本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2007年12月14日 日経平均株価15,514.51(-22.01)
日経平均は3日続落。米国株はNYダウは小幅高、ナスダックは小幅安で戻ってくる。しかし、米卸売物価指数(PPI)が34年ぶりの高い伸びになるなど、サブプライムに気を取られている間にインフレが確実に忍び寄ってきている。まあ、なんだかんだ言っても米国株(ダウ)は史上最高値から幾らも下がってない状況で、経済指標も良いとこ取りが出来る状況ですから、まだ余裕がありますね。魔法のような経済がいつまで続くのか分かりませんが、FRBも舵取りがだんだん難しくなってくるでしょう。

日本市場は、寄り前の日銀短観が市場予想の平均値を下回る弱い内容。それでもSQを通過したことで、朝方は160円高まで買い戻された。ここまでは、セオリー通りの動きでしたが、ここから後は、先物主導で1日乱高下する訳の分からない動きとなった。先物は板が薄く、ちょっとした売買で値段が飛んでしまう状態で、今日の動きをどうこう言っても意味は無い。現物は久しぶりに売買代金が3兆円を超えましたが、SQの分を差し引くと2兆円前後であり、こちらも実際には閑散相場といえる内容。来週も米国を見ながらという状況には変わりないでしょう。ちなみにSQ値は15,513.61円でした。

サブプライム「逆張り」で4480億円の利益=米ゴールドマン・サックス←これは絶句ですね。

本日の取引:1社 1勝1分 +10,000円
持ち越し:なし



2007年12月13日 日経平均株価15,536.52(-395.74)

日経平均は2日続落。米国株は欧米主要5中央銀行の資金供給策を好感して、大きく上昇して始まるも引けは小幅高に終わる。

日本は昨日の後場に米株の大幅反発を先取りして戻していたので、まずこの部分が剥げ落ち、その後オプションの中値である15,750円前後で揉み合っていたが、今日はグローベックスが安かったこともあり、SQに向け先物のヘッジ売りを誘い、薄商いの中ズルズルと15,500円に向け下落。昨日と全く逆の展開となった。ロールオーバーが順調に進んだとすれば、SQ通過後の裁定解消売りも警戒しなければならない。

証券優遇税制は、一部継続で残りそうですが、これから投資を始めようとする人には、分かりづらい税制ですね。何を考えているのか呆れてしまいます。

本日の取引: なし
持ち越し:なし



2007年12月12日 日経平均株価15,932.26(-112.46)
日経平均は反落。FOMCは利下げ幅、声明文とも予想通りの内容。0.25%で失望なんて解説されていましたが、そういうアホな解説者の方に失望しましたね。

日経平均は大幅安で始まるも、後場は大きく戻し小幅安で終了。日本はSQが迫っているので、日中のグローベックスの強さを見て、現物の需給も落ち着いているし、ここから15,500円を叩きに行くより、16,000円の方が妥当との判断が今日は働いたのでしょう。もっとも今晩の米国が期待を裏切らなければの話ですが。

本日の取引: 2社 2勝 +22,000円
持ち越し:なし



2007年12月10日 日経平均株価15,924.39(-31.98)

*11日の更新はお休みします。

日経平均は小幅に反落。寄り前の機械受注が市場予想を大きく上回ったことで、16,000円台を回復して始まったが、買いは続かず4日ぶりの反落となった。テクニカル的には短期的な過熱感もあり、FOMC待ちということなんですが、それにしても、つまらない相場でした。

FOMCに関しては、いろんなことが言われていますが、ここまで織り込んでしまえば、0.25%はやらざる得ないでしょう。個人的には、95%の確率で0.25%の利下げ、残り5%が0.5%の利下げもしくは見送りと見ています。もし0.5%やれば、ポジティブサプライズで株が急騰という評論家が多いですが、私は仮にその日は上がっても、実体経済がそこまで悪いのかという認識が徐々に広がり、そこが天井になりそうな気がします。当然ドル安も問題になるでしょう。逆に利下げ見送りの場合は、その日はショック安しても実体経済は良好という認識となるのではないか。2つとも可能性は殆どないと思いますけどね。結局、0.25%できまり、後はいつものように声明文の解釈で上げ下げという感じでしょう。

本日の取引: なし
持ち越し:なし



2007年12月7日 日経平均株価15,956.37(+82.29)
日経平均は3日続伸。米国株はサブプライム救済策が買戻しを誘い大幅な続伸となった。ただ中身をよく読むと、政府が姿勢を示したというだけで、実効性のあるものではありません。結局、住宅価格が再び上昇に転じてこなければ、追加の対策を余儀なくされるのではないか。

