本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2008年6月30日 日経平均株価13,481.38(-62.98)
日経平均は8日続落。NYダウが連日3桁の下落にも関わらず、ドル建のCMEは高く戻ってくるという不思議な状況。まさかこのまま寄らないだろうと思っていたところ、寄り前の外国証券経由の注文が大幅買い越しとなり、CMEを更に上回る高い寄付きとなった。

先週末設定された野村の好配当投信の影響なのか、本日はバリュー銘柄が軒並み高となり、相場を下支えた。ただ、バリュー銘柄が幾ら買われても、指数を押し上げる力は小さく、後場にムーディーズが日本国債の格上げを発表したことで円高が進行。これにより輸出関連が売られ、指数は大引けにかけ下げ幅を拡大した。円高に弱い日本株は健在と云ったところですが、そもそも日本がインフレに強いなどと発言するなら、金利が安くても円が買われなければ整合性が取れません。明日の日銀短観が悪い数字になるのは、既に株価に織り込まれていると思いますが、為替がどう動くかは微妙なところですね。

本日の取引:2社 2勝1敗1分  +11,000円
持ち越し:買い200株



2008年6月27日 日経平均株価13,544.36(-277.96)
日経平均は7日続落。ゴールドマンのネガティブリポートと原油高を受け米国株は急落。米国がこれだけ下がれば、寄りのギャップダウンは仕方ありません。ただ、日経平均は為替が再び107円台に乗せてきたことで、売りのフォローが続かず、弱いながらもザラバは底堅く推移した。3月のように円高が同時に進んでいれば、恐らく今日なども500~600円は軽く下がっていたことでしょう。

日経平均は仮需(裁定・信用買い残)の軽さと、円安のおかげで高値を保っていますが、為替や裁定の影響を受けない、マザーズ、HCは本日年初来安値を割り込んでおり、こちらの方が寧ろ景気実態を反映しているとも言えます。

本日の取引:1社 1勝1敗 -6,000円
持ち越し:買い2,000株 売り2,000株



2008年6月26日 日経平均株価13,822.32(-7.60)
注目のFOMCは予想通りの声明文で(現状これしか言いようがない)サプライズはなし。しかし、NYダウはFOMCで一旦はアク抜けするかと思ってましたが、たったの4ドル高とは参りました。結局、バーナンキも、インフレ退治を優先するのか、景気を優先するのか、そろそろ腹を決めないと両方ダメになってしまうかも知れません。日本も他人事ではなく、インフレに強いなどと言って、円安を喜び異常低金利をいつまでも続けていると、将来に禍根を残すことになるのではないか。

日経平均は6日続落も、今週に入ってからの4日間の下げ幅は120円にも満たない状態ですから、殆ど動いていません。今日もグローベックスが安かった割には頑張ったほうでしょう。此処にきて新興市場の崩れが気になりますが、日経平均の方は当面、為替次第と言ったところでしょう。逆に為替と連動しなくなった時は怖いんですけどね。

本日の取引:2社 2勝1敗 +12,000円
持ち越し:買い 1社 2,000株



2008年6月25日 日経平均株価13,829.92(-19.64)
日経平均は5日続落。米国株は乱高下しながら小幅安で戻ってくる。日経平均は前場に200円安まで売り込まれるも、後場は一転して戻り歩調となり、マイナスながら本日の高値圏で取引を終えた。

日米とも乱高下という感じですが、売ってる方もFOMCを受け、一旦急反発を喰らうリスクもありますから、少し買い戻しておこうという心理も働いたんでしょう。逆に底割れしてもおかしくありませんが、米国は依然ショートが高水準ですし、日本も需給面では悪くないので、その辺に期待ですかね。

本日の取引:2社 2勝 +14,000円
持ち越し:買い 2社 4,000株



2008年6月24日 日経平均株価13,849.56(-7.91)
日経平均は小幅に4日続落。米国株はダウは動かず、ナスダックは続落とフォローにならず。寄り付きはCMEを100円ほど下回ったが、為替がザラバ108円台を回復したこともあり、売りも限定的だった。FOMCを前に外国人の様子見姿勢が強まり、売買代金は今年最低。

今回のFOMCでは金利は据え置き(それしかできない)ですが、景気減速とインフレ警戒のどちらを強調するかによって、為替も株も大きく動くでしょうから、手が出しずらい局面です。日本株の為にはインフレ警戒の方を少し強めに出してくれた方が、目先はプラスかも知れません?

