本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2011年3月16日 日経平均株価9,093.72(+488.57)
米国株は、福島の原発事故と東京市場の暴落を受け、ダウは約300ドル下げる場面もあったが、徐々に冷静さを取り戻し137ドル安まで下げ渋り戻ってくる。

東京市場は、とりあえずセオリー通りの自律反発となり、昨日暴落した約半分を挽回した。ただ、原発のニュースや余震で先物が乱高下するのは昨日までと同じで、これで落ち着いたとはとても言えません。また、落ち着けば今度は被害状況や業績修正などをシビアに見ていく相場に移行します。しかし、今はとにかく原発問題が終息に向かうことが一番重要です。

大地震から6日経ちましたが、東北に工場がありながらHPに被災状況一つ発表しない企業はIRの姿勢に問題がありますね。被災地に本社があるのならそれも仕方ないですが、いま投資家が一番知りたいことだと思います。そういう会社には投資しない方が懸命でしょう。

本日の取引:1社 1勝 +10,000円
持ち越し:1社 買い7600株 



2011年3月15日 日経平均株価8,605.15(-1,015.34)
米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。今後、日本の巨大地震が世界経済に与える影響が読みきれないこともあり、終日売りが優勢となった。

東京市場は、オープンニングから原発不安で大幅安の始まりだったが、昼休みに原発火災で高濃度の放射性物質が放出されたとのニュースを受け暴落。後場は先物にサーキットブレーカーが2度発生するなど、スターリンショックを上回る歴代3位の下落率となった。出来高や下ヒゲの長さなど底入れを示唆するデータも揃いましたが、明日のオープニングまでにまた悪材料が出れば、明日も寄りからサーキットブレーカーの可能性もあり、とにかく原発が安定するまではテクニカルや水準感などを言っても始まらない。

東電の株価に関しては、当面無配が続くでしょうし、住民への保証問題などを考慮すれば、200円~300円になっても驚きはありません。また世界中の国で原発政策の凍結、見直しが相次いで発表されています。今回の事故で国民に物凄い恐怖とトラウマを残してしまったので、今後、日本での原発建設は難しくなった。

当方の地域、今日は18:20分~22:00まで予定通り停電になりそうです。ワンセグ等で情報は取れますが、ロウソクの明かりで読書でもします。被災地の方は勿論ですが、それ以外の地域の方もストレスが溜まっていると思われるので、健康にはご留意下さい。

このページだけは更新したくなかった→日経平均暴落ランキング

本日の取引:3社 5勝 +35,000円
持ち越し:1社 買い7600株 



2011年3月14日 日経平均株価9,620.49(-633.94)
米国株は、日本で発生した過去最大規模の地震を受け安くなる場面もあったが、サウジアラビアでのデモが大きな混乱にならなかったことから、ダウ・ナスダックとも上昇して戻ってくる。

東京市場は急落。11日大引け直前に起きた大地震。土日を挟む間に増え続ける犠牲者、原発の爆発など、目を背けたくなるような衝撃的な映像が流れ続け、不安が頂点に達してのオープニングとなった。当然、復興関連株を除く殆どの銘柄は売り気配となり、パラパラと寄り付き始めたのが9:20分ぐらい。その後は先物に買い戻しが入ったものの、昼休みにまた福島で爆発事故が起きたことで、戻りもそこまでとなった。今後もザラ場での余震などで先物が大きく振らされる場面が多くなると思われる。本日は大幅安には変わりありませんが、それでも状況を考えればマーケットはかなり冷静に動いていた方だと言えいます。

前例のない出来事が現在進行中であり、今日が下げ過ぎだったのか、下がらな過ぎだったのかも判りません。従って今後の予測をするのは困難ですが、阪神大震災のときは、日経平均は結局10%ぐらい下げましたから、地震発生前の10,250円からの10%、9,200円ぐらいは最低見ておくべきだと思います。

