本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2008年8月7日 日経平均株価13,124.99(-129.90)
日経平均は反落。米国株は小幅に続伸、原油安、円安、機械受注の上振れと外部環境は良好。しかし、なぜか株は弱い展開。なかでも一番目に付いたのが109円に下がった円安で、いままでなら円安=株高の方程式でしたが、本日はそれが崩れました。これがファンドのアンワインドやSQ要因によるイレギュラーなものなら心配ありませんが、昨日の景気判断の下方修正に伴う日本売りなら円安を喜んではいられません。

最近、Googleからリリースされたストリートビューは凄いですね。細部まで見えすぎると物議をかもしているようですが、これは素直に感動です。

本日の取引:1社 2敗 -30,000円
持ち越し:なし



2008年8月6日 日経平均株価13254.89(+340.23)
日経平均は大幅に反発。FOMCはインフレと景気の両睨みのスタンスを変えず、大方の予想通りの内容。ただ、原油が節目の120ドルを割り込んだことで、インフレが沈静化→利上げを急がなくてもよいという発想で、ダウ・ナスダックとも大幅高となった。原油がこのまま沈んでてくれれば、FRBの選択肢も広がります。

日経平均は素直に米国の写真相場となり大幅高。しかし、日本の決算発表もその日の地合いなのか、ロング・ショートのアンワインドなのか、似たような決算内容でも、日によって反応が随分違ってきますね。恐らく両方の要因なんでしょうが、ちょっと下方修正するとS安まで行ってしまう銘柄もあるし、逆に踏み上げる銘柄、その日は底堅くても時間差で急落する銘柄とパターンが掴めません。今更という感じですが、内閣府が本日、景気判断を悪化に下方修正しました。現状の株価で景気減速を織り込んでいるのかは、意見の別れるところでしょう。

本日の取引:2社 2勝1敗 +17,000円
持ち越し:なし



2008年8月4日 日経平均株価12,933.18(-161.41)

*5日の更新はお休みします。

日経平均は続落。先週末の延長戦という感じの相場でしたね。赤字になった東京電力や東京瓦斯と云ったディフェンシブ銘柄が急騰し、バリュー系が売られる展開。この動きは木曜日あたりから出ていましたが、今日は更に加速したという感じ。しかし、相場の中身を見ると、160円安などという半端な下げではないほど、売り叩かれた銘柄が目につきます。これはロング・ショート系のアンワインドだけでは、説明が出来ないわけで、ロングオンリーのファンドの手仕舞いも出ていたんでしょう。想い起こせば、去年の8月もこんな感じで推移して(去年の日記を読んで貰えば分かります)、8月17日にドカンとやられたんですよね。ヘッジファンドの45日ルールだと、8月15日までが換金期限ですが、今年は年初から下げているので、去年より売りが多くでるとも思えませんし、アンワインドも早めに始まっているので、去年のような暴落はないんじゃないでしょうか。

内閣改造は無視されたというか、株式市場にはマイナスでしたね。小泉内閣が改革を推進していたとも思えないのですが、このメンバーを見ると、誰もが昔の自民党に戻ったという印象しか持たないんじゃないでしょうか。それより、既にスタグフレーションに入っているこの時期に、増税の話が僅かでも出てくること事態、常軌を逸しているとしか思えません。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:1社 5,000株



2008年8月1日 日経平均株価13,094.59(-282.22)
米国株はGDPが市場予想より下振れしたことで200Pを超える下げとなる。ただ、下げ幅の半分は、引け間際にグリーンスパンが言ったネガティブコメントによるもの。住宅バブルを作った張本人が偉そうにコメントすると云うのも可笑しな話ですが、やはり影響力はありますからね。

日経平均は昨日、米国の上げに同調しなかったので、CMEの25円安はないにしても、100円安ぐらいで収まるかと思いましたが、案外な下げとなる。昨日は任天堂、今日はNECと主力株が簡単にS安になってしまう状況では、参加しづらいところ。一番の原因は国内投資家が育っておらず、流動性が低いということでしょう。来週も決算が続きますが、今週の結果をみると、期待値の高い銘柄・年初来高値近辺にある銘柄の持ち越しは要注意でしょう。

本日の取引:3勝 +16,000円
持ち越し:1社 3,000株



2008年7月31日 日経平均株価13,376.81(+9.02)
米国株はADPリポートが65,000人減予想から、9,000人増に上振れとなり大幅上昇。ただ、NYダウ上昇の中身は、原油が大幅反発して石油関連株が引っ張ったものなので、日本株にはあまり関係なし。

