本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2012年2月9日 日経平均株価9,002.24(-13.35)
米国株は小幅に続伸。ギリシャ問題はなかなかまとまりませんが、もうどうなろうがあまり関係ないって雰囲気ですね。ナスダック指数は2000年12月以来、約11年ぶりの高値となった。

日経平均は小幅に反落。朝方は利益確定売りから70円ほど下押す場面もあったが、下値では買いがしっかりと入り、大引けに向けジリジリと下げ幅を縮小した。

短期的な過熱感はあるものの、今の相場は強気(ブル)と弱気(ベア)がちょうどいい具合に分かれていますね。これがブルばかりになってくると心配ですが・・・

本日の取引:1社 1勝+6,000円
持ち越し:2社 買い7900株 売り300株



2012年2月8日 日経平均株価9,015.59(+98.07)
米国株は反発。昨日同様、ギリシャの債務削減交渉の難航を受けて売り先行となったが、バーナンキの議会証言で、米国経済についてやや楽観的な見通しを示したことが好感され、切り返した。

日経平均は反発し3ヶ月ぶりに9,000円台を回復した。今日に関しては、トヨタが買気配から始まったことと、為替が円安に振れていたことが大きかったが、週末のオプションSQに向け、9,000円乗せを想定していなかった投資家が、先物にヘッジ買いを入れたことも引けにかけ上げ幅を拡大する要因となった。

ミニ踏み上げみたいな感じになっていますが、どうなんでしょうね。PBRでみた場合の日本株の割安感はまだ相当高いものがありますが、日経平均採用銘柄の平均予想PERは20倍前後まで上昇してきました。ファンダメンタルズで買うには、来期に相当ポジティブな見通しが立たなければ、ちょっと苦しいですね。あとは、相対的な日本株の割安感が出るには、円安基調が定着するかどうか。

本日の取引:2社 2勝+11,000円
持ち越し:2社 買い7900株 売り200株



2012年2月7日 日経平均株価8,917.52(-11.68)
米国株は小幅に反落。ギリシャの債務削減交渉の難航から欧州市場が安く、売り先行でのスタート。しかし、引けにかけては下げ渋るいつもの展開。

日経平均は小幅に反落。終日方向感のない展開だったが、利益確定売りをこなし、まずまず底堅い展開。去年あれほど大騒ぎしたギリシャ問題は殆ど無視されるようになってきました。結局、最後は合意すると見ているのでしょうが、ギリシャがデフォルトやユーロ離脱をしても影響はないなどと言う声も聞こえてきています。だったら去年の大騒ぎは一体何だったんでしょうね。そう言えば、イタリアの10年債も7%を超えていたのが、あれよあれよという間に5.5%まで下がってきました。変わったのは市場の雰囲気だけで基本的なことは何も変わっていないのですがね。

そもそもソブリン問題など突然出てきた話ではなく、10年前でも20年前でもソブリン問題はあったわけです。でも、誰も気になどしていなかった。それをリーマン・ショック後の財政拡大を材料に、ファンドや格付け会社が危機を作り上げたというのが欧州危機の本質なんでしょう。勿論、つけ込まれるような余地があったのが問題なのですが・・・

引け後のトヨタの決算は上方修正ですが、株価は直近かなり上昇しているので微妙なところですね。全体への影響も大きい銘柄なので明日の反応が注目されます。

本日の取引:1社 1勝+30,000円
持ち越し:2社 買い8000株



2012年2月6日 日経平均株価8,929.20(+97.27)
週末の米国株は反発。注目の雇用統計は、失業率が8.3%、非農業部門雇用者数は前月比24万3,000人増と市場予想を大幅に上回ったことが好感された。NYダウはリーマン・ショック後の高値を更新した。

日経平均は続伸。欧米株高を受け100円ほどギャップアップして始まった後は、先物は上下に厚い板が並び膠着感を強めた。大幅赤字を計上した、ソニー・パナソニックが週末に引き続き買い戻され、全体的にも底堅い動きとなった。ただ、上値を追う勢いはなく、9,000円台は近くて遠いと言った感じ。

売り込まれた主力どころに買い戻しが入っていますが、来期への信頼感が今ひとつと言うか、今ふたつ位足りない状況ですから、いまだに下げ止まらないシャープやリコーの方が実態を反映していると思われます。ただ、その辺は相場ですから、短期の需給関係の方が理屈よりも先行すると言ったところ。東証1部の売買代金が3日連続で1兆円を超えてきたのはいいことです。

