本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2005年10月27日 日経平均株価13,417.08(+22.06)
日経平均は小幅に続伸。後場になるとGMが会計に関する情報の提供を求める召喚状を受け取ったことをきっかけに指数はマイナスになる場面もありましたが、影響は一次的で、ほどなく切り返しました。この問題は今晩のNYを見てからと言うことでしょう。

基本的に今日も、昨日同様に内需系が堅調で、ハイテクが足を引っ張る展開でした。そのハイテク系の決算ですが、個人的には思っていたよりも悪くないなと言う印象ですが、市場がどう反応するのかは微妙ですね。

本日の取引:3勝  京セラ・ソニー +18,000円
持ち越し:なし



2005年10月26日 日経平均株価13,395.02(+114.40)
朝方から先物主導で指数はジリ高となり、日経平均は2日続伸となりました。チャートもこの2日間の続伸で、基準線を回復し、取りあえず中立に戻りました。しかし、2日間で約300円ほど上げた割には、主力株の出来高は低調で、以前のような力強さはありません。あくまで先物主導の戻りと言った感じでした。やはり主力銘柄の決算発表を前に、売る方も、買うほうも、かなり神経質になっているようです。

日経平均が先の高値を抜くには、現状の鉄鋼や内需株主導では、まず無理と言ってよく、決算発表後にハイテク株が買われるか否かにかかっています。ここにきて、ナスダックも徐々に下値が切りあがっており、物色の流れの変化に注目したいと思います。

本日の取引:2勝1分け 京セラ・ソニー +16,000円
持ち越し:A社200株



2005年10月25日 日経平均株価13,280.62(+174.44)
米国は次期FRB議長にバーナンキ氏が指名されたことにより、ご祝儀相場となり大幅高。しかし、これもよく分かりませんね。グリーンスパンが辞めれば利上げが終わると言う連想なんでしょうかね。個人的には、そんなことは有り得ないと思いますが・・・ まぁ理由はともかく、日経平均もCMEにサヤ寄せする形で、久しぶりの大幅反発となりました。

それにしてもグリーンスパンは、実にいいタイミングで辞めることができ、内心ホットしていることでしょう。利上げのタイミングを間違えて不動産バブルを招き、そのツケはバーナンキ氏が全て負うことになりそうです。結局、金融政策などのマクロの舵取りは、短期間での修正など出きるものではなく、前任者のツケをもろに被ることになります。結局、マクロの方向性が決定している現状では、誰がやっても、たいした意味はないでしょう。

本日の取引:3勝2分け 京セラ・ソニー +36,000円
持ち越し:なし



2005年10月24日 日経平均株価13,106.18(-93.77)
日経平均は反落。ほぼ前日比変わらずで寄った後は、先物主導でジリ下げ。後場は安値圏で売り買い交錯となり、そのまま終了。鉄鋼株の出来高急減が示すように、市場ボリュームは縮小傾向を示しており、本日のように、買いが手控えられると、先物主導でストンと落とされるような不安定な相場は、暫く続くんじゃないでしょうか。

相場が軟調になると、高水準の信用買い残、3兆5千億が取りざたされます。日経平均は現在、高値から約700円落ちた水準ですが、個人的には信用買い残は、意外に増えていないなと思います。従来の個人投資家は、株価が下がるとナンピンを繰り返し、信用買い残を膨らます傾向がありましたが、鉄鋼株などを見ていると、損切りも確りやっているように感じます。それとも、これから増えてくるんでしょか? いずれにしろ、ネット売買が主流になった現在は、売買の回転が昔より数倍速くなっていますから、従来の経験則をあまり過信しない方が、いいかも知れません。

本日の取引:4勝2敗 日立・京セラ +5,000円
持ち越し:B社 買い600株 売り200株



2005年10月21日 日経平均株価13,199.95(+9.49)
日経平均は小幅に続伸。朝方はNYの反落を受け、13,000円割れまで売り込まれましたが、これで今日のところは、売り方の目標達成と言うことだったんでしょう。先物のショートカバーが、買いを呼び込む形となり、プラス圏で取引を終えています。

来週から中間決算発表が本格化してきますので、個別に乱高下がする銘柄が多くなりそうです。基本的には、好業績期待で株価が大幅に上昇してきた銘柄は、予想通り良い決算を出したとしても織り込み済みで片付けられそうですし、かと言って業績の悪い銘柄を狙っても、本日引け後のパイオニアのように更なる大幅下方修正を出したりと、一筋縄では行かなそうです。

本日の取引:4勝1敗 京セラ +22,000円
持ち越し:B社200株



2005年10月20日 日経平均株価13,190.46(+60.97)
6日続落のあと、米国株が久しぶりに急伸した割には、戻りが鈍かったと言わざるを得ません。もっとも日本株は、米国を無視して上昇してきた訳ですから、当然と言えば当然なんでしょうがね。しかし、値動きが悪かった割には、今日も先物は8万枚以上の大商いで、まだ熱気までは奪われていないと言う感じです。

