本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2009年12月8日 日経平均株価10,140.47(-27.13)
米国株は小動きで戻ってくる。バーナンキが米景気に慎重な見方を示し、低金利政策の継続を示唆。これで早期の利上げ期待が後退し再びドルが売られた。雇用統計がポジティブサプライズだったので、少しは発言内容が変わるかと思いましたが、前回と殆ど同じでした。結局、アメリカが金融引き締めに入らないと、日本株は恩恵に授かれませんから、まだ道は遠いですね。

東京市場は、円高と6日続伸の反動から小幅安。これだけ急騰した後ですから、今日は売りも買いも手控えられ様子見気分の強い1日となった。ただ、値下がり銘柄が1000銘柄を超えて27円安と言われても違和感が強いですね。最近このようなパターンがやたら多く、相変わらず先物だけの市場って感じ。明日はSQ前の水曜日、一時は魔の水曜日などと言われて相場が荒れましたが、明日はどうなんですかね? 円高にも関わらず今日の225の値持ちの良さを考えると、仕掛けがあるなら上ですかね。

本日の取引:2勝 +10,000円
持ち越し:1社 2800株



2009年12月7日 日経平均株価10,167.60(+145.01)
週末の米雇用統計は予想を大幅に上回る改善となった。ただ、これで利上げ時期が早まるのではないかという思惑から、ドル高となり、金価格は急落、株式市場も一時下げに転じるなどマチマチの反応となった。

東京市場は円安を好感し続伸。10,200円で雲に頭を押さえられたものの、引き続き主力株中心に買い戻しが続いた。夏から日本株だけ異常に売られてきましたが、アメリカが本格的な回復軌道に乗れば、政治が無能でも日本はおこぼれに与れるわけで、市場間で大きなアンワインドが始まるタイミングにきているのかどうか、もう少し見極める必要がありそうです。そういう意味で今晩のバーナンキの講演は注目ですね。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 3100株



2009年12月4日 日経平均株価10,022.59(+44.92)
米国株は引けにかけ売られ反落して戻ってくる。東京市場は4日間で900円近く急騰したこともあり、今日は下がって当然という感じでしたが、先物に買い戻しが継続し続伸となった。寄り前の外資系証券経由の注文が、あまりみたことがない3460万株の大幅買い越しになったのが心理的に効いたみたいですね。ただ、その殆どが増資銘柄などを含めた買い戻しですね。その証拠に買い戻し需要の少ない小型株は、下げるものが多く、東証1部の値下がり銘柄数は1,000を超えているので、一部で言われている日本株が見直されているとかいう性質のものではありません。

後どのくらい買い戻し需要があるのかは分かりませんが、相場は難しくなりましたね。民主党の経済政策に過剰な期待をかけるのは危険だと思いますし、為替も円安になったといってもまだ88円台ですから、慎重なスタンスくらいでよいんじゃないでしょうか。

本日の取引:2勝 +10,800円
持ち越し:1社 3100株



2009年12月3日 日経平均株価9,977.67(+368.73)
米国株は小動きで戻ってくる。東京市場は寄り付きこそ普通でしたが、その後は特に材料もないなか、かなり異常な上げ幅となった。週末の景気対策への期待、外国人買いの復活など、いろいろ言われていますが、現在の日本の株式市場は、非常に流動性の薄い市場であり、新興市場の株のように僅かなマネーで、上にも下にも行ってしまいますから、別に驚くほどのことでもありません。

「年100万円まで株投資非課税」←こんな報道も出ていたんですね。年間100万円とは呆れるほどの少額ですが、呼び水的な効果があればと云うことなんでしょう。それより現在の軽減税率が20%に増税されれば、市場には大きなマイナスとなるので、10%の税率は恒久化して欲しいものです。

本日の取引:3勝 +23,200円
持ち越し:2社 4800株



2009年12月2日 日経平均株価9,608.94 (+36.74)
日銀のショボイ対応も米国株の大幅高に支えられ3日続伸。ただ、東証1部は値下がり銘柄数の方が多く、戻り売り圧力は強い。

日銀としてもまだやれることはありますが、日銀以上に動いていないのが政府ですから、対応が遅れている分、サプライズのある経済対策を発表して貰いたいものです。ここで愚にもつかない対策を出そうものなら、日本だけ2番底どころか1番底に向かうリスクも残されている。ただ、十分ではないにしても、政府と日銀が動きを見せたことで売り圧力は多少弱まった感じ。

