本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2005年9月7日 日経平均株価12,607.59(+8.16)
休み明けのNY市場が大幅高となり、日経平均も寄りつきは大きくギャップアップしましたが、そこが今日の高値となりました。欧米が下がっている間、日本はリバランス的に買われ続けていたので、仕方のないところでしょう。

高配当投信の純資産残高が急増しているとNIKKEI NETに出ていました。銀行はいまだ超低金利ですし、株式市場が騰がったと言っても、まだ東証1部でも配当利回りが2%台の株がゴロゴロしてますから、分からないでもありません。しかし、過去に投信急増とか、持たざるリスクなんて言葉が出てくると、その後あえなく失速と言うパターンを繰り返してきただけに、今回がどうなるのか興味深いところです。

本日の取引:NTT・A社 2勝 +12,000円
持ち越し 買い5,000株 売り1,000株

*9月8日の更新はお休みします。



2005年9月6日 日経平均株価12,599.43(-35.45)
日経平均は前場12,730円まで続伸しましたが、後場に入ると、このところ上昇が急だった鉄鋼、メガバンクを中心に現物主導で下落しました。直近かなり偏った物色傾向にあったので、リバランスが入るのは当然と言ったところでしょう。

問題はこの後、ハイテクにバトンタッチするのか、ガス抜きをした後、再び鉄鋼などに買いが向かうのかを見極める必要がありそうです。ハイテクはファンダメンタルズ的に問題を抱えており、外国人や機関投資家が買い上がって行けるのか
難しいところですが、今の過剰流動性相場にはそんなことは関係ないんですかね。

本日の取引: NTT1勝 10,000円
持ち越し 買い3,000株 売り1,000株



2005年9月5日 日経平均株価12,634.88(+34.88)
日経平均は3日続伸。8月23日のザラバ高値12,610円を抜き、依然として上値追いの形になっています。ここからはSQ、選挙前に13,000円までやってしまえば、選挙の結果がどうなろうが、高値波乱の可能性が大でしょう。SQが12,500円付近で落ち着けばジリ高が継続すると考えています。

昨夜、私の住んでいる地域で集中豪雨があり、周りでもかなりの被害が出ています。幸い私の家は浸水しませんでしたが、自然災害は恐ろしいですね。

本日の取引: NTT2勝 20,000円
持ち越し2,000株



2005年9月2日 日経平均株価12,600.00(+93.03)
日経平均は続伸。大引けにインデックス買いが入ったのもありますが、終値で12,600円を回復しました。個別銘柄どうこと言うよりか、兎に角、先物が強く、来週のビックSQに向け13,000円に絡む思惑が働いているようです。

ハリケーン「カトリーナ」がもたらした被害は、事態が明らかになるにつれ、深刻なものになってきました。被害を拡大させたのは海面より低いニューオーリンズの地形に、満潮、超大型ハリケーンの到着が重なった為と言われている。このような不運が重なるのは数学的確率から言えば極めて低いのでしょうが、先日イラクで起こったパニック的な将棋倒しで1000人が亡くなったのも含め、通常考えられない不測の事態と言うのは歴史を振り返っても、結構頻繁に起こっていると言うのも事実でしょう。

例えばタイタニックは、当時の技術水準を遥かに超える16区もの防水隔壁を設ける安全設計をしていたにも関わらず簡単に沈没。ヘッジファンドLTCMは、ノーベル賞学者を含むアメリカ金融界の頭脳を集結して、高収益を上げ続け、リスクは完全にコントロールできると日頃から豪語していたが、ロシア危機で呆気なく破綻。

リスクを過剰に警戒していては物事は前に進みませんが、リスクを数学的確率だけで軽視する訳にも行きません。人間の頭で考えるリスク管理と言うのは、常に常識の範囲内で、希望的観測が多いと言うことなのかも知れません。

本日の取引:なし
持ち越し2,000株



2005年9月1日 日経平均株価12,506.97(+93.37)
日経平均は大幅に反発。NY株はハリケーンと言う悪材料を糧に動きが変わってきました。ちょうどロンドンテロの後と同じような感じですね。まぁ、永遠に騰がり続ける相場は無く、その内、押し目買いが、押し目で無くなる日が来るんでしょが、しかし、こう何度も刷り込まれると、かなりのベテランでも、次の下落相場ではナンピンを繰り返し嵌ってしまいそうです。

