本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2006年5月18日 日経平均株価16,087.18(-220.49)
米国はCPIの発表を受け、再び利上げ継続懸念が強まりダウ・ナスダックとも大幅安。日本も当然大きくギャップダウンして始まりましたが、寄り付いてからは意外に渋とい動きでした。しかし、下がっていて言うのも変ですが、なんか妙に強い動きですね。ナスダックが急落している割には、日本のハイテク株はそれ程下がっていませんし、東証1部だけを見る限り騰落レシオが60台とか騒いでいるほど、深刻な状況にはなっていません。もっとも騰落レシオやサイコロなど、1円下がってもストップ安でも同じカウントなのですから、こんなものを参考にする方が異常な行為なんですがね。

そのような訳で、昨日の松井の信用残を見ても信用の投げなどは殆ど出ていませんし、むしろ個人投資家は今週の下落を買い下がっている段階でしょう。確かにオシレーターからは、いつ大幅反発してもおかしく有りませんが、信用残の整理が中途半端な状況では戻りも短命に終わりそうです。

本日の取引:日立・A社 3勝3敗 +4,000円
持ち越し 2,000株



2006年5月17日 日経平均株価16,307.67(+149.25)
日経平均は主力株中心に7日ぶりの反発。米国株は安かったのですが、なぜかCMEは強くギャップアップしての寄り付き。前場はそのまま狭いレンジで揉み合っていたのですが、昨日同様、後場寄りから指数が急落し、一時16030円まで売り込まれました。これについては、追い証に絡む強制決済が出ていたのではないかと噂されていましたが、いずれにせよこれでアク抜け感が出て、その後は急速に値を戻しました。

ここ2年間、偶然5月17日に安値を出しているので、今日の16030円からの急反発を好意的に取る向きが多いようですが、今年はどうなんでしょうね。個人投資家が新興市場で被ったダメージは過去2年間の比ではありませんし、為替も円高トレンドが進行中ですから、今年はそう単純ではないのかも知れません。まずは週末のGDPを受けての相場が重要になってくるでしょう。

本日の取引:日立・A社 6勝2敗 +31,000円
持ち越し 2,000株



2006年5月16日 日経平均株価16,158.42(-328.49)
日経平均は6日続落。昨日のテクニカルポイントを前にした先物主導の不自然な戻しは、どう考えてもインチキっぽかったので、上昇したら今日は様子見と決めていました。案の定、指数は後場から急速に崩れ始め大幅安、まさに先物のビッグプレーヤーによる自作自演相場と言った感じです。また後場の急落に輪をかけたのはレオパレス21・アーバンコーポレイションの決算絡みのゴタゴタで、市場が企業会計に敏感となっている時だけに、これは最悪のタイミングでした。特に新興市場はその煽りをモロに受けてしまった形です。

個人的には騰落レシオやサイコロジカルで相場を考えるなんて行為は理解できないのですが、数日前から新聞やテレビの解説者は騰落レシオで買い煽るばかりですね。ここまで来るとなんか胡散臭い宗教みたいで逆に気味が悪いですね。

本日の取引:なし
持ち越し なし



2006年5月15日 日経平均株価16,486.91(-114.87)
日経平均は米国株安を受け大きく続落して始まったものの、本日は先物を売り込むような動きは見られず、終わってみれば高値引け。外部環境を考えれば上昇に等しい日と言えるでしょう。またテクニカル的にも依然として75日移動平均近辺で踏ん張ってますし、一目の雲割れを回避し、新値10本足の陰転も取りあえず回避と、なんとも出来すぎな展開。なんか今日は意図的にテクニカルポイントを割らせないよう株価を下支えたと言う感じです。ただ新興株などは主力どころを除くと指数が戻る場面でも動きが鈍く、ライブドアショック後に受けた個人のダメージは拡大し続けている様子が窺える。

