本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2010年7月23日 日経平均株価9,430.96(+210.08)
米国株は主要企業の好決算が相次ぎ大幅上昇で戻ってくる。今週さげっぱなしの東京市場もようやく買い戻しが入り反発となった。ただ、主力どころにショートカバーが入っただけで、新規の買いは依然見送られており上値は重かった。

欧州ストレステストは、10行前後が不合格となり資本増強が必要になるとの事前情報がある。ただ全体としては概ね落ち着いた内容になる模様。しかし、どうなんでしょうね。発表前から楽観的なムードに偏り過ぎてしまった面があり、市場の反応は何とも言えません。結局、発表時間は欧州市場が終わってからのようで、米国市場が結果を受けることになりそう。

米国のストレステストも発表された時は、審査が甘すぎるとか茶番劇とか散々悪口を言われ(私も言っていたかも)株価も暫く方向感をなくしました。その後は、売る方もネタ切れになって次第に上がって行ったと記憶しています。今晩上げるにしろ、下げるにしろ、初期段階であまり過剰に反応しない方がいいでしょう。

本日の取引:2社 3勝 +16,400円
持ち越し:3社 買い21300株 売り0株



2010年7月22日 日経平均株価9,220.88(-57.95)
バーナンキの議会証言は、金融緩和策についての言及はなく、景気見通しに関して「異常なほど不透明」と述べたことが嫌気され株は反落となった。

日経平均は、米国株安と円高進行を受け5日続落。終値ベースでの年初来安値を更新する場面もあったが、安値からは若干下げ渋っての大引け。大商いとなったみずほ以外は特に目立った動きもなく、政府と日銀の無能ぶりを嘲笑うかのように淡々と売られている印象です。TOPIXも5日続落となり、こちらは7月1日に付けた年初来安値をあっさりと下抜け。東証1部の新安値銘柄数は本日も247と高水準で、TOPIXが弱さが今の相場の実態を表しています。

欧州銀のストレステストは明日の夕方に前倒しになるそうですが。ただ、いずれにしろ東京市場が終わった後なので、CMEにさや寄せした後は本日同様に膠着感が強まりそうです。

本日の取引:2社 1勝1敗 +1,800円
持ち越し:3社 買い21000株 売り0株



2010年7月21日 日経平均株価9,278.83(-21.63)
米国株は、IBMやゴールドマンの決算を受け売り先行の始まりも、追加金融緩和などの思惑から切り返し続伸となった。

東京市場は、米株の反発と円安を受け買い先行の始まりも、上値は重く為替がジリジリと円高方向に振れ出すと、株式市場は次第にジリ貧となり4日続落。みずほのリバランスの影響があったにせよ、この閑散状態はちょっと酷すぎますね。買い手が不在で僅かな売り物で値を消していきます。日経にも「アジア勢 日本株離れ」なんて記事が出ていましたが、このまま放置すれば、インドや韓国にも抜かれ本当にアジアのローカル市場になってしまいます。

米国市場は、今晩バーナンキが議会証言で追加的な金融緩和策に言及するか否かに注目が集まる。しかし、日本よりまだマシな米国が対策を考えようとしているのに、日本は日銀も政府もまったくやる気なしですから困ったものです。

本日の取引:なし
持ち越し:4社 買い20300株 売り0株



2010年7月20日 日経平均株価9,300.46(-107.90)
週末の米国株は、ミシガン大消費者信頼感指数の悪化などから急落となる。週明けは反発したものの戻りは弱かった。連休明けの東京市場は、CMEの清算値9,270円にさや寄せする形で始まり、その後は概ね9,300円を挟んでの揉みあいとなった。ドル/円が86円台に入っていたことを考えれば、これでもマシな動きだったとも言えますが、本日も他のアジア市場は殆ど上昇していますから、日本だけが突出して弱い動きです。85円台に入ってくると、さすがに介入が意識されるところか。

週末のストレステストに関しては、欧州の要人から比較的ポジティブなコメントが出ています。ただ、事前に織り込むような形になると、発表と同時にユーロ売り再開になる可能性もありますから、ほどほどにしてもらいたいですね。

金曜日の大和CMによる225先物の大量売り(6224枚)は、どうやらETFに絡む動きだったようです。現物市場が干からびた状態で、これだけ先物が売られたらかないません。金曜日の急落は円高よりも、こっちの影響の方が大きかったのではないか。そうそう本日から大証のイブニング・セッションは、夜11時半まで延長ですね。

