本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2008年4月28日 日経平均株価13,894.37(+30.90)
日経平均は続伸。株買い・債券売りの流れは一服したものの、株式相場は金曜日の勢いをそのまま引き継ぎ、コア30銘柄が相場を引っ張る。なかでもメガバンクが買戻しを巻き込み急騰した。日経平均は14,000円台をつけた後、後場マイナスになる場面もあったが、今日は先物主導ではなく現物主導だったので、現物に入る買いでジリジリと切り返し、大引けとなった。TOPIXは銀行が主導する形で終日堅調だった。なんか過度の悲観から、今度は根拠なき楽観と言う感じ。

本日の取引:1社 2勝 +16,000円
持ち越し:なし



2008年4月25日 日経平均株価13,863.47(+322.60)
日経平均は大幅に反発。昨日の東京市場は、米国株安を先取りする形で下げていたが、米国株は続伸となった。それにしては、朝の寄り付きが弱く不思議な感じでしたが、始まってみれば寄り付き直後から先物に大口買いが相次ぎ急騰となった。

債券先物と225先物のアンワインドから、債券が急落し、債券市場は一時サーキットブレーカーが発動された。個別株の業績がどうこうと言うよりか、このアンワインドによりインデックス売買の対象となる主力株は買戻しを巻き込んでの上昇となった。今日の動きを象徴するのは、今期41%減益を発表した新日鉄、地合いの悪い時ならストップ安でもおかしくない数字でしたが、下がったのは一瞬でした。これで下がらないと売ってる向きはたまりませんね。今日は債券先物の大暴落という特殊な要因があったので、全て額面通り受け取れませんが、まあ強かったということにしておきましょう。ただ、バリュエーション的には、14,000円を超えてくると割安感はなくなりますし、信用買い残が減少する一方、裁定買い残は積みあがっており、この辺は注意して見ておくべきでしょう。

本日の取引:2社 3勝 +18,500円
持ち越し:なし



2008年4月24日 日経平均株価13,540.87(-38.29)
日経平均は反落。米国株は反発するも、時間外でアップル・アマゾンが売られ、Globexが軟調に推移。その影響から指数は伸びきれず小幅安となった。それでも昨日から先物の累積出来高の多い、13,500円がサポートとなっているので、それなりに渋とい動きでした。

ここはちょうど年初からの下落を半分取り戻した位置でもあり、強弱感が対立する価格帯です。ここから上下どっちらに仕掛けた方が値幅が取れるのか、先物のビックプレーヤーも迷っている感じ。一旦、2つ目の窓を埋める、50日移動平均までの調整を入れた方がスッキリしますが難しいことろですね。

本日の取引:2社 1勝1敗1分 +3,800円
持ち越し:400株



2008年4月23日 日経平均株価13,579.16(+31.34)
日経平均は反発。売り先行の始まりも、後場には一時170円高まで切り返すなど方向感の無い展開。この切り返しは、公的資金とか言われてますが、米国株安を見て、朝方先物にショートを振った向きが買戻しを余儀なくされた結果でしょう。ただ、CMEの戻りも高かったので、なんかよく分からない日でした。

日銀総裁の白川氏が、よく話しに出す、各国中央銀行の政策観点を表した、FRBビュー・BISビューというのがあります。FRBビューとは、バブルだろうがなんだろうが、マーケットには介入しない方針をいい、実際に危機が起きてから行動すれば良いという考え方。一方、BISビューとは、危機(バブル)が起こる前にマーケットに介入するという考え方です。アメリカは勿論、FRBビューで、欧州・日本はBISビューということになっています。

これはどちらが良いか悪いかは難しい問題で、マーケットを放置し過ぎれば、今回のサブプライムのような問題を引き起こしますし、逆に規制が過ぎれば資本主義が持つダイナミズムが失われてしまいます。ただ、今回のサブプライムの問題をきっかけに、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で4,500兆円、金融派生商品の想定元本、5京円などという天文学的な数字を認識させられた訳で、もしサブプライムという小さな瑕疵がCDS市場に飛び火したら、FRBビューなどで対応できる限界を超えてしまいます。バーナンキにしても、このとんでもない数字に怯え、インフレなど無視して、バブルの清算を再度バブルを起こすような金融政策で処理するしかありませんでした。今回はこれで上手く乗り切れたとしても、肥大化した市場は今後も残る訳で、時限爆弾を抱えながら進むことになります。個人的にはFRBビューを全否定まではしませんが、なにがしかの規制・抑制策はあって然るべきだと考えます。

