本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2009年6月12日 日経平均株価10,135.82(+154.49)
米国株は小幅高で戻ってくる。懸念されていた米国の長期債入札の不調はなく、長期金利は低下した。まあ、思うに中国などがここで問題を起こしてはならぬと、頑張って買ったんでしょうが、世界的な協調行動がまだ機能しているということでしょう。

日経平均は反発。注目のSQ値は10,147円とかなり高く寄り付く。これは幻のSQ値になると思われましたが、後場になると前場のレンジを上抜けスルスルとSQ値を抜いていく強さ。驚くやら呆れるやら非常に強い動きだった。この深押しを入れずにダラダラ騰が行く相場は、まるで2005年の時のようです。

本日の取引:なし
持ち越し:カイ1社 4000株



2009年6月11日 日経平均株価9,981.33(-10.16)
米国株は小動きで戻ってくる。日経平均は明日のメジャーSQを前に終日膠着感の強い展開。ただ、個別物色の意欲は相変わらず旺盛でした。しかし、証券会社もここにきてレーティングの格上げが凄いですね。いつものことですが、下げる時も上げる時も、常に株価の後追いで節操がないですね。

1万円は単なる通過点などという声も聞かれ始め、相場は強気一色になってきました。行き過ぎている部分もありますが、去年の反動と考えれば、まだ許容範囲とも言えます。ただ、米国の長期金利の上昇と、良くも悪くも投機マネーが動き始めたことで、実体経済との乖離を残したまま、原油や穀物市場がまた急上昇を始めたのは要注意です。また同じことを繰り返さなければいいんですがね。まあ、それはともかく明日はメジャーSQ、一つの区切りとなるのか注目しましょう。

本日の取引:2社 2勝 +9,800円
持ち越し:カイ1社 4000株



2009年6月10日 日経平均株価9,991.49(+204.67)
米国株はダウは小幅安、ナスダックはハイテクが強かったことで、そこそこの上昇で戻ってくる。しかし、為替は円高、寄り前の機械受注は電機・自動車に底入れ感はあるものの、予想を下回る数値。プラス要因とマイナス要因を差し引けば、CMEの精算値通りの揉み合いだろうと思いまいたが、結果は先物が一万円をつけるなど大幅上昇となった。

なんで200円も騰がるのか理解に苦しむ動きですが、今日の動きは言うまでもなく、メジャーSQに向けたオプション絡みの先物主導の動きですから、ファンダメンタルズがどうだの、株価は割高などと理屈を言ってみても意味はないでしょう。

本日の取引:2社 3勝1分 +12,500円
持ち越し:カイ2社 4200株



2009年6月9日 日経平均株価9,786.82(-78.81)
米国株は利食いに押され軟調な展開でしたが、ポール・クルーグマン教授の米国経済は9月までにリセッションから脱却するだろう発言で、引けにかけ持ち直す。クルーグマンといえば、去年ノーベル賞をもらうまでは、滅茶苦茶なことばかり言っている、いわゆるトンデモ経済学者という位置づけでしたが、ノーベル賞の肩書きは威力がありますね。一言いうだけでダウが100Pも動くんですから。

日経平均は、米国株と円安の一服を受け、終日軟調に推移した。それでも、殆ど下がった内に入らないような小幅安ですし、相変わらず仕手株・ボロ株はぶっ飛んでいますし、昨日とたいして変わりありません、しかし、今日も後場は完全に死んでいましたね。メジャーSQまでこの膠着感のままで行くと、SQ後に上下どちらかに大きく弾けそうな気がします。

本日の取引:2社 4勝1敗 +12,000円
持ち越し:カイ2社 4400株



2009年6月8日 日経平均株価9,865.63(+97.62)
日経平均は続伸。米雇用統計は予想通りの内容で、米株は小動きでしたが、早ければアメリカが年内にも利上げに転じるとの思惑が出て、為替は大幅な円安となった。円安は短期的には日本株にプラスであり、本日もそのような動きになりましたが、現状の経済状態で米金利の上昇が続くようだと、これは明らかにマイナス要因です。注目点としては、今週の米国債市場で、3年物350億ドル、10年物190億ドル、30年物110億ドルの入札が順調にいくかどうかでしょう。

日経平均は、今日も動きがあったのは前場の30分くらいで、後場はこのところお決まりの膠着状態となる。動きがあるのは、バブル気味の環境関連と、胡散臭いボロ株銘柄ですから、あまり良い相場とは言えませんね。

本日の取引:2社 2勝 +11,000円
持ち越し:カイ2社 5000株



2009年6月5日 日経平均株価9,768.01(+99.05)
米国株が反発したことで、日経平均は昨日の下げを取り戻し、ジワリと年初来高値を更新した。それにしても、ザラバは酷い膠着状態ですね。小型株などは、余力が戻った個人の資金で、結構動いていますが、先物などは殆ど開店休業。米雇用統計が控えているのを差し引いても、ちょっと異常な膠着感でした。一昨日も言いましたが、騰がってきたところで、このボラの縮小傾向は不気味です。

