本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2010年9月22日 日経平均株価9,566.32(-35.79)
FOMCは予想通り追加緩和は見送られたものの、改めて追加緩和が近いことを示唆した。これにより長期金利が低下しドルは全面安の展開。株式市場は追加緩和が近いことを好感したものの、直近上昇していたこともあり反応は限定的だった。

東京市場は、日銀が介入を実施してから初めて、日本時間で1ドル85円台を割り込んだこともあり、再び円高警戒感が強まった。ただ、為替の動きも限定的であったことから、株を売り込む流れにはならず。連休の谷間で市場参加者も少なく、主にポジション調整の売買に明け暮れた1日。

日経平均は先週386円上昇し、今週に入って-59円の下落ですから、悪くはありません。ただどうなんでしょうね。本日も東証一部の新安値が24もありますし、松井の買い方信用評価損はまだ-18%前後、全体的な出来高の低迷と合わせ、指数では測れない弱さを感じるのも事実です。

視点を変えてドル建て日経平均で見ると、本日6月21日の高値を上回り完璧に上昇トレンドですね。円建てとの差は約685円もあります。

本日の取引:2社 2勝1分け +6,000円
持ち越し:3社 買い9400株



2010年9月21日 日経平均株価9,602.11(-23.98)
東京市場は、米国株を受け買い先行の始まりも、為替相場が若干円高で推移したこともあり上値は重かった。FOMCの結果待ちで様子見と解説するのが一番楽ですが、実際は新規の買いが少なく、買い戻しが一巡してしまえば戻り待ちの売りを吸収できないと云ったところか。この商いでは証券会社の全面安も納得ですね。しかし、野村の年初来安値更新など、何か証券界に悪材料があるのではと勘繰りたくなるような弱さでもある。

尖閣問題に関しては、今日のところは材料視されていなかったが、今後緊張が高まってくるようだと、マーケットもかなり影響を受けそうです。しかし、日本の領土が脅かされているのに日米安保が機能しないなら意味ないですね。→外務省、尖閣問題で「中国に分がある」コラム掲載のNY紙に反論。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:3社 買い9900株



2010年9月17日 日経平均株価9,626.09(+116.59)
米国株は、良くないマクロ指標が出るものの、株は下がらず続伸。ガイトナー米財務長官は日本の為替介入については特に言及しなかった。

日経平均は反発。前場は3連休と閣僚人事を控え、こう着感の強い展開だったが、後場寄りに上げ幅を拡大し、そのまま3桁の上昇を維持して大引け。やはり介入効果で円高が止まっているのが一番大きいですね。オシレーター的には日米とも過熱感が出てきましたが、トレンドは上向きに変りました。来週も為替次第となりそうですが、配当取りなどもありますし、下がりそうで下がらない展開か。

閣僚人事を見ると、挙党体制と言いながらシッカリ脱小沢になっていますね。ただ、客観的に見ても小沢Grなど太鼓持ちのチルドレンばかりで、要職に使える人材など殆どいないというのも正直なところでしょう。

本日の取引:2社 3勝 +16,000円
持ち越し:2社 買い8900株



2010年9月16日 日経平均株価9,509.50(-7.06)
米国株は、さえない経済指標を受け売り先行の始まりも、増配や自社株買いなどの材料から小幅高で戻ってくる。

東京市場は、外部環境は良かったものの、昨日の急騰の反動から寄り天となり、後はひたすらジリ貧で取引を終えた。指数の下げ幅自体は-7円と小幅でしたが、東証1部の値下がり銘柄は1,000を超え、全体を俯瞰すれば指数以上に弱い動きであった。これは恐らく円高で売られてきた輸出関連を買い戻す一方、内需を中心とした割安株を売るロング・ショートのアンワインドが出ていたんでしょう。これは一時的なものですが、商いが薄いので大きく影響が出てしまいます。結局、買い戻しだけで新規の資金がマーケットに入ってこない状況では、全体を押し上げることはできませんから、キャッチボール相場になってしまうのは仕方のないところ。