日経平均は買い先行の始まりも、買いは続かず失速。今日はたいした理由も無く急騰・急落する銘柄が散見され、ロング・ショートのアンワインドが出ていたような感じでした。好業績を発表した任天堂が通期業績を据え置いたことで、ストップ安に貼りついたのが象徴的。結局、日本市場は参加者が少ないので、ファンドのアンワインドがでると、それを吸収する出来高が無く、異常値が出てしまいます。どんな形にせよ、相場は動かないより動いた方が面白いですが、こんなのを見せられると、ちょっと引いてしまう人も多いでしょうね。

本日の取引:3勝1敗 +14,000円
持ち越し:1社 2,000株



2008年7月30日 日経平均株価13,367.79(+208.34)
日経平均は反発。米国株はメリルリンチによる資本増強の材料などを囃し、昨日は一転買戻しDayとなり急反発。日経平均も右へならえで、昨日の下落分を取り返す。ただ、上がる時も下がるときも、先物主導の薄商いで相変わらず中身がない感じ。今日などは先物も後場になると殆ど動かなくなるなど、重苦しい動きでした。米国が不安定なので、思い切ったオーバーナイトのポジションも取りずらく、それが参加者を減らす悪循環になっている。

本日まで発表された決算を見ると、そんなに悪くはない感じですね。楽観派からみれば、これだけ原油高やサブプライムで騒いでこの決算なら、先行きは明るいと感じるかも知れません。一方、悲観派からみれば、実体経済が悪化するのは、むしろこれからだと思っているでしょう。個人的には後者の方に若干バイアスがかかっていますが、株価の反応をみても6:4で後者の割合の方が多いように見えます。ただ多数派とは逆に動くのが相場ですからね。

本日の取引:2分 ±0円
持ち越し:なし



2008年7月29日 日経平均株価13,159.45(-194.33)
日経平均は反落。米国株は大幅下落で戻ってくる。金融不安再燃とか言われてますが、そもそもNYはショートカバーで上がっていただけですから、下がる時はこんなもんでしょう。東京市場は下げ幅が一時300円を超えるも、それほど売り込まれているという感じはしない。良く言えば底堅い動きですが、実際は、このところ主力銘柄でもザラバのうねりが殆どなくなてきており、参加者限定の歪な底堅さと言ったところ。

本日の取引:1社 2勝 +15,000円
持ち越し:なし



2008年7月28日 日経平均株価13,353.78(+19.02)
日経平均は小幅に反発。週末の米国株はミシガン大消費者信頼感指数が予想外の上振れとなり反発。

東京市場は朝方の買い(買戻し)が一巡した後は、次第にジリ貧となり、後場はマイナスに転じる場面まであった。実際のところは、今年最低となった売買代金が示すように、様子見姿勢が強く、殆ど開店休業状態でした。閑散の理由は、国内の四半期決算を見たいというのもありますが、マクロ面で一段の改善や悪化が示されないと、13,500円前後は売るにも買うにも中途半端な位置と言うのもあるでしょう。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2008年7月25日 日経平均株価13,334.76(-268.55)
日経平均は反落。米国株がマクロ指標の悪化から売られ、日経平均も売り先行の始まり。銀行が安かったこともあり、下げはTOPIXが主導した形。日経平均は直近の上げ幅を考えれば、もっと下がっても然るべきでしたが、先物に大きな売りが出なかったことで、1日狭いレンジでの取引に終始。あまり面白くない動きでした。日本も来週から四半期決算発表が本格化するので、動きずらいと言うのもありますがね。

「空売り規制、全銘柄に」 米SEC委員長が方針 分かり易いと言うか、単純と言うか、金融株がそれなりに戻ったので味をしめたんでしょうね(笑) 日本が空売り規制をしたときは、マーケットに介入するなど言語道断と言っておきながら、恥も外聞なく、よくやるよと言う感じですね。

本日の取引:1社 1勝1敗 -6,000円
持ち越し:なし



2008年7月24日 日経平均株価13,603.31(+290.38)
日経平均は大幅に続伸。米国株は続伸で戻ってきて、日経平均も買い先行の始まり。一昨日・昨日は、先物主導で中身の無い上昇をした訳ですが、今日は現物にもそれなりに買いが入っていました。何度か下に行きそうな場面もありましたが、現物が確りしていたので下値は堅く、今日は先物で下を叩けないと思ったのか、後場中ごろ先物に仕掛け的な買いが断続的に入り、13,500円でロスカットを引っ掛け上げ幅を拡大。現物・先物とも高値引けとなった。