米国も取りあえずリバウンドしそうなタイミングですが、まだ週末にかけ一波乱ニ波乱ありそうな気がします。

本日の取引:NTT・日立・A社 4勝1敗 +43,000円
持ち越し なし



2006年5月12日 日経平均株価16,601.78(-260.36)
日経平均は米株安と円高進行により4日続落。一番安いところでは16,410円まで売られ、あわや雲を割れしてしまうのかと、ヒヤッとする場面もありましたが、引けにかけて突っ込み警戒感から売り方の買戻しやリバウンド狙いの買いも入り、終わってみれば普通の下げに留まりました。チャート的には揉み合っていたレンジを下放れてしまったわけですから、当然良いはずがありません。月曜日の反発は今晩の米国にお願いするしか無さそうです。

株が騰がっている時はオシレーター系の指標など無視しているくせに、株が下がりだすと途端にオシレーター系の指標を持ち出す人がいます。どうかと思いますね。個人的にはオシレーター系の指標はベテランの人以外は安易に使うべきではないと思います。それは、上昇にしろ下落にしろ大きなトレンドが出た場合、オシレーターで相場を張ると1回の取引で壊滅的な損失を被るからです。10回のうち9回オシレーター系が上手く嵌り、儲けたとしても残りの1回で大失敗すればマイナスになってしまいます。オシレーターとはそう言う性質のものです。その辺のことが分かっている人が自己責任で使う分には良いとツールだと思いますが、ただ私は他人にオシレーター系の数値で売りだの買いだのとは、とても言えませんね。

本日の取引:NTT 5勝1敗 +42,000円
持ち越し 5株買い 2株売り



2006年5月11日 日経平均株価16,862.14(-89.79)
日経平均は3日続落。注目されていたFOMCは今後の利上げに含みを持たせる、よく言えば無難、悪く言えば訳の分からないもので、昔のグリースパン議長を彷彿とさせる曖昧な表現でした。米為替報告書も中国を為替操作国と名指しすることは避けたので、こちらも動きは無し。この内容ならドルはもっと反発しても良さそうなものでしたが、そうはならず。なんかモヤモヤしたものだけが市場に残りました。

日経平均は4月から揉み合っているレンジの下限に再び接近してきました。ここで下放れると非常に嫌な形のチャートになりますが、為替が円安に振れれば踏み止まる可能性も高そうです。

本日の取引:NTT 2勝 +16,000円
持ち越し なし



2006年5月10日 日経平均株価16,951.93(-238.98)
日経平均は大幅に続落。午前中はそこそこ堅調に推移していましたが、上値は重く、後場に入るとFOMCを前にポジションを取りづらいところに、先物が売られたため指数はズルズルと下がって行きました。

最近、割り箸の値段が急騰しコンビニや外食産業に打撃を与えているようですね。普段は気にもしていませんでしたが、現在、割り箸の99%は中国から輸入されているそうです。以前は国内にも業者は沢山あったわけですが、中国との価格競争で殆ど廃業に追い込まれ、国内調達は不可能になっています。それがここにきて中国政府の森林保護などの政策から割り箸の値段が急騰し、中国側は嫌なら買わなくて結構と言う態度ですから、さー困ったと言うことになった訳です。まぁ割り箸など無くてもなんとかなる物ですが、問題は中国が圧倒的なシェアをもっている製品と言うのは他にも結構ある点です。

日本やアメリカは付加価値の高い製品作る一方、付加価値の低いものは中国の安い労働力に依存しています。ここ数年、経済はこの方程式で上手く機能していましたが、例え付加価値の低いものでも圧倒的なシェアを握ると言うことは、イコール価格支配力も同時に得ることになります。日米とも目先の利益優先で国内産業を空洞化させたツケは、この割り箸の例のように、いずれ大きな問題となってくるでしょう。

本日の取引:NTT 3勝1敗 +22,000円
持ち越し なし



2006年5月9日 日経平均株価17,190.91(-100.76)
日経平均はちょうど昨日の空けた窓を埋める形で反落。今回のFOMCは非常に注目度が高いので、売り買いとも手控え要因となるのは仕方のないところでしょう。また米為替報告書も同じ日本時間で11日の早朝に発表され、中国が為替操作国と認定されるか否かで、為替相場も大きく変動すると予想されることから手控え要因となっている。為替については、政治的判断なのでなんとも言えませんが、誰がどう見ても中国は思いっきり為替操作国でしょう。