明日以降、計画停電の影響でサイトの更新が遅れたり、出来なかったりすることが出てくると思います。ご了承下さい。

本日の取引:2社 3勝 +15,000円
持ち越し:1社 買い7400株 



2011年3月11日 日経平均株価10,254.43(-179.95)
米国株は、新規失業保険申請件数の増加などを嫌気し大幅安で戻ってくる。中東の地政学リスクや欧州ソブリン問題の蒸し返しもあり、いままでは無視されていた、ちょっとした悪材料でも敏感に反応するようになってきた。

東京市場は、米国株安を受け大幅続落。SQ値は10,286.48円で決まり、その後は比較的落ち着いた動きでしたが、大引け前に東北・関東を中心に大地震が起き、先物主導で急落となった。CMEの先物は大証が引けてから一時10,000円を割り込むなど、パニック的な売りになっている。

今日の地震ですが、都内も震度5と大きな長い揺れで、本当に恐怖を感じました。まだ断続的に余震が続いており心配です。
3.11各地の震度

本日の取引:2社 2勝 +11,400円
持ち越し:1社 買い7000株 




2011年3月10日 日経平均株価10,434.38(-155.12)
米国株は、終日揉み合いの展開となり、ダウ・ナスダックとも小幅安で戻ってくる。

東京市場は、大幅に反落。新たな売り材料が出たわけではないが、終日売りが優勢だった。もっとも、先物・現物とも大きな売りで下げたと言うよりも、明日のSQ算出や中東の地政学リスクなど手控え要因が多い中、機械的に出る持ち合い解消売りなどがジワジワ効いて、大きな下げ幅になってしまった感じです。売られたというよりか、買いが殆ど入らなかった。

明日のSQに合わせ、国内金融機関や機関投資家はゴミ掃除をしてくるでしょうし、サウジアラビアで予定されているデモの行方など、明日が目先のポイントとなりそうです。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い6000株 



2011年3月9日 日経平均株価10,589.50(+64.31)
米国株は、原油価格の下落を受け、ダウ・ナスダックとも上昇して戻ってくる。

日経平均は、朝方は先物主導で3桁の上昇になる場面もあったが、後場はSQ値を高くしたくない向きからの売りが出て伸び悩んでの大引け。日米とも相変わらず原油価格の僅かな変動に一喜一憂している相場。個別株は持ち合い解消売りがピークになっていることもあり、指数だけの動きになっている。

本日の取引:1社 1勝 +6,000円
持ち越し:1社 買い6000株 



2011年3月8日 日経平均株価10,525.19(+20.17)
米国株は、原油価格の上昇を受け続落。ウェルズ・ファーゴが半導体業界の投資判断を引き下げたことにより、ナスダックの下げ幅が大きい。またムーディーズがギリシャの債務削減計画に対する懸念を理由に、格付けを3段階引き下げたこともマイナス要因となった。

日経平均は、米国株安を受けCMEの円建て清算値が10,450円だったが、カダフィ氏が自ら退陣条件を協議するための議会を開くことを提案したとのニュースを受け、原油価格が下落し、10,500円をサポートに底堅い動きとなった。ただ、報道によると反体制派は提案を拒否しているそうですから、どうなるかは全く分かりません。

明日はメジャーSQ前の魔の水曜日。最近は魔の水曜日も平穏に終わることが多いので、本日同様10,500円で方向感を無くしそうですが、このところ先物で大きな玉を振っているCSが暴れれば、10,250円・10,750円も充分あり得るところ。

本日の取引:2社 2勝 +11,000円
持ち越し:1社 買い6000株 



2011年3月7日 日経平均株価10,505.02(-188.64)
週末の米国株は反落。雇用統計は、ほぼ予想通りの着地となったが、株式市場が前日に大きく上昇していたことや、WTI原油先物価格が直近高値を更新したことから軟調に推移した。

東京市場は、米国株安を受け反落。WTI原油が時間外で106ドルに上昇し、今晩の米国株も軟調に推移するだろうと云う読みから買いが手控えられた。また、前原外相辞任による「国内政治リスク」と言うか「国内政治呆れ」も下げに貢献した。

原油価格に一喜一憂する相場となっているが、当面の山場は今週予定されているサウジでのデモがどの程度で収まるかにかかっている。中東では安全牌と看做されているだけに、混乱状態に陥った時の原油価格に与えるインパクトは計り知れないものがある。何事もなければ、米国の景気回復と過剰流動性が、株式市場を支える構図に変わりはない。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:1社 買い5000株 