本日の取引:2社 2勝 +7,000円 
持ち越し:4社 買い20300株 売り0株



2010年7月16日 日経平均株価9,408.36(-277.17)
米国株は、市場予想を下回る経済指標を受け軟調に推移していたが、引けにかけゴールドマンと米証券取引委員会(SEC)の和解や、BP社の原油流出が止まったなどのニュースを受け、ほぼ変わらずまで戻す。また米金融規制改革法案の成立も取りあえずアク抜け感につながった。

東京市場は、ドル/円が一時86円まで円高に振れたことで先物主導の急落となった。他のアジア市場を見ると下げていても小幅安、なかには上昇している市場もあり、東京市場の弱さは円高につきると言ったところ。参加者限定のなか為替や債券との裁定やプログラム売買で無機質に相場が動いている。ハイテク株を外している人には、一昨日の上昇も本日の下落も殆ど関係ない動き。ただ、新安値銘柄が130と再び増加しており、戻りの悪かった銘柄への見切り売りも多くなっている。

本日はTOPIXの方が下落率が小さく、インテル・フィーバーによる乖離を日経平均が下げることで縮小した。出来高が少ない(市場に厚みがない)ということは、このような理不尽な乱高下が今後も多くなるということです。そのぶんチャンスも増えますがリスクも高くなる。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:4社 買い19300株 売り0株



2010年7月15日 日経平均株価9,685.53(-109.71)
米国株は小幅高で戻ってくる。ただ、東京市場はインテルの時間外の急騰から、米株の大幅高を見込んでいたので、ハシゴを外された感じです。日経平均は、ほぼ予想通りの内容となった中国の経済指標を受け、円安、先物買いが一瞬みられたが勢いはなく、大引けにかけ再び安値圏に沈んだ。

昨日もTOPIXの弱さは気になっていましたが、今日は-1.62%と昨日の上昇分をほぼ帳消しにしてしまうほどの下げになった。日経平均が25日線の攻防で終わっているのに対し、TOPIXは寄りから25日線を割り込み更に下ですから、弱さが際立っています。この薄商いではTOPIXを上げるには、いかにも力不足です。ただ、この「薄商い」って言葉を私もよく使いますが、この商いが常態化しているので、東京市場はこのようなマーケットになってしまったと云う認識も必要かも知れません。

本日の取引:1社 +3,000円
持ち越し:3社 買い18900株 売り0株



2010年7月14日 日経平均株価9,795.24(+258.01)
米国株は6日続伸で戻ってくる。世界が注目するインテルの決算は、文句なしの好決算となり、時間外で急騰。やる気のない東京市場も、さすがにこれだけ好材料が揃えば上昇しますね。ただ、日経平均が2.71%上げたのに対し、TOPIXは1.91%でしかなく、市場全体を押し上げる力には欠けている。

欧州のソブリン問題から世界的に景気後退になり、株価は5月からリーマン・ショック後の2番底に向かうのが確定したかのような売られ方をしてきた。しかし、それは幾ら何でも先走りし過ぎだと、このページでも何度か書いてきました。実際、決算が出てくると、先行きも含め思ったほど悪くないという感じになっています。勿論、不安材料は沢山ありますが、やり過ぎた分の修正は入って当然でしょう。

現在、日経平均の週足の雲が10,029円、心理的節目の10,000円と合わせ、ここをクリアーして行くには市場エネルギーの増加が必要。東京市場は、今晩のNY高を既に織り込んでいますから、明日は苦しそうです。ただ、日本株は円高の影響から異常に売られてきたので、為替次第とも言えます。それにしても、みずほの9億近い出来高は凄いですね。

本日の取引:2社 3勝 +32,000円
持ち越し:3社 買い17900株 売り0株



2010年7月13日 日経平均株価9,537.23(-10.88)
米国株は5日続伸で戻ってくる。引け後のアルコアの決算も良く、東京市場は買い先行の始まり。しかし、またもやSQ値で頭を押さえられ、その後は上海市場の下落が市場心理を冷やし、買い手不在のなかジリ貧となった。「今日も動かなかった」と一行で解説が終わってしまうほど活力のないマーケットです。明日はインテルの決算を受ける形になります。インテルの決算で相場の流れが変わることが多いので注目したいと思います。

ユニクロのソーシャルビジネス進出はちょっと驚きました。個人的にそういうイメージはなかったものですから・・・ 新興国の貧困や低賃金が問題になるなか、先を見据えたしたたかな戦略だと言える。