チャートを見ている人は既に気づかれていると思いますが、直近3日の日経平均の動きは4月18~20日の動きと非常に似ています。陽線の立ち方、窓の空け方、値幅とほぼ同じに動きとなっています。これで明日、小陽線となるとFOMC明けの11日が大陰線? まさかね。

本日の取引:なし
持ち越し なし



2006年5月8日 日経平均株価17,291.67(+137.90)
日経平均は3日続伸。連休中NYが高かったこともあり、大きくギャップアップして始まりましたが、こう云う展開になると、ザラバは殆ど動きが無くなってしまうのであまり面白くはないですね。また為替が111円台まで円高に振れてきたので、外需系は見送られ内需系中心の物色となったのも指数の伸び悩みになりました。

今週の金曜日はオプションSQですが、昔からSQは荒れる、いやメジャーSQだけが荒れるんだとか、最近ではSQ値がサポート・レジスタンスになるとか、SQに絡むジンクスは市場にたくさん有ります。しかし本当にそうなのか検証しようとしても、自分が欲しいデータはネットを探しても見つからないのが常です。そこで即席でSQ値のデータを作ってみました。時間が無かったので暫定版です。

本日の取引:NTT・NTTドコモ 3勝0敗 +30,000円
持ち越し なし



2006年5月2日 日経平均株価17,153.77(+228.06)
日経平均は大幅に続伸。閑散相場に違いはないのですが、前場の早い段階で先物に買い仕掛けが入り指数は急上昇となりました。昨夜から為替が112円台に入っていたのですが、米CNBCの女性キャスターのひと言が原因でドル安の流れが一時的に止まってしまいました。まぁ今日は強い弱いと言うよりか、為替が円安に振れたタイミングで先物を買い仕掛けたら、意外に値幅が出てしまったと言ったところでしょう。

現在の市場環境を見ると、過去最高益更新など良いニュースが全体の8~9割を占め、悪いニュースが1~2割と言った割合でしょう。03年に日経平均が7,000円をつけた時は、この割合が全く逆の状態で市場は総悲観の状態でした。しかし、市場に流れるニュースは既に過去のものであり、現状を反映しているものではありません。日経平均が7,000円台をつけたときには、耳を塞ぎたくなるようなニュースばかりでしたが、企業の実態は着実に改善に向かっていたのです。このようなこともそろそろ考える時期に来ているんじゃないでしょうか。

本日の取引:NTT 2勝0敗 +15,000円
持ち越し なし



2006年5月1日 日経平均株価16,925.71(+19.48)
日経平均は小幅に反発。ただ連休の谷間と言うこともあって出来高は今年最低を記録。先物になんの仕掛けも無かったことから、非常に閑散な相場となりました。しかし、幾ら連休の谷間とは言え、ちょっと少なすぎますね。年末年始を振り返ると、会社が休みになった個人の俄かデイトレーダーが商いを盛り上げましたが、既に腹一杯買ってしまっているのか、新興市場での含み損が効いているのか分かりませんが、元気がありません。このぶんだと5連休前の明日はもっと閑散になりそうです。

ん~ 為替が一瞬112円台に入りましたね。暫く円高傾向が続くにしても利回りが4%前後ある外貨建MMFにも食指が動きます。

本日の取引:NTT 3勝0敗 +20,000円
持ち越し なし



2006年4月28日 日経平均株価16,906.23(-208.31)
日経平均は円高やソニーの来期の減益見通しで、CMEにサヤ寄する形で始まり、その水準で暫く揉み合いを続けていました。GW前ですし今日もこんな感じで終わるのかと思いきや、10時ごろから突然先物に大量売りが出て急落。この売りを見て警戒感を強めましたが、その後は先物に目立った売りは出ず指数は引けにかけジリジリと戻しました。先物をヘッジで売ったのか、売り崩す目的なのか意図が見えず、先物のビッグプレーヤーにおちょくられているような相場でした。

