本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2008年5月30日 日経平均株価14,338.54(+214.07)
日経平均は続伸。米国株は続伸、為替は円安と寄り前の外部環境は良好。日経平均は昨日の反動が懸念されたものの、寄り付き直後に先物が急伸したことで不安を払拭。途中緩む場面もあったが、大引けにかけては再びジリ高となった。昨日までと違うのは債券が終日強含みだったにも関わらず、先物が売られなかった点。また月末ということもあり、ドレッシング買いもそうですが、銘柄間でのリバランスが出ていた印象。

直近、上げの原動力となった債券先物売り/株式先物買いも、結果として日米とも悪い金利上昇を招いている訳で、悪材料を探せば幾らでも出てくる環境下には変わりありません。ただ、上昇により需給はよくなっているので、つかまる所まで行くしかないという感じですかね。

本日の取引:1社 4勝1敗 +16,000円
持ち越し:買い2,000株 売り1,000株



2008年5月29日 日経平均株価14,124.47(+415.03)
日経平均は大幅に反発。米国株は小動きだったが、ドル高、原油高、債券安、これで10年物米国債の利回りは4%台に急上昇。この流れを受け、日経平均は債券先物売り/株式先物買いのオペレーションが寄り付き直後に活発化。節目の14,000円を超えたことでストップロスを巻き込み上げ幅を拡大した。

前場だけで先物の出来高が8万2千枚ですから、いかに凄かったかが分かります。対して現物の売買代金は活況の目安とされる3兆円には程遠く、本当に先物主導って感じですね。しかし、債券はその後横這いでしたから、後場は債券先物売り/株式先物買いの勢いはなくなり、先週の高値を抜くことは出来なかった。それにしても相場の中身はあまりなく、CTA(商品投資顧問業者)に連日振り回されているだけって感じですね。

アデランス社長選任否決 ←会社は誰のものか? と云う議論がまた始まりそうですね。法的には会社は株主のもので、そもそも議論の余地などないのですが、スティールが中心に動いたことで批判も強まりそうです。

本日の取引:1社 3勝 +19,000円
持ち越し:なし



2008年5月28日 日経平均株価13,709.44(-183.87)
日経平均は反落。米国は、株=反発、原油=下落、為替=ドル高で戻ってくる。朝方はこの流れを好感して堅調な始まりでしたが、買いは続かずジリ貧となる。

連日、先物主導の乱高下で訳の分からない動きですが、整理すると、このところの日経平均は別に先高感で上がっているわけではなく、単に債券との裁定で先物が買われているだけなので、今日のように債券が堅調だと自動的に株先が売られることになる、ただそれだけの事だと思います。昨日の原油の下落にしても、マクロでみれば資源株以外の株価にはプラス作用しますが、ミクロではインフレ懸念後退で、株先/債先の裁定が巻き戻されるので、現状その影響の方が濃く出てしまう。

本日の取引:1社 2勝1分 +8,000円
持ち越し:なし



2008年5月27日 日経平均株価13,893.31(+203.12)
日経平均は反発。昨日の米国市場は休日で、短縮取引のCMEは90円高で戻ってくる。

まずはCMEにサヤ寄せして始まり、20年利付国債の入札を前に債券先物売り/株式先物買いオペレーションで、日経平均は上昇。その後、入札が無難に通過したことで、今度は債先買い/株先売りが出て、前場は伸び悩んで終了。後場になると、再び債券が軟調に成り、株先が買われたことで、日経平均はスルスルと上げ幅を拡大して大引け。現物の出来高が昨日を更に下回る超薄商いでしたから、こう言う動きが一段と目立ってしまう感じ。いずれにせよ、昨日今日と大きく動いた割には、あまり意味の無い動きでした。

本日の取引:2社 3勝1敗 +14,000円
持ち越し:なし



2008年5月26日 日経平均株価13,690.19(-322.01)
日経平均は大幅に反落。米国株安を受けCMEにサヤ寄せする始まり。その後も先物に出る断続的な売りが裁定解消を誘い、節目の基準線を割り込んだ。目先は12日の安値13,540円(13,500)が攻防ライン、ここを割り込むようだと調整色が強まってくる。今日の段階ではまだ軸が下向きなったとは言えない。