本日の取引:2社 3勝1敗 +19,000円
持ち越し:なし



2008年4月22日 日経平均株価13,547.82(-148.73)
日経平均は反落。米国株は小動きで戻ってくるが、為替が若干円高に振れたこともあり主力株に利益確定売りが出て反落。先物も今日はトレンドレスで、5分足などまるでバーコード状態、ザラバ派はやるだけ無駄という感じの相場でした。

テクニカル的な過熱感がどうこうと言うよりも、14,000円に近づくことで国際的なPERの比較から、バリュエーションの壁が日本株には出てきますから、こっちの方が上値抑制要因として効いてきます。また、来期は為替レートも業績も例年以上にコンサバティブな予想を出してくるでしょうから、投資家も警戒感が強くなるところ。これを覆すには、ドル/円が昨年末の水準に戻るしかありません。アメリカの金融政策がどう変化して行くかが、今後の注目点でしょう。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2008年4月21日 日経平均株価13,696.55(+220.10)
日経平均は続伸。週末の米国株高を受けCMEに素直にサヤ寄せする始まり。その後は終日13,700円を挟んでの揉み合い、堅調だかあまり面白味はない相場でした。

米国の堅調さは金融株へのショートカバーと、グローバル企業がドル安効果で予想外の好決算になっている点でしょう。対して日本は金融株へのショートカバーまでは同じですが、輸出企業は既に織り込まれているとは言え、円高による下方修正圧力を受けており、今後はバリュエーション的に米国株高に追随する方程式は難しくなるでしょう。後は為替がどこまで円安に戻るかでしょうが、ただこれもどうなんでしょうね。円安になれば確かに日経平均は騰がるでしょうが、原油高・穀物高のなかで円が安くなるのは、本来歓迎できることではありません。結局、日本は外需しか頼みの綱がないので、落ちた経済を戻すときは、どうしてもナローパスになってしまいます。その点、なんだかんだ言ってもアメリカ経済は懐が深いですね。

本日の取引:2社 2勝 +12,800円
持ち越し:なし



2008年4月18日 日経平均株価13,476.45(+78.15)
日経平均は4日続伸。米国株は小動きで戻ってくるも、為替が102円台と円安に振れたこともあり、堅調な動き。一部で踏み上げ相場なんて言われてますが、売ってる方は16,000円ぐらいから売ってるわけですから、現時点で踏み上げなど有り得ない話です。日経平均は安値から約2,000円戻し、まだ買戻しの余地は残っていると思いますが、それ以外で何か買い材料があるかと言えば、何もないと言うのが現状でしょう。それが出来高の薄さにもなっています。材料としては、やはり為替が一段と円安になるなどのフォローが欲しいところでしょう。

中国株は本日も急落し、とうとう高値から半値になってしまいました。よく中国株の下げを嫌気して日本株も売られた、と言う解説がされますが、実際のところは逆相関になっています。特に直近の動きは、行き過ぎたBRICs買い日本売りのアンワインド(巻き戻し)が出ているものと思われます。もっとも途中のイレギュラーはあっても、世界の株式市場は正相関で動きますから、中国株がこのまま急落を続ければ、良いことはないでしょう。

がらくた発言で中国激怒 なんか子供の喧嘩みたいになってますね。一つ言えば、アメリカも米国債というガラクタを、中国に沢山買って貰っているんですがね。

本日の取引:2社 2勝1分 +14,000円
持ち越し:なし



2008年4月16日 日経平均株価13,146.13(+155.55)

17日の更新はお休みします。

日経平均は続伸。米国株は小幅高でしたが、引け後のインテルの決算が市場予想を上回り時間外で急上昇。日経平均は今晩のNY高を先取りする形で堅調に推移した。インテルに関しては売り上げの7割が海外向けで、ドル安メリットをフルに享受できたのが大きいですね。従って金融以外のNYダウ構成銘柄は、今後もそれなりの決算を出してくるんでしょう。

チルドレンズ・インベストメントによるJパワー株買い増し問題ですが、官房長官は「日本は閉鎖的でない」と言っています。別に外資の肩を持つわけじゃありませんが、全く説得力がありませんね。本当に国の安全保障が問題なら、なぜ上場を許可したんでしょう。またNTTや他の電力会社・鉄道・放送局も公益性が高いので同様と言うことになりますし、三菱重工・IHI・東芝・日立・NECなど防衛に関係している会社、また炭素繊維の東レや帝人なども全部アウトということになってしまいます。

