本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2009年7月17日 日経平均株価9,395.32(+51.16)
米国株は、前日の大幅高の反動から小安い水準で揉み合っていたが、ルービニ教授の「年内に景気後退が終焉する」発言をきっかけに続伸して戻ってくる。CITの問題は完全に無視されていましたね。

日経平均も米国株の上昇に引っ張られ、4日続伸となったが、誰もが物足りなさを感じる4日続伸でもある。本日は3連休前を差し引いても、リバランス中心の全くやる気のない相場だった。上値の重さは、間接的には政局不安、直接的には大型ファイナンスが効いているようですね。今日なども増資報道でNECが急落しています。ただ、考えようによっては、3月から日本株が大きく上昇していた間、米国はモタモタしていたのでバランスは取れているように思えます。

本日の取引:1社 1勝 +9,000円
持ち越し:カイ1社 4000株



2009年7月16日 日経平均株価9,344.16(+74.91)
米国株は大幅高で戻ってくる。日経平均は昨日、グローベックスが大幅高だったにも関わらず、殆ど上げていなかったので、本日は大きくギャップアップしての始まとなった。ただ、朝から米ノンバンク大手のCITグループが、明日にもチャプター11を申請するとの報道があり、買い戻しの勢いは朝方で一巡してしまった。後場になると、円高と歩調を合わせるよように先物に売りが出て、上げ幅を縮小した。国内には政治のゴタゴタも含めて、買い材料がない状態ですから、こんな動きも仕方ないところでしょう。

CITの問題に関しては、読みづらいところがありますが、リーマンの時のように金融システム全体がおかしくなるという心配はありません。むしろ余裕が出てきたので、プライオリティの低いところは整理が出来るようになったとも言えます。

本日の取引:2社 3勝 +20,500円
持ち越し:カイ2社 7000株



2009年7月15日 日経平均株価9,269.25(+7.44)
日経平均は小幅に続伸。米国株はゴールドマンの決算は織り込み済みで小動きで戻ってくる。しかし、引け後にインテルが好決算を発表し、グローベックスは大幅高。これなら日経も3桁は上がるだろうと思っていましたが、上値は重かった。

9,300円台はSQ値も含め、チャート上のテクニカルポイントが集中していますから、すんなりとは行きませんね。円高、政局不安、個人の信用需給の悪化、相次ぐ大型ファイナンスなど、日本独自の要因もジワジワ効いてきている感じ。

「徳性ない」「恥知らず」=武部氏が首相を痛烈批判 ←どうでもいいですが、私から見ると武部君の方がよっぽど恥知らずだと思うんですがね・・・

本日の取引:2社 3勝 +15,200円
持ち越し:カイ3社 8700株



2009年7月14日 日経平均株価9,261.81(+211.48)
米国株は著名アナリストによるゴールドマン・サックスの投資判断を引き上げなどから、金融株が主導し、大幅高で戻ってくる。ゴールドマンが儲かっているなどと言うのは、別に著名アナリストでなくても誰でも知っていることですから、こんな材料で上昇してもあまり意味がないと思いますがね。

日経平均はNY高を受け、ようやく連敗脱出となった。上値が重かったという声もありますが、為替が93円ですから、これでもよく戻った方だと思います。ザラバにうねりが出てきたのは、日計り派にはプラス。

本日の取引:2社 4勝 +27,500円
持ち越し:カイ2社 4400株



2009年7月13日 日経平均株価9,050.33(-236.95)
日経平均は大幅に9日続落。朝方は先物への買い戻しで小高く推移する場面もあったが、金曜日のSQ値を超えられず、その後はジリ貧となる。先物は12万枚近い出来高ですから、終日先物主導の動きだったと言える。ただ、大きく下がったのは主力銘柄ではなく小型株が中心だった。小型株は日経平均が連敗中も殆ど下げていなかったので、遅れて一気に調整が入った感じ。日経平均は75日線を明確に割り込み、支えとしては200日線で止まれるかどうか。

キリンとサントリーの統合は驚きました。非上場を貫いてきたサントリーが、いきなりキリンと組むとはね。世の中わからないものです。

本日の取引:1社 1勝 +4,500円
持ち越し:カイ2社 4600株



2009年7月10日 日経平均株価9,287.28 (-3.78)
米国株は小動きで戻ってくる。非常に小幅だが米国株が珍しく続伸したこともあり、買い先行の始まりとなった。ただ、上値は重く次第にジリ貧となる。後場は9,300円を挟んで一進一退の動きを続けていたが、大引けにかけ為替が円高に振れたことで、現物、先物とも安値圏での引け。これで日経平均は8日続落。

今日はSQ値が9,386円となまじ高く決まったことで、幻のSQ値となり、心理的圧迫要因となった。信用買い残の増加とともにレンジが500円切り下がったことで、上にはしこりが残った状態。しかも、下げが緩いのでどんどん需給が悪くなってくる。反転するには、なにかサプライズが欲しいところ。