日経平均は週末ということもありますが、上方の窓を埋めたことで目標達成感も出て伸び悩んだ。今晩の米雇用統計、来週のFOMCとイベントが相次ぎますから、そちらを見てからという感じでしょう。

本日の取引: 2社 3勝1敗 +19,000円
持ち越し:なし



2007年12月6日 日経平均株価15,874.08(+265.20)
日経平均は続伸。米国株は雇用統計の前哨戦であるADPが堅調な数字を示したことで、リセッション懸念が後退し大幅高となった。本来、雇用統計が良すぎると利下げも微妙になるんでしょうが、それは無視された形。アメリカも1日単位でセンチメントが変わりますから面白いですね。サブプライムだけに注目が集まる日は大きく下がりますし、次の日はこんなに悪いのだから利下げだと言って上げ、次の日は経済指標は堅調だから、アメリカはなにも問題ないと言ってみたり、傍から見ていると漫才のような相場です。尤もそれをコピーするだけの日本市場はなんなんだと言いたくなりますがね。実際、米経済が堅調なのは確かですから、日々どこに注目が集まるかで不安定な地合いは継続するんでしょう。

日経平均はギャップアップして始まったあと、上げ幅を縮小する場面もあったが、大引けにかけ先物主導で盛り返した。現物の出来高は少なく、裁定買いで真空地帯を戻していると言う感じですが、目先、売り方も嵌っているので、取り合えず上方の窓を埋めに行く展開か。

本日の取引: 1社 1勝 +14,000円
持ち越し:2000株



2007年12月5日 日経平均株価15,608.88(+128.69)
日経平均は反発。米国株の続落を受け、軟調な始まり。前場は材料難から薄商いの膠着状態でしたが、後場に英ノーザン・ロックの国有化報道などもあり、ドルが買い戻され、日経平均も先物主導で切り返した。材料のないところでしたので、取り合えず反応した(反応させた)と言ったところでしょう。

個別を見れば、本日もリバランスが中心。夏まで相場を牽引した新興国関連(鉄や船)が軟調な一方、アンダーウェイトにしてきた内需系銘柄が買われている。しかし、これがトレンドとして定着するには、まだ無理がありますから、不安定な中を日替わりして行く感じでしょうか。

本日の取引: 買いのみ
持ち越し:2000株



2007年12月4日 日経平均株価15,480.19(-148.78)
日経平均は続落。米国株は小幅に続落、日経平均は朝方はプラスで推移したものの、買いは続かずジリ貧となった。全体的には主力が冴えず、ボロ株がゲリラ的に物色される相場で、あまり質は良くありません。

次回のFOMCは、0.25%の利下げではなく、0.5%とかいう話も出てきましたが、ECBが協調しなければ、さすがに0.5はありえないでしょう。しかし、日本も同じですが、会合が始まる前からマーケットがどんどん先に織り込んでしまう状況はどうなんでしょう。出来の悪いドラ息子が、言う事聞いてくれないと、俺グレちゃうぞ! と言ってるのと似ていますね。親父(FRB)もドラ息子の目の色を伺いながら、政策を決めていると言う感じで、中央銀行が形骸化してきている状況は好ましくはありません。

本日の取引: 1社 2勝1敗  +11,000円
持ち越し:なし



2007年12月3日 日経平均株価15,628.97(-51.70)
日経平均は反落。週末のNYダウの上昇、円安を受け小高い始まりも、ザラバに為替が円高にふれたこともあり、指数はジリ安となった。反面、内需系や新興市場は堅調で資金の受け皿になっている。全体的には押し目買い意欲も出て弱くはありませんが、それでも月初めにしては、ちょっとボケた相場でしたね。

チャートは基準線を少し超えたところで押し戻され、一服入れやすい位置にある。累積売買代金が多い16,000円を目指すにはもう少し売買代金が欲しいところ。週末になれば、雇用統計・11日のFOMC待ちで動けなくなるので、個別材料株中心の流れなんでしょうかね。

本日の取引: 1社 1勝  +12,000円
持ち越し:3000株



2007年11月29日 日経平均株価15,513.74(+359.96)

*30日の更新はお休みします。

日経平均は反発。慎重派で知られるFRBのコーン副議長が追加利下げを示唆するような発言をしたことで、米国株は買戻しが入り大幅高となる。日経平均も当然CMEにサヤ寄せする形で大幅高となった。ただ、これだけ寄りでギャップが空いてしまうと、ザラバは殆ど動きがなくなりますから、終日15,500円を挟んでの一進一退。出来高が盛り上がらないところを見ると、アメリカの持続的な上昇には、まだ懐疑的な人が多いということでしょう。