しかし、あっと言う間に日足基準線を超えてしまいましたね。個人的には日米ともまだベア マーケットラリー(弱気相場の一時的上昇)という認識ですが、原油が120ドルを割れてくるようだと、状況が変わってくるかも知れませんね。

本日の取引:2社 3勝 +23,000円
持ち越し:なし



2008年7月23日 日経平均株価13,312.93(+127.97)
日経平均は続伸。米国株は大幅赤字を計上したワコビアが逆に大幅高になるなど、金融株への買戻しが継続している。日経平均は昨日の上げが特殊要因だったので、本日はどうなるかと思いましたが、前日のグローベックスが安く、米国株安を織り込んでいたこともあり、堅調な推移となった。ただ、米国に遅れる形で、直近売り込まれた金融・不動産を買い戻す動きが目立つ程度で、相場の中身はあまり無いなという印象。米国の買戻し相場がどこまで続くかと言ったところでしょう。

FRBがインフレ警戒を強調した発言をしたことで、為替がかなり円安になってきました。8月のFOMCで利上げがあると言ってる専門家は殆どいませんが、私は20%ぐらいの確率で利上げがあると思っています。為替は=国力の反映でもあり、自国の通過価値が下がって喜んでいるのは、世界で日本だけでしょうね。政府と日銀がやっている低金利・円安政策は、長い眼で見れば間違いなく日本の国力を衰退させて行くと思います。

本日の取引:1社 1勝 +10,000円
持ち越し:なし



2008年7月22日 日経平均株価13,184.96(+381.26)
日経平均は反発。連休中の米国株は比較的落ち着いた動きで、東京市場も寄りから買戻しが入り堅調な展開。それでも2時ぐらいまでは、薄商いのなか13,000円の攻防で、上値の重さばかりが目立っていた。雰囲気が変わったのが2時からで、システム障害で朝から止まっていた、TOPIX先物と債券先物が動き出すと、債先売り/株先買いの裁定がドカンと入り先物が急上昇、大幅高での大引けとなった。このシステム障害がなければ、もっと早い段階で裁定が入っていたでしょうから、前場で高値をつけ、後場はジリ貧とか、もっと違う展開になっていたかも知れません。最後はパニック的に買い戻したという感じでした。しかし、東証のシステム障害はちょっと多すぎますね。

今日から呼び値が一部変更になりましたが、評判は良くないみたいですね。この価格帯は新興市場に多く、ただでさえ流動性が低いのに、この値幅ではザラバ派はやってられませんね。オーバーナイト派も参加者が減って、余計やりずらくなるんじゃないでしょうか。

本日の取引:2社 2勝 +16,000円
持ち越し:なし



2008年7月18日 日経平均株価12,803.70(-84.25)
日経平均は反落。NYダウは金融株に買戻しが続き連日で200ドルを超える上昇。東京市場は昨日、がっかりの動きだったので、今日こそはと期待が高まりましたが、昨日以上にがっかりの動きでした。グローベックスが安かったとか、3連休前だからと言い訳はできますが、それらを差し引いたとしても、なんとも無気力な動きでした。

ただ、冷静に考えれば、直近アメリカが安かった翌日も、日本株は案外確りの日が多かったので、辻褄は合っています。それに外国人にしてみれば、現状の日本株は成長性はないが、比較的安全ということで、東京電力やNTTのようなディフェンシブ株という位置づけなんでしょう。

原油がかなり下がってきましたが、ここまではいつも来るんですよね。チャートが完全に崩れたと言うには、少なくとも120ドルを割り込む必要があります。日足の原油チャート

本日の取引:1社 2勝 +11,000円
持ち越し:1社 買い



2008年7月17日 日経平均株価12,887.95(+127.15)
日経平均は続伸。米国株はウェルズ・ファーゴの決算が予想より良かったことをきっかけに、金融株を中心に買い戻しが入り大幅高。また来週から30日間、時限的に実施されることが決った「空売り規制」も心理的に効いたと云ったところか。しかし、これでアメリカの抱える問題が何一つ変わった訳でもなく、反発の持続性には懐疑的に成らざる得ません。