本日の取引:芦森工業・オリエンタル酵母工業 2勝 +18,000円
持ち越し2,000株



2005年8月31日 日経平均株価12,413.60(-39.54)
日経平均は小幅に反落。今日は値動きに乏しく特にコメントはありません。

衆院総選挙も公示され、いよいよ選挙週間ですね。しかし毎日、改革、改革ともう耳にタコが出きるほど聞かされると、他に言うことが無いのかと個人的には少々うんざりです。

改革と言えば国会議員の削減はどうなったのでしょうかね。ちょっと調べてみたら、アメリカの連邦議会は、上院100人、下院435人で合計535人、日本の国会は、衆議院480人、参議院242人で合計722人である。アメリカの人口は日本の約2倍、国土は25倍? 程度であるから、単純に比較すると日本の国会議員数はやはり多過ぎるのかと思えてきます。しかし、欧州各国の対人口比で比べると、向こうは日本の約2倍の議員がおり、特別、日本の議員数が多いと言う訳ではなさそうです。

議員数が多いとそれだけ民意が反映されるから、良いとする意見がある反面、逆に纏まりが無く意思決定が遅れると言うデメリットもあります。日本の場合、議員数の多さは、おらが村の先生と言った感じで、地元へ公共事業を引っ張る利益誘導政治を助長させた面も否定できません。適切な議員数と言うのは、はっきり言ってわかりませんが、日本は議員数が多くても、結局は党内力学の話になってしまうので、個人的には減らしても構わないと思いますね。それと日本で小泉氏のような独裁政治が好まれるようになってきたのは、日本人が政治にスピード感を求めるようになってきた現れなのかもしれません。しかし、同時に恐ろしいことでもあります。

本日の取引: ドコモ・NTT 1敗1分け -10,000円




2005年8月30日 日経平均株価12,453.14(+143.31)
懸念されていたNY株が下がらなかったことと、外国証券経由の買い越し株数が回復したことにより、日経平均は寄り付きで昨日の下落分を埋め、堅調に推移しました。昨日が悲観し過ぎで、今日はちょっと楽観し過ぎと言ったところですかね。

相変わらず買われているセクターは銀行、鉄鋼、低位株と言ったところですが、これは今回の上昇相場が始まった2003年から継続していることと言えます。

今月、東証1部の時価総額が、ITバブルの2000年と同じく、400兆円を超え話題になりましたが、中心で買われた銘柄は正に様変わりです。文章にするより表にした方が分かり易いので作ってみましたが、注目すべきは1株当たりの売買単価でしょう。実に2倍以上の差があります。これは2000年の相場がソフトバンクに代表されるように値嵩ハイテク(IT)株中心の相場で、オールドエコノミーと言われた低位株は見向きもされなかったので、こう言う数字になってしまうのですが、それにしてもかなり極端な数字ではないでしょうか。

まぁ相場ですから、低位株の代表とも言える新日鉄などが今後、400円、500円になる可能性もあるんでしょうが、時価総額が同じ400兆円を超えた現在となっては、個人的には低位株の水準訂正は、もう8合目を超えているように思えますね。
年代 日経平均 時価総額 1株当たり売買単価
2000年 20,830円 400兆円 1,800円
2005年 12,500円 400兆円 800円

本日の取引:武田薬品・田辺製薬 2勝 +18,000円
持ち越し2,000株



2005年8月29日 日経平均株価12,309.83(-129.65)
大型ハリケーンの影響で米原油先物が時間外取引で$70台をつけたことにより、Globexも大幅安となり、日経平均は3桁の反落となりました。

このところ日経平均はNY株と全く連動しておらず、なんで今日だけNYを気にするのか、ちょっと奇異な感じもしますが、取りあえず先回りして下げたと言う感じです。明日は今晩のNY株の騰落より、先週末から勢いが無くなってきた外国人買いが、戻るのかがポイントでしょう。