1.米著名投資家のジョージ・ソロス氏は15日、日本政府による円売りドル買い介入について「日本は正しいことをした」と評価した。

2.グリーンスパン前FRB議長は15日、日本の政府・日銀による為替介入について「機能しない」との見方を示した。

3.米ビッグスリーで構成する自動車政策会議のコリンズ理事長は、今回の為替介入を「典型的な為替操作だ」と批判。米財務省に対して日本を「為替操作国」と認定するよう求める可能性があるとの考えを示した。

4.日本の為替介入「原因は元安」米議員ら不快感示す。

海外からもいろんなコメントが出ていますね。個人的には介入賛成派でしたから、今回の介入は正しいことをしたとは思わないが、国益を考えれば当然のことをしたまでで、それ以上でもそれ以下でもありません。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:2社 買い11500株



2010年9月15日 日経平均株価9,516.56(+217.25)
為替が82円台に突入したことで、裁定で先物が売られ日経平均も一時3桁の下落になった。しかし、10時30分から円売り介入が実施され、これに伴い先物が急速に巻き戻され、日経平均は大幅高となった。

やっと介入をやりましたね。単独では効果がないとか、やっても負けるとか、ポジショントークなのか何だか分かりませんが、意味不明なコメントが多かったのですが、そりゃあやれば効くに決まっています。ただ、官房長官が82円が防衛ラインと認める発言をするなど、ど素人ぶりは相変わらずです。日銀も非不胎化で強調する姿勢を示しているので、後はアメリカがどんなコメントを出すかですね。FRBが今後も金融緩和を続ければ介入効果は薄れるでしょうが、始めたからには、ふざけたポジションを持っている投機筋を全てぶっ潰すぐらいの勢いで「勝つまでやれ」としか言いようがあり
ません。

本日の取引:3社 2勝 +26,000円
持ち越し:2社 買い8400株



2010年9月14日 日経平均株価9,299.31(-22.51)
米国株は銀行株が主導し約一ヶ月ぶりの高値で戻ってくる。

日経平均は小幅に反落。ザラ場に円高が進んだ割りには底堅かったと見るか、NYが大幅高しても日本株は弱かったと見るか、もう世界から相手にされていないと見るかで違ってきます。個人的には3番目だと思いますがね・・・ 

民主党の代表選は菅氏が勝ちました。これに関しては特にコメントもありません。よくこんな状況で国民を無視した代表選などやってくれたものです。選挙で遊んでばかりいないで、少しは仕事しなさいって感じです。

本日の取引:1社 2勝 +8,000円
持ち越し:3社 買い12100株



2010年9月13日 日経平均株価9,321.82(+82.65)
10日の米国株は、経済指標の改善を背景に、ダウ・ナスダックとも続伸で戻ってくる。

日経平均は、為替が円安に振れたことで買い先行の始まりとなり、一時は9,390円まで上値を伸ばす展開になった。しかし、為替が再び円高に振れ出すと上げ幅を縮小し、本日の安値圏での大引け。商いは相変わらず薄く、活気がない市場。

明日は民主党の代表選です。結果が判明するのは株式市場が引けてからなので、また様子見姿勢が一段と酷くなりそうです。菅氏が勝つと円高・株安、小沢氏が勝つと円安・株高が市場コンセンサスになっているようです。どちらが勝つかに興味はありませんが、マーケットがどう動くかは楽しみです。

本日の取引:3社 3勝 +8,200円
持ち越し:3社 買い10700株



2010年9月10日 日経平均株価9,239.17(+140.78)
米国株は、新規失業保険申請件数や貿易統計が予想よりも強い内容となり、買い先行の始まりとなった。しかし、欧州の銀行をめぐる悪材料などもあり、上値は重く小幅続伸で戻ってくる。

日経平均は、為替が円安に振れたことと、メジャーSQ値通過によるアク抜け感から3桁の続伸となった。ただ、為替は再び83円台に押し戻され、メジャーSQで東証一部の売買代金が1兆6千億円の薄商いですから、何も変わっていないと言うのが正直なところ。なおSQ値は9150.32円、先物と現物は本日から配当落ち分で約60円ほどの乖離が発生する。

14日の民主党代表選通過後のアク抜けも期待したいところだが、どちらが勝っても市場は好感することはないだろう。むしろこれを機に政界再編が起き、マトモな政府が誕生する方が日本にとってはプラスではないだろうか。あとは来週からそろそろ高配当取りの動きも意識されるところ。