個別株に関しては、それぞれの材料があるので、なんとも言えませんが、日経平均に関してはフェアバリューは13,000円、14,000円を超えると割高圏、12,000円前後は割安圏と見ていますので、現状はまだちょっと割高と言ったところ。

本日の取引:1社 2勝 +12,000円
持ち越し:買い3,000株 売り1,000円



2008年5月23日 日経平均株価14,012.20(+33.74)
日経平均は続伸。米国株は反発するも戻りは弱い。日本は昨日、米国株高を先取りする形で戻していたので、CMEを下回る小安い始まり。しかし、その後は先物主導でスルスルと14,170円まで上昇。大引けは伸び悩んだが、まあ、そこそこと云ったところでしょう。

本日も相場を動かしたのが債券先物売り/株式先物買いオペレーション。私が考えるに、どうもこれはプログラムで自動的に執行されているようで、日替わりで先物がどうこうと言うコメントをしても意味はないでしょう。景気がよくて金利が上がって行くなら結構なことですが、原油・穀物高など今後インフレが加速するというシナリオで債券が急落しているので、あまり喜べる状況ではありません。実際、景気のよくないなか企業の金利負担が増し、個人向けの住宅金利がどんどん上がって行けば、景気が更に落ち込むことになりかねません。いまのところ債券の急落は、債先売り/株先買のセットで執行されるので、株式市場にはプラスの作用をもたらしていますが、行き過ぎれば当然、強烈な巻き戻しが待っています。そもそもインフレヘッジの株買いも、スタグになってしまえば意味はないんですがね。今後、各国の金融政策は難しい判断を迫られそうです。

琴欧州が強いですね。明治ブルガリアヨーグルトが売れるんでしょうか(^^)

本日の取引:1社 2勝1敗 +10,000円
持ち越し:なし



2008年5月22日 日経平均株価13,978.46(+52.16)
日経平均は反発。前回のFOMC議事録が発表され、既にギリギリの判断での利下げだったことが明らかになり、また成長見通しを下方修正した一方、インフレ見通しを引き上げたことで、スタグ懸念が再燃。米国株は大幅に続落となった。原油は連日で高値を更新。

日経平均はCMEにサヤ寄せして始まり、節目の25日線を割り込むも、そこから怒涛の切り返し。直接の要因としては、先週と同じ、債先売り/株先買いのオペレーションなんですが、あとは野村の投信設定、集まった700億円分を今日買い付けるとの噂がポジティブに作用した模様。ホンマかいな? 最後は朝方、先物でショートを振った向きが泣きながら買い戻しを余儀なくされた形。この辺は強いとか弱いとかいうよりも、先物における勝負のアヤ。ボラが上がってくれるのは歓迎ですが、なんて言うか癖の悪い動きですね。こういう展開になってくると、今晩の米国が高くても明日どうなるかは全く分かりません。

ソロス(投機家)やバフェット(投資家)といった、タイプの異なる大物が、そろってネガティブコメントを出しているのは、やはり重く受け止めるべきなんでしょうね。

本日の取引:2社 4勝2敗 +17,000円
持ち越し:2,000株



2008年5月21日 日経平均株価13,926.30(-233.79)
日経平均は続落。米国株はPPI(卸売物価指数)と原油高を受け、インフレ懸念が再燃して下落。ただ、原油高といっても、なにも昨日だけ高かったわけではないんですがね。たまたま昨日は株式市場が下がったので、原油高のせいになったという解説の方が適切でしょう。しかし、WTIはもう直ぐ130ドルですから、そもそも無視できるような価格帯ではありません。

日経平均はCMEにサヤ寄せした後、14,000円絡みで暫く揉み合っていましたが、10時ぐらいから断続的に先物が売られ、裁定解消売りから下げ幅を拡大した。それでもザラバは100円程度しか落とせなかったので、それほど売られたと云う感じもしません。日経平均は直近安値からNYダウの2倍ぐらい戻してますから、調整があった方がむしろ健全でしょう。ドル/円が100円台にいるうちは、下げも限定的だと思いますが。