本日の取引:1社 3勝1敗 +9,800円
持ち越し:2社 買い9000株  



2012年2月3日 日経平均株価8,831.93(-44.89)
米国株は小幅反落。週間新規失業保険申請件数が減少したことを好感し、朝方は上昇して始まったが、明日の雇用統計を見極めたいとの雰囲気も強く、その後は方向感のない展開となった。

日経平均は反落。指数に関しては、本日も大幅高・大幅安する銘柄で相殺され、終日膠着感の強い展開。昨日、決算発表したソニーは買い戻しが入り大幅高となった。まあ、これで悪材料出尽くしというよりか、ファンドが調子にのって売り過ぎた分を買い戻したと言ったところか。パナソニックは、朝方に毎日新聞から7,000億円の赤字になるとの報道があったものの、ソニーが急騰していたこともあり、こちらも買い戻しが優勢となる。引け後の決算発表では、7,800億円の最終赤字となった。織り込み済みとは言っても、これだけ資本が毀損するわけですから、すごい数字です。

今週は日経平均の変動は殆どなかったが、決算銘柄は派手な動きになりました。今晩の雇用統計次第ですが、来週もこの流れを引きずりそう。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 買い9000株  



2012年2月2日 日経平均株価8,876.82(+67.03)
NYダウは5日ぶりに反発。欧州株高の流れを引き継ぎ買い先行のスタート。その後もISM製造業景況指数の改善から底堅く推移した。ナスダックは約半年ぶりの高値で取引を終えた。

日経平均は続伸。シャープ、SUMCOと225銘柄が2つストップ安しましたが、内需・金融株が指数を支え続伸となった。東証のシステム障害に関しては、たいした商いもないマーケットで、いい加減にしろって感じですね。

昨日、2900億円の赤字決算を発表したシャープは、S安まで売られました。世界的には製造業の指数は上昇しているのに、日本の民生エレクトロニクスだけはボロボロです。こうなった要因の殆どが円高で説明できてしまうのですが、酷いものです。韓国のサムスンなど、いまでは競争相手どころか遙か雲の上、仰ぎ見る存在になってしまいました。ハイテク業界にいた人間として、日本の技術・人材がサムスンに劣っているとは思いませんが、いくら企業が涙ぐましい努力をしたところで、政治や金融政策がマヌケなことをやっていれば、こうなってしまうと言うことです。日本人は政治や金融を軽く見すぎています。

ソニーもアナリスト予想を遥かに上回る赤字をだしましたね。シャープほどのショックはないでしょうが、大証の終値は1,299円まで売られている。明日のパナソニックは、繰り延べ税金資産の取り崩しで1兆円近い損失が出るなんていう噂が以前から流れているので要注意。しかし、ここまであれだと今後業界再編は避けられないでしょうね。

本日の取引:1社 2勝 +10,000円
持ち越し:2社 買い9000株  




2012年2月1日 日経平均株価8,809.79(+7.28)
NYダウは小幅に4日続落。欧州株式市場が反発した流れを引き継ぎ、朝方は買い先行でのスタート。しかし、シカゴ購買部協会景気指数やコンファレンスボード消費者信頼感指数が市場予想を下回り売りが優勢になった。

日経平均は小幅に続伸。指数は全然動いていませんが、決算発表を受け個別は激しい動きになっている。流れとしては、昨日と同じで大幅下方修正の外需ハイテク系が売られ、内需系が相場を支えるという形です。本日、引け後に発表されたシャープの下方修正も驚くような数字となっている。

内需が買われて外需が売られるというのは、基本的にリスクオフの動きですから、底堅いと言っても怪しくなってきた米国株と合わせ、ちょっと嫌な感じです。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 買い9000株  



2012年1月31日 日経平均株価8,802.51(+9.46)
米国株は3日続落。財政再建の進め方を巡るギリシャとドイツの意見対立の表面化から、欧州債務問題への先行き不透明感が広がった。ただ、押し目買い意欲も強く、引けにかけては下げ幅を縮小。

日経平均は小幅に反発。指数は円高基調の割には底堅い動きでした。個別は決算プレーが盛んだが、上方修正で素直に買われる銘柄、好材料出尽くしで売られる銘柄、悪材料出尽くしで買われる銘柄、下方修正で素直に叩き売られる銘柄とマチマチで、思惑をするにはリスクが大きい。ドル円に関しては、先週のFOMCで超低金利政策の期間を明示したことが予想以上に効いている感じ。日本株にとっては余計な一言でした。