日経平均は米国の大幅高を受け上昇したものの、商いは盛り上がらず。CMEの清算値にも一度も届かず、終日ちゃぶついた動きで終了。米国は直近売り込んだ金融株を中心に、買い戻しで上昇しただけですから、アメリカほどショートが溜まっていない東京市場は冷静な動きだったとも言えます。実際のところは、何度もアメリカにハシゴを外されているので、冷めた反応しか出来なくなっていると言った方が適切でしょう。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2008年7月16日 日経平均株価12,760.80(+6.24)
日経平均は小幅に反発。NYダウは原油の急落や金融株に対する空売り規制により、プラスになる場面もあったが、結局、続落となる。ナスダックは小幅高。ただ、引け後にインテルやサンマイクロの好決算が出たことで、東京市場の下げは緩和された。昨日も書きましたが金融以外の米グローバル企業の業績は、ドル安効果もあり、悪くはない状況。これが悪くなり始めたら本当にヤバイんですけどね。

ファニーメイとフレディマックの支援策も、最初の勢いから、話がだんだん萎んできましたね。いままで散々デタラメをやってきて、最後に国民に尻拭いされるというのは、現政権への批判も高まりますから、簡単に纏まる話ではありません。日本もそれで長い時間を要しました。それに今回の金額は巨額ですから、これを全部公的資金や国有化で対応すると、米国債は間違いなく格下げになるでしょう。ただ、こうなった以上は、実際に行動しなければ金融危機は治まらないところまできています。一時的な効果はあるでしょうが、口先や小手先の空売り規制でマーケットを操作できると思っているなら、ちょっとナメ過ぎという感じですね。

本日の取引:1社 3勝1敗 +24,000円
持ち越し:なし




2008年7月15日 日経平均株価12,754.56(-255.60)
日経平均は大幅に3日続落。米国株は、政府系住宅金融機関(ファニーメイとフレディマック)の支援策が発表されたが、寄り付きで買戻しが一巡してしまうと新たな買い手はなく、次第にジリ貧となる。日経平均は米国株の反発を先取りしての、昨日の小幅安だったので今日は当然下げる。12,800円で止まらなかったので、あとは3月31日の12,520円が目先の攻防ライン。いずれにしろ此処から下の価格帯は、今年に入ってから14日程度しか滞留していない真空地帯であり、値動きは荒くなる。

悪いニュースばかりですが、米国の金融不安は予断を許さないものの、その他の米主要企業の決算はドル安効果があり、今回もそんなに悪くはないと思うんですがね。

本日の取引:1社 1分 ±0円
持ち越し:1社 300株 買い



2008年7月14日 日経平均株価13,010.16(-29.53)
日経平均は小幅に続落。週末の米国株は安かったが、政府系住宅金融機関に対する公的資金注入のニュースが流れていたことで、下げは相殺される。その後は、今晩の米国株の急反発を警戒する先物の買戻しが断続的に入り、先物は13,200円まで上昇した。ただ、前場で買戻しが一巡してしまうと、後場は次第にジリ貧となる。結局、本日もいってこいで終了。

ファニーメイとフレディマックが保有または保証しているモーゲージは、約5兆ドル(532兆円)ですから、危機が起これば、公的資金にしろ、国有化にしろ、対応するしかありません。それは仕方ないんですが、原油高と穀物高を招いただけの、あの無意味な利下げは一体なんだったの? と言いたくなります。日本もバブル崩壊の後、処理が遅いと、さんざんアメリカから批判されましたが、今回のFRBのやっていることも、全て後手後手であり、たして変わりはないなと言う感じですね。

本日の取引:1社 2勝 +14,000円
持ち越し:なし



2008年7月10日 日経平均株価13,067.21(+15.08)

*11日の更新はお休みします。

日経平均は小幅に続伸。米国株は大幅安で戻ってくるが、日本は昨日、イラン問題で過度に売り込んだ分、ショートカバーが中心となり、底堅い動きとなった。日米ともショートが溜まっている分、それが買い戻される日は、非常に強い相場に映りますが、翌日にはあっさりとハジゴを外される不安定な動きが継続している。