そもそも米国の問題点は、目先のハリケーンがどうこうではなく、何度も書いていますが、不動産バブルの崩壊が既にカウントダウンに入っていることでしょう。グリーンスパンも再三に渡って市場に牽制球を投げていますが、バブルは収まるどころか寧ろ加速している有り様です。結局、何を言おうが、何をやろうが、行くとこまで行ってしまうのが、マーケットに共通する恐ろしいところでしょう。確実に言えることは、バブルが崩壊すれば、不動産は株と違い元々の流動性が高くありませんから、その後遺症は長期に渡り米国を苦しめるはずです。

本日の取引:リコー・NTT 3勝 +15,000円



2005年8月26日 日経平均株価12,439.48(+34.32)
日経平均は小幅に反発。前場に直近2日間の下値サポートである12,400円を割った時は、大きく下がるかと思いましたが、すかさず押し目買いが入り持ち直しました。この押し目買いがしこるまでは、上昇相場は継続中と言ったところでしょう。今日は銀行株が揉み合いでしたから、ハイテクがファンダメンタルズ的に問題を抱ている現状では、指数も動きが鈍くて当然か。

8月に入ってから主要国の株価は軒並み調整に入り、日本株だけが逆行高になっています。景気の踊り場脱却宣言、日本株出遅れ論、外国人買い等いろいろ言われてますが、結局のところ12,000円を超えて値動きが良くなったから、ヘッジファンドのカネが、値動きの悪くなった海外市場から日本に流れ込んできたと言うのが実情ではないでしょうか。そう言う意味では、海外市場が堅調に戻り日本株の動きが鈍くなると言うのが、リスクになるのかも知れません。

本日の取引:なし



2005年8月25日 日経平均株価12,405.16(-97.10)
日経平均は4日ぶりに反落。上昇相場を主導してきた銀行株は25日移動平均との乖離が10%を超え、さすがに今日は一服と言ったところでしょう。

8月に入ってから銀行株が主で日経平均は従になってしまったかのような値動きです。ハイテク株に関しては4-6の決算は総じて悪かったのに、どの会社も下期は非常に強気で、通期予想を据え置いた会社が殆どです。これに関して私は、かなり懐疑的な意見を述べましたが、此処に来てよくやくアナリストも下期もヤバイんじゃないかと言うようになってきましたね。選挙までは上げ賛成で良いとしても内需の片肺飛行では上昇相場も心もとない限りです。

本日の取引:なし



2005年8月24日 日経平均株価12,502.26(+29.33)
昨日の引け方を見ると今日は調整もやむなしと言う雰囲気でしたが、終わってみれば、日経平均はしぶとく3日続伸となりました。

先物の出来高は昨日が8万9千枚、今日が7万8千と連日の大商い。通常先物が7万枚以上出来ると、指数は±200円前後は動くものですが、2日間の終値での値幅は49円と少なく、これはかなり異常なことです。4月13日にも7万4千枚出来て、値幅が0の日がありましたが、指数はその後3日間で780円急落しています。今回も上下どちらかに、エネルギーを溜めていると思われ、上に行くか下に行くか面白い展開が期待できそうです。

本日の取引:日立・東電・みずほ 2勝2敗 +12,000円



2005年8月23日 日経平均株価12,472.93(+20.42)
日経平均は寄りであっさり12,500円をクリアーしザラバ12,612円まで急伸しました。ただ12,500円に絡むオプションの手当ては昨日の時点で、殆ど済んでいたので、これは少しやり過ぎではと思っていたところ、案の定、大引けに掛けて崩れ始め、本日の安値引け。

選挙前に13,000円を強引にノックインする可能性もあるんでしょうが、外部環境を冷静に見れば好悪の材料は拮抗しており、極端にバイアスを傾ける必要はないでしょう。

本日の取引:日立 2勝1敗 +8,000円



2005年8月22日 日経平均株価12,452.51(+160.78)
日経平均は大幅に反発。先週2度頭を押さえられた12,370円を超えた時点で、今日は勝負有りと言った感じでした。その後はオプション125Cの売りをヘッジする買いやロスカットの買い戻しが先物に断続的に入り、指数を押し上げました。しかし、先物に連動して動いていたのは銀行や一部内需株に限定され、景気回復相場と言うよりか、オプションに絡む先物のテクニカル的な踏み上げと言った方が適切でしょう。