本日の取引:1勝 +6,600円
持ち越し:2社 7800株



2009年12月1日 日経平均株価9,572.20(+226.65)
米国株は小動きで戻ってくる。東京市場は昨日の反動から前場は軟調に推移したが、11時過ぎに日銀が臨時の金融政策決定会合を開催すると発表したことをきっかけに量的緩和観測が広がり、後場は円安・株高と流れとなった。

ただ、これを書いていいる時点で材料出尽くしとなり、ドル/円は再び86円台に押し戻されていますから、辛いところですね。既に日銀も政府も後手に回っており、アメリカもドル安を容認している以上、余程のサプライズを出さなければ流れを変えるのは容易ではありません。そういう意味では、せっかくやった臨時会合も失望感の方が高いですね。

本日の取引:2勝 +9,000円
持ち越し:2社 8000株



2009年11月30日 日経平均株価9,345.55(+264.03)
米国株は反落して戻ってくるが、下げ幅は軽微でドバイ・ショックの影響は限定的だった。東京市場は先行して過剰に下げた分が買い戻され大幅高となった。ただ、月末ということもあり、割り引いて考える必要もあるでしょう。

本日の日銀総裁の発言を読むと、どうもまだ危機感が無いと云うか、動きたくないみたいですね。日本と云う国はいつも危機が起きないと行動できず、結果、莫大な時間とコストを浪費しています。日銀総裁と首相の会談も、始まる前からどうせなにも出来ないだろうと云う意見が大勢ですね。その分、意外な踏み込みがあればサプライズになるのですが。

本日の取引:2勝 +10,000円
持ち越し:2社 7000株



2009年11月27日 日経平均株価9,081.52(-301.72)
米国は休場でしたが、ドバイショックで欧州株が急落して戻ってくる。東京市場は朝方にドル/円が84円台に入るなど、緊迫した幕開けとなった。ドバイショック事態は、その規模からして一過性のショックだと思いますが、円急伸で苦しむ日本にとっては間の悪いニュースでした。

藤井財務相が「過度な円高は害の方が大きいことは間違いない」と今頃になって円高は国益などと云う間違いを認め、さかんに口先介入を行っていますが、時すでに遅しと云った感じですね。日銀と連携してマクロの政策をださないと、この流れは簡単には変わらないでしょう。

日経平均は9,000円割れ寸前まで下がりましたが、この為替水準で300円安で済んだのは奇跡的とも言えます。NT倍率の修正は徐々に進んできているので、日経平均はあと700円ぐらい急落した方がいいでしょう。マスコミも株価指数は日経平均だけしか取り上げないので、日本市場だけが異常なことになっていると云う危機感が全くありません。

本日の取引:2勝 +10,200円
持ち越し:2社 8000株



2009年11月26日 日経平均株価9,383.24(-58.40)
米国株はドル安バブルとなり年初来高値を更新。東京市場は昨夜から進んだ急激な円高を受け軟調な展開。ただ、思ったより株式市場は底堅かった印象。まあ、底堅いと云うか相手にされてないとも言えますが・・・  円高に関しては、藤井大臣が牽制球を投げていますが、さんざん円高容認発言をした後ですから、殆ど市場から相手にされていませんね。

あまり政治批判ばかりしたくないのですが、民主党は「**のせい」と云うのが好きですね。いま景気が悪いのは自民党のせい、株が下がるのは企業の増資のせい、デフレは日銀のせい、円高はアメリカのせい、脱税は秘書のせい、その他いろいろ、すべて人ごとのよにナニナニのせいです。それならいま何をすのかと云う発言が後に続いてきません。いまだ野党気分の抜けないこの政党に政権運営能力があるのでしょうか。

この円高ですが、大手輸出企業の業績ばかり心配されていますが、これで一番困るのは、むしろ中小企業の方でしょう。大企業は為替予約や現地生産に切り替えて対応できますが、中小には難しいものがあります。恐らくこの円高で国内での仕事がさらに減り、とどめになるのではないか。返済猶予法案も円高容認も民主党が応援している中小が一番ダメージを受けるのですから、なんとも皮肉な話です。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 7000株



2009年11月25日 日経平均株価9,441.64(+40.06)
米国株は薄商いのなか小幅安で戻ってくる。日経平均は動意に乏しい展開でしたが、とりあえず200日移動平均を前に自律反発となった。もっともTOPIXの方は200日移動平均など、とっくに下抜けている訳ですから、日経平均の200日線の維持に意味があるとも思えません。まずはNTの修正の方が先でしょう。ジリ貧の低ボラ相場を続けるより、日経平均などあと1,000円ぐらい急落した方が、いろんな意味で良いと思いますね。

