本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2011年6月28日 日経平均株価9,648.98(+70.67)
米国株は、ギリシャのデフォルトが回避できるとの見方が広がり、ダウ・ナスダックとも反発。またバーゼル銀行監督委員会が合意した、大銀行への資本規制が想定されたほど厳しいものではなかったことから、銀行株が買い戻された。

東京市場は、米国株高を受け買い先行の始まり。日経平均は前場125円高まであったが、レンジ上限に近づいたこともあり、後場は伸び悩んだ。今日はどちらかと言えば、内需系が強く、リターンリバーサル的な動きであった。もうかれこれ3ヶ月レンジの動きを続けているが、上にも下にも決め手となる材料がありません。

マーケットは、ギリシャの財政緊縮策の採決が無事通過することを織り込んでしまったので、米国の経済指標などに視点が移って行くんでしょう。

本日の取引:1社 1勝 +7,000円
持ち越し:1社 買い8000株



2011年6月27日 日経平均株価9,578.31(-100.40)
週末の米国株は、ギリシャのデフォルト懸念、米国の弱い経済指標に加え、ムーディーズがイタリアの銀行の格下げを示唆したこともネガティブ材料となり、大幅安で戻ってくる。

東京市場は、米国株安を受け売り先行の始まり。その後もギリシャの中期財政緊縮計画の採決をめぐる不透明感から様子見ムードが強く、狭いレンジでの取引が続いた。売買代金も大引けでかろうじて1兆円にのせる薄商いだった。外部環境を考えれば、これでも底堅い方だったと思いますが、テクニカルポイントが重なる9,500円を維持できるかが焦点となる。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い8000株



2011年6月24日 日経平均株価9,678.71(+81.97)
米国株は、週間新規失業保険申請件数の増加や、IEA加盟国による戦略石油備蓄の放出発表から原油先物が急落し、ダウは一時230ドルまで下げる。その後、ギリシャ政府と国際通貨基金(IMF)・欧州連合(EU)調査団との間で、緊縮財政5カ年計画に関する合意が得られたとの報道を受け、-59ドルまで下げ幅を縮小した。ナスダックは反発。

東京市場は反発。特に買い材料はなかったが、アジア市場の株高なども追い風となり堅調な展開となった。ただ、商いは相変わらず薄い。原油価格の急落は、多くの原発が停止しているなか、火力発電への依存度を高めなければならない日本にはポジティブな材料。

今週はボックスを下抜け、ズルズル下に行きそうな雰囲気の中はじまりましたが、週ベースでは327円高となり、震災後では2番目の上げ幅となった。強かったと言ってもまだボックスの動きで、ここからどう考えても強気にはなれないのですが、大方の予想を裏切り上に抜けていくと面白くなるのだが・・。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い8000株



2011年6月23日 日経平均株価9,596.74(-32.69)
米国株は反落。解説的にはバーナンキ発言で下落と云うことなんでしょうが、FOMC後のバーナンキの声明文は全く予想通りの内容であり、4日続伸していたダウの売りのきっかけになったに過ぎない。とはいえ、さえない経済指標やQE3への期待感などが交錯し、当面不安な動きを続けることになるだろう。

東京市場は、米株安を受け売り先行の始まりも、ドル/円が円安に振れていたことや、昨日の買い戻しの余韻も残っており、まずまず底堅い動きとなった。しかし、この9,500円を挟んだ膠着相場は一体いつまで続くんでしょうね。日銀のETF買い入れもボラ縮小に一役買っており、下支えは有り難いが、迷惑な面もあります。

本日の取引:1社 1勝 +4,000円
持ち越し:1社 買い8000株



2011年6月22日 日経平均株価9,629.43(+169.77)
ギリシャのパパンドレウ政権が議会で信任を受けたことで、欧米株は買い戻しが優勢となった。

東京市場は3日続伸。CMEにさや寄せした後も、ジリ高となり9,600円台を回復した。ちょっと予想外の強さでしたが、ギリシャの混乱もあり、ショートがかなり溜まっていたんでしょう。東京市場は参加者が少なく、ちょっとした需給の変動で指数が大きく振れてしまう、田舎市場になっていますから、こういう動きも特に違和感はない。ギリシャに関しては、目先、最悪の事態が回避されたに過ぎず、問題は山積み。

本日、証券優遇税制の2年延長を盛り込んだ税制改正修正法が午前に成立しましたが、これも追い風となった?