本日の取引:1社 1勝1敗 ±0円
持ち越し:なし



2008年5月20日 日経平均株価14,160.09(-109.52)
日経平均は反落。NYダウは150ドル高まであって+40P、ナスダックは-12P。米国株は200日移動平均を挟んで上値が重くなってきた感じ。日経平均はCMEにサヤ寄せした後は、前場は狭いレンジでの揉み合い、後場寄りにアジア株安をきっかけに、株先売り/債先買いの裁定が入りギャップダウンしたが、売りは広がらず、その後はジリジリと現物主導で下げ幅を縮小した。ここからは、日本独自の材料はないので、上値の重くなってきた米国が一旦調整に入るのか、上に放れるのか、それ次第でしょう。

スパム送信業者に2億3400万ドルの賠償命令 ←迷惑メールは本当に迷惑ですね。私も毎日迷惑メールを消してるわけですから、1日3分の作業として365日をかけると、なんと年間18時間も、無意味な時間をとられていることになります。迷惑メールによる企業の経済損失は年7000億円なんて試算もあります。個人と企業をあわせたら、いったい何兆円の損失になるんでしょうね。日本ももっと罰則を厳しくするべきでしょう。しかし、アメリカの240億円の賠償命令なんて、見せしめ的なもので、実際こんなことやってる輩が払えるわけないんですから、意味無いですよね。こういう連中はパソコンもインターネットもない、無人島にでも島流しにして反省してもらうのがいいかも知れません。

本日の取引:1社 2勝 +12,000円
持ち越し:なし



2008年5月19日 日経平均株価14,269.61(+50.13)
日経平均は小幅に反発。CMEにサヤ寄せした後は終日方向感のない展開。さすがに先物買いの勢いは無くなってきたが、売りも出ていないので、現物主導の動きとなった。鉄鋼・資源関連が指数を支えた形。

日経平均は高値圏でのインサイドデイとなったが、終値が上がっているのでシグナルとしては中立。指数はかなり割高な水準になり、普通に考えればもう買う理由など無いのですが、日経平均など先物をチョットいじれば、1,000円ぐらい何の重みもなく上下してしまいますから、どっちに仕掛けてくるのかは微妙なところですね。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2008年5月16日 日経平均株価14,219.48(-32.26)
日経平均は小幅に反落。1-3月期のGDPは実質成長率が前期比0.8%増(年率換算3.3%増)と市場予想平均を上回ったものの、うるう年要因もあり、市場への影響は限定的でした。日経平均は前日まで4連騰していたこともあり、朝高後は失速となった。それでも先物がドカンと売られないのは、債券とのアンワインドがまだ継続しているからでしょう。

しかし、今週は予想外の大幅上昇で裏をかかれました。ただ、シンプルに考えれば、単に資金が移動しているだけなんですよね。エネルギー保存の法則と同じで、ある変化がおこっても全体としてのエネルギー量は不変なわけです。世界の金融市場が閉じられたループであると仮定するなら、市場間(債券・株・為替・商品)にもエネルギー保存の法則があてはまり、3月のようなエネルギーの偏りが発せすれば、それに比例して揺り戻しも大きくなる。現在、揺り戻しに買い仕掛けが入ったことで、オーバーシュート気味になってきた、そんなところでしょう。

本日の取引:1社 1勝 +8,000円
持ち越し:なし




2008年5月15日 日経平均株価14,251.74(+133.19)
日経平均は4日続伸。米国株高・円安を受け堅調な始まり。寄り前の機械受注は大きな下振れだったが、話題にもならず。ソニーが寄りからストップ高になるなど活況でした。

ハイテクセクターに関しては、もっとコンサバティブな業績予想を出してくるのかと思っていましたが、意外に今年は強気ですね。今は決算内容がどうこうと言うよりか、余程ネガティブでなければ踏み上げてしまえという相場ですから、中間期にガッカリという内容にならなければいいんですが。日経平均は5月7日の高値を抜いてきましたが、PERは17倍と割高になり、ファンダメンタルズに逆行してどこまで上昇できるかと云ったことろでしょう。ここから日経平均が上値を追うには、為替で一段の円安フォローが必要。