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2008年6月23日 日経平均株価13,857.47(-84.61)
日経平均は続落。週末の米国株安を受け、売り先行の始まりも、売りが一巡すると急速に下げ渋った。

下げ渋った要因としては、いろいろ言われてますが、やはり為替が107円台で落ち着いていたことでしょうね。過去1年のドル/円と日経平均を比較すると、為替が1%円高になれば日経平均は1.5~2.0%ぐらい安くなります。逆に1%円安になれば、日経平均は1.5~2.0%ぐらい高くなります。今日なども為替が先週末から僅か0.4%ぐらいしか円高に振れず、場中も安定していたので、為替との比較では前場は下げ過ぎでした。結局、大引けは日経平均も0.6%の下げ幅に縮小し、方程式の範囲に収まった形。勿論、これは過去1年間の大体の目安で絶対的なものではありません。

最近、日本株が強いのは、インフレに強いからだと言う評論家が増えてますが、それは個人的には何の根拠もない幻想だと思いますね。

本日の取引:A社 2勝1敗 +17,000円
持ち越し:なし



2008年6月20日 日経平均株価13,942.08(-188.09)
日経平均は続落。米国株の上昇と円安を受けギャップアップしての始まり。しかし、買いは続かず先物から崩される。昼休みに最近ボロボロの中国株がヤケクソ気味に急上昇し、後場寄りはこれに反応して一瞬戻しかけたんですが、今日は売り圧力の方が強くジリ貧となる。

チャートは月足先行スパンにブロックされ、週足の転換線割れと悪化。日経平均は週足で塔婆とか上ヒゲ陰線になると、翌週に急落するケースが多いので来週は要注意でしょう。

クレディ・スイスに処分検討(株自動売買で異常多発)どこの金融機関か知りませんが、儲かった時は黙っていて、損したときだけSESCや金融庁にチクルと言うのは、なんか見苦しいですね。そもそもアルゴリズム取引を依頼すれば、こういうリスクは想定内でしょう。我々にしてみればアルゴリズムが暴走してくれた方が、株が予想外に高く売れたり、安く買えたりで大歓迎なんですがね。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2008年6月19日 日経平均株価14,130.17(-322.65)
日経平均は反落。米国株(ダウ)が連日で3桁の下落となり、日本株もさすがに今日は持ちこたえられず。ただ、為替が107円台で落ち着いていたのはプラスに作用していた。これがなければもっと酷いことになっていたのではないか。

現在、基準線が14,130円。4月から基準線を割り込んでも直ぐに急反発するパターンを繰り返していますから、今日の動きだけでは、まだなんとも言えません。日本株が好調なので軽く捉えてますが、ヤバイのは米国株の方で、3月の安値を切れば投売りが始まるかもしれません。しかも、株価が急落しても今回は利下げカードが使えないので状況はよくありません。あまり嫌な想像はしたくないのですが、一番怖いのがヘリコプター・ベンがまたパニックになり、利下げを強行することです。そうなればまた強烈な円高になり、原油は200ドルを超えてしまうでしょう。米国の動きから目が離せません。

本日の取引:1社 2勝2敗 +2,000円
持ち越し:なし



2008年6月18日 日経平均株価14,452.82(+104.45)
日経平均は反発。先物は昨日のイブニングセッションで14,490円まで上昇し、CMEは一時14,550円を超える強さ。結局、NYダウが三桁の下落になっても、先物は殆ど変わらずで戻ってくる。寄り付きはCMEを若干割り込んだものの、その後は終日堅調に推移した。

今日など見ていても、先物で強引に上げてる感じではなく、むしろ長期的な資金がジワジワと現物を買っている感じでした。そういう資金は直ぐに売りを出さないものですから、需給は締まってきます。バリュエーション的な割安感は既に日本株には無いんですが、噂されているソブリン系ファンドの買いなら、目先のバリュエーションはあまり関係ないんですかね。なんで日本株を買うかと言えば、月並みな言い方ですが、去年とは逆に中国・インドを始めとする他のアジア株がインフレで金融引き締め色を強めており、また欧米も景気よりインフレに軸足を移そうとしているので、資金のアロケーションを考えれば、日本株が消去法的に選考されるのは分からなくもありません。ただ、なんか強すぎて逆に気味が悪いですね。

本日の取引:1社 3勝1敗 +16,000円
持ち越し:なし



2008年6月16日 日経平均株価14,354.37(+380.64)