ここから、指数を再び上に持っていっても、大きく下に振ってきても、なんら不思議はないのですが、日本株の場合、指数寄与度の高いハイテク株が、今まで殆ど相場になっていないので、指数を急落させるには、一段とハイテク株を売り込まなければならず、それはそれでリスキーなことだと思います。

本日の取引:4勝1敗 京セラ +28,000円
持ち越し:B社100株



2005年10月19日 日経平均株価13,129.49(-222.75)
日経平均は後場寄りと大引けに、大口のインデックス売りが出て6日続落となりました。今日の下げで、実線が基準線を割り込んでしまったのは、ちょっと嫌な感じですが、まぁ今日は指数限定の特殊な下げ方でしたので、地合いが悪化していると言う感じはしません。

TOPIXへの浮動株指数導入による思惑が、既に出始めているのか分かりませんが、指数の乱高下は暫く続くと見ておいた方がいいでしょう。

本日の取引:3勝1敗 中部電力・ソニー・京セラ +12,500円
持ち越し:B社200株



2005年10月18日 日経平均株価13,352.24(-48.05)
鉄鋼、メガバンクが再び買われましたが、全体の動きは鈍く、日経平均は5日続落。主力株の中にも乱高下する銘柄が多く、捉えどころない相場になってきました。

乱高下と言えば、今日はTBSがS安になるなど、買収銘柄も荒い動きになっています。しかし、こう言う買収劇を見ていて思うのは、本来、攻める立場より、守る立場の方が圧倒的に有利なはずなんですが、対象にされた会社は、慣れてないのかオタオタし過ぎですね。堀江氏の時だって、ほっとけば、勝手に潰れたのに逆に助けてしまったり、なにやってんだかと言う感じです。もっと言えば、現状で大資本をもっている企業は、将来自社と対立関係になりそうな会社は、資本の小さいうちに買収して、潰してゆくと言う戦略だって考えるべきです。なんでもありと言うなら、大企業だけモラルに縛られる必要はない筈です。

本日の取引:2勝0敗 日立・中部電力 +17,500円
持ち越し:A社買い2,000株 売り2,000株



2005年10月17日 日経平均株価13,400.29(-20.25)
日経平均は大引けのバスケット買いで下げ渋ったものの、指数は4日続落となりました。4日間の下げ幅は小幅ですが、売買代金が約1ヵ月振りに2兆円を下回るなど、先週のオプションSQを通過してから、少し動きが変わってきました。大型株中心のディーリング相場は一段落したという感じです。

含み資産株や小型株で、幕あいつなぎをしても、指数にはさほど影響はなく、日経平均が10月5日に付けた高値を更新していけるかは、ハイテク株に資金が向かうかどうかの一点と言っていいでしょう。8月の高値から3段下げになったナスダックが、今週下げ止まりを確認できるかに注目と言ったところ。

本日の取引:なし
持ち越し:A社買い2,000株 売り2,000株



2005年10月14日 日経平均株価13,420.54(-28.70)
オプションSQに絡む売買で、日経平均の寄り付きは乱高下し、ちょっとした波乱になりました。SQの清算値は1万3642円で、なにか発注ミスが合ったのではと言われていますが、真相は分かりません。SQ通過後は、方向感なく、小幅な値動きで終了。

読者の方からどのような取引をしているのかと言う、メールを頂くことがあります。昨年までは、幾らで買って、幾らで売ったと、詳細を書いていましたが、非常に面倒な作業なので、現在は書いていません。ちなみに買いでとる時の方が多いですが、今週に限れば、全部、カラ売りによる利益です。厳密には両建てなので、純粋なカラ売りではありませんが・・・ こんなところで宜しいでしょうか?

最近また、買収問題が世間を騒がせていますね。以前、このページで私は、市場で売っているものを誰が買おうが勝手だし、企業は買われるのが嫌なら、上場しなければいいと言いましたが、今も基本的にその意見は変わっていません。先日、ナベツネ氏が村上氏を禿げタカ・偽善者・インチキ野郎と罵ってましたが、禿げタカ・偽善者はともかく、一応彼もルールに乗っ取ってやってるわけですから、少なくともインチキ野郎ではないでしょう。それに外見はナベツネ氏の方が、禿げタカっぽいですよ。

まぁ、冗談はともかく、村上氏の行動が理屈の上では正しくとも、野球と言うのは日本が貧しい時代から庶民の夢や娯楽であり、言わば日本文化の一部と言ってもいい存在です。そう言うものを対象に敵対的買収を仕掛け、幾ら株主だからと言って、それを常に大上段に振りかざすのは、私ですら見ていて不快ですし、いかがなものかと思いますね。

本日の取引:3勝0敗 日立・中部電力 +25,000円
持ち越し:A社買い2,000株 売り2,000株




2005年10月13日 日経平均株価13,449.24(-14.50)
日経平均は小幅に続落。今日は個別セクターに関しては、銀行が堅調だったのを除くと、特に目立ったセクターもなく、マチマチといったところ。一方、オプションSQに絡む、先物の売買は今日も活発で、10万枚近く出来ています。後場13,400円を超えてきた瞬間は、面白くなりかけましたが、さすがに売りの抵抗も激しく、13,500円を超えることは出来ませんでした。