本日の取引買いのみ
持ち越し:2社 買い19000株 売り0株



2010年7月12日 日経平均株価9,548.11(-37.21)
週末の米国株は続伸で戻ってくる。東京市場はSQ値の9636円が上値抵抗となり、小幅に反落。結局、参院選の結果を受けても、今度は米企業決算をみたいと様子見になり動けず。まあ、主体性のない東京市場ですから、この辺は予想通りの反応でしょう。

民主党は事前に苦戦報道もあったので議席を減らすとは思っていましたが、予想外の大敗になりました。国民のバランス感覚は正常であったということでしょう。しかし、党内からも消費税問題が敗因であったとか言っているようですが、本気でそう思っているのなら、本当に国民をなめていると思いますね。敗因分析も満足にできないようなら、ちょっと救いようがないと言ったところ。

ねじれ国会を心配する声もありますが、なんでネガティブにばかり考えるんですかね? 私は日本の政治は、むしろねじれた方がいいと思います。そもそも民主党独自の政策など、子ども手当のばら撒きを筆頭に、ろくなものはありません。法案を通すのに野党の協力が必要な方が、かえっていい法案になるんじゃないでしょうか。こうしたことは自民党時代にもありましたね。一党独裁政治より、緩いカオス状態の方が日本人のメンタリティーにも合致していると言えます。

本日の取引:2社 2勝 +11,000円
持ち越し:2社 買い18000株 売り0株




2010年7月9日 日経平均株価9,585.32(+49.58)
米国株は続伸で戻ってくる。東京市場は、選挙前ということもあり? オプションSQの日にしては商いは膨らまず、総見送り状態となった。SQ値は9636円23銭で幻のSQ値となり、上値抵抗となった。

参院選ですが、民主党の苦戦が報じられ、過半数を取れないとねれじ国会となり、外国人が嫌気して売ってくるという意見があります。個人的にはあまり関係ないと思いますね。政治マターで株が動くと考えるのは昔の話。外国人も日本の政治になど期待していないでしょう。民主党が勝てば勝ったで、社会主義政権が追認されることですから、どちらにしてもマーケットにはポジティブな話ではありません。イベントが通過することによってのアク抜けは期待できますが。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 買い19000株 売り0株



2010年7月8日 日経平均株価9,535.74(+256.09)
米国株は、ステート・ストリートの堅調な決算見通しを受け金融株主導で大幅続伸。NYダウは1万ドル台を回復した。マーケットは過度な悲観シナリオで動いていた側面もありますから、戻る時はこんなものでしょう。

東京市場は、CMEにさや寄せする形でギャップアップしての始まり。これにより明日のオプションSQの権利行使価格9,500円という節目を寄りで達成。その後先物は9,500円を挟んで上下に厚い板がズラズラ並び、9時半時点で今日はもう動かしませんよという感じで、相場は実質終了していた。現物市場は、出来高の薄さからして買い戻し中心で、新規の買いは殆ど入っていない感じ。指数は大幅高だが市場センチメントはあまり改善していない様子が見て取れる。

四空上昇のあとの四空下落、そして今日のギャップ。市場に厚みがなく、日経平均は完全にCMEの時間外取引で価格が決められている。いまや誰が見ても日本の方が時間外取引と云える状況である。どんどん地盤沈下していく東京市場を見て、政治家は何も感じないんでしょうかね。

本日の取引:1社 1勝 +9,000円
持ち越し:2社 買い19000株 売り0株



2010年7月7日 日経平均株価9,279.65(-58.39)
アジア→欧州と続く株高の流れを受け米国株は8日ぶりに反発。ただ、ISM非製造業景況指数は53.8と市場予想を下回り、ダウ・ナスダックとも途中下落に転じるなど勢いはなかった。CMEが一時9,500円を超えていたので、米株はほぼ下落に等しい動きだったと言える。

東京市場は、米株の期待外れの動きと、円高進行を受け終日軟調な展開。個別銘柄はバーコードのような分足を刻む銘柄も多く、殆ど動けない状態。後場はオプションSQを意識した9,250円絡みで更に膠着感が強まった。これを書いている現在、また円高が進んでいるのでちょっと心配ですね。