本日の取引:1社 2勝 +8,400円
持ち越し:カイ1社 4000株



2009年7月9日 日経平均株価9,291.06 (-129.69)
米国株はほぼ変わらずで戻ってくるが、それよりなにより今日は為替の動きでしょう。ドル/円は強力なサポートラインとみられていた94円を割り込んだことで、ストップロスを巻き込み海外市場では一時91円台まで円高が進んだ。日本の主要輸出企業の今期の想定為替レートは約95円ですから、これはなかりのネガティブ要因。

日経平均は急激な円高を受け売り先行の始まり。その後は為替の動きを見ながら、ちょこまかした動きとなり、弱揉み合いで推移した。チャートは日足の雲上限、週足の雲下限を微妙に割り込んできたが、下げ渋りも見せているので一旦リバウンドがあってもおかしくない場面。ただ、上値は重いだろう。

本日の取引:1社 2勝 +13,000円
持ち越し:カイ2社 4500株




2009年7月8日 日経平均株価9,420.75 (-227.04)
米国株は大幅安で戻ってくる。ただ、CMEの精算値は9,500円台を維持して底堅く戻ってくる。しかし、NYダウの8,000P割れが視野に入っている状態では、姑息なCME操作で持ち堪えられず訳もなく、寄り付いた後ほどなくして、節目の9,500円をあっさりと割り込んだ。それでも今日は、先物に追撃売りがなく、逆にショートを買い戻しているような感じだったので、比較的緩い下げで止まった。

今日の下げで6月23日の安値9,510円を割り込んだので、チャートはダブルトップが確定した。目先は日足の雲上限、週足の雲下限である9,300円絡みでの反応が注目される。ダラダラと下がってきた分、信用需給も悪化しているので、リバウンドがあっても急反発という流れにはなりずらいと思われる。

ただ、一部で言われているリスクマネーが巻き戻されているというのは、まだ日本の株式市場には当てはまらないと思いますね。もしそうならこんなダラダラした下げでは済まないでしょう。日本は、国の位置付けこそ先進国ですが、株式市場は欧米の投資主体からみれば、インドやベトナムなどの新興国と同じレベルの扱いです。去年のリーマンショック後の下げにしても、震源地の米国より酷いものでしたし、直近の戻りの大きさも新興国に近いものがあります。私も去年まで勘違いしていましたが、日本の株式市場はまだ米国ほど成熟していないということです。

本日の取引:1社 2勝 +9,000円
持ち越し:カイ1社 4000株



2009年7月7日 日経平均株価9,647.79 (-33.08)
日経平均は5日続落。米国株が小動きで戻ってきた時点で、今日も動かないだろうと思っていましたが、期待にたがわない膠着相場でした。去年の10月以来の5日続落ですが、下げ幅の合計は僅か310円ですから、殆ど動いていないに等しいですね。

上下どちらにエネルギーを溜めているのか難しいところですが、通常、ここから更に上を目指す相場なら、幾ら小幅でも5日続落すると云うのは理屈に合いません。大口が値段を崩さないように売り抜けているのではと勘繰りたくなります。まあ、後から結果論でものを言うのは簡単ですが、現状でボックスをどちらに抜けるかを計るのは困難です。

本日の取引:1社 1勝 +3,500円
持ち越し:カイ1社 4000株



2009年7月6日 日経平均株価9,680.87(-135.20)
日経平均は薄商いのなか続落。NYの急落を受けた金曜日が、変に底堅い動きだったこともあり反動で売られる。為替が円高に振れたのも手控え要因になった。こうなると資金が向かう先は、省エネで相場を動かせる新興市場というわけで、こちらは堅調な動きだった。

日経平均は下がったと言っても、9,500円~10,000円のボックスの内の動きですから、まだどうと言うことはありません。6月23日の9,510円を割り込めば、チャートはダブルトップとなるので、ここが維持できるかが目先の焦点でしょう。

本日の取引:2社 3勝1敗 +12,500円
持ち越し:カイ2社 4300株



2009年7月3日 日経平均株価9,816.07(-60.08)
米国株は雇用統計の悪化を受け急落。ただ、NYは3連休前で出来高は6億株の薄商いでしたから、売り込まれたという訳でもなし。日経平均は当然大幅反落で始まったものの、売りは朝方で一巡してしまい、後は先物主導で下げ幅を縮小した。まあ、それにしても随分底堅い動きだったと言うのが正直な印象です。

日経平均の解説をするとき、TVなどで長期のスパンでラインを引いて解説する人がいますが、アレは意味がないと思いますね。日経平均は2000年の4月21日に行った、30銘柄に及ぶ大幅入れ替えで、連続性は無くなっています。某シンクタンクの試算によると、日経平均が13,000円台の時に、旧日経平均で計算したら2万円を超えていたそうです。現在の1万円を旧日経平均にすれば、少なくとも15,000円はあることになります。ちなみ1998年の安値が12,000円台ですから、現在はそこよりも遥かに上の水準なんでよね。1万円割れは安という先入観がありますが、現状のファンダメンタルズを考慮すれば、割高とまでは言いませんが、安くない水準と言えます。数字のマジックですね。

本日の取引:なし
持ち越し:カイ1社 4000株