それにしても選挙前の外資と連携したコラボレーション相場とでも言うんでしょうか、オプションも含め売ってる人には辛い相場ですね。

本日の取引:2勝 東電・みずほ 50,000円



2005年8月18日 日経平均株価12,291.73(-15.64)
日経平均は小幅に続落しましたが、下値は堅く高値引けとなりました。今週は予想通り指数は揉み合いでしたね。来週は上下どちらかに動くと思いますが、現状下がると思っている投資家の割合が多ければ上で、騰がると思っている投資家が多ければ下でしょう。個人的には6:4ぐらいで下がると思っている投資家の方が多いと感じてますがどうでしょう。

マスコミでは今回の小泉氏の反対派潰しを、喧嘩の仕方が上手いなどと、連日褒め称えていますが、果たしてそうなんでしょうか? 兵法では敵の逃げ道を一箇所空けつつ包囲せよと説いている。それは弱小の敵でもとことん追い詰めてしまえば、窮鼠猫を噛むではないが、背水の陣を敷いて、死に物狂いで向かってくるからです。

結局、とことん追い詰めた結果、新党を作られてしまったのは誤算でしょう。弱小な党(失礼)とは言え、全国の郵便局が味方につけば、比例でもそれなりの票が入り、私のように郵政民営化に賛成でも小泉独裁政治を快く思っていない人も少なからずいるわけですから。

結局、今回の参議院否決にしたって、郵政民営化を真に反対している議員は少数だったと思います。もう少し頭のある指導者なら穏便に郵政は成立していたことでしょう。自分に逆らう者は徹底的にぶっ潰すアメリカ型の戦略は見ている方は分かり易いですが、かつてのベトナムや一向に収拾の見込みがつかないイラクを見れば、やはり上策とは思えませんね。

堀江氏を自民が公認・推薦しなかったのは理解できますね。堀江氏は例のフジTVの件でマスコミ、特にTV局を敵に廻していますから、小泉応援で一致団結しているTV局は、もし公認されれば対応に困ったことでしょう。自民党はこれで墓穴を掘るなと思っていましたが、そこまで馬鹿ではありませんでした。私の考え過ぎですかね(笑)

本日の取引:A社 買い2,000株




2005年8月18日 日経平均株価12,307.37(+34.25)
日経平均は小幅に反発しましたが、昨日と同じ12,370円で頭を押さえられました。さすがに一本調子で上を買って行くことに警戒感が出てきたようです。注目の選挙は日米マスコミの世論誘導のかいもあり、小泉圧勝ムードですが、この点は既に株価に織り込まれてしまったと考えていいでしょう。

しかし、出たがり屋の某社長まで選挙に登場してくる始末で、マスコミや国民の盛り上がりとは逆に、個人的にはだんだん馬鹿馬鹿しくなってきました。

本日の取引:なし



2005年8月17日 日経平均株価12,273.12(-42.55)
NYの大幅安を受け朝方は売り先行で始まりましたが、売りものが少ないのを確認すると、次第に買いが優勢に成り、指数は年初来高値を更新する場面もありました。

NYは5月から続いた過度の楽観を修正する場面にあり、日経平均はNYに遅れて、現在楽観を満喫していると言ったところでしょう。3市場残の取り組みが示すように、日経平均そのものが仕手株のように成っており、理屈の通らない値動きが暫く続きそうです。

本日の取引:みずほ・日立 2勝1敗 +13,000円



2005年8月16日 日経平均株価12,315.67(+59.12)
日経平均は反発。今日は内需がひと休みして、昨日まで蚊帳の外だったハイテクに少し資金が廻った感じです。

先日ある人に、こんなに騰がったらもう怖くて買えないと言われましたが、これは半分当たっているが半分間違っているなと思いました。詳しく調べた訳ではありませんが、個人投資家の7割ぐらいが逆張り投資家だと私は認識しています。ですから指数が高値圏にくると買いを控え、逆に指数が下がり始めると買い始める。そして完全に下げトレンドになってもナンピンを繰り返し、大負けすると言うのが個人投資家の典型的な負けパターンです。

現状のように指数が急伸した場合は、当然、急落リスクもあるので、損切りが出来ない投資家は売買を控えた方が賢明でしょう。ですから半分は当たりです。 しかし、高値圏にある株が下がり易く、安値圏にある株が下がりにくいと言う理屈はありません。結局、自分が幾らで損切りするかを決めていれば、日経平均が10万円の時に買っても、8,000円の時に買っても、自分が取るリスクは常に一定なので関係ありません。リスク管理とは、攻めながら守ることなのですから。