2011年3月4日 日経平均株価10,693.66(+107.64)
米国株は、良好な経済統計を好感し大幅続伸で戻ってくる。もっとも一昨日のISM製造業景気指数にしろ、発表される経済指標は概ね良好なものが多く、結局、中東情勢と原油価格に反応していると言ったところ。ただ、それとて後講釈的なものが多くなっている。

東京市場は、米国株高を受け続伸。前場はほぼ全面高となったが、後場に入ると週末要因に加え、今晩の米雇用統計、明日から開幕となる中国全人代、やはり気になる中東情勢と手控え要因が多く伸び悩んだ。今日の動きを見る限り、信用需給の良い銘柄は買い戻しが株価を押し上げるが、まだ全体的にはリスクオフの状態ですから、新規マネーが入り総花的な上昇は無理な感じ。中東情勢の落ち着きが待たれる。

本日の取引:1社 2勝 +11,000円
持ち越し:1社 買い4500株 



2011年3月3日 日経平均株価10,586.02(+93.64)
米国株は、ADP雇用リポートが市場予想を上回ったものの、WTI原油先物価格が102ドルと高止まりし、上値は限定的だった。

東京市場は、商いは盛り上がらなかったものの、そこそこ堅調な動きでした。ただ東証1部は、株価が2桁台のボロ株が上昇率上位を独占するなど、質は良くないですね。先週からCSの先物売買で指数が大きく振らされているので、先物の影響をあまり受けない低位株や新興市場に資金が流れていると言ったところでしょう。

サウジの株式市場が13日続落(直近高値から20%近く暴落)というのも話題になっていました。普段はまず見ない指数ですが、参考までに:サウジアラビア タダウル全株指数

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い4000株 



2011年3月2日 日経平均株価10,492.38(-261.65)
米国株は、中東の反政府デモがイランに広がったことを受け、原油先物が上昇し、景気敏感株などを中心に売りが優勢になり反落。予想を上回ったISM製造業景気指数は完全に無視された。

東京市場は、昨日、米国株高を先喰いする形で上昇していたにも関わらず、NYが大幅安で戻ってきたので、本来であれば寄りで200円以上のギャップダウンは当然と言ったところでしたが、意外に高い寄り付きになった。その後は、ある意味順調に下値を切り下げ安値引け。3日間の上昇幅301円の87%を失った。ただ、日経平均が半年ぶりの急落になった割りには、個別を見ると売り込まれていると言う感じは全くなく、下値ではしっかり買いも入っている。

イランに反政府デモが広がったと言っても、現状のニュースを見る限り、まだ通常の抗議デモの範囲内と言った感じで、原油も株式市場も過剰反応し過ぎでしょう。イランでは、先月14日に死者まで出る今回より大規模な反政府デモがあったが、その時は原油も株も殆ど反応していないわけですから、いい加減なものです。それだけ市場が神経質になっていると言うことで、暫く悲観と楽観を繰り返しそうです。

本日の取引:1社 1勝 +4,000円
持ち越し:1社 買い4000株 



2011年3月1日 日経平均株価10,754.03(+129.94)
週明けの米国株は、原油価格の下落を受け上昇。また、ウォーレン・バフェット氏が新たな企業買収を目指す考えを示したことも買い材料となった。

日経平均は、米国株高と円安を受け3日続伸。昨日のCSの大量先物買いをきっかけに、ショート筋が買い戻しを余儀なくされた形。日経平均は、一気に日足転換線まで抜けてきたので、更に強気で攻めるのか、反対売買に出るのか、明日も先物の動きから目が離せない。ただ、今晩の米ISM製造業景気指数が04年以来の急速な伸びになるとの観測が出ており、今日の上昇はNY高を先喰いした面もあるでしょう。

本日の取引:1社 2勝 +16,500円
持ち越し:1社 買い3000株 



2011年2月28日 日経平均株価10,624.09(+97.33)
週末の米国株は、原油価格の落ち着きやミシガン大学消費者信頼感指数の改善を受け、ダウ・ナスダックとも上昇で戻ってくる。