本日の取引:1社 3勝 +19,000円
持ち越し:なし



2008年5月14日 日経平均株価14,118.55(+164.82)
日経平均は続伸。米国株は小動きで戻ってくるが、為替が104円後半と円安に振れたこともあり、小高い始まり。前場は昨日同様、死んだフリでしたが、後場になると先物主導で急上昇、最後はストップロスを巻き込み上げ幅を拡大した。後場寄りにいったん下に振ってから、上げだすところなど、昨日と全く同じ動きでした。今日に関しては、債券が再び急落し4月25日の安値を更新したことで、株先買い/債先売りのオペレーションが入り指数を押し上げた形。ここまでくれば、注目は5月7日の高値14208円を超えられるかどうかの一点。

本日の取引:1社 2勝 +12,000円
持ち越し:なし



2008年5月13日 日経平均株価13,953.73(+210.37)
日経平均は続伸。米国株高を受け小高い始まりだったが、10時半ぐらいまでは現物・先物とも薄商いで方向感が無い展開。しかし、そこから先物主導であっという間に大幅高となった。ちょっと強引な上げ方でしたが、オプションSQ値も一時上回るなど、先週末の下げが騙しになる可能性もあるかも知れません。ただ、直近ショートカバーで大きく値を戻した銘柄を、ここから買いに行くというのも、賢明とは思えませんし、空売りも今日のようなメチャ買いを見せられると、腰が引けてしまい難しいことろです。

本日の取引:1社 3勝1分 +18,000円
持ち越し:なし



2008年5月12日 日経平均株価13,743.36(+88.02)
日経平均は反発。米国株安・円高進行を受け、売り先行の始まりも、13,500円(基準線レベル)で下げ渋った。昼ごろから為替が円安に振れだすと、日経平均も先物主導で戻り基調になり、プラス引けとなった。金曜日が嫌な下げ方でしたが、まずは最初のサポートラインで止まった形。

物価上昇でも景気後退に対応した利下げ有効な場合ある ←民主党がさんざんゴネて総裁にした白川さんは、福井さんよりもハト派な感じですね。これもなんか皮肉な話です。

本日の取引:1社 3勝2敗 +4,000円
持ち越し:1,000株



2008年5月9日 日経平均株価13,655.34(-287.92)
日経平均は続落。SQ通過後(13,974円 08銭)株先売り/債先買いのオペレーションに伴い、裁定解消売りに押された。裁定買い残がかなり積み上がっていましたから、これは想定内の動き。買戻し相場も14,200円でピークアウトした感じなので、これからはマクロ経済、個別の企業業績をシビアに見ていく相場になるんでしょう。目先、下値模索の展開になっても、今度はサポートラインが幾つもありますし、この戻り過程で個人はせっせと戻り売りを出してポジションを軽くしてますから、下がれば買いもそれなりに入ってくるでしょう。

本日の取引:1社 3勝 +16,000円
持ち越し:なし



2008年5月8日 日経平均株価13,943.26(-159.22)
日経平均は反落。米国株の下落を受け、売り先行の始まり。ただ、明日はもうオプションSQなので、今更仕掛けても、と言う感じで先物は終日ヤル気なし。最初から14,000円で双方仕方なしという感じでした。主力が冴えないなか小型株が資金の受け皿になっていた。

食料を求めた暴動が世界のあちこちで起こり始めました。これは農業大国のアメリカが仕掛けた、穀物を燃料にするバイオエタノール政策の結果です。このページで何度も、食べ物を使うバイオエタノールを批判してきましたが、アメリカのやることは何でも正しいと信じている、お目出度い人たちも、ようやく事態の深刻さに気づいてきたようです。サブプライムもアメリカ発のマネーゲームでしたが、これは裏にあるCDSを別にすれば、被害が限られているので問題ではありません。しかし、食べ物でマネーゲームすれば、貧しい国では食べ物が手に入らず餓死する人が続出することになります。しかし、日本のマスコミも偏ってますよね。中国を嫌いなのは分かりますが、アメリカのイラク戦争にしても、行き過ぎた市場原理主義にしても、関係のないところで多くの被害者(死者)が出てるわけで、それは全く黙殺しているのですから。

本日の取引:1社 2勝 +12,000円
持ち越し:なし



2008年5月7日 日経平均株価14,102.48(+53.22)
日経平均は小幅に続伸。休みの間のNYダウは、上げ・下げ・上げでしたが、トータルすれば殆ど変わりなし。ただ、このところNYが弱くてもCMEは強めに戻ってくるので、今日もその流れに乗り堅調な始まり。後場になると債券との絡みで先物が売られ、一時マイナスになる場面もあったが、引けにかけては現物主導でジリジリと盛り返した。

