本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2009年3月26日 日経平均株価8,636.33(+156.34)
米国株は乱高下した後、小幅高で戻ってくる。日経平均は配当落ちということもあり、小安い寄り付きだったが、その後はジリ高の展開となり、ほぼ高値圏での大引けとなった。配当落ち分を考慮すれば230円高ですから、ちょっと有り得ない強さです。

このところ連日、2時過ぎに先物で仕掛けてきますね。直前のレンジで今日は弱いと思って、ショートを振った向きが最後に踏まされています。このやり方は、去年も暴れたCTA(商品投資顧問)の手口に似ています。

本日の取引:なし
持ち越し:カイ4社 4,900株 ウリ100株



2009年3月25日 日経平均株価8,479.99(-8.31)
米国株は急騰の反動から反落で戻ってくる。日経平均は小幅高で寄り付いた後は、さすがに過熱感から売りに押された。それでもプラス圏で推移する場面もあったので、全体的には底堅い印象。ディフェンシブ系がリバランスの動きから強く、TOPIXは本日も続伸となった。明日は配当落ち分が70~80円あるので、安くて当たり前といったところ。

NYダウ急騰のきっかけとなった不良資産買い取り策ですが、いろいろ評価が分かれているようですね。昨年、ノーベル経済学賞を取ったポール・クルーグマンが「失望を通り越して絶望感でいっぱいになった」と言っている一方で、2001年の受賞者、A・マイケル・スペンスは、これで銀行の不良資産が一掃する可能性があると言っています。結局、ノーベル経済学賞を取った人だろうが、八百屋のおちゃんだろうが、誰にも分からないということですね。いつでに言えば、ノーベル経済学賞など早く無くして欲しいですね。ノーベルの遺族が経済学賞は「人類に多大の貢献」をした人への授与というノーベルの遺訓にそぐわないと批判しているのは正論でしょう。ノーベル経済学賞←この国別の受賞者を見て下さい(笑) ある一国の為に、後から無理やり作った賞であることは明白です。そして、その国が訳の分からない金融商品を作って世界経済をぶっ壊し、人類に多大の不幸をもたらしているわけですから、洒落になりません。

本日の取引:1社 1勝 +7,000円
持ち越し:カイ4社 4,900株



2009年3月24日 日経平均株価8,488.30(+272.77)
NYダウは、最大1兆ドル規模の不良資産買い取り策が好感され、歴代5位の大幅上昇となった。金融機関の抱える不良資産の規模は6兆ドルともいわれていますから、金額的な不足感は否めません。また銀行が不良資産を安値で売りに出すかにも疑問が残り、投資家との間で価格の折り合いがつき、買い取が進展するのかは、やってみなければ分かりません。ただ、物事が進み始めたという点では評価できます。

日経平均は昨日先取りする形で上昇していたので、ザラバ伸び悩む場面もあったが、引けにかけ先物主導で上げ幅を拡大し、高値圏での大引けとなった。それにしても、勢いが止まりませんね。まさに「押し目待ちに押し目なし」といった感じです。ただ、ほんの10営業日前は7,000円の攻防をやっていたわけですから、ちょっとピッチが早すぎます。思えば去年も3月からこんな感じで、窓を空けながら6月までラリーしましたから、4月になれば下がるなんて思っていると、そのままカチ上げられる可能性もあります。ただ、25日移動平均との乖離は歴史的水準にきていますから、目先は一服欲しいところです。

WBCは決勝に相応しい、いい試合でしたね。

本日の取引:1社 2勝 +12,000円
持ち越し:カイ4社 5,900株



2009年3月23日 日経平均株価8,215.53(+269.57)
3連休中の米国株は続落でしたが、日経平均はほぼ変わらずで寄り付き、その後も先物主導でジリジリと上げ幅を拡大した。かりにもNYダウが2日間で200P下がっている中での大幅上昇だったので意外感がありました。また、今晩にも米国で不良債権を買い取る、いわゆるバットバンク構想が具体化しそうだという期待感から、グローベックスが堅調に推移していたのも後押しとなった。ただ、前回はガイトナーが具体策を出せなかったということで、そこから米国株が崩れたので今回もマーケットの期待を裏切る内容だと反動も懸念されます。

しかし、今日は強い動きでしたね。機関投資家が3月危機に備え、先物で大量のヘッジ売りを出していたのを、必死で買い戻しているという観測もありますし、公的のラストスパート? という観測も出ています。また、先週からゴールドマンサックスが先物やオプションで強気のポジションを取っているというのも、変な思惑を呼んでいるようです。GSといえば米政府と一心同体ですから、ここが強気だと、なにか情報を掴んでいるのかと勘繰りたくもなります。