この上昇相場が始まったのが、3月のメジャーSQからなので、来週のメジャーSQで流れが変わってくるのか注目です。

本日の取引:2社 3勝 +14,200円
持ち越し:カイ3社 5300株



2009年6月4日 日経平均株価9,668.96(-72.71)
米国株は小幅に反落して戻ってくる。日経平均は終日CMEの清算値を下回ることなく、本日も底堅い動きだった。他のアジア株は結構下がっていたのですが、日本株は東証1部だけでなく、殆どの市場で値上がり銘柄数の方が多いですから、72円安も実質プラスという感じですね。材料株や出遅れ株を物色する動きは依然として活発です。

しかし、環境関連の銘柄などは、期待で買われているのは分かりますが、株価的には既に説明のつかないバブル状態になっていますね。だからショートが入って踏み上げられているとも言えますが。

本日の取引:2社 3勝2敗 +8,400円
持ち越し:カイ2社 5000株



2009年6月3日 日経平均株価9,741.67(+37.36)
日経平均は6日続伸。主力どころは、さすがに上値が重くなっていますが、小型材料株での局所戦は佳境に入っている。

オシレーターの過熱感を指摘する声もありますが、ちょっと違った角度から見てみるのも参考になると思います。去年の11月に118近くになったヒストリカルボラ(20)ですが、直近は26まで低下しています。この26前後というのは、ちょうど3月からの上昇相場が始まる前にダラダラ下がっていた時期と同じ数値です。
ヒストリカルボラ
ヒストリカルボラは毎日同じような値幅で上昇なり下落を続けると値が小さくなって行きますから、良くも悪くも安定度の目安になります。3月に日経平均が底入れした時も、最後は値幅が出なくなっていたということです。ここから急落してヒストリカルボラが再び上がるとは言いませんが、相場が煮詰まってきているのは確かです。

本日の取引:2社 2勝 +6,000円
持ち越し:カイ2社 7000株




2009年6月2日 日経平均株価9,704.31(+26.56)
米国株は、ISM製造業景気指数が改善したことで大幅高で戻ってくる。日経平均は連日で年初来高値更新も、後場は伸び悩み安値引けとなった。

日経平均は、3月安値からの上昇率が38%を超え、さすがに買い疲れ感も出てきました。ただ、価格帯出来高を見ると、11,000円くらいまでは真空地帯であり、上の抵抗は少ないところに来ています。しかし、ここから買えるかと言えば、高値掴みが怖くて手が出しづらいところです。このような時は、大きく下がるまで相場から完全に手を引くか、ロスカットラインを厳守して参加するしかありません。3%逆行したら切ると決めていれば、日経平均が2万円の時に買っても、6千円の時に買っても、自分が負うリスクは常に一定だと割りきれます。

本日の取引:2社 3勝1敗 +13,300円
持ち越し:カイ2社 7000株



2009年6月1日 日経平均株価9,677.75(+155.25)
日経平均は続伸。GMがついに破産法申請をしましたが、リーマンの時とは違い、これだけ時間をかけて引っ張りましたから、目先の相場には織り込み済み。

実際、マーケットの反応も先物に若干ショートカバーが入った程度でした。それでもこの規模の破産法申請は前例がありませんから、これで単純に悪材料出尽くしとか云う問題じゃないと思いますね。私はマーケットの反応は常に正しいが、同時に常に間違っていると思っています。

本日の取引:なし
持ち越し:カイ2社 7000株



2009年5月29日 日経平均株価9,522.50(+71.11)
寄り前に発表された4月の鉱工業生産指数は、在庫調整が進んだこともあり、前月比5.2%増と56年ぶりの上昇率を記録した。私が作っている鉱工業生産指数のグラフですが、今回の上昇を入れても、まだ全然低い位置ですね。改めてみると凄い落ち方をしたものです。経済が正常に戻るだけでも、まだかなりの伸びしろがあるというもの。

日経平均は、NY高、鉱工業生産の上振れ、投信設定、月末のドレッシング期待と、好材料は揃っていたのですが、昨日逆行高した反動もあり、上値の重い展開だった。ただ、最後は先物主導で高値引け。まあ、9,500円を無理やり超えたという感じですが、ザラバの動きも悪く、ちょっと白け気味の相場ですね。

本日の取引:2勝 +13,000円
持ち越し:カイ2社 6000株



2009年5月28日 日経平均株価9,451.39(+12.62)
米国株は長期金利の急上昇を受け大幅安で戻ってくる。長期金利の上昇について言えば、今回の金融危機を乗り切るために各国ともかなり無茶な財政出動をした訳ですから、今後、国債が順調に捌けるか(特にアメリカ)が夏から年末へ向けての焦点になりそうです。

日経平均は米国株安を円安で相殺して、しっかりの動き。ただ、9,500円レベルになると、昨日同様、分厚い売り板が指し値で入っていることもあり、ここを抜けていく力はなかった。もっとも今日は、米国が大幅安で戻ってきたことを考えれば上出来の内容。逆に売っている人には、たまらなく嫌な相場ですね。