近所にユニクロがあると云うのもありますが、最近ユニクロの服をよく買うようになりました。ユニクロはデフレ時代の勝ち組企業と言われますが、必ずしもそうではないと思いますね。私も昔はヴェルサーチとかアルマーニとかブランド物の服を結構買いましたが、ユニクロの6,000円のジャケットと何が違うのかと言われると私にはサッパリ分かりません。ハイテク製品のように、明らかに性能が違うというなら、私にもわかりますがね。アパレル業界というのは、いままでがぬるま湯だったと思いますね。そこでユニクロが出てきて、品質と値段で多くの人を引き付けたのは、デフレとの因果関係は言われているほど多くはないでしょう。適正な品質のものを適正な価格で売れば、どの時代でも消費者はついてきます。実際、いまはユニクロより安い服など幾らでもありますが、品質が悪い物は日本人には売れませんからね。

本日の取引:1勝 +6,000円
持ち越し:2社 7000株




2009年11月24日 日経平均株価9,401.58(-96.10)
米国株は年初来高値を更新して戻ってくる。世界一駄目な東京市場も今日は少しは上がるかと期待されましたが、高かったのは寄り付きの一瞬でそれも小幅高。その後はジリ貧と云う言葉がピッタリな右肩下がりの相場となり大引け。日経平均は相変わらず高止まりしていますが、今日も見た目よりかなり悪い相場です。

11月に入って15営業日ですが、そのうちの実に11日営業日が値下がり銘柄数が1,000を超えている状況ですから、日本だけリーマンショックの時と同じような状況になっています。

藤井裕久財務相は、足元で日経平均株価が9500円を割り込むなど株安が進行していることに対し、「増資ラッシュ(の影響)が一番大きい。もう少し、静かに見守る必要がある」と語ったそうですが、冗談は顔だけにして欲しいですね。そもそも日本企業の増資額など欧米から比べれば微々たるものです。いま世界は過剰流動性で金がジャブジャブな状態ですが、日本市場だけ避けられているのは何故なのか? もう少し謙虚に考えた方がいいでしょう。

本日の取引:2勝1分 +7,500円
持ち越し:2社 7000株



2009年11月20日 日経平均株価9,497.68(-51.79)
米国株は上げ過ぎの反動から続落で戻ってくる。東京市場は、日経平均は続落したものの、TOPIXは反発。連休前の買い戻しという冷めた見方もできますが、異常なNT倍率が少しでも修正されたのは良いことです。

政府がわざわざデフレ宣言をし、大変な危機だと云っているようですが、一方で円高を容認しておいて変な話ですね。また企業には温暖化ガスを削減しろといいながら、高速道路を無料化して温暖化ガスをばら撒こうとしているなど、言っていることが万事矛盾だらけです。

また返済猶予法案という全く意味のない法案が衆院を通過しました。こんなものを迂闊に利用すると銀行との信頼関係が壊れ、あとで何をされるか分からないので申請する経営者は限られるでしょう。目の前にニンジンをぶらさげられても、それが毒ニンジンと分かっていては、誰も食べません。また銀行は新規の融資をより慎重に行うようになるので、経済には間違いなく逆効果です。更に日本は異常な国との認識が世界にも広がり株式市場にもマイナスです。いったいこの法案で誰が得をするのか教えて貰いたいものです。まあ、この辺のことは既に株式市場は織り込んでいますが、民主党の異常さはまだ織り込んでいません。これから新たに何をするのか要注意です。

本日の取引:2勝 +11,000円
持ち越し:3社 6800株



2009年11月19日 日経平均株価9,549.47(-127.33)
米国株は住宅着工件数の減少やCPIの上昇など、悪材料もありましたが、日本と違い需給が良いので殆ど下がらず。東京市場は、一兆円の増資を正式発表した三菱UFJがアク抜けしなかったことで、昨日までの流れを引き継ぎ終日軟調に推移した。

本日も日経平均よりTOPIXの方が下げ幅が大きく、割高な日経平均の修正が進んでいません。日経平均とTOPIXとの異常な乖離がなんらかの形で縮小するまでは、本格的な反転は難しいと思いますね。私は選挙前から民主党になったら日本は滅茶苦茶になるだろうと、何度もここに書いてきましたが、僅か3か月で時価総額が40兆も減るとは、ちょっとペースが速すぎますね。