今週、大きく動いた2日間は理由の分からない先物主導の空中戦で、現物株は材料が出たものを除けば、膠着感が強かったと云えます。上に行くには仮儒が重すぎ、下げればまだ押し目が買いがすんなり入る水準なので、均衡が崩れるまでは暫くこんな相場が続きそうです。

チャート的には25日移動平均を下回っており、決して良い状態とは言えませんが、本気で心配するのは75日移動平均を明確に下抜けてからで良いと思います。

本日の取引:NTT 3勝1敗 +15,000円
持ち越し なし



2006年4月27日 日経平均株価17,114.54(+58.61)
日経平均は小幅に3日続伸。本日は転換線と基準線の狭い間隙に、まるで測ったかのように株価が収まってしまう膠着感の強い日でした。月曜日の急落分を着実に取り返していますが、3日続伸しても半分も埋められない訳ですから強い戻りとはいえません。

最近、日経平均が上昇するにしても、以前のように総花的な上昇にならないのは、やはり高水準の仮儒が徐々に重しとなってきている表れでしょう。こっちも意味の無い取引はなるべく減らしたいと思っているので、相場が動かない日に無理に取引する必要もないでしょう。しかし、4月はここ半年で一番成績が悪くなりました。

本日の取引:NTT 1勝 +5,000円
持ち越し なし



2006年4月26日 日経平均株価17,055.93(+85.64)
日経平均は寄り付いてからの15分間で、本日の安値と高値を出し、その後は終日揉み合いの展開でした。24日の急落のおかげで決算発表をしても材料出尽くしの展開にならず、これは逆に良かったのかも知れません。

市場コンセンサスを大きく上回る決算を出した企業は素直に買われていますが、市場の目は直ぐに07年に向かいますので、これを材料に株価を引っ張れるかは疑問です。また今年の好決算を更新するのはどの企業も容易なことではないでしょう。その辺は会社側も承知しているので、07年は慎重な数字がならんでいますが、それでもハードルはかなり高いように思います。

テクニカル的には基準線(17012円)が下値をサポートし転換線(17133円)が頭を押さえる形になっています。明日はどちらかに放れると思われますが、それがトレンドとして定着するかは疑問です。

本日の取引:NTT 2勝 +11,000円
持ち越し 買い6株 売り2株



2006年4月25日 日経平均株価16,970.29(+55.89)
日経平均は小幅に反発。円高と言うこともあり値嵩ハイテクが指数の足を引っ張りましたが、今日は新興市場も戻していますし、指数以上に堅調だったように思います。

メリルリンチ証券からユニークなレポートが出ていたので紹介します。

【安倍政権誕生で恩恵を受ける可能性がある銘柄】
・森永製菓(2201)、昭恵夫人が森永製菓元社長の長女で、安倍氏は4万9千株保有。
・ホギメディカル(3593)、医療費抑制。
・ダヴィンチアドバイザーズ(4314)、政府保有不動産の売却。
・早稲田アカデミー(4718)、競争社会で難関校受験の需要増加。
・三菱重工(7011)、防衛力の強化。
・トヨタ(7203)、経済と企業のグローバル化。
・スズキ(7269)、インド関連。
・西松屋チェーン(7545)  、少子化対策。
・任天堂(7974)、知的財産の保護。
・伊勢丹(8238)、大幅増税よりも経済成長率優先の政策で、消費の拡大。
・みずほ(8411)、景気回復・金利上昇の恩恵。
・オリックス(8591)、規制改革路線の継続。
・野村(8604)、政府機関の民営化の売り出し収入。
・角川(9477)、日本映画の復興。
・NTTデータ(9613)、郵政民営化、政府情報収集の強化。
・セコム(9735)、警備需要、医療改革。
・ソフトバンク(9984)、放送・通信・ネットの融合。