本日の取引:3社 3勝 +16,500円
持ち越し:2社 買い10100株



2010年9月9日 日経平均株価9,098.39(+73.79)
米国株は、ポルトガルが実施した国債入札が無難に通過したことで、欧州ソブリンリスクが後退し、前日の下げの約半分を取り戻した。何と言うか、メディアも話題が無くなると、思い出したように欧州問題を蒸し返すので困ったものです。

日経平均は米国株が反発したものの、為替の戻りは鈍く買い戻しは限定的だった。東証一部の売買代金は9000億円ちょっとで、メジャーSQを前に殆ど動きのない状態だった。

日経CNBCで言っていましたが、CMEの円建て取引がほぼ24時間取引になり、シンガポールも取引時間を延長したことで、寝ている間に日経平均は決められてしまいます。大証も取引時間を延長しましたが、ボリュームが分散してしまい、日本タイムになると値動きが無くなってしまうと言う感じになっています。今日なども為替の僅かな変動で先物がチョロチョロ動くだけで、殆ど出涸らし状態のマーケットです。金融市場のグローバル化が進んでいるのに、ここでも日本は周回遅れですね。東証など昼休みを無くすかどうかの議論をしているのですから、まったくお話になりません。

本日の取引:2社 +9500円
持ち越し:3社 買い11300株




2010年9月8日 日経平均株価9,024.60(-201.40)
米国株は、欧州ソブリン問題再燃の兆しを嫌気し反落で戻ってくる。

東京市場は、米株安と白川発言により円高が加速したことが嫌気され大幅続落。問題の発言は「当局が為替相場を自在にコントロールできるというわけではないことについてもご理解を頂きたい」←当たり前のことを言っただけであるが、このデリケートな時期に当局が強調して言うことではないでしょう。投機筋からしてみれば、政府・日銀のやる気のない発言が出るたびに安心して仕掛けられると言ったところ。

現在の為替市場は、1日400兆円もの取引がある市場だから、介入などしても全く効かないという妄想発言が多いですが、本当にそうなんでしょうかね? 所詮投機筋の金ですから、トレンドを反転させなくても、当面の進行を止めるだけでも十分でしょう。これがファンダメンタルズに基づいた円高なら、止めるのは難しいでしょうが、ある意味ギリシャよりも財政状況の悪い国の通貨ですからね。ヘッジファンドの連中も金利のある金を使っているので、動かなくなれば徐々に買い戻しを始めるしかありません。なにしろ400兆円ですから、巻き戻しが始まった時のインパクトはかなりのものになる筈。まあ、当局がやる気がないなら仕方ないですがね。

欧州銀行のストレステストですが、審査基準が甘いと当初から言われていましたが、それにしても一体このタイムラグは何なんでしょうね? 非常に胡散臭いですね。

本日の取引:1社 +4,000円
持ち越し:3社 買い11300株



2010年9月7日 日経平均株価9,226.00(-75.32)
東京市場は、米国株式市場が休みだったこともあり、材料難から9,250円を中心に終日ちゃぶついた動き。上は依然として週足転換線にブロックされている。

嫌なことに、欧州ソブリン問題がチョロチョロと蒸し返されていますね。日本を除く世界の株式市場はそれなりに戻ったので、また売りで儲けようと仕掛けのタイミングを狙っているように感じます。そうなると、一番下がるのは日本株ですから困ったものです。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 買い8200株



2010年9月6日 日経平均株価9,301.32(+187.19)
米国株は、注目の雇用統計が市場予想を上回り4日続伸で戻ってくる。

東京市場は、米国株高を受け素直に買い先行の始まり。その後はOPの権利行使価格である9,250円で揉み合っていたが、後場も後半になってもジリ高を続け9,300円を回復した。騰ったと喜んでみても、基本的に薄商いのなか先物の買い戻しで指数だけ動いている相場。今日の相場もCSの大量買い戻しで全て説明がついてしまう。変わっていないのは、現物の薄商いと為替が84円前半に張り付いていること。今晩の米国市場がレーバーデーの祝日なので、海外勢の参加も少なく、オーバーナイトもしやすかったと言ったところか。