原油の投機規制がいろいろ話題になっていますが、投機だけが悪者になっている報道は、ちょっと的外れですね。基本的に投機資金というのは臆病な金であり、短期で利鞘を稼ぐ存在に過ぎません。対して、年金などの長期資金は一旦買うと、なかなか売りませんから、これが積み重なり原油価格を押し上げていると考えるのが普通でしょう。短期筋も長期筋も同じようなトレンドフォローのプログラムで動いていますから、どっちが悪いとか言うのはナンセンスな話です。投機筋は「けしからん」と言って、原油市場から締め出すのは簡単ですが、そうすると、ただでさえ少ない流動性が落ちて、巨大資本の価格操作が返って容易になるリスクも考えるべきでしょう。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2008年7月9日 日経平均株価13,052.13(+19.03)
日経平均は小幅に反発。米国株の大幅高、原油安、円安、予想外に良かったアルコアの決算、日本では機械受注の大幅上振れなど、好材料テンコ盛りでの寄り付き。しかし、上値は重く13,300円で頭打ち。後場になるとイランのミサイル試射のニュースが流れたのをきっかけに、先物売りが活発化し、上げ幅を殆ど帳消しにして大引けとなった。

イランのミサイル報道ですが、これを書いている現時点では詳細な内容が分からないので、なんとも言えません。ただ、日経が急落して行く一方で、原油・アジア株・GLOBEXは殆ど反応していなかったことを考えると、ちょっと日本だけ異常な動きでした。結局、ミサイルを材料に先物を売り仕掛けたら、意外に値幅が出てしまったと言うのが、実際のところではないでしょうか。尤もこれがNYタイムに入り、本当にヤバイ状況になっていけば、こんな下げでは済まなくなりますが。

本日の取引:2社 2勝 +16,000円
持ち越し:なし



2008年7月8日 日経平均株価13,033.10(-326.94)
日経平均は反落。連休明けの米国株は乱高下の末、小幅安で戻ってくる。日経平均は新たな悪材料が出た訳ではないが、一時13,000円割れまで売られた。とにかく現物の商いが薄く、CTAなどの裁定取引で、先物が振らされてしまうのは仕方のないところでしょう。

日経平均が14,000円を超えていたときは、株価は割高であると、しつこく書きましたが、現在13,000円になり、ようやくPER的にも許容できる範囲に入ってきました。ただ、下期は殆どの企業が小幅ですが増益を予想している訳で、現状の経済環境を考えると、この下期の回復シナリオはちょっと無理なんじゃないかと思いますね。14,500円は上方修正を織り込んだ株価で、下方修正を織り込むとなると13,000円で底という訳にはいかないでしょう。まあ日経の場合、ファンダメンタルズとは別に、先物が外資のオモチャになっていますから、上にも下にもオーバーシュートするのは、いつもの事ですがね。

洞爺湖サミットは、くだらな過ぎてコメントする気にもなりませんね。アメリカは相変わらずマッチポンプですし、みんなで集まって美味いもん食って、食料危機を議論したことろで、所詮は他人事、何が変わるわけでもないでしょう。

本日の取引:1社 1勝 +8,000円
持ち越し:2社 1,100株



2008年7月7日 日経平均株価13,360.04(+122.15)
日経平均は13日ぶりの反発。後場寄りのバスケット買いをきっかけに、先物に買い戻しが入り上昇。為替と債券の動きを見ると、CTAによる株先買いの裁定が入っていたんでしょう。ただ、先物が動いたのは、後場寄りから13時までの30分間だけで、あとの4時間は殆ど動きがなく、連敗は脱出したが、あまりコメントのしようがない動きだった。

本日の取引:1社 2勝 +9,000円
持ち越し:なし



2008年7月4日 日経平均株価13,237.89(-27.51)
日経平均は12日続落。昨晩の米国市場は雇用統計が予想通り悪かったものの、前日のADPで織り込んでいたため影響なし、ECBのトリシェもポールソンから余計なことを言うなと釘をさされていたのか、追加利上げには一切触れなかったことでドルが買い戻され株は上昇した。しかし、肝心の原油は下がらずで、あくまで一旦テクニカル的に買い戻されたという範囲を出ません。

日経平均は、昨日かなり先回りで買い戻されていたこともあり、反応はいまいちでとうとう12連敗に。しかし、本当にダラダラした下げでタイミングが計りずらい相場ですね。取り合えず12連敗という数字は、無条件で買いというバイアスを強化するだけなので、頭から消した方がいいですね。