*17日の更新はお休みします。

日経平均は続伸。米国株の続伸を受けCMEにサヤ寄せする始まり。寄りで大きくギャップが空き、後場寄りでまた130円のギャップが空く大味な展開。ザラバは前場・後場とも殆ど動きが無く、出来高・売買代金とも低調だった。ただ、後場寄り強引にカチ上げたあと、売り手が出なかったことを考えると、今晩のリーマンの決算が悪いのは既に織り込まれていますから、米国の上昇を先取りしたということなんでしょうかね。

しかし、昼休みに商いの薄いシンガポールで買い仕掛けされ、そのまま素直に先物が寄ってしまうんですから、ちょっと呆れてしまいます。CMEにしても大証の1/10程度の商いですが、外国人様の教育(洗脳)が確り行き届いてきたようで、殆ど誤差なく寄りますからね。なんだかなぁって感じですね。

本日の取引:1社 1勝 +8,000円
持ち越し:なし



2008年6月13日 日経平均株価13,973.73(+85.13)
日経平均は反発。米国株は反発するも戻りは相変わらず弱い。本日はメジャーSQだったので、記録を書いておくと、225採用銘柄で寄り付き410万―430万株となり、10万株程度の買い越し。SQ値は14,053円と結構高めに決る。 その後の動きは先物が売られ前日安値の13,820円まで棒下げ、ここを割れば明確に下落トレンドかなと思いましたが、なんとか踏み止まり、後場になると今度は一転ダラダラと現物主導で戻す展開。結局、前日安値は割らず、かといってSQ値も超えられずで揉み合いの1日。週末の米国株・G8を受け、月曜日どちらに抜けてくるのかに注目。

本日の取引:1社 2勝 +18,000円
持ち越し:100株



2008年6月12日 日経平均株価13,888.60(-294.88)
日経平均は反落。米国株の大幅安を受けCMEにサヤ寄せする形で、大きくギャップダウンしての始まり。ただ、東京タイムで為替が再び円安に戻ってきたのと、明日がもうSQということもあり、14,000円から一段と売り込む動きにはならなかった。現物の方は指数が300円安なので、主力銘柄は当然下げていますが、東証1部の値上がり・値下がり銘柄数は拮抗しており、見た目ほど悪くはありません。為替は米国の口先介入がいまのところ効いていますが、ブラックマンデー当時と状況が似ているので、これが切れたときが怖いですね。

本日の取引:1社 1敗 -9,000円
持ち越し:なし



2008年6月11日 日経平均株価14,183.48(+162.31)
日経平均は反発。米国株は小動きで戻ってくるが、大幅安を見込んでイブニングセッションで先物が売り込まれていたので、まずはこの分の買戻しが入り堅調な始まり。その後、先物が売られマイナスになる場面もあったが、円安が指数を下支える形で昨日の下落分を取り返した。米国株は弱い動きですが、この円安下ではSQに向け13,500円を仕掛けることもできませんから、動きとしては限定的にならざる得ないでしょう。今回の上昇相場が始まったのが3月のメジャーSQ後ですから、今度のメジャーSQ後に変化が生じるのか、むしろ来週からの動きの方が注目です。

本日の取引:1社 2勝 +17,000円
持ち越し:100株



2008年6月10日 日経平均株価14,021.17(-160.21)
米国株は、ダウが反発、ナスダックは続落、と高安マチマチの動きだが戻りは弱い。日経平均は為替が106円台の円安に振れたこともあり、まずは堅調な始まり。前場は債券急落、円安と、このところ株先が上昇する必勝パターンにも関わらず14,300円で力尽き、その後はジリ貧となる。アジア株の急落・グローベックス安という悪材料を差し引いても、なんか気持ちの悪い下げ方でした。

ポールソン米財務長官の「ドル買い介入を検討対象から排除しない」発言は呆れますね。アメリカは他国に市場原理主義を押し付けておいて、自国に都合の良い時だけは市場原理主義を放棄するかのようです。確かに円安は日経平均にはプラス要因で、市場関係者は円安メリットの方ばかり強調しますが、資源高によるコストプッシュ型の物価上昇が進む中での円安は、企業や消費者の実質購買力を低下させるので、本来あまり好ましいものではありません。世界的にインフレが問題となってきている中、日本だけ異常低金利を続けるリスクも、そろそろ真剣に考えるべきだと思いますね。

本日の取引:1社 1勝 +6,000円
持ち越し:100株




2008年6月9日 日経平均株価14,181.38(-308.06)
日経平均は反落。米国株の急落を受け、ほぼ全面安だが、CMEの清算値は一度も下回ることなく、その後はジリ高の展開。後場はオプションの中値である14,250円で膠着状態。大引けにかけ少し売られたが、まあ底堅い動きだったと言えるんじゃないでしょうか。