本日の取引:2勝 +12,000円
持ち越し:カイ2社 8000株



2009年5月27日 日経平均株価9,438.77(+127.96)
連休明けの米国株は、消費者信頼感指数の上昇を好感し大幅高で戻ってくる。東京市場はNY高を受け堅調に始まり、後場寄り直後には9,500円の突破をトライしに行ったが、これは先物の1000枚~2000枚単位の分厚い売り板に阻まれた。オプション絡みで9,500円を突破させたくない向きがいるようですが、流れは完全に上方向になっていますから、無駄な抵抗のようにも思えました。

日経平均は上値レジスタンスだった200日移動平均をようやく抜けてきました。ただ、グランビルの法則によると、下落する200日移動平均を抜けたとしても、そこが売りの急所となる確率も高いので、頭に入れておきたいところ。目先は既に織り込まれているとはいえ、GM問題ですね。

本日の取引:3勝 +16,000円
持ち越し:カイ2社 8000株



2009年5月26日 日経平均株価9,310.81(-36.19)
日経平均は小幅に反落。本日も特に材料の無いなか、北朝鮮絡みのニュースで先物が下に振らされましたが、それ以外は米国が休みだったこともあり、外国人のオーダーも少なく、方向感のない展開となった。こうなると大型株は手掛けづらく、値動きの軽い小型株に個人マネーが向かった。日経平均は引き続き200日移動平均で頭を押さえられている。

5月に入ってから、9,000円~9,500円のレンジにきっちり入ってしまったので、毎日同じようなことを書いていますが、それも仕方なしと言ったところですね。上下どちらにエネルギーを溜めているのか分かりませんが、こういう揉み合いの時に、あまりポジションは大きくしたくないところです。

本日の取引:1勝 +9,000円
持ち越し:カイ2社 7000株



2009年5月25日 日経平均株価9,347.00(+121.19)
米国株は小動きで戻ってくる。今日は特に材料もなく、終日揉み合いかと思われましたが、朝から先物主導で非常に堅調な展開。昼休みと2時に、北朝鮮からネガティブなニュースが2回飛び込んできて、その度に先物がストンと落ちましたが、売りは続かずその後はジリジリと持ち直した。結局、なんの買い材料も無いなかで3桁の上昇ですから、先物の買い戻しが続いているんでしょね。それにしても強い。

米国はGM問題が燻ぶっていますが、今晩の米国が休みなので、今日はオーバーナイトが取りやすかも知れません。そのGM株は、日々乱高下を繰り返していますが、多くの人が空売りを希望しており、借り入れ可能なGM株がなくなってしまったそうです。もしこれで破綻しなければ、短期的には凄い踏み上げになるんでしょうね。

本日の取引:2勝 +13,000円
持ち越し:カイ2社 7000株



2009年5月22日 日経平均株価9,225.81(-38.34)
日経平均は小幅に続落。NYダウが3桁の下落で、ドル/円も朝方は93円台に入るなど、外部環境は最悪。これでは最低200円ぐらいは下がるかと思いましたが、始まってみれば、寄り付き直後から先物に大口買いが断続的に入り、スルスルと下げ幅を縮小した。

それにしても違和感の強い相場でしたね。昨日から大和の投信設定がどうこう言われていましたが、僅か300億程度で影響があったとは思えません。期待で買われたということはあるのでしょうが、NYダウが3日間で210P下げているのに対し、日経平均は円高も進みながら3日間で64円しか下がらないというのは、説明不能な出来事です。

本日の取引:なし
持ち越し:カイ1社 4000株



2009年5月21日 日経平均株価9,264.15(-80.49)
米国株は朝方は高かったものの、引けにかけ失速し、小幅続落で戻ってくる。為替が94円台に入ったことで、日経平均も朝方は先物に売りが出る。しかし、売り崩すことは出来ず、最後は先物に買い戻しが入り、本日の高値圏での大引け。まあ、商いも薄く、昨日と同じような、退屈な相場でした。

時間の問題だとは思っていましたが、ついに東京にも新型インフルエンザの患者がでました。マスコミが煽り過ぎたこともあり、東京ではマスクが店で手に入らなくなりました。ヤフーのオークションでは、通常の5倍~10倍ぐらいの値段で落札されているようです。今回の新型は毒性が弱く通常のインフルエンザと変わらないと言っても、もうそんなことはどうでもよく、ちょっとしたパニック状態です。

別にマスクをしたからといって、それで100%防げるわけではないのですがね。結局、下にある4月27日の日記に書いた通りになってしまいました。一つ確実に言えるのは、ここでマスクを10倍の値段で買いに走っているような人は、株には向いていませんね。それは個人のリスク管理の問題ですから、別に私がどうこう言うことはないのですが。でも、こうなると、これを利用して金儲けする輩がでてくるもので、早速、マスクを1万2千円で売ります、なんて迷惑メールみたいなものが、私のところにも飛び込んできましたよ。是川銀蔵も若いころ、関東大震災のニュースを聞いて、借金してまで建築用トタン板を買い巻くって大儲けしたそうですが、さすがに10倍の値段では売らなかっただろうなぁ。ゴールドマンサックス顔負けですね。

本日の取引:なし
持ち越し:カイ1社 4000株