本日の取引:三菱重工・日立 2勝1分け +30,000円



2005年8月15日 日経平均株価12,256.55(-5.13)
日経平均は小幅に続落しましたが、TOPIXは6日続伸。今日も先週までの流れを引き継いで、内需買いのハイテク売りでした。内需関連に関しては、まさに押し目待ちに押し目なしの状態です。

機関投資家も指数が急発進となったことから、ベンチマークの関係も有り、慌てて内需大型株を買いに入っている感じですね。まぁ一通り買い終われば、ポジション調整をしてくると思われます。

我々、個人投資家としては内需を順張りで買って行くのか、下落しているハイテクを逆張りで狙うのか悩ましいところです。

本日の取引: 三菱重工・東京瓦斯・三菱電機 3勝1敗 +20,000円



2005年8月12日 日経平均株価12,261.68(-1.64)
GDPは事前予想よりも下振れしましたが、殆ど材料にならず、日経平均は昨日の終値を挟んでの揉み合いとなりました。オプションSQが通過したので、今日は先物のヘッジ買いが出なかった分、上値は押さえられましたが、然りとて大きな売りも出ず、この揉み合いは、予想外の強さでした。

さすがに火曜日からの指数の上昇は500円幅にもなっていますから、高値警戒感から新規で買うのは腰が引けるところですね。しかし、このブレイクが本物なら大きな押しは待っていても入らないはずであり、逆に入るようだと怪しくなります。

本日の取引: 三菱重工・みずほ 1勝2分け 10,000円



2005年8月11日 日経平均株価12,263.32(+165.24)
昨日のNYは上髭陰線で戻ってきたので、本日はどうかなと思いましたが、寄り前の外国証券経由の注文が大幅な買い越し(個人的にはなんの参考にもしてないが)とあって、続伸してのスタートとなりました。ハイテク系は揉み合いか、若干弱い動きでしたが、銀行株を始めとする内需関連が指数を引っ張り、日経平均は大幅に続伸となりました。明日は4-6期のGDP発表で、事前予想ですとかなり良い数字が見込まれています。もし大きく騰がって始まれば、売り方のセリングクライマックスとなり、上ヒゲを引くようなイメージを持っていますが、果たしてどうなるか?

郵政民営化のTV報道を見ていると、小泉VS抵抗勢力と図式だけを取り上げ、争点が全くずれているように思います。私は郵政民営化には基本的に賛成ですが、いま国民に郵政を民営化するメリット・デメリットを言ってみてくださいと、インタビューしたら、殆どの国民は?? でしょう。それはマスコミが肝心の法案の内容には全く無関心で、争点を小泉VS抵抗勢力の戦いにすり替えてしまっているからです。まぁ小泉氏が巧くすり替えているとも言えますが、それに同調するマスコミも最低と言えるでしょう。

例えば「民間にできることは民間にを合言葉」に郵政を民営化したニュージーランドでは貯金業務など公共サービス部門が、次々とアメリカ、オーストラリアなどの外国資本に売却され、翌日配達を保証するという理由で郵便料は大幅に値上がりしたという経緯があります。

直接関係はありませんが、先日も全国小売酒販組合の年金資金140億がイギリスのヘッジファンドの破綻により、回収不能になったとのニュースが報道されてました。海外ではヘッジファンドやベンチャーキャピタルの破綻など、日常茶飯事です。郵便局に滞留していたリスクを知らないマネーが民間の市場原理に晒されれば、ひとたまりも無いでしょう。外資にしてみれば正にカモがネギ背負ってやってくるようなものです。勿論、竹中氏が言うようにメリットも沢山ありますが・・・

ですから、マスコミも小泉VS抵抗勢力と言う部分だけを面白がって、取り上げるのではなく、郵政民営化のメリット・デメリットを国民に公平かつ正確に報道提起して行くのが、本来の仕事ではないでしょうか。せっかくの選挙なのですから、小泉が好き嫌いなどと言うレベルの低い選挙だけにはしないで貰いたい。

本日の取引:三菱重工・横浜銀行・リコー 3勝1敗 +19,000円