7月18日 日経平均株価8,726.74(-28.26)
米国株は反発。朝方は売りが先行したが、バーナンキ議長が景気浮揚へ向けた措置を取る用意があると発言したことで、再び追加緩和期待が高まり上昇に転じた。

日経平均は反落。きょうはハイテク株が申し訳程度に買い戻されていましたが、14時過ぎから為替が円高に振れだすと、先物主導で日経平均もマイナス圏に沈み、ハイテク株もいってこいの展開となった。TOPIXは約3年ぶりの9日続落。指数の下落幅以上に地合いが悪化している感じ。

こうなると決算発表が始まるまでは、外需系銘柄はこんな感じで行くんでしょうね。ただ、決算発表は悪いものはかなり織り込んでいるので、大幅な下方修正でもない限り、そこが転換点となるような気がします。

本日の取引:2社 2勝 +8,200円
持ち越し:3社 買い8500株 



2012年7月17日 日経平均株価8,755.00(+30.88)
日本が連休中の米国株は、金曜日は大幅反発したが、昨日は小売売上高が市場予想を下回り早くも反落。また中国の温家宝が景気について慎重な見通しを示したことも重しとなった。

日経平均は続伸も、TOPIXは2年ぶりの8日続落。それにしても極端な相場ですね。ハイテク株は今日も総崩れで、そこだけ見ていると日経平均は200~300円安って感じです。

ITバブルの頃は、ハイテクと言うだけで理由もなしに買われましたが、今はハイテク(外需)というだけで売り込まれているようです。今は内需を買って外需を売るリバランスがファッションになっているわけですが、ちょっと行き過ぎているように思われます。たまに思い出したように反対売買を入れますが、トレンドが変わるまではいきません。また、商いが薄く、参加者がCTAなどの海外ファンドに偏っているのも問題で、彼らのプログラム売買による徹底したトレンドフォローが極端な動きを増幅していると言える。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:3社 買い8700株 



2012年7月13日 日経平均株価8,724.12(+4.11)
米国株は6日続落。世界的な景気減速懸念や好調を維持してきた米主要企業の収益悪化懸念も重しとなっている。

日経平均は小幅に7日ぶりの反発。3連休前とあって手控えムードが強く、前日終値を挟んで終日膠着感の強い展開だった。いったん売り方の手仕舞いにより、SQ値の8678円は上回ったものの、リスクオフモードは継続している。

ドイツの2年物国債利回りに続き、昨日、オランダの2年債もマイナスになりました。マイナスと言うことは、カネを支払って資金を預かって貰うことですから、銀行の貸し金庫のようなものです。通常ありえない話ですが、今は格付けの低いソブリンや株式市場などにカネを晒しておきたくないと言う、究極のリスクオフ行動ですね。

本日の取引:なし
持ち越し:3社 買い8400株 



2012年7月12日 日経平均株価8,720.01(-130.99)
米国株は5日続落。主要企業の業績懸念で朝から小安い水準での推移となった。午後にFOMC議事録が公開されると、追加緩和期待が後退しダウは一時3桁の下落になるなど下げ幅を拡大。ただ、取引終了間際にかけ買い戻しが入り下げ渋った。

日経平均は6日続落。日銀の金融政策決定会合は、発表時間が遅れたため、何かあるのではと期待が高まったが、結局、KY(空気が読めない)日銀は現状維持を発表し再び売り直された。発表直後、なぜか円安に振れるなど不可解な動きで、先物も一瞬買い戻されたが、早とちりのようなミスがあったようです。日本語は最後に否定を持ってくることができる言語なので、これで高速売買をやっているファンドを、おちょくるのも面白いかもしれませんね。例えば、国債の買い入れを30兆円増額し、ETFの買い入れは10兆円増額する・・・・ことを検討したが見送る、とか(笑) 冗談はさておき、韓国が予想外の利下げに踏み切ったわけですから、日銀もETF買い入れの増額など、なんらかのアクションが欲しかった。

日本株は月末から決算発表が本格化しますが、おそらく外需系は下方修正が相次ぐものと思われます。地味な銘柄ですが、昨日、旭硝子が大幅下方修正を発表しました。個人的に、この銘柄が織り込み済みで反応するのか、大きく売られるのか、注目していましたが、結果は暴落でした。悪いのは既に分かっていたはずですし、株価水準を考えればそんなに下がらないと思っていました。しかし、この売られ方を見ると、まだここから更に悪くなると見込んでいるかのようです。月末の決算発表に向け警戒感が高まるかたちとなった。