日経平均の9,300円は、ずっとレジスタンスとなっている週足転換線レベルなので、出来高を伴って抜けられるかが焦点となる。ただ、米国の雇用統計も市場予想よりいいと言っても、悪い数字であることには変りがないし、為替は依然として円高トレンド、国内政治は滅茶苦茶、粗を探せば幾らでも出てきます。難解というか意味不明な動きがしばらく続きそうです。

本日の取引:2社 2勝 +12,000円
持ち越し:2社 買い8200株



2010年9月3日 日経平均株価9,114.13(+51.29)
米国株は3日続伸し、ダウは2週間ぶりの高値で戻ってくる。

東京市場は、米株は上昇して戻ってきたものの、為替は前日からほぼ動きがなく、今晩の雇用統計を前に膠着感の強い展開となった。先物へのショート・カバーやロング・ショートのアンワインドに伴い動きが出た銘柄もあるが、ほとんどが様子見状態である。まあ、指数が上がった、下がったなど論じる前に、東京市場はこの薄商いのほうが遥かに問題と言ったところ。

直近の米国株も薄商いのなか、ショート・カバーで戻しただけですから、今回の雇用統計後の動きが短期トレンドを決定する可能性が高く、いつも以上に注目されます。

本日の取引:3社 +10,900円
持ち越し:2社 買い10100株



2010年9月2日 日経平均株価9,062.84(+135.82)
米国株は、ADPは悪化したものの、ISM製造業景況指数が予想を上回る結果となり急伸。ちょっと上げ過ぎという気もしますが、弱きに傾きすぎていた反動と言ったところか。

東京市場は、一言でいえば上値が重い。後場は一時マイナスになる寸前まで上げ幅を縮小するなど、とにかく需給が悪いですね。ギャップアップした日に、新規で買いに行っても取れるような相場環境ではないので、先物の買い戻しが一巡してしまえば、買い手不在となり、横這いかジリ貧になってしまいます。やはり為替が一番のネックで、この水準で高止まっているうちは買い戻しも限定的である。

菅氏と小沢氏の公開討論会を聞きましたが、どちらも期待できそうにありません。決して小沢氏がいいわけではないが、一に雇用、二に雇用、三に雇用などと言っている菅氏が、このまま首相を続けると、間違いなく日本は沈没して行くなと感じましたね。共産主義的発想で、無理やり、福祉・介護・環境などで雇用を創出したとしても、そんなものは将来の歪にしかなりませんよ。

本日の取引:2社 +8,000円
持ち越し:3社 買い11300株



2010年9月1日 日経平均株価8,927.02(+102.96)
米国株は、乱高下しながらダウは小幅高、ナスダックは小幅安で戻ってくる。

日経平均は、ほぼ前日比変わらずから始まり、その後マイナスに転じる場面もあったが、中国のPMIの改善、小沢氏の「今後の急激な円高については市場介入を含むあらゆる方策を果断に実施する」などの発言もあり、上昇して取引を終えた。ただ、基本的には買い戻し中心で、今晩のADP全米雇用報告やISM製造業景気指数の発表を前に、様子見姿勢が強く動きは鈍かった。

仮需の荷もたれ感が強く、新規で上値を買ってくる投資主体がいない中では、細かく作業して行くしかない状況。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:3社 買い10500株



2010年8月31日 日経平均株価8,824.06(-325.20)
米国株は、特に目立った悪材料はなかったが、明日以降重要な経済指標の発表を多数控えていることから買いが見送られ、大幅安で戻ってくる。

日経平均は、期待で上げた3日間分の上昇をすべて帳消しにする急落。昨日、日銀のショボイ追加緩和策発表後も、3桁の上昇で終わっていたので ?という感じでしたが、その後発表された政府の経済対策もサプライズのないもので、そこに米国株安、円高が加わったことで、本日纏めてやられた形。

これでFRBが更なる追加緩和をやってきたら、80円割れが現実味を帯びてきます。日本がこのまま80円割れまで介入が無いとすれば、日経平均の8,000円割れまで考えて資金配分する必要が出てきます。政府・日銀の無策を嘆いたところで、結局、自分の金は自分で守るしかありませんからね。しかし、これだけ下げても商いは相変わらず増えず、薄気味悪い相場です。

本日の取引:2社 2勝  +8,900円
持ち越し:3社 買い9400株