本日の取引:1社 1勝 +18,000円
持ち越し:1社 買い8000株



2011年6月21日 日経平均株価9,459.66(+105.34)
米国株は、ダウは3日続伸、ナスダックは4日ぶりに反発で戻ってくる。FOMCやギリシャの信任投票を前に商いは薄かった。

東京市場は続伸。米国株高を受け買い先行の始まりとなった。後場に伸び悩む場面もあったが、引けにかけ先物主導で高値引けとなる。特に買い材料はなかったが、震災後は何故か火曜日は強いというアノマリーがあり、本日もその通りになった。ただ、商いは薄く、意味のある上昇とも思えない。目先、日足雲下限9,498円がレジスタンス。

今晩から始まるFOMCは、米景気認識の下方修正、QE3への言及はなしと言った内容が予想される。株式市場にとってはネガティブな内容になるでしょうが、かなり織り込んでいる面もあるので、波乱にはならないでしょう。それよりギリシャの信任投票の結果が気になるところ。万一、否決されると混乱に拍車がかかる。国の財政悪化もそうですが、政権内部から造反者が出たり、なんか日本と似ていますね。

本日の取引:1社 1勝 +4,500円
持ち越し:2社 買い8200株



2011年6月20日 日経平均株価9,354.32(+2.92)
米国株は、仏独が協調することでギリシャ懸念がいったん後退したことや、米景気先行指数が予想を上回ったことでダウは続伸となった。ただ、イタリアの債務格付けの引き下げなどの報道もあり、戻りは弱かった。ナスダックは3日続落。

東京市場は小幅に反発。今日はTOPIXが優位だったこともあり、値上がり銘柄数は多かったが、金曜日の反動で戻したに過ぎず、上げ幅は限定的。アジア株安やグローベックスが軟調に推移していたことから、主力株は総じて見送られた。売買代金もかろうじて1兆円と極めて低調。東証は本当に厚みのないマーケットになりました。

本日の取引:1社 1勝 +7,500円
持ち越し:2社 買い8200株



2011年6月17日 日経平均株価9,351.40(-59.88)
米国株は、ダウは反発、ナスダックは続落で戻ってくる。住宅着工件数は予想より良かったものの、フィラデルフィア連銀製造業指数は予想外の大幅低下になった。

東京市場は続落。小反発して始まったものの買いは続かず、TOPIX主導でジリ貧となる。日経平均の下げ幅はさほどでもないが、東証1部の値下がり銘柄数は1252と高水準で、指数以上に弱かった印象。日経平均は3月29日のザラ場安値は維持したが、チャートは更に悪化し厳しいところ。

ロイター個人投資家調査:東電賠償スキーム「評価できない」6割 ←6割の個人投資家が評価しないと云うのは、ちょっと意外ですね。JAL方式で法的整理をすれば、気分はスカッとするでしょうが何も良いことはありません。株に関しては既に1/10になったわけですから、株主責任は果たしているでしょう。問題なのは5兆円の社債の方です。

電力債は一般の事業債とは違い、一般担保で発行され、他の債権者に先だって自己債権の弁済を受ける権利(先取特権)を有しているので、住民の損害賠償よりも優先されてしまいます。反対している人はそんなことを望んでいるんでしょうか? これだけの大事故を起こしてしまった以上、法的整理、求償権の優先順位の変更、このまま存続、いずれを選んでも最終的には国民が負担せざる得ない状況になっているのです。だったら、言葉は悪いですが、東電を生かさず殺さず、賠償を続けて貰う現状のスキームは、無用な混乱を避けるためにベターな方法だと思います。東電には企業年金の減額など、更に厳しいリストラをしてもらうのは当然ですがね。