【安倍政権誕生で打撃を受ける可能性がある銘柄】
・戸田建設(1860)、公共事業の削減。
・新日鉄(5401)、中国関連。
・日立建機(6305)、中国関連。
・SANKYO(6417)、北朝鮮出身も多いといわれるパチンコ関連。
・マブチモーター(6592)、中国関連。
・ヤマトホールディングス(9064)、日本郵政公社との競争。
・NTT(9432)、NTTグループ再編。
・東京電力(9501)、金利上昇の打撃。
・ニチイ学館(9792)、医療・介護費用の抑制。

まあ子供でも連想できそうな内容ですが、何でも材料にしてしまうところは、さすが株屋ですね。ついでに安倍政権で一番恩恵を受ける国と云うリストを作れば、アメリカが断トツの一番でしょう(笑) しかし、千葉補選の結果を受け安倍政権誕生と云うのも怪しくなってきましたがね。

本日の取引:NTT 4勝 +31,000円
持ち越し なし




2006年4月24日 日経平均株価16,914.40(-489.56)
日経平均は急落。円高、原油高、千葉補選での与党敗退など、いろいろ急落した言い訳がならんでいますが、どれもピンときませんね。結局、機関投資家が調子に乗って主力株を買い上げてしまった反動が出たと言ったところでしょう。実際、本日は先週末の裏返しで、個人が好みそうな銘柄は指数が急落した割には案外底堅く推移していました。

テクニカル的には今日は重要な変化日だったので注目していましたが(本当に変化したのにはちょっと驚いた)一気に基準線の攻防になるとは思っていませんでした。まずは明日、このラインを維持できるかに注目です。

千葉補選について言えば、この敗退で小泉氏の党内での求心力低下は必死で、ポスト小泉がまったく読めなくなりました。政局どうこうと言うよりか、次期内閣がアメリカ寄りか否かの方が市場にとって重要でしょう。まぁ田中角栄以降、日本の首相は実質アメリカが決めているようなものですから、今後どう巻き返すのか見ものです。しかし、40年以上も前に松本清張が書いた「日本の黒い霧」と言う本がありますが、日本とアメリカの関係は今読み返して見ても新鮮です。同時に何も変わっていないと言うことでもありますが・・・

本日の取引:NTT 4勝 +26,000円
持ち越し なし



2006年4月21日 日経平均株価17,403.96(+86.43)
日経平均は反発。本日も主力株買い、新興売りの流れが続きました。

しかし、これほど両極端な相場展開と言うのも珍しいですね。主力優良株は上値にシコリがないので、僅かな買いでも面白いように騰がって行きます。対して新興銘柄は戻れば売りたい人ばかりなので、上値は重く、下げても相対的な割高感から買いも入りづらい状況になっています。ただ主力株も好決算を先取りする形で過熱気味に上昇しているので、動きの悪い新興を売って安易に乗り返ると往復ビンタになりかねないので、その辺は注意が必要でしょう。

NYダウが6年ぶりに高値を更新したそうですが、個人的にはNYダウはあまり参考にしていません。構成銘柄が僅か30と言うのもありますが、GEを除く殆ど全ての銘柄が入れ替わっており、採用されるのはその時代を代表する超優良銘柄ばかりです。日本で言えばキャノン、武田、トヨタ、三菱UFJと言ったところでしょう。基本的にNYダウは大きく下がらないように設計されているのです。これは常に株高を演出することで、米国の強さを内外に認識させる政策でしょう。ですからS&P500やナスダックの方が指数としてはまともでしょう。

本日の取引:NTT 3勝2敗 -16,000円
持ち越し なし



2006年4月20日 日経平均株価17,317.53(-32.59)
日経平均は小幅に反落。今日もギャップアップして始まるものの上値が重く陰線となりました。NYが高いと言う理由だけでは、最近は後が続きませんね。寧ろNYが安く、日経がギャップダウンした時、売りを誘いこんでから先物で踏み上げると言うパターンが続いています。まぁこのパターンも最近飽きてきましたがね。