本日の取引:1社 1勝 +8,000円
持ち越し:カイ4社 5,900株



2009年3月19日 日経平均株価7,945.96(-26.21)
日経平均は小幅に反落。昨日の米国株は、FRBの最大3000億ドルにも及ぶ長期国債の買い取り策を好感し、大幅続伸となった。ただ、このニュースは本当に好材料なんですかね? 金融安定化法で入れた70兆円は、AIGなどに殆ど食い潰され、今後の国債増発は必至の情勢です。29兆円くらい国債を買い取ったところで、FRBのバランスシートが拡大し、信任が低下するだけではないでしょうか。結局、ゴミみたいな米国債を引き取る国が必要なわけで、それは日本ということになるんでしょうね。もっとも米国は他に打つ手がありませんから、上手く誤魔化せているうちに、景気回復を果たすしかありません。

日経平均は昨日から、テクニカル的な過熱感もあり、本日は小幅に反落となった。ただ、アメリカの金融緩和で円高が進んだ割には堅調でした。8,000円絡みは1月中旬~2月中旬にかけ1ヵ月揉み合った水準ですから、重くなるのは当然でしょう。この辺で強弱感が対立してショートが溜まっていけば、面白いんですがね。

WBC盛り上がってきましたね。でもこの変な組み合わせとルールは馴染めませんが・・・

本日の取引:2社 2勝 +11,000円
持ち越し:カイ4社 5,900株



2009年3月17日 日経平均株価7,949.13(+244.98)

*18日の更新はお休みします。

米国株は終盤利食いに押され反落で戻ってくる。日経平均は本日も主力どころに買い戻しが続き大幅高。オリックスのストップ高やノンバンクの急騰をみていると、一部の銘柄には値段に関係なく買い戻しが入っています。一方、ジャスダックなどの新興市場は、買い戻しがあまり入らないので、今日も殆ど反応していません。

日経平均は3日間で750円の上げ幅。日曜日に戻りのめどと書いた、2月10日~2月12日に空けた窓を早くも埋めてしまいました。日経平均の25日移動平均との上方乖離が現在+6.38%、1月7日に戻り天井をつけた時が8.16%ですから、オシレーターもさすがに過熱感が出てきました。ただ、上がっているのは指数だけという感じなので、もっと広がりが欲しいとろです。

AIGの高額ボーナスが批判されています。AIGに限らず公的資金(税金)でかろうじて生かされている会社が高額ボーナスを払うというのは、正気の沙汰ではないですね。AIGなど17兆円も税金を入れて貰っている訳ですからね。まあ、この金額を前にしては、100億、200億のボーナスなど、最早どうでもいい金額なんですが、感情的にこれを許せる人はいないでしょう。このニュースを受け、米財務省高官が「AIGへの追加支援の枠組みについて再検討する」なんて言い出しましたし、国民感情がこれ以上ウォール街憎しになってしまうのは危険なことです。NYの上昇も金融株の買い戻しで上がっているだけですから、変な方向に話がいかなければ良いのですがね。ほんとに迷惑な連中です。

本日の取引:2社 3勝 +15,000円
持ち越し:カイ4社 5,900株



2009年3月16日 日経平均株価7,704.15(+134.87)
米国株は小幅高で戻ってくる。日経平均は先週末の流れを引き継ぎ、買い先行の始まり。ギャップアップした後の上値は重かったものの、下押しも限られ膠着感を強めた。商いも少なく、後場の値幅はたったの50円ですから、面白味はない相場でした。ただ、ついこの間までは7,000円の攻防をやっていたわけですから、それを考えればあまり贅沢なことは言えませんね。

久しぶりに日足基準線を抜けてきたので、ここで踏ん張れれば、徐々に明るさも見えてくるんですがね。

本日の取引:なし
持ち越し:カイ5社 4,900株



2009年3月13日 日経平均株価7,569.28(+371.03)
米国株は引き続き金融や自動車が買い戻され大幅高で戻ってくる。昨日の日経平均は、SQ前日ということもあってか、不可解な弱さでしたが、今日はその反動もあり米国を上回る急騰となった。ザラバはSQ値の7,491円を上回って推移していたので、強かったと言えるでしょう。ただ、買い戻されているのは、売り込まれたハイテクなどに限定されており、市場全体には波及していません。まだファンダメンタルズで上を買っていける状況ではないので、乱高下しながら徐々に下値を固めて行くといったところでしょう。

直近の高値である2月27日の終値が7,568円で、今日の終値が7,569円。ピッタリと鬼より怖い一文新値です(戻り高値なので厳密には新値ではないが)まあ、一文新値だろうが、二文新値だろうが、去年の100年に一度の急落を経験した人には、怖いものなどありませんね。