結局、説明文にある、チルドレンズ・インベストメントが海外で行ってきた投資案件が短期的なものばかりで、長期的投資の場合と違い、「短期的な観点から配当要求をする可能性がある」←ここが気に入らないのでしょうね。結局、日本は官僚のトップが短期売買する奴は馬鹿だのカスだの言ってる国ですから、増配しろとか会社に意見をいう株主は、日本の株を買ってくれるなと言うことなんでしょう。安全保障になんら関係ないソース屋の買収さえ認めない国ですからね。

本日の取引:2社 2勝 +15,000円
持ち越し:なし



2008年4月15日 日経平均株価12,990.58(+73.07)
日経平均は反発。米国株は決算発表本格化を前に薄商いの小動き。日本も相変わらず薄商いですが、先週末からのみずほ、今日の新日鉄など悪材料が出たところを一旦買い戻す動きがあり、それが全体的に安心感を与え、底堅い動きに繋がった。個人的には実体経済が悪くなるのはこれからで、悪材料出尽くし、なんてことは無いと思いますが、目先、一方的に売り込むのもリスクが高くなっている。

米大統領、緊急食糧援助で2億ドル拠出命じる←そもそも、環境なんか眼中に無いアメリカが、バイオ燃料なんてくだらないものを推進し、自分達で穀物価格を急騰させ、じゃあ食糧援助してやるよは無いでしょう。まあ全て計算通りやってることでしょうが、この偽善者ぶりはさすがですね。

本日の取引:1社 2勝 +12,000円
持ち越し:1社 1,000株




2008年4月14日 日経平均株価12,917.51(-406.22)
日経平均は大幅に反落。週末の米国株はGEの減益や、弱い経済指標を受け大幅安。GE株はマイナス12.8%の急落となった。GEの時価総額はおよそ37兆円ぐらいあったわけですから、一晩で5兆円近く時価総額が消し飛んだことになります。これは日立と東芝を合わせた時価総額分に匹敵する。ダウがよくこの程度の下落で済んだものです。

先物はCMEの清算値を下回って寄り付き、その後は13,000円が上値抵抗となり、終日軟調な展開。これだけギャップが空けば、ザラバ動かなくなるのはいつものことですが、それにしても現物の出来高が少ないですね。これが昨年までなら、400円も下がればチャンスとばかりに出来高が急増したんですが、今日なんか閑古鳥ですからね。外国人、個人も含め一度資金を引き上げた投資家が戻ってこない状況、むしろこっちの方が問題でしょう。

本日の取引:2社 2勝 +12,000円
持ち越し:1社 1,000株



2008年4月11日 日経平均株価13,323.73(+378.43)
日経平均は大幅に反発。米国株が反発したこともありますが、なんと言ってもオプションSQ通過で、アク抜け感が広がったと言うことでしょうか。昨日、転換線を割り込み、基準線までの調整はやむなしと言う雰囲気だったので、正直ちょっとビックリな上げ幅でした。市場ではG7があるからとか、バーナンキが時価会計の見直しをするとか、ただの買戻しだろうとか、いろいろ言われてますが、なんで今日こんなに騰がったのかは良く分かりません。まあ、SQ分を除けば相変わらずの薄商いなので、ただの買戻しと言われても、まだ仕方ないところでしょう。結局、最終的には株価は業績に収斂しますから、決算が一巡して来期の減益を完全に織り込むまでは、まだ波乱含みでしょう。

本日、全面高のなかで逆行安していたのが、米ミレニアム・ファーマスーティカルズを、8800億円で買収すると発表した武田薬品。買収価格が高い、とメリルから格下げされる理由も分かりますが、日本の製薬会社は世界的にみれば規模・質ともまだまだ見劣りしますので、金ばっか貯めてないでチャンスがあれば積極的にM&Aする方向性は良いんじゃないでしょうか。製薬会社は昔から薬九層倍などと悪口を言われることも多いですが、承認されるかどうかも分からない新薬に、何百億も先行投資するわけですから、個人的には製薬会社はディフェンシブ 株じゃないと思いますね。

本日の取引:2社 2勝 +36,000円
持ち越し:なし



2008年4月10日 日経平均株価12,945.30(-166.59)
日経平均は3日続落。米国株は小幅に続落で戻ってくる。場中に円高が進んだこともあり、終日軟調な展開。しかし、明日がオプションSQということもあり、権利行使価格の13,000円を挟んで上下90円の値幅。後場寄りに明日のSQを一部前倒しするクロスも見られ、後場中ごろになると、売り方・買い方とも、もう今日はここでしょうがないなと言う感じで、13,000円から大きく乖離することはなかった。

チャートは転換線を割り込み正念場。日経平均はオプションSQの思惑から、ここ数日CMEが変に高く返ってきたり、売り仕掛けが入ったりと、かなり歪んだ動きだったので、SQ通過後どちらに動くのか、明日の動きに注目です。商品相場がまた元気になってきたのが気になるところ。

本日の取引:1社 1勝 +8,000円
持ち越し:1社 2,000株



2008年4月9日 日経平均株価13,111.89(-138.54)
日経平均は続落。米国株はダウが小幅安だったが、ナスダックは軟調、SOX指数は急落で戻ってくる。不思議だったのは、CMEが大証比+105円で戻ってきたこと。オプションSQに絡む思惑があるんでしょうが、これはあまりにも不自然な動きでした。それでも前場は小高い水準を保っていましたが、後場になると先物が売られ続落となった。最初から100円安で寄り付けば、なんでもない日だったんでしょうが、なまじ高く始まって下落に転じたので、後味が悪いですね。

チャートは崩れてきたが、まだ転換線がサポートとなっている。週末のG7を控え為替が102円台で膠着状態となっているが、為替が動き出せば株のボラティリティーも再び上昇してくるでしょう。

本日の取引:1社 2勝 +12,000円
持ち越し:なし



2008年4月8日 日経平均株価13,250.43(-199.80)
日経平均は反落。米国株は買い先行で始まるも、引けにかけ伸び悩んだ。日経平均は、特に悪材料や先物に売り仕掛けがあった訳ではありませんが、現物・先物とも薄商いなか、戻り売りに押され反落となった。先物は前日安値も割り込んでいないので、調整に入るかどうかは明日を見てみないと分かりませんが、出来高が全く増えてこない状況では、先行スパンに頭を押さえれるのも止む無しと言ったところ。上昇が止まってしまうとオシレーターの過熱感ばかりが目に付く状況になってしまいます。

パリ聖火リレー打ち切り、妨害行為が続発 ←前代未聞の聖火リレーですね。そもそも報道や言論の自由もない国で、オリンピックをやること自体どうなのかなと思いますが、ここまできたら穏便に開催して貰いたいですね。可能性は限りなく低いでしょうが、もしアメリカがボイコットなんてとになれば、中・露対西側という対立軸が鮮明になってしまい、また冷戦時代に逆戻りです。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2008年4月7日 日経平均株価13,450.23(+157.01)
日経平均は反発。週末の米雇用統計は、リセッションを示唆する弱い内容だったが、市場は殆ど反応せず小動きで戻ってくる。

日経平均は寄り付いてから1時間は小安い水準で揉み合っていたが、10時に先物がドカンと買われプラス圏に浮上。ただ、この時点ではオシレーターの過熱感もあり、現物の動きは鈍く、今日も騰がるのか? と、疑心暗鬼の状態。しかし、後場寄りに再び先物がドカンと上げると、さすがに現物も重い腰を上げてジリ高になって行ったという1日。先物は13,500円にワンタッチしており、売り方は苦しくなっている。

本日の取引:2社 3勝1敗 +17,400円
持ち越し:なし



2008年4月4日 日経平均株価13,293.22(-96.68)
日経平均は反落。米国株は小幅高で戻ってくるが、日経平均は3日で864円上昇していることもあり、売りに押された。それでも後場寄りにプラスになりそうな場面もあり、粘りもみせていた。ただ、個別を見ると、トヨタが再び5,000円を割れるなど、軟調な銘柄も目についた。この辺は、まだなんだかんだ言っても、買い戻し中心の相場なので、あまり多くを望むのは無理な話。

現状の株価位置を考えると、下落トレンドの中にありながら、今週急騰したことで、オシレーターは殆ど全ての指標で売りシグナルを出しています。普通に考えれば、ここはいったん調整がある場面でしょう。ただ、来週調整があったとしても、売り込まれた水準からの、週足の赤三兵は、それなりに強い買いシグナル。それほど大きな調整にはならないのではないか。イメージとしては2006年6月の週足。

本日の取引:2社 2勝1分け +12,000円
持ち越し:買い300株



2008年4月3日 日経平均株価13,389.90(+200.54)
日経平均は続伸。米国株が小幅安で戻ってきたこともあり、前場は昨日の終値を挟んでの揉み合い。後場寄りに先物が前場のレンジをブレイクすると、一気に買戻しが入り、指数は大きくプラスサイドに浮上した。これについては、昼休み中、シンガポールの日経先物市場で誤発注があったとの情報もありますが、後場寄りにこの程度のギャップが空くのは珍しいことではないので、実際そうだとしても大した影響はなかったと思います。それより、フェイクを入れることだけが目的のような、意味の無い昼休みをいまだに続けていることの方が問題でしょう。

一応、先物の5分足チャートを付けておきます。
日経平均5分足チャート(2008年4月3日)
その後、先物に大きな買いは出なかったものの、売りも引っ込んでしまい、チョロチョロした買戻しで、ジリ高の展開となった。結局、現値とVWAPの乖離が100円以上空いた違和感の強い大引け。目先、売り方が徐々に嵌ってきている感じ。

本日の取引:2社 2勝0敗 +7,000円
持ち越し:買い2,300株 売り1,000株



2008年4月2日 日経平均株価13,189.36(+532.94)
日経平均は続伸。UBSとリーマンの増資をきっかけに米国株が大幅高。当然、日経平均も右へならえで急騰となった。ただ、出来高は盛り上がりに欠けました。

実際のところ、この程度の増資で信用不安が後退するなどと考えているオメデタイ人はいないでしょう。ただ、これをきかっけに、大規模なアンワインド(巻き戻し)が起こったということは、商品安、ドル高、債券安、株高の流れ見れば一目瞭然です。日本の銀行やハイテクも機械的に買い戻されていました。このアンワインドの流れが暫く継続するのか、ピンポイントで終わってしまうのかは、なんとも言えませんが、基準線も抜けてきた事ですし、もう少し戻りを試す場面があってもいいんじゃないでしょうか。

本日の取引:2社 2勝0敗 +15,000円
持ち越し:300株



2008年4月1日 日経平均株価12,656.42(+130.88)
日経平均は反発。短観で景況感の悪化が改めて確認されましたが、これは予想の範囲内とのことで、先物に買戻しが入り一時200円を超える上げ幅となった。ただ、新年度になっても現物のボリュームが薄く、先物の買戻しが一巡してしまうと、後はズブズブという感じでした。値段がどうこうと言うよりか、このボリュームでは、どうしょうもありません。チャートは基準線と転換線の間で方向性が無くなっており、材料待ちの状況。

本日の取引:2社 2勝1敗 +14,000円
持ち越し:なし



2008年3月31日 日経平均株価12,525.54(-294.93)
日経平均は反落。週末の米国株が続落し、売り先行の始まり。期待されたドレッシング買いは、先週から分散して入っていたので、買いのポジションでは厚化粧が剥げたと言う感じ。逆に売りのポジションを持っているファンドから、お化粧売りがあったのかも知れません。いずれにしろ、期末独特の需給は本日で終わり、明日からはボリュームも多少回復してくるでしょう。

例年、4月の1週目ぐらいまでは強い動きが続きますが、問題はその後です。今日なども下方修正銘柄が多いですし、来期の業績予想が出揃ってこないと、本格的な資金流入は望めないでしょう。

米リーマン、丸紅に350億円損賠提訴 ←普段のリーマンにしてみれば、300億など小銭程度ですが、資金繰りが苦しいという噂が飛び交っている現状では、なにが破綻の引き金になるか分かりません。場合によっては、市場全体に影響する問題なので迷惑な話です。

本日の取引:1社 1分け ±0円
持ち越し:1社 買い2,000株 



2008年3月28日 日経平均株価12,820.47(+215.89)
日経平均は大幅に反発。米国株が続落し、売り先行の始まりでしたが、後場寄りから先物主導で切り返し、指数は大幅高となった。

急騰の背景としては、ドレッシング買いもあるでしょうが、後場寄りの異常な上げは、先物の買戻しによるところが大きいでしょう。その先物の手口を見ると、このところ売っていたクレディスイスが2143枚の買い越し。最近のCスイスは、買えば下がる、売れば騰がるで、かなり曲がってますね。期末でヘッジファンドも国内機関投資家も株価を上に引っ張り上げたいところですから、それに敢えて売り向かう主体はなく、そのまま高値圏で大引けとなった。

現状、先高観から買いが入って騰がっているわけではないので、いつ梯子を外されても文句は言えません。ただ、こういう上昇をやっている内に、外部環境が好転してくるなんて事もありますから、必要以上にネガティブに考える必要もないでしょう。

本日の取引:1社 3勝 +18,000円
持ち越し:2社 買い4,000株