EU首脳会議が閉幕したが、財政規律強化のための新条約での合意は、予想通りの内容で材料にならず。ギリシャの財政赤字拡大への対応策に関しては、結局なにもなしに終わった。ギリシャでもたもたしている間に、ポルトガルの10年債利回りが17.39%になり、次はポルトガルって感じになってきました。ドイツを始めとする欧州は、金融政策の考え方も日本と似ていますが、やることもトゥーリトル・トゥーレイトで似ていますね。アメリカが日本化することはないが、欧州は素質十分です。

本日の取引:2社 3勝 +15,000円
持ち越し:2社 買い9000株  



2012年1月30日 日経平均株価8,793.05(-48.17)
週末の米国株はまちまち。10-12月のGDP速報値が市場予想を下回りダウは売られたが、フェイスブックの上場申請の材料でナスダック指数は反発した。

日経平均は3日続落。グローベックスが弱含んでいたことや、国内決算がピークになっていることから手控えムードも強く、売買代金は4営業日ぶりに1兆円を下回った。

買い戻しが一巡してきたところに、主力銘柄のさえない決算連発では、さすがに上値を追うこともできず、再び個別株のゲリラ戦相場に戻りつつある。

本日の取引:2社 3勝1敗 +9,200円
持ち越し:2社 買い8800株  売り100株



2012年1月27日 日経平均株価8,841.22(-8.25)
米国株は小幅に反落。NYダウがリーマン・ショック後の高値を一時上回ったこともあり、利益確定売りから下げに転じた。

日経平均は続落。前場は先物の買い戻しで上昇する場面もあったが、後場に為替が円高に振れると、今度は先物主導で下げに転じる。日経平均の下げ幅は-0.09%と僅かだが、TOPIXは-0.46%と全体的には売りが優勢だった。昨日発表された任天堂・NECの大幅下方修正も、本日から本格化する決算発表を前に警戒感を与える形となった。

ファンドの買い戻しも一服し、欧州問題もまだ峠を越したとは思えないので、9,000円を前に強弱感が対立するのは当然と言ったところ。国内に関しては、今日の新日鉄もそうですが、第3四半期はよくないですね。来週以降もこの流れが続くようだと、ある程度の業績悪は既に織り込んでいるとは言え、上値を追っていく感じにはならないでしょう。主力どころにポジティブな決算が出てくれば、出遅れている日本株ですから、9,000円台の回復も十分なんですが。

しかし、今年は寒いですね。インフルエンザも流行ってるようなのでご注意下さい。

本日の取引:1社 1勝 +6,500円
持ち越し:2社 買い8600株  売り100株



2012年1月26日 日経平均株価8,849.47(-34.22)
米国株は反発。欧州株式市場が続落した流れを引き継ぎ、売り先行の始まり。その後、米連邦公開市場委員会(FOMC)で超低金利政策の継続期間を「少なくとも14年後半まで」と従来から延長したことを好感し上昇に転じた。

日経平均は反落。アップルの好決算による米株の上昇は昨日のうちに織り込んでいましたし、超低金利政策の延長もドル売り要因になってしまい、日本株にはマイナスとなった。ただ、東証1部の騰落レシオは120を超え過熱していたので、順当な下げと言ったところでしょう。

それにしても米株は強いですね。NYダウは3か月半で22%上昇ですから、かなり過熱しています。アルゴリズム取引が主流なってから、うねりが無くなり、本当にオンかオフしかないような相場になっています。売りにしろ買いにしろ、水準感や値ごろ感で手を出すと、いいようにヤラれてしまいます。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 買い8400株  売り200株



2012年1月25日 日経平均株価8,883.69(+98.36)
米国株はまちまち。難航しているギリシャの債務減免問題から欧州株が安く、米国も売り先行の始まりとなったが、昨日同様、売り一巡後は下げ渋る。

日経平均は続伸。欧州は下げ、米国は横這いと、特に強材料はなかったが、為替が円安に振れたことで、輸出関連が主導し続伸となった。今朝方発表されたアップルの決算も非常に良く、時間外取引で11%の上昇となったのも追い風となる。まあ、時間外で調子よく上げていても、本番で材料出尽くしとなり、ずっこけることもあるので、どうなるかは分かりませんが・・・  いずれにしろ日本株は、円安基調が続くうちは下げそうで下げない展開が続くのではないか。

本日の取引:2社 2勝 +12,500円
持ち越し:2社 買い8400株  売り200株