本日の取引:1社 1勝 +6,000円
持ち越し:2社 買い8200株




2011年6月16日 日経平均株価9,411.28(-163.04)
米国株は大幅に反落。ギリシャの債務不安が一段と高まったことや、NY連銀景気指数が7ヶ月ぶりにマイナスになったこともネガティブ要因となった。

東京市場は、ギャップダウンした後は、膠着感の強い展開が続いたが、後場にオランダ中銀総裁が欧州救済基金を2倍に増やす必要があると発言し、ユーロが一段安となったことで先物が売られた。日経平均は、先週からの上昇を帳消しとする安値引けとなり、再び下値不安が高まる形になった。

ギリシャのデフォルトは織り込み済みでしょうが、それでアク抜けとはならず、次のターゲットが既に決まっているところが、欧州ソブリン問題の深刻なところ。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い8000株



2011年6月15日 日経平均株価9,574.32(+26.53)
米国株は反発。5月の小売売上高は11カ月ぶりの減少となったが、マイナス幅が市場予想を下回ったことで買い戻された。

東京市場は小幅に続伸。昨日上昇していたこともあり、米株の上昇には反応薄。日経平均は、SQ値、25日移動平均などを上回って引けたものの、市場エネルギーは乏しかった。活況なのは東電だけで2日連続のストップ高。日経平均は、9,500円台での累積出来高が多くなっており、10,000円・9,000円どちらに向かって行くのか難しいところ。ただ、アメリカが5月から調整に入る中、9,500円を中心に揉み合っているのは、健闘していると言える。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い8000株



2011年6月14日 日経平均株価9,547.79(+99.58)
米国株は、M&A報道などを受け、1万2000ドルを回復する場面もあったが、景気減速懸念も根強く失速。ダウ・ナスダックともほぼ横這いで戻ってくる。

東京市場は反発。米国株が横這いだったことから、前場は方向感のない小動き。雰囲気を変えたのが中国CPIの発表。+5.5%とほぼ予想通りの数字だったが、6%を超えてくると云う予想もあっただけに、株式市場はポジティブな反応となった。これにより東京市場も後場から先物に買い戻しが入り上げ幅を拡大した。ただ、主力株に関しては冴えない銘柄が多く、先週のSQ値付近では頭を押さえられる。なんか買いが嵌められようとしているのか、売りが嵌められようとしているのか、分からない相場になってきました。

中国に関しては、景気に減速感が出ている一方で、今後もCPIの上昇は続く見通しですから、今日はあくまで買い戻しと言ったところ。しかし、中国の経済指標に関しては、はっきり言って数字の信頼性がないので、政府が+5.5%に留めた裏を読まないと、どうにもなりませんね。

東京電力は、賠償支援法案の閣議決定受け、ストップ高となった。実際どうなるかはまだ流動的ですが、信用取引で規制がかかった事と合わせ、こちらも買い戻しが入った。

今晩の米小売売上高は、11カ月ぶりの減少が見込まれているが、既に織り込み済みで買い戻しとなるか? 今日の流れから言えば買い戻しなんですがね。

本日の取引:2社 2勝 +12,000円
持ち越し:1社 買い8000株



2011年6月13日 日経平均株価9,448.21(-66.23)
米国株は、世界的な景気減速懸念から売られ大幅反落。NYダウは約3カ月ぶりに節目の1万2000ドルを下回った。VIX指数(恐怖指数)は、6.1%上昇し18.86となったが、こちらはまだそれほど高くない。

東京市場は反落。主力大型株が弱く小型株は堅調。外需が弱く内需が堅調。米株が大きく下げた割りには、全般的に底堅い動きとも言えますが、東証一部の売買代金がかろうじて9000億円に乗せる程度の超薄商いですから、あまり考えても意味はない。東電などのマネーゲームは盛んですが、まともな参加者が殆どいない状態。明日からの米中の経済指標待ち。