東京市場は、鉱工業生産指数の下振れ、原油先物価格の上昇、またこのところ続いている、月末は弱いというアノマリーなどから売り先行の始まりとなった。前場は77円安まで下げ幅を拡大する場面もあった。しかし、後場からは先物主導で一気に切り返し続伸での大引け。 後場、先物に大量の買いが入った背景はよく分かりませんが、チャートの形はだいぶ良くなりました。

中東問題ですが、反政府デモが起きている国に共通することは、若年層の高失業率。サウジアラビアの若年層の失業率は、30%~40%と言われ、そこで市場はサウジへの飛び火を懸念しているわけです。ただサウジの場合は、教育費、医療費、住宅が無料など、政府から相当手厚い保護が出ているので、不満が爆発して暴動が起きるという可能性は現時点では低いと考えるのが妥当でしょう。今回の反政府デモが中東の小国に留まれば、原油価格も早晩下落してくるんじゃないでしょうか。むしろ、以前から言っているように、国民の不満が高まっている中国への飛び火が一番怖いわけで、もし中国が混乱状態に陥ったら、世界の市場はクラッシュしてしまいます。民主化は本来望ましいことですが、市場でプレーしている人間にとっては複雑です。

本日の取引:1社 1勝 +10,000円
持ち越し:1社 買い4500株 



2011年2月25日 日経平均株価10,526.76(+74.05)
米国株は、原油価格が反落したことで落ち着きを取り戻し、ダウは小幅安、ナスダックは小幅高で戻ってくる。

東京市場は反発。当然まだリスクオンと言う感じではなく、自律反発の範囲内だが、主力株の底堅さを見ていると、言われているほどリスクオフの動きにもなっていない感じ。それは為替相場を見ても言えます。日経平均は、週足転換線近くまで戻して終われたので悪くはありません。ただ、中東問題が安定化する目処は全く立っておらず、ここから本格的なリスクオフになる可能性もあり予断を許しません。いずれにしろ、来週も原油価格を睨みながら不安定な相場になりそうです。

本日の取引:1社 2勝 +15,000円
持ち越し:1社 買い4500株 



2011年2月24日 日経平均株価10,452.71(-126.39)
米国株は、中古住宅販売件数が市場予想を上回ったが、中東の情勢不安を背景にした原油急騰の方が遥かにインパクトが大きく、ダウ・ナスダックとも続落で戻ってくる。

東京市場は、世界的なリスク回避の流れを受け軟調に推移した。日経平均は、週足転換線をあっさりと割り込み、次の目処は2月2日の窓埋めレベルとなる。ここでは日経平均を基準に強弱感を書いていますが、以前から指摘しているように、日経平均は去年の大納会の終値が10,228円であり、活況相場の割りには騰がっていませんでした。もう1回大きく下げれば今年の上昇分は全て吹き飛んでしまう水準です。一方、一部の個別株(小型)は踏み上げもあり、有り得ない値段まで急騰したので、本日のマザーズ指数のように需給が悪くなれば投げが止まりません。この辺のギャップが非常に大きく、同じ押し目を狙うにも、ハイリスクとローリスクに分かれる。銘柄選択と時間軸のセンスが問われるところ。

本日の取引:1社 1勝 +5,000円
持ち越し:1社 買い5000株 



2011年2月23日 日経平均株価10,579.10(-85.60)
休場明けの米国株は、前日からのリスク回避の動きを受け、ダウ・ナスダックとも大幅反落で戻ってくる。

日経平均は続落。NYの大幅安は昨日ある程度織り込んでいたので、小幅安から始まり日経平均は一時プラスに転じる場面もあった。ただ、基本的にはまだリスク回避モードですから、後場は再び売り直される形になった。ちょっと後味の悪い引け方ですが、なにしろこれだけ上昇した後なので、中東問題がなくても、この程度の下げは想定内の動きと言ったところ。目先は週足転換線絡みで下げ止まれるかに注目。

本日の取引:1社 2勝 +10,000円
持ち越し:1社 買い4000株