本日の取引:1社 1勝 +4,000円
持ち越し:3社 買い8400株 




2012年7月11日 日経平均株価8,851.00(-6.73)
米国株は4日続落。朝方は欧州株高の流れを受け買いが先行したが、主要企業の冴えない決算を嫌気し次第に売りが優勢になった。

東京市場は5日続落。薄商いの中、終日膠着感の強い展開。基本的に今日も内需買いの外需売りなんですが、ハイテクの一角が激しく売られるなど、指数の下げ幅以上に地合いはよくありません。

中国家電大手の海信集団(ハイセンス)が、日本で50型の液晶テレビを10万円以下で販売すると発表した。これが嫌気されたのか、シャープは今日も年初来安値を更新、パナソニックは一時6%を超える暴落、ソニーは再び節目の1,000円に近づくなど、日本の民生電機は酷い有様です。しかし、ここまで値段が下がると、テレビは既におもちゃっ以下って感じですね。薄型テレビに関しては、参入障壁が殆ど無く、今や誰でも作れる製品です。大赤字を出しながら、つまでもテレビにこだわる理由はなんなんでしょう? もう意地なのか、過去の成功体験なのか・・・ 日本企業は、日銀と政府の無策が招いた円高の中、よく頑張っていると思いますが、テレビに関しては判断が遅すぎます。

明日の日銀金融政策決定会合は、99%現状維持なんでしょうね。少しはマーケットの空気を読んだ対応をしてもらいたいものです。次期日銀総裁には、マーケットと対話できる能力のある人を選んで欲しい。

本日の取引:1社 1勝 +7,400円
持ち越し:3社 買い8300株 



2012年7月10日 日経平均株価8,857.73(-39.15)
米国株は続落。世界的な景気減速や欧州債務問題への警戒感から終日軟調な推移となった。

東京市場は4日続落。昨日、大幅安した反動から朝方は買い戻しが先行したが、買う材料もないことから次第にじり貧となった。TOPIXは安値引けするなど下げかたもよくない。ただ、債権や為替の動きからすると、基本的にリスクオフって感じなんですが、その割には指数は持ち堪えているとも言えます。いずれにしろ、梅雨の季節にふさわしい、ジメジメと倦怠感に包まれている相場。

本日の取引:1社 1勝 +4,700円
持ち越し:3社 買い8300株  売り500株



2012年7月9日 日経平均株価8,896.88(-123.87)
米国株は、ダウ・ナスダックとも下落で戻ってくる。米雇用統計が市場予想に比べて伸び悩んだこや、スペイン10年物国債利回りが一時7%台に乗せるなど欧州問題も重しとなった。

東京市場は3日続落。薄商いの中、先物に小口の売りが断続的に続き、日経平均は3桁の下落となった。機械受注が大きく下振れしたのも多少影響したと思われますが、先週から外需系がとにかく弱すぎて、先物にちょっと売りが出るだけで崩されてしまいます。騰がるときも下がるときも省エネで、意外に値幅が出てしまうって感じですね。

米雇用統計は、もっと悪ければSQ3期待ということで、株も違った展開になったのでしょうが、なんとも中途半端な数字でした。欧州も安定には程遠い状態ですから、当面、外需株は敬遠され、内需の材料株中心の動きにならざるを得ないでしょう。

本日の取引:2社 2勝 +9,200円
持ち越し:3社 買い8300株  売り500株



2012年7月6日 日経平均株価9,020.75(-59.05)
米国株は、ダウは反落、ナスダックは4日続伸で戻ってくる。ECBの0.25%の利下げは、既に織り込み済みだったので材料出尽くしでユーロは売られた。ADP全米雇用リポートは市場予想(10万8000人程度)を大幅に上回ったが、金融緩和後退にも繋がるので好感されることはなかった。

東京市場は続落。前場はこのところトレンドとなっている、外需株売りの内需株買いで、指数は弱くても値上がり銘柄数の方が多く堅調に推移した。しかし、後場になると内需系も手仕舞い売りが優勢になり、一時9,000円を割れるなど下げ幅を拡大した。東証1部の売買代金は、5営業日連続の1兆円割れ。

今晩の米雇用統計に関しては、このところ経済指標が悪いほうがQE3期待で株は上がったりするので、マーケットがどう反応するかは分かりませんね。

本日の取引:1社 +4,500円
持ち越し:3社 買い8100株