下げ渋った最大の要因は為替が円安にふれたことでしょう。現在の日本株は、ファンダメンタルズに逆行して、期待インフレ率の上昇による、債券と為替の巻き戻しによって上昇しているわけですから、素直な動きにはなりません。

本日の取引:2社 2勝2分 +17,000円
持ち越し:なし



2008年6月6日 日経平均株価14,489.44(+148.32)
日経平均は反発。米国株は大幅高、またトリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁の利上げ発言などから、円安が加速し、日経平均は節目の14,500円を超えた。今晩の米雇用統計の影響もあったんでしょうが、先物は14,500円を超えたことで達成感が出て、その後は終日狭いレンジでの揉み合いに終始した。出来高69,000枚は直近ではかなりの薄商い。この薄商いは、あらかた買戻しが終わってしまったんじゃないかという感じもします。現物の方も昨日とは逆に、利食いに押され陰線を引く銘柄が目立った。

来週はメジャーSQですから、15,000円に強引に持っていくのか、逆に梯子が外れるのか見物です。

本日の取引:1社 2勝+12,000円
持ち越し:なし



2008年6月5日 日経平均株価14,341.12(-94.45)
日経平均は反落。米国株はダウは続落、ナスダックは反発。日経平均は指数こそマイナスですが、東証1部の値上がり銘柄数は1,000を超え「下がれど強し」という感じ。割高は明らかですが、為替が円安に振れてますから、指数寄与度の高い輸出関連にはフォローになります。ただ、この原油・穀物高の中で過度に円安になるのもどうかと思いますがね。

タバコ1箱1000円議員連盟を発足←さすがに1,000円はキツイですね。1日2箱吸えば年間73万円ですか・・・ 私も間違いなく煙草やめますね。もうどうせなら1箱5,000円にしてくれた方が諦めがつきます。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2008年6月4日 日経平均株価14,435.57(+226.40)

日経平均は反発。米国株は続落で戻ってくるが、バーナンキがドル安に懸念を表明したことで、104円だったドル/円が105円台まで戻す。日本株はこれをポジティブな材料と取りましたが、言葉を変えればドル防衛ですよね。FRBが狂ったように利下げをした為、ドルペッグしている湾岸諸国のインフレは酷くなる一方で、このままではクウェートに続きドルペッグを外す国が出るのは時間の問題でした。アメリカも自国だけでドルを支えることは困難になっており、今回の発言もFRBの焦りが見え隠れします。

日経平均は昨日下げた分をほぼ取り戻して高値引け。ファンダメンタルズがどうこうと言うよりも、完全に需給相場になっており、上下に荒い展開は続きそうである。

本日の取引:1社 2勝1分 +28,000円
持ち越し:なし



2008年6月3日 日経平均株価14,209.17(-230.97)
日経平均は反落。米国株は金融不安の再燃から大幅に続落。こうなれば、ドル安、債券高、株先売りの流れで、日経平均は素直に下落する。ただ、木曜日から700円も上昇していた割には、寄りでギャップダウンした後、たいして売り込めず。230円下がって強いと言うのも変ですが、弱さは感じませんでした。

原油取引と農産物で相場操縦というニュースがありました。私に言わせればいまさら相場操縦も何もないでしょうに。そもそも原油・穀物高はアメリカ政府が主導しているんですから。直近、世界的に批判が高まってきたので、適当にスケープゴートを探して、そいつらのせいにすることで、市場は健全に機能しているってところをアピールしたいんでしょう。こう言う技を世間一般ではマッチポンプといいます。

本日の取引:
持ち越し:買い5,000株 売り2,000株



2008年6月2日 日経平均株価14,440.14(+101.60)
日経平均は続伸。寄り付き直後こそ先物主導で下落したが、直近ファッションとなっている債券先物売り/株式先物買いで程なく回復。5月12日ザラバ高値をあっさりと更新した。本日も先物に振り回されたという感じですが、現物の需給がそれなりに締まっているので、下げそうで下がりません。目先は14,500円でどの程度抵抗があるか。

価格から言ったら、現状もう株を買う水準ではないでしょう。ただ、ロスカットラインを決めていれば、日経平均が2万円のときに買おうが、1万円のときに買おうが、自分が取るリスクは常に一定なので、価格帯は問題ではありません。損切りの出来ない人は、こんなとこで無理して買う必要はなく、また13,000円まで落ちてくるまで待つというスタンスでいいんじゃないでしょうか。

本日の取引:1社 3勝1敗 +14,000円
持ち越し:なし