最近の経済指標は、景気減速を示すものが多いですが、メディアの報道のしかたもちょっと問題ですね。百年とか数十年に一度と言われたリーマンショックで、経済指標も考えられないような落ち方をしました。その後は皆さんご存知のように、各国の財政出動により経済指標も株価も急回復したわけですが、この回復のペースも、それこそ数十年に一度のものなのです。そこと単純に比較して現在経済指標が減速したと騒いでいるわけです。減速するのは当然のことで、もしこのペースで伸びっていったら逆に大変なことになります。まあ、減速しているのは事実ですから、メディアも嘘を書いているワケではありませんが、プロならもう少し前後関係を考えて書いて欲しいものです。なんか悪意を持っているとしか思えないような報道もあります。この辺のことは、私がむかし書いた新聞見出しと投資家心理という記事が参考になるかも知れません。

本日の取引:1社 1勝 +2,000円
持ち越し:2社 買い19000株 売り0株



2010年7月6日 日経平均株価9,338.04(+71.26)
米国は休場。欧州は小動きで戻ってくる。東京市場は、今日もそれほど動かないだろうと思っていましたが、中国の日本国債の購入拡大報道をきっかけに円高が進行。先物は弱いCMEを更に下回る値段で寄り付き、9,080円までスルスルと急落。その後は上海指数の切り返しや国内年金の買い観測などもあり、先物は安値から270円戻し大引けとなった。

先物の9,080円までの売られ方も異常でしたが、その後の戻りもかなり異常でした。オプションSQに絡む駆け引きもあったと思いますが、現物市場に厚みがないので、動くときは先物主導で振り回されてしまうのは仕方のないところでしょう。それでも相場は動かないよりは動いたほうが断然いい。現物の出来高は低調ですが、チャートは目先底入れっぽい形にはなりました。ただ、ダブルボトムだった9,400円レベルを超えてこないことには、まだ何ともと言ったところ。今晩のアメリカがまたずっこければ、今日の切り返しは全て台無しになるので、頑張って欲しいところです。

本日の取引:2社 3勝 +13,600円
持ち越し:2社 買い18000株 売り0株


2010年7月5日 日経平均株価9,266.78(+63.07)
米雇用統計は民間雇用が弱かったものの、この程度なら事前にほぼ織り込まれていたので、大きな動きにはならず。東京市場は、株・為替とも殆ど動きがなく、終日ちゃぶついた動き。それでも、4空で売られ過ぎていたこともあり、買い戻しが優勢となった。ただ、売買代金が9000億円割れですから、底堅かったというよりか、今晩の米国が休みなので単に売り物が少なかった、それだけでしょう。

大阪府が規制を一部緩和する「貸金特区」の設置構想を政府に提案する方向と報じられ、消費者金融株が揃って急騰となった。まあ、府内限定でやったところで業績への影響は限定的でしょうが、取りあえず好材料と受け取られたようです。消費者金融に関しては、銀行が融資できない
会社や個人を相手にする、いうなれば隙間産業でした。それが今回の正義の? 総量規制により、個人債務者の7人に1人が「ヤミ金融の利用は仕方ない」と回答したそうですから意味がないですね。大阪府のやろうとしていることも理解できます。そもそも銀行がちゃんと仕事をしていれば、このような隙間産業が生まれる余地などないんですがね。

本日の取引:1社 1勝 +7,000円
持ち越し:2社 買い18000株 売り0株


2010年7月2日 日経平均株価9,203.71(+12.11)
米国株は、複数の経済指標の悪化が嫌気され6日続落。6日続落は1年半振りのこと。日経平均は、昨日NYの2倍下げていたこともあり、本日は米雇用統計前に売り方の利益確定の買い戻しが入り、前日比レベルで終日ちゃぶついた動きとなった。

各国の経済指標から、リーマンショック後の景気回復がピークアウトしてきたのは、疑いようのないところになってきました。通常ここまで急回復すれば景気が踊り場入りするのは、ふつうのコトです。対して株価の方は、今後のリセッションを織り込みに行っていますから、経済指標と株価の乖離が非常に大きくなっています。株価が正しいのか、間違っているのかは、後になってみなければ判りませんが、投資家・投機家とも面白い場面であることは確かです。

今晩の米雇用統計は、国勢調査に伴う臨時雇用分がなくなるので、-13.0万人/9.8%が市場予想ですが、重要なのは民間部門の雇用者数、+11万人予想がどれだけブレるかです。予想レンジは+2万人~+20万人。直近これだけ下げたので、仮に悪い数字が出てもかなり織り込まれていると思われる。ただ、民間部門がマイナスにでもなったら、そこまでは織り込まれているとは言えないものがあり、再度売り込まれる可能性もある。まあ、こんな風に考えてしまうように、皆んな弱気になっていると云うことです。

本日の取引:3社 4勝 +15,600円
持ち越し:2社 買い18000株 売り0株