本日の取引:2社 2勝1敗 +16,000円
持ち越し:なし



2008年7月3日 日経平均株価13,265.40(-20.97)
日経平均は11日続落。米国株がADP・GMショックで大幅安で戻ってくる。日経平均はCMEにサヤ寄せして始まるも、意外に売りは出ず、3月安値から6月高値の50%押しをつけた後は、買戻しが優勢になった。

ここまで下がれば、ECB理事会と米雇用統計を通過で、一旦はアク抜けすると考えるのが普通なので、条件反射的に買い戻したと言ったところでしょう。なんだかんだ言ってもショートが溜まっていた分、下げが緩和されて助かってます。11日続落も悲壮感はありません。しかし、原油高だけは「どげんかせんといかん」ですね。

本日の取引:2社 6勝1敗 +38,000円
持ち越し:2,000株 買い



2008年7月2日 日経平均株価13,286.37(-176.83)
日経平均は10日続落。米国株は乱高下の末、小幅高で戻ってくる。日経平均はCMEにサヤ寄せする形で小高い水準で始まるも、その後は終日ジリ貧の展開。10日続落はなんでも43年ぶりだそうで、センセーショナルに報道されてますね。ただ実際のところは、チョビチョビ下がっているだけで、あまりインパクトはありませんね。しかし、茹で蛙の例え話しのように、水から徐々に温められると、飛び出すタイミングを失い、茹で上がってしまうこともあります。ドカンと下がるより、こういうダラダラ下がる方が性質が悪いとも言えます。結局、アメリカがCPIをごまかしながら、インフレ退治・景気対策と二兎を追っているうちは、なかなか難しいでしょうね。

CPI(消費者物価指数)は正確なのか? 私はこのページで何度もCPIがインチキ指標である旨を書いてきましたが、いまだ多くの国民は、竹中平蔵などがTVで「CPIがこんなに低いのだから、まだ日本はデフレです」なんて言うと簡単に騙されてしまうんですよね。こんな指標など意図的に値崩れの激しい高額商品を組み込めば、インフレが押さえられてるように簡単に操作できます。

日本ではCPIに疑問をとなえる人は、あまりいませんが、アメリカでは疑問を言う人も出てきたんですね。↓

1970年代のインフレを制した、元FRB議長のボルカー氏は4月、現状の価格上昇とそれを否定、軽視する動きについて「70年代初頭に似ている」と発言。5月14日に行われた上下両院合同経済委員会向けの証言でも、「私は常にインフレを懸念している」と自らバイアスがあること認めながらも、「CPIは実態を反映していない」ことを示唆した。例として、ここ数年間の住宅価格の上昇、そして食品、エネルギー価格の上昇が反映されてこなかったことを挙げた。世界最大の債券運用会社である米ピムコのビル・グロス最高投資責任者(CIO)も、CPIの信憑性について、CPIと連動する社会保障の給付やその他政府コストを低く抑える「Con Job(詐欺)」である、と従来から強く批判してきた。

本日の取引:1社 2勝 +10,000円
持ち越し:なし



2008年7月1日 日経平均株価13,463.20(-18.18)
注目の日銀短観は事前予想を若干上回ったものの、仕入価格の高騰が価格に転嫁できずに苦しくなっています。下期には全てにおいて価格転嫁が進むんでしょうが、原油が更に上がれば、結局いたちごっこになってしまいます。内容を精査した外国人が明日以降どう動いてくるかに注目。

ポジティブな材料としては、ドル/円レートの前提が102円に修正されましたから、現状はかなりの円安水準。内需にさっぱり期待できない日本経済は、円安だけが唯一の生命線です。ただ、資源高が続くなかでの円安は、そのまま生活水準の切り下がりに繋がります。考えてみれば、株をやってない80%の国民は、本来貰えるべき金利を犠牲にして、トヨタやキャノンに援助してあげてるようなものです。

日経平均は9日続落で、下げ過ぎという声も聞こえてきますが、この間の下げ幅は僅か990円しかなく、個人的には下げなさ過ぎという感覚の方が強いですね。別に下げを願っている訳ではなく、国際的な比較でという意味です。現在、13,500円の攻防を3日間やっていますが、これがどっちに抜けるかは非常に重要になってきます。13,000円で押し目買いなどと言ってる人がいますが、そこまで下がれば一目均衡表は雲割れ、下の価格帯はスカスカで、今よりもっと買いずらくなるでしょう。

本日の取引:1社 2勝 +14,000円
持ち越し:なし