本日の取引:1勝 +4,000円
持ち越し:3社 6800株



2009年11月18日 日経平均株価9,676.80(-53.13)
NY市場は、鉱工業生産が予想を下回ったものの、引けにかけ値を戻し続伸。東京市場は、朝方はユニクロの上昇により、日経平均はプラスで推移したが、増資・円高・民主党の三重苦からは逃れることは出来ず、気がつけば東証1部の値下がり銘柄が1000を超えているいつものパターン。ここまで弱いと笑うしかないですね。最近の流れから云えば、NYが暴落した方が円安になって日本株は上がるんじゃなかと思えてきます。

TOPIXは7月の安値をとうとう下抜けてしまいました。ただ、実際の相場を見ているとTOPIXでさえ実体を表していないと思いますね。ましてや高止まりしている日経平均など、一体どこの国の指標なのかと云った感じです。このギャップあるので、投資家も余計に参加しづらくなっていますね。相場全体は軟調ですが、おいしい値段になってきた株も多いので、全体の雰囲気に流されないようにしたいものです。

本日の取引:2勝1分 +10,400円
持ち越し:2社 5700株



2009年11月17日 日経平均株価9,729.93(-61.25)
GDPが良くても、NYが連日大幅高しても、我が道を行く東京市場。今日の実況中継をすると、取り合えずNY高を受け小高い始まり、ユニクロも快調に年初来高値を更新、そして前場中ごろには、日経平均がプラスでも値下がり銘柄数が1,000を超えるいつものパターンになる。今日はユニクロが下がったことで、日経平均(ユニクロ指数)もマイナス圏に沈みましたが、ここ数日の流れと同じです。

それにしても上がっても下がっても歪んだ相場です。大型株は殆ど下がっていませんが、小型株はとっくに追い証レベルなので、個人の投げ売りも出始めていますね。昨日時点で松井証券の信用評価損益率を見ると、買いは-18%ですから、かなり厳しい状況。これは日経平均が8,000円台だった時と同じ水準です。ただ、今回は日経平均が下がっていなので、マスコミも騒ぎませんし、なんともバランスが悪い。日経平均について言えば、今朝の日本経済新聞にNT倍率の拡大に裏付けありなんて、的外れな解説がされいました。自分のところが算出している指数を擁護したい気持ちはわかりますが、既にそういう次元の話ではないんですがね。

本日の取引:2勝 +7,600円
持ち越し:2社 9400株



2009年11月16日 日経平均株価9,791.18(+20.87)
日経平均は反発。ただ中身は先週と全く同じで、東証1部の値下がり銘柄数は1186銘柄と圧倒的、本日もユニクロだけで指数をプラスにするという荒技でした。

今年の3月11日のTOPIXの終値が700円で日経平均が7,198円。当時TOPIXをおよそ10倍にしたのが日経平均だったのですが、現在のTOPIXが860ですから、個人投資家の体感温度としては日経平均は既に9,000円を大きく割れている感覚ではないでしょうか。今朝、TVに出ていた某証券会社の方が、来年早々に日経平均は13,000円になると、凄い強気でしたが、TOPIXと日経平均の乖離がこれだけ大きくなると、指数を取引している人以外は、この先日経平均が13,000円になるとか、9,000円を割れるとかいう議論はあまり意味の無いように思います。日経平均は高止まりしていますが、個別では売られ過ぎで割安な銘柄が増えてきたのは事実なので、おいしい場面かもしれません。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:2社 9400株



2009年11月13日 日経平均株価9,770.31(-34.18)
日経平均は続落。ただ、値下がり銘柄は久しぶりに1000以下と最近にしては堅調な展開(皮肉)オプションSQ通過で少しは動きが出るかと思われましたが、本当にヤル気のない相場ですね。

恐らくSQがなければ、売買代金は1兆円を割れていたのではないでしょうか。民主党の株安政策を受け、今後、恒常的に1兆円を割れてくる相場を覚悟しておいた方がいいですね。参加者が減り流動性が落ちると云う事は、現在のような一極集中が更に加速し、個別株の値動きは新興市場のように荒くなります。個人投資家も時代に合わせた戦略の見直しが必要になってくるでしょう。

本日の取引:3勝 +12,300円
持ち越し:2社 4800株