アメリカの利下げですが、ここまで市場に織り込ませておいて、もし見送ったら大変なことになりますから、恐らくやるんでしょう。利下げは目先的には好感されますが、将来のスタグフレーションの芽を育てているとも言えます。バーナンキになってから、よく言えばマーケットフレンドリー、悪く言えば市場の言いなり議長と云ったところ。また欧州中央銀行(ECB)も利下げはしたくないが、ユーロ高を抑えるために、今度は協調利下げに動かざる得ないか。

UAE12月2日にも通貨切り上げか 当然こうなるでしょうね。ドル安で困っているのは、欧州だけではなく、湾岸産油国のインフレは酷くなる一方です。ここで更にアメリカに利下げをされたら、ドルペッグをしている湾岸産油国は、ペッグ制度を辞めるか通貨を切り上げるかの選択肢しかありません、もはやドルペッグを繋ぎ止めているのは、アメリカの軍事力だけなのか。

本日の取引: 1社 3勝1敗  +24,000円
持ち越し:なし



2007年11月28日 日経平均株価15,153.78(-69.07)
日経平均は反落。米国株は大きく戻すが、日本市場は昨日後場の急騰で織り込んでいたので、特に反応はなし。先物も2日続けて大暴れしたので、本日は静かな動きでした。メジャーSQも近づいてくるので、無茶な仕掛けも来週半ばぐらい迄か。

ここ数日間の乱高下で投げる人は投げたという感じもあり、需給は徐々に改善傾向。ただ、本日のように先物が動かないと現物の出来高が落ち込むなど、個人は少々引き気味になっている。あとは月末のドレシングがどの程度入るか。

本日の取引: 1社 2勝  +12,000円
持ち越し:なし



2007年11月27日 日経平均株価15,222.85(+87.64)
日経平均は続伸。前場は米国株安の影響から、下げ幅が300円を超えて終了。しかし、本日も昼休みに、アブダビ投資庁が米シティグループへの資本参加とのニュースが流れ、米先物市場が急騰、ドルが急速に買い戻される。驚くべきは日経平均先物で、後場寄り380円もギャップアップする荒い動きとなった。

しかし、先週はFRBの緊急利下げ、昨日はチャイナマネー、今日はオイルマネーですか・・ しかも昼休みに材料が出るというのは、前場売った向きが一気に踏み上げられるので実に効果的です。もっとも今晩のアメリカが期待通り騰がるかは分かりませんがね。アブダビの資金提供ですが、これ以上のドル安が続けば、湾岸諸国もドルペッグの維持が困難になりますから、アメリカが追加利下げをしないように、資金提供するのは理にかなった動きでしょう。

本日の取引: 1社 2勝1敗  +11,000円
持ち越し:なし




2007年11月26日 日経平均株価15,135.21(+246.44)
日経平均は続伸。米国株高を受けCMEにサヤ寄せしての始まり。昼休みに中国政府系ファンドが日本株に投資するとの報道が流れ、先物は100円ギャップアップし、上げ幅を拡大した。引けにかけては伸び悩んだものの、終日堅調に推移。今日のところは、先物も現物もまだショートカバー中心の動きだが、例年需給も良くなってくる時期なので、相場全体の温まりに期待したい。

売買単位を100、1000株に集約 なんでこんな意味の無いことを一生懸命やろうとするんですかね。今更こんなことをすれば、余計混乱するでしょうに。それより先進国の市場で、昼休みを1時間半も取るところなど他にないのですから、こっちを先に世界標準にするべきでしょう。

本日の取引: 2社 2勝  +23,000円
持ち越し:なし



2007年11月22日 日経平均株価14,888.77(+51.11)
日経平均は小幅に反発。米国株は大きく反落し、日経平均は続落しての始まり。ただ、寄り付き直後に先物が200円騰がってみたり、後場寄りには100円ギャップアップしたりと、終日荒い動き。連休中なにがあるか分からないので、買い戻して置こうという動きもあったんでしょうが、それにしても先物の出来高は3日連続で18万枚を超えていますから、かなり異常な事態です。これについては、日経リンク債に絡む思惑もあるんでしょうかね。対して現物の方は、指数の荒い値動きが逆に参加者を減らしているようで、シラケ気味と云ったところ。

ブログ不適切発言で1年間芸能活動停止 ←私も時々過激なことを書くことがあるので、あまり人のことは言えないのですが、文章を公開するときは、自分が匿名であろうが、実名であろうが、そのひと本人を目の前にして言えないような言葉を使うべきではないでしょう。これは新聞社や週刊誌の連中にも言えることですがね。

本日の取引: 2社 1勝1敗  +5,000円
持ち越し:2社 3000株



2007年11月21日 日経平均株価14,837.66(-373.86)
日経平均は反落。米国株は反発するも、やや期待はずれの上げ幅。CMEの清算値は、ほぼ前日比変わらずで戻ってくる。しかし、FRBの緊急利下げが「ガセネタ」だったので、ある程度の下げは覚悟といった雰囲気で始まり、場中に円高が進行したことで、先物主導でスルスルと下げ幅を拡大。結局、昨日買い戻された分がそっくり剥げ落ち、終値ベースでの年初来安値を再び更新した。