本日の取引:2社 2勝 +10,500円
持ち越し:カイ5社 4,900株




2009年3月12日 日経平均株価7,198.25(-177.87)
米国株は小幅高で戻ってくるが、日経平均は売り先行の始まり。それでも前場は小安い水準で値を保っていましたが、後場になると為替が一時95円台の円高になったことで更にギャップダウン。その後は明日のSQを意識してか、オプションの権利行使価格である7,250円で一進一退の展開を続けていたが、大引けにかけ先物が売られ安値引け。結局、TOPIXの方は昨日の上昇幅を帳消しにして、更に下げてしまったので、かなり後味の悪い引けでした。

麻生首相の著書、「とてつもない日本」という本が、掲示板2チャンネルの効果で、とてつもない売れ行きになっているようです。ついでに「みんなでETFを買おう」という祭りもやって貰いたいですね。

本日の取引:3社 4勝 +15,500円
持ち越し:カイ4社 4,800株



2009年3月11日 日経平均株価7,376.12(+321.14)
米国株は市場の問題児であったシティーの業績改善報道から急騰。また、直近の約定価格を上回る水準でなければ空売りできない、アップティックルールの再開検討報道もショートカバーに勢いをつけた。シティーが38%の上昇、バンカメが28%の上昇と、凄い上昇率ですが、それでも国有化を前提に売り込んだシティーの株価はまだ1.45ドル。今後どうなるのか見ものです。しかし、こんな小さな材料でここまで戻すというのは、いかに市場が好材料に飢えていたかですね。

日経平均は欧米に比べ、直近底堅かったので上げ幅は限定的かなと思いましたが、終わってみれば4.5%の上昇と良い感じでした。毎日のように出てくる悪材料での反応が鈍くなり、本日のように、たまに出る好材料での反応が鋭くなってくれば、売っても値幅が取れないので、市場の雰囲気も変わってくるんですがね。

本日の取引:2社 3勝 +19,400円
持ち越し:カイ4社 4,800株



2009年3月10日 日経平均株価7,054.98(-31.05)
米国株は続落で戻ってくる。日経平均は昨日のイブニングで7,000円割れ、CMEの精算値も7,000円割れ、こうなると本日の7,000円割れは不可避に思えましたが、意外に底堅い展開でした。

下で口を開けて待っていても落ちてきませんし、この底堅さが公的資金による一時的なものなら、安易に上を買いに行くこともできず、フラストレーションが溜まる相場ですね。ただ、殆どの人が公的資金の買い支えがなくなれば急落するなんて言っているのを聞くと、どうかなと思いますね。そんな単純なことなら相場で損をする人などいないでしょう。

本日の取引:2社 2勝 +4,300円
持ち越し:カイ4社 5,000株



2009年3月9日 日経平均株価7,086.03(-87.07)
日経平均は続落。終値ベースでのバブル後最安値を更新した。ただ、TOPIXは既に2月に下抜けていますから、マスコミが騒ぐだけで、なにがどうと云うこともありません。しかし、武田のような大型株が一度も寄らず、S安比例配分ですから、いかに買い手がいないかですね。しかも、武田は225銘柄なので、これが張付いてしまうと裁定取引に影響がでます。最後に先物がドカンと売られたのも、これが要因の一つでしょう。

株価対策もやるなら早くやらないと意味がなくなりますね。7,000円を大きく割れてからやっても、今度は7,000円が戻りの目処になってしまいます。日生の含み益がなくなる水準が7,600円ですから、のんびり構えている場合ではないんですがね。政府が介入すると、市場を歪めるなどと、したり顔でいう人がいますが、赤字による資本毀損分を差し引いても、既に株価は企業価値の半分以下の値段になり、そこから更に売られている訳ですから、現状の方がよほど歪んていると思いますがね。まあ、安く買えるのは有難いことですが。

本日の取引:2社 2勝 +12,000円
持ち越し:カイ5社 5,000株



2009年3月6日 日経平均株価7,173.10(-260.39)
米国株は再び急落。金融株の暴落が止まらず、シティーの株価は一時1ドル割れになるなど、金融危機の第二幕と云った感じになっています。米国株は2002年の安値を割った時点で、テクニカル的な支えを失っていますから、チャートでは下値の目処がつきません。