個人投資家の懐具合を計るのには都合の良い、松井証券の信用評価損益率は、指数が高かった先週の金曜日より寧ろ悪化しており、動いているのは先物と一部の主力株だけと言う感じです。相場環境的は悪くはないのですが、日経平均もSQ値を終値で上回れない状態が続いており、月末の株価の方向性は、今のところ五分五分と言ったところでしょう。

本日の取引:NTT・日水 4勝 +27,000円
持ち越し 11株買い 6株売り



2006年4月19日 日経平均株価17,350.12(+117.26)
日経平均は米国株の大幅上昇を受け2日続伸。米国の上昇は利上げの打ち止め観測からですが、これはちょっとハシャギ過ぎと言ったところでしょう。日経平均は大きくギャップアップして始まった後は、狭いレンジで揉み合いを続け、終わってみれば安値引け。上値は思いのほか重いと言った印象です。テクニカル的にはSQ値の17,390円は最低維持して欲しかったのですが、割り込んでしまいました。ただ先物が最後に上昇し17,390円で終わっているので、明日ここが上値抵抗になるか下値サポートにできるかに注目です。

指数は2日で約350円戻しましたが、個人投資家が好む中・小型株や新興市場の需給は悪く、投資家の間で、かなり温度差のある状況になっています。この手の銘柄群と指数は完全に切り離して考えた方が良いでしょう。

本日の取引:NTT 4勝 +20,000円
持ち越し 11株買い 3株売り



2006年4月18日 日経平均株価17,232.86(+232.50)
日経平均は昨日の下げをほぼ帳消しにする急反発となりました。先物の出来高はSQでもないのに11万枚と今日も凄いことになっています。テクニカル的には25日移動平均がサポートとなり反発と言う説明ですが、実際この2日間の乱高下に合理的な説明を加えることは困難でしょう。

結局、昨日にしろ今日にしろ、先物を仕掛けた向きがいて、指数だけは乱高下しましたが、これだけ先物が荒れてくると一般投資家は逆に腰が引けてしまうのでしょう。現物株は外国人が休みと言うのを割り引いても、ちょっと出来高が少なすぎます。欧米の投資家が全て戻ってくる明日の動きが注目されます。

本日の取引:日立・日水 4勝1分 +22,000円
持ち越し 10株買い 2株売り



2006年4月17日 日経平均株価17,000.36(-233.46)
海外勢が休みの中、先物主導で日経平均は大幅安となりました。繰り返しになりますが、そもそも16,777円のブレイクアウトと、その後の上昇が薄商いの先物主導での上昇だったので、先物への買いが止まれば、同じような下落になるのは仕方のないところでしょう。また現物株のボリュームが落ちても、今日なども先物は大活況ですから、指数のブレは大きく、日経平均の動きは非常に読み難くなっています。

金利など外部環境の悪化もそうですが、日本の場合もう一つ手控え要因となっているのが、直近2年間の4月~5月の動きだろう。04年、05年とも指数は10%以上の下落となっており、個人投資家の間にも警戒感が強い。ただ此処から下は、基準線、75日移動平均とサポートラインが次々と控えており、現状でそこまで心配する必要もないのかなと思います。

本日の取引:NTT 3勝 +16,000円
持ち越し 10株買い 2株売り



2006年4月14日 日経平均株価17,233.82(+34.67)
日経平均は小幅に続伸。値段もそうですが、日中の動きも上・下・上・下と昨日と同じようなパターンでした。SQは事前予想だと若干の売り越しが予想されていましたが、いざ蓋を開けてみると逆に買い越しで、SQ値は17,389円と異常に高く決まりました。SQ値は当月のサポート及びレジスタンスと意識されているので、来週この価格を上抜けるかに注目です。

長期金利が1.98%と5年7カ月ぶりの高値をつけました。それでもまだ1.98なのですが、電力株を筆頭に有利子負債の多い会社の株価が軟調なのは、理に適った動きと言えるでしょう。ゼロ金利も今年中には解除されるでしょうから、中期投資の方は金利上昇に強い会社・弱い会社をチェックしておくのも良いと思います。

本日の取引:日立・NTT 3勝3敗  -23,000円
持ち越し 10株買い 2株売り