一時40を超えていた日経平均のHV(ヒストリカルボラ20)も現状23まで下落してきました。下落トレンドでHVが低下するより、上昇トレンドでHVが低下する方が多くの人には良いのでしょうが、ただ去年の前半みたいに、ボラティリティが極端に低下する相場も面白くはありません。個人的には日経平均の14,000台は既に割高だと感じてますが、需給でどこまで上に引っ張れるか見ものです。

本日の取引:1社 2勝 +16,000円
持ち越し:なし



2008年5月2日 日経平均株価14,049.26(+282.40)
日経平均は大幅に反発。米国株は商品相場の下落と、悪いながらも予想を上回った経済指標を受け、大幅高となった。またそれにより利下げ打ち止め観測が強まり、ドルも買い戻された。こうなれば日経平均は当然、CMEにサヤ寄せする形でギャップアップ。14,000円を回復した。日経平均は2月27日の戻り高値には届かなかったものの、TOPIXの方は戻り高値更新となった。

しかし、良く上がりますね。個人的には日本の実体経済を考えれば、既に株価はオーバーシュート気味だと思います。ただ、これだけ上がっても買い戻しが中心なので、テクニカル的な過熱感はあっても、信用買い残は減る一方です。個人レベルの参加者は過熱感がないどころか、まだ戻り売りを一生懸命出している様子が伺えます。逆に裁定買い金額は7週連続の増加で、こっちはそろそろ反転しそうなタイミングに来ています。この他にも債券や商品とのアンワインドなどもあり、考えると難しい相場です。こういう相場は、かえって考えない人が一番よいのかも知れません。連休が明ければ3営業日でオプションSQなので、そこが一つのポイントですかね。

本日の取引:1社 3勝 +18,000円
持ち越し:なし



2008年5月1日 日経平均株価13,766.86(-83.13)
日経平均は続落。FOMCは大方の予想通り0.25%の利下げ、声明文も特にサプライズなしで、動きは限定的でした。もう少しタカ派的な発言が入ると思っていましたが、うまくバランスを取った感じですね。もっとも、既にアメリカは実質マイナス金利に入っているわけですから、これ以上の利下げは、副作用の方が大きくなるので、本音はこれで終わりと考えているんじゃないでしょうか。後はシナリオ通り、年後半から景気回復となるかでしょう。FRBは殆どカードを切ってしまったので、これで予定通りいかなければ、八方塞になってしまいます。

日経平均は直近大きく上昇していたメガバンクを中心に手仕舞いが出て反落。それでも先物を売り込むような動きはみられず、トレンドレスな1日でした。NYが大きく動かなければ、明日も4連休前なので同じような感じでしょう。

本日の取引:2社 3勝 +17,000円
持ち越し:なし



2008年4月30日 日経平均株価13,849.99(-44.38)
日経平均は小幅に反落。米国株はFOMCを前に小動きで戻ってくる。東京市場は、寄り前の鉱工業生産指数の下振れで売り先行で始まるが、現物に入る買戻しで先物が売り切れず、次第に下げ幅を縮小した。みずほなんかは、25日線との乖離が一時+30%になるなど、単なる買戻しではなく、ショートスクイーズされている感じです。

しかし、今年の相場は性質が悪いですね。年初からの下落で買いオンリーの個人投資家を痛めつけ、今度は直近の戻りで空売りをして凌いできた投資家をも殺してしまうのですから。

FOMCで為替がどう動くかが注目ですね。0.25%の利下げで、一旦打ち止めがコンセンサスのようですが、それにしてはドル売りポジションの整理が進んでいるとも思えず、ドルが素直に買い戻されるか疑心暗鬼な状態。声明文でインフレ警戒バイアスを過度に強めなければ、株式市場は限定的な動きだと考えていますが、今回は信用不安が後退し相場が戻っているので、市場がどう反応するかは読みづらいですね。まあ、明日になれば上がっても下がっても、それなりの理由がくっつけられるんでしょうが。

本日の取引:なし
持ち越し:なし