日経平均もさすがにNYダウが6,600Pまで下がれば、急落も仕方ないところ。ただ、米国株の惨状に比べれば、まだマシな動きでした。今晩の米雇用統計悪は、昨日の急落で織り込んでいるでしょうが、売りに勢いがついていますから、どういう反応になるかは予断を許しません。為替が円高に振れてきたのを見ると、まるで世界最弱通貨争いですね。漫才的に言えば、日本が「うちは政府はノロマだし、金融・財政担当大臣は酔っ払って辞任、GDPも鉱工業生産も先進国で一番悪いんだぞ」と言えば、アメリカは「うちなんか70兆つぎ込んでも金融システムはボロボロのままで、大手銀行は国有化になりそうだし、オマケにGMも時間の問題なんだぞ」と言い返す。どうにかなりませんかね。

本日の取引:なし
持ち越し:カイ4社 4,900株



2009年3月5日 日経平均株価7,433.49(+142.53)
米国株は久しぶりに反発して戻ってくる。日経平均は直近、米国に逆行する形で堅調に推移していたので、上昇して始まれば寄り天かなと思っていましたが、ザラバも意外に確りしていました。上値が重いとかトンチンカンなコメントをしているところもありますが、米国がこんな状態で、昨日まで逆行高していた訳ですから、今日の続伸は出来過ぎなくらいです。日本独自の要因として、期末の株価をなんとしても上に持っていきたいので、下値を買い支えるという意思だけは感じられます。

ただ、昨日の米国株の上昇にしても反発力は弱いですし、肝心の金融株が下がっている状態では、当てにはなりません。週末の雇用統計でアク抜けしてくれれば良いのですが、月末にはGM問題が控えていますから、まだまだ前途多難です。ただ、こういう買いづらい時が、後から振り返るとチャンスだった、と言うことになるんでしょうがね。

本日の取引:1社 2勝 +11,000円
持ち越し:カイ4社 4,900株



2009年3月4日 日経平均株価7,290.96(+61.24)
米国株は小幅続落で戻ってくる。日経平均は再び終値ベースでのバブル後最安値を下回るも、いつものように年金資金が買い支え、本日はそのままプラス引けとなった。

コンスタントに外国人売りは出ているのですが、去年の10月頃と比べれば、売りの絶対量が少ないので、ちょっと買いが入れば吸収できてしまいます。ただ、不自然な動きですし、NYと連動しなくなったので、タイミングを計るのが難しくなりましたね。当面ナーバスな展開が続きそうです。

本日の取引:1社 2勝 +12,000円
持ち越し:カイ4社 4,800株



2009年3月3日 日経平均株価7,229.72(-50.43)
金融システム不安からNYダウは、とうとう7,000Pを大きく割れて戻ってくる。日経平均は一時、終値ベースでのバブル後安値下回るも、与謝野大臣の口先介入などもあり下げ渋った。まあ、なんだかんだ言っても、20兆規模の株価対策が控えているとあっては、勢いだけで売り込むことも出来ないですからね。

AIGは通期で9.7兆円の赤字ですか・・ 先週から分かっていたことですが、あらためて凄い金額ですね。まさに無限に金を吸い込んでいくブラックホール状態です。今後も格付けが下がるたびに1兆円単位で追加資金が必要になるので、最終的にどこまで損失が膨らむか想像がつきません。破綻させれば巨額のスワップ契約が火を噴きますから、政府はどんなに金がかかろうと格付けが下がらないよう、支え続けるしか方法がありません。

格付けと云えば、そもそもサブプライム問題も、ムーディーズやS&Pなどの格付け会社が利益優先でいいかげんな格付けを行い、煽ったのが原因の一つですからね。格付け会社の主張は「格付けとは憲法で保障された言論の自由である」とか言っていますが、特権的な地位のもと政府と癒着し、やりたい放題やってきたのですから詭弁もいいところです。日本国債の格付けは、一時ボツワナ以下にされましたが、現在の米国債がいまだにAAAというのも不思議な話です。そんな米国債を無理やり買わされる日本は、哀れとしか言いようがありません。

本日の取引:2社 2勝1敗 +7,500円
持ち越し:カイ4社 4,800株



2009年3月2日 日経平均株価7,280.15(-288.27)
日経平均は反落。週末のNYダウが7,000P割れ寸前まで下げていたこともあり、売り先行の始まり。寄り付き直後に先物が若干戻したものの、後は薄商いのなかジリ貧となり大引け。先週末、不自然に高かっただけに下げがきつくなりました。まさに一歩進んで二歩下がると云った感じの下げ相場です。

もう希望は株価対策だけという感じですね。市場から20兆円買いつければ、外国人売りなどは全て吸収してお釣りがくる規模なので、批判はあるにしてもその効果は侮れません。官僚が反対しているようで、実現するかは不透明ですが、ここから更に下がっての3月期末はキツ過ぎますからね。

本日の取引:1社 1勝 +6,000円
持ち越し:カイ5社 4,900株