本日上昇すれば底打ち感も出たんですが、今日の下落で、昨日の先物安値14,750円も信頼性がなくなりました。ただ、昨日のようなガセネタで慌てて買い戻すくらいですから、ここから下は売る方にもかなりのリスクがあるということ。ボラタイルな展開はチャンスも大きいと見るべきでしょう。

本日の取引: 2社 3勝 +16,000円
持ち越し:2社 4000株



2007年11月20日 日経平均株価15,211.52(+168.96)
日経平均は反発。米国株が大幅に反落し、節目の15,000円を大きく割り込む寄り付き。前場はその後もダラダラと売られ先物は14,750円まで下げ幅を拡大した。流れが変わったのが後場で、先物と昨日まで売られてきたセクターに買戻しが相次ぎ、日経平均は上昇に転じた。

先物は安値から高値までの値幅が490円と大きく、最後はパニック的な買戻しになりました。FRBの緊急利下げがあるなんて噂も出ていたようですが、今日のところは15,000円を割れたところで弱気筋を抱きこみ、カウンターが上手く嵌ったと言ったところでしょう。ただ、東証1部はこれだけ上がっても値下がり銘柄数の方が多い状態なので、あくまで先物主導の買戻し相場であったということ。明日、出来高を伴い日足転換線を勢いよく超えてくれば、目先底入れっぽい感じになるんでしょうが。

本日の取引: 3社 4勝 +32,000円
持ち越し:3000株



2007年11月19日 日経平均株価15,042.56(-112.05)
日経平均は続落。朝方は米国株高もあり、銀行・ハイテクが主導しての上昇。一方、今年前半に相場を牽引した、鉄・船・商社などが売られ指数は綱引き状態。後場になるとアジア株安から先物に売りがでたことで、指数もマイナス圏に沈み終値ベースでの年初来安値を更新した。結局、先週からの流れで、売られ過ぎたところを買い戻し、買われていたところを売る、ファンドのアンワインド(巻き戻し)が本日も継続した。アンワインドの動きも、そろそろよいとこまできているんですかね。銘柄によっては、結構厳しいことになってます。

以前このページで紹介した小池重明がYouTubeにあったのでリンクしておきます。それにしても、いろんな意味で凄い人だ。

本日の取引: 1社 1勝 +15,000円
持ち越し:2000株



2007年11月16日 日経平均株価15,154.61(-241.69)
日経平均は続落。米国株は続落し先物はCMEにサヤ寄せしての始まり。昼休み中にドル/円が109円台に入ると、後場より一気に売られ、15,000円割れスレスレまで下げ幅を拡大。その後は、ショートカバーが入り下げ幅を縮小した。現物は商いが薄く見送り状態。外国人が買ってこなければ、国内勢で大型株の相場なんて作れませんから、証券会社も商売のため、動かしやすい新興市場で、頑張っているって感じですかね。

バイオ燃料と言えば、クリーンなエネルギーで株式市場でもテーマに上がる材料ですが、実際はバイオ燃料と利権のコラムに書かれているように、どことなく胡散臭さも漂います。そもそも、京都議定書にも反対する、世界で一番環境に無頓着な国であるアメリカが、バイオ燃料だけをなぜ強力に推進するかと言えば、理由は単純でアメリカはトウモロコシの最大の輸出国だからです。生産者は小麦やオレンジ畑を潰して、トウモロコシ畑を始めるので、当然、小麦やオレンジの値段は急騰してゆきます。小麦やオレンジもアメリカは大きな輸出国ですから、穀物価格の吊り上げはメリットがあります。

またバイオ燃料が本当に環境に良いのかと言えば、どうもそうでもなさそうです。パウル・クルッツェン博士の学説によると、バイオ燃料は、一般の燃料に比べ亜酸化窒素の放出量が二倍あり、亜酸化窒素は二酸化炭素の約310倍の温室効果を持つそうです。また日本のように国内で十分な量を生産できなければ、当然輸入するわけですが、そのとき使う燃料やコストの方が環境を破壊しているとも言えます。また畑を確保するため、途上国の森林を伐採している現状も問題でしょう。しかし、アメリカという国は、勝手に戦争は始めるわ、サブプライムではインチキ格付け会社と結託して世界中に迷惑をかけるわ、バイオ燃料では穀物価格を吊り上げ世界中の消費者に迷惑をかけるわ、ここまでやれば、もうご立派というしかありません。

本日の取引: 2社 2勝2敗 -2,000円
持ち越し:なし