本日の取引:1社 1勝 +5,200円
持ち越し:1社 買い8000株



2011年6月10日 日経平均株価9,514.44(+47.29)
米国株は、貿易赤字の縮小などを好感し、7日ぶりに反発。

東京市場は4日続伸。メジャーSQは、やや買い越しとなり9,553円69銭で決まる。その後、売り方のストップロスの買い戻しで9,600円台まで上げ幅を拡大する場面もあった。ただ、SQ分を除けば相変わらずの薄商いで、後場はアジア市場の下落を受けジリ貧となった。なんとか9,500円台は維持したものの、SQ値を下回っての大引けとなり、引け味はあまりよくない。

引け後にトヨタの業績予想がでましたが、もう少しポジティブなものを市場は期待していたので、ちょっとガッカリと言ったところ。これを市場が保守的な内容と受け取るか、ネガティブな内容と受け取るか、月曜日の反応次第でマーケット全体にも影響が出るので注目。

それにしても、いまだに業績予想を見送っている企業はどうなんでしょうね。難しいのは分かりますが、投資家や株主にとって重要な判断材料をいつまでも先送りしているのは、上場企業として怠慢でしょう。本当に精一杯努力して開示できないと云うよりか、あそこが開示していないから、うちも先送りしようと云う安易な姿勢が透けて見える。震災後も日本企業は頑張っていますが、政治家の悪いところは真似しないで頂きたい。

本日の取引:1社 2勝 +9,600円
持ち越し:1社 買い8000株



2011年6月9日 日経平均株価9,467.15(+17.69)
米国株は、引き続き景気減速懸念から売られ6日続落。ダウの6日続落は11ヶ月ぶり。

東京市場は、日経平均は続伸、TOPIXは反落。米国株安、ドル円の80円割れと良い材料は何もなかったが、売り買いとも限定的で方向感のない展開だった。米国が軟調な中での日経平均の3日続伸は、明日のメジャーSQを意識した価格操作との声も出るほど底堅い。確かにその可能性は否定できませんが、それにしては先物の出来高は連日低調で、また裁定買い残も非常に低水準です。個人的にはSQに向け操作されていると云うよりも、日本株も政治と同じで外国人に相手にされなくなりつつあるのでは? という気がします。

東電は200円を割ってからマネーゲームに拍車がかかってきました。早く賠償スキームを決めて欲しいものです。

本日の取引:1社 1勝 +5,000円
持ち越し:1社 買い8000株



2011年6月8日 日経平均株価9,449.46(+6.51)
米国株は、バーナンキが景気認識を弱めたことが嫌気され? 5日続落。さすがにQE3への言及はなかったが、金融緩和策を維持する必要があると発言しドルは売られた。まあ、バーナンキの発言は予想通りの内容だったので、単なるきっかけにされたと言った方が適切でしょう。

東京市場は、米国株の5日続落にドル円の80割れと外部環境は最悪だったが、安いところでも9,400円レベルで持ち堪える。後場になると、ドル円が5月5日の安値を攻めきれなかったことや、景気ウオッチャー調査で現状判断DIがV字回復したことを受け、日経平均はプラス圏に浮上した。基本的にメジャーSQ前と言うことで様子見ムードが強かったが、外部環境の悪さを考えれば上出来か。

本日の取引:1社 1勝 +8,400円
持ち越し:1社 買い8000株



2011年6月7日 日経平均株価9,442.95(+62.60)
米国株は、先週発表された雇用統計が引き続き嫌気され、ダウ・ナスダックとも続落で戻ってくる。

東京市場は、米国株安を受け売り先行の始まりも、昨日時点で東証1部のPBRが1倍と値ごろ感もあり、下値を売り込む流れにはならなかった。後場になると先物に大口買いが入ったことで指数を押し上げた。昨日はTOPIXが1%以上下がっていたので、てっきり日銀のETF買いが入っていたと思ったんですが、実際には入っていませんでした。毎回同じパターンだと芸がないので、方針を変えたんでしょうかね。

明日未明に予定されているバーナンキ議長の講演に注目が集まっている。個人的には出口戦略が遅れるだけで、量的緩和第3段(QE3)への言及はないと思いますが、このところ弱い経済指標が相次いでいるので、どのような発言になるのか予断を許しません。

本日の取引:2社 2勝 +13,000円
持ち越し:1社 買い8000株