最近、相場が下がった日には決って、証券関係者は、中長期的には、日本株は買いでしょうと言う発言が目立ちます。しかし、これもどうなんでしょうね。彼等のいう中長期予測が、過去に一度でも当たったことがあるのでしょうか? 私の知る限り皆無と言ってもいいでしょう。個人的には、中長期予測など軽々しく語って貰いたく無いなと、思います。現在、日本株が好調なのは、いま世界で一番値動きが良いので投機マネーが集まっていると言った方が適切であり、人口が減少してゆく日本が、本当に中長期的視点で買われているかは、甚だ疑問です。中長期的視点で言うなら、不動産バブル崩壊前夜のアメリカ、過熱状態の中国でも、まだ日本より分がありそうに思えます。まぁ私の性格が天の邪鬼なので、このように見てしまうのかも知れませんが・・・

本日の取引:6勝0敗 東京電力・中部電力 +37,500円
持ち越し:A社買い2,000株 売り2,000株



2005年10月12日 日経平均株価13,463.74(-92.97)
日経平均は乱高下した末に安値引け。まぁこの乱高下は、個人的には予想通りであり、特に感想もないのですが、先物の13万枚の出来高は、迫力がありますね。個別銘柄に至っては、金魚の糞と言った感じになっています。とても片張りで決め打ちできるような相場環境ではないので、日計りでも先週から両建てにしています。

今年もノーベル賞の発表がありましたが、経済学賞は、またアメリカ人でした。アルフレッド・ノーベルの遺書には、国籍を問わず人類に最も貢献した人々に贈る賞と書かれていましたが、どうなんでしょうね経済学賞というのは・・ なぜこんなことを書くかと言うと、経済学賞は1969年に後から突然追加した賞であり、過去36年間に39人ものアメリカ人が受賞しているとても胡散臭い賞だからです。まぁアメリカの経済学、金融工学が最先端であるのは認めますが、今年のゲーム理論に代表されるように、これが人類に貢献しているとは、私には思えません。数年前、アルフレッド・ノーベルの遺族が、経済学賞はノーベルの意思に反すると訴えを起こしていましたが、私も全く同感ですね。もしノーベル賞に大国の圧力が働いているのなら、賞を設立したノーベルも草葉の陰で泣いていることでしょう。

本日の取引:東電・中電 4勝2敗 +27,500円
持ち越し:A社買い2,000株 売り2,000株



2005年10月11日 日経平均株価13,556.71(+328.97)
日経平均は大幅に反発。連休中NYが冴えなかった割には、前場から内需株中心に、まずまず堅調な動きでした。後場に入ると機械受注発表で、先物が一気に買われ、13,500円を回復。まぁ機械受注後の指数の急伸は、オプションに絡むテクニカル的な要素が強く、額面通り受け取ることは出来ませんが、依然として買気だけは強いですね。

今の日経平均は、1日で500円下がっても、500円騰がっても、別に驚きはありません。そのぐらい不安定な位置にあることは、認識しておくべきでしょう。

本日の取引:5勝0敗 東京電力・中部電力 +42,500円
持ち越し:A社買い2,000株 売り1,000株



2005年10月7日 日経平均株価13,227.74(-131.77)
NY市場は昨日も続落して、CMEの清算値は13,140円。今日も大幅続落かと思われましたが、寄り前の気配は、意外に強く下げ幅は限定的でした。また東証1部全体で見ても、今日は値上がり銘柄数の方が多く、TOPIXはプラスで終わっています。従って、指数株、限定の下げだったと言えるでしょう。

来週のオプションSQは、14,000円の線がほぼ無くなり、13,500円か13,000円かの攻防になってきました。来週は、これに絡む思惑で、再び先物や指数株は、乱高下するんじゃないでしょうか。

それにしても日本は、3連休が多すぎますね・・・

本日の取引:6勝1敗 中部電力 +37,500円
持ち越し:A社買い2,000株 売り1,000株



2005年10月6日 日経平均株価13,359.51(-330.38)
日経平均は急落。久々に大きな下げとなりました。先物は現物より更に80円下で終わっていますから、実質400円幅の下げだったと言えるでしょう。今日の急落は、NYが下がったのを受けてとの解説が多いですが、あくまでNYはきっかけに過ぎないでしょう。今までNYは完全に無視して、上昇してきた訳ですから、今日だけ連動性を強調するのも変な話です。

結局、一昨日、買うものがなくなって、大した理由も無しにハイテクを急騰させた反動がモロに出たと言うことでしょう。ですからハイテクを除けば、それほど酷い下げとも思えません。今日も出来高・売買代金とも高水準で、押し目もかなり入っていたようです。これが、明日利食いとなるのか、シコリとなるのかで、方向性が決りそうです。

理由はともあれ、日経平均のチャートは陰転してしまったