本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2007年12月28日 日経平均株価15,307.78(-256.91)
日経平均は続落。米国株はパキスタンのブット元首相の暗殺と経済指標の悪化を嫌気して大幅に反落して戻ってくる。日経平均はCMEにサヤ寄せする形でギャップダウンしての始まり。東京市場は明日から6連休に入ることもあり、先物にヘッジ売りが継続し寄った後もズルズルと下げ幅を拡大した。また今日は会社が休みになったことで、俄かデイトレーダーが増え、NY安→寄りで買ってリバウンドを取ると言う、単純な投資行動を取った人も多かったのでしょう。それが下げ幅を更に拡大したとも言えます。

今年は日経平均が約2,000円下がり冴えない年となりました。たいした下げではありませんが、年初は年末に2万円という声が多かっただけに、失望した人も多かったと思います。来年も評論家は年末高を予想するでしょうが、平成になってから年足で陰線をつけると3年間続落するパターンが続いているので、そう簡単ではないでしょう。現在アメリカを心配する人が多いですが、私は日本の方が先にスタグに陥る可能性もあると見ています。まあ投資はリスクがあるからリターンがあるわけで、その辺は臨機応変に立ち回って行きましょう。明るい話題?としては、子年は株の上昇率が一番高い年だそうです。

読者の皆様、1年間本当にお疲れ様でした。よいお年をお迎えください


本日の取引:なし
持ち越し:なし



2007年12月27日 日経平均株価15,564.69(-88.85)
日経平均は反落。米国株は小動き。日本は昨日同様、年末の閑散相場で特になにもナシ。先物でどちらかに仕掛ければ200~300円走ってしまいそうな感じでしたが、先物もヤル気なしでした。

米国は弱い経済指標が出てもよく騰がりますね。もっとも買いが優勢というよりか、弱気な人が多かった分、ショートが踏み上げられている状態。日経平均の足取りは12月7日の高値16100円をつけに行く過程と似ていますね。やはり50日移動平均が一つのポイントでしょう。

本日の取引:2社 2勝 +12,000円
持ち越し:なし



2007年12月26日 日経平均株価15,653.54(+100.95)
日経平均は4日続伸。米国はクリスマスで休場。本日で実質新年度入りとなった東京市場は、国内需給を中心に動いた。先物の出来高が36,000枚というのは、普通の日なら朝の1時間半ぐらいで消化してしまう枚数ですから、いかに少なかったかが、お分かりいただけると思います。物足りなさもある反面、非常に平和な日でした。

あまり言うこともありませんが、全体的には昨日で節税売りが終わった小型株が優位の流れとなった。これは毎年同じパターンで、結局、最終日まで粘って投げる人が多いということでしょう。日経平均は前回頭を押さえられた50日移動平均に接近。ここを超えれば12月7日高値も視野に入ってくるが、あと1日半なので過度な深追いもしたくないところ。

本日の取引:3社 3勝 +33,000円
持ち越し:2社 2000株



2007年12月25日 日経平均株価15,552.59(+295.59)
日経平均は続伸。連休中に米国株が大きく続伸し、為替も114円台と外部環境は良好。日経平均もCMEにサヤ寄せする形で大きくギャップアップしての始まりとなった。ただザラバはクリスマスで外国人が休みなので、動意に乏しく売買代金は今年最低となった。もっとも去年も25日は同じぐらい薄商いだったので、これはこんなもんでしょう。今日は受渡しべースでの年内最終売買日だったので、ディーラーのポジション整理、また小型株には個人から最後の節税売りが出ていたようで、弱含む銘柄も多かった。この時期は持ち株をマル(ゼロ)にするか、餅を食わせるか(持ち越すか)毎年思案のしどころです。

今年の総括というわけではありませんが、年初の株価予測はどうだったのかを振り返ってみたいと思います。1月3日の日経新聞(経営者・有識者)が示した2007年の株価予測によると、年末19,000円というのが一番多かったのですが、これは見事に外れましたね。まあ、もっとも株価予測など、誰がやっても当たる訳などないので非難するつもりなど全くありません。ただ、毎年年初に株価予測をさせると、末広がりが好きなのか揃って年末高を予測するのは、どうにかなりませんかね。どうせ2008年の予想もそうなるんでしょうが・・・

有識者が選んだ2007年有望銘柄の結果。これもこんなもんでしょうね。猿がダーツを投げて銘柄を選んでも、有識者が頭をひねって考えても成績はあまり変わらないのかも知れません。もっとも効率的市場仮説など私は信奉していませんが。

2007年1月4日終値から本日終値
①トヨタ自動車 8,090円→6,100円(-24.6%)
②キヤノン 6,670円→5,240円(-21.4%)
③信越化学工業 8,030円→7,060円(-12%)
④コマツ2,420円→3,030円(+25.2%)
④新日鉄664円→680円(+2.4%)

本日の取引:買いのみ
持ち越し:3社 7000株



2007年12月21日 日経平均株価15,257.00(+225.40)
日経平均は続伸。米国株は堅調に戻ってくる。朝方はCMEの清算値を下回る始まりで、15,000円を割れる場面もあった。この雰囲気を変えたのが先物で、10時前と10時半前後に2回大口買いが炸裂し、これだけで指数は180円カチ上がり本日の方向性が決った。ただ、今日は本当に先物主導という内容で、TOPIXの上げ幅は日経平均の半分ほどですから、大幅高でも複雑な感じの人も多いんじゃないでしょうか。実際、流動性の低い小型株には節税売りで軟調なものも多かった。

今朝の日経記事で、個人の日本株離れ鮮明という記事がありましたが、株のサイトをやってる私に言わせれば、去年の暮れぐらいから鮮明だったように思います。なんだかんだ言っても、ライブドアの事件は大きかったですね。2005年から個人が凄い勢いで証券市場に入ってきて、2006年初めに出鼻を挫かれてしまいましたからね。ただ、株価が騰がらないから投資意欲が後退というのは、ほんらい逆ですよね。今買えばリスクがないなどと言うつもりは毛頭ありませんが、2006年初めの新興市場がバブルになっている時と比べれば、相対的なリスクは現在の方が低下しているのは明らかです。むしろ好調なBRICsの方がリスクは高まっていると考えるのが普通でしょう。農耕民族の特性なのか、常に一方向に流れてしまう、日本人のバランス感覚は、やはり投資には向いてないのかなとも思いますね。

本日の取引:2社 3勝 +24,000円
持ち越し:2社 3000株




2007年12月20日 日経平均株価15,031.60(+1.09)
日経平均は反発。米国株は小動きで戻ってくる。朝方は何故かCMEが強かったので、それにサヤ寄せし、堅調な始まり。しかし、昨日同様に時間経過と共にジリ貧となり大引け。反発といっても東証1部の値下がり銘柄数は1300近いので、実質的には続落でした。商いは更に減少しましたが、この時期は例年いつものことなので、これはこんなもんでしょう。

ここ数日、小型株の下げがきついですが、今年ダラダラ下がった株に関しては、年内に損を確定させて税金対策をしたい人も多いので、この下げも例年通りの動きと言えます。12月決算銘柄を除けば25日が年内受渡しベースでの最終売買日なので、需給的にはもう少しの辛抱か。

本日の取引:1社 3勝3敗 -2,000円
持ち越し:なし



2007年12月19日 日経平均株価15,030.51(-177.35)
日経平均は6日続落。朝方は鉄鋼株など、今となっては昔懐かしい面々が相場を主導し、今日は連敗脱出かと期待がかかりましたが、13時ぐらいからは一貫した下げトレンドとなり6連敗。

先物主導とはいいますが、結局、現物に腰の入った買いがないので、先物のちょっとした売買で振られてしまう状況です。先物主導というよりは、現物の買い手不在と言った方が適切でしょう。そんな動きを象徴しているのがトヨタ自動車。この株の配当利回りが2%を超える状況で、為替も107円から6円も円安に戻しているのに、執拗に売られ続けています。もっともドル建ての日経平均は円安の影響で11月の安値を下回ってきましたから、外国人もさすがに嫌気がさしているのかも知れません。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:5000株 買い



2007年12月18日 日経平均株価15,207.86(-41.93)
日経平均は5日続落。米国株は大幅に続落して戻ってくる。寄り前から今日もダメだなという雰囲気でしたが、ただ個別株の寄り前の気配値はやたら強く、公的資金か何か知りませんが、それなりの買いが入っていた感じ。そんなこともあってか、先物で15,000円を叩きに行ったが売り切れず、その後はショートカバーが優勢になり、プラス圏に浮上する場面まであった。今日の先物は10万枚以上出来ているので、薄商いという訳ではありませんが、板が薄くて非常にトリッキーな動きだったことは確かです。

グリーンスパン氏が米経済のスタグフレーションの初期兆候を指摘しましたが、それは当然でしょうね。ただ個人的にはアメリカはインフレにはなっても、スタグになる可能性は低いと思います。寧ろスタグになるなら日本の方が先でしょう。連日、食料品の値上げが報道されていますが、こんなのはまだ始まりに過ぎません。日銀は去年から何度も利上げできるタイミングがありながら、ただ傍観するだけで、なにもしませんでした。また国内だけではなく、円キャリーを通して世界中にバブルを輸出した責任もあります。後から振り返ると大きなミスをしたことになるでしょう。しかし、いまだにデフレとか言ってマスコミを扇動し、日銀に圧力をかけている元大臣のTさんとか、一体なにを考えているんでしょうね。

本日の取引:2社 2勝0敗 +29,000円
持ち越し:2000株 買い



2007年12月17日 日経平均株価15,249.79(-264.72)
日経平均は4日続落。週末の米国株は大きく下げるも、円安でどれだけ相殺できるかが焦点の日でした。しかし、今回の円安は米国のスタグフレーション懸念からきているものなので、やはり買い材料にはなりませんでした。薄商いのなか先物主導だったとはいえ、買い手不在はちょっと深刻ですね。12月5日の安値でも止まらず、11月29日の窓まで埋めてしまったので、11月22日が大底だったかも、ちょっと怪しくなってきました。米国が再び良いとこ取りの能天気ぶりを発揮してくれるかどうかでしょう。

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本日の取引:1社 2勝1敗 +12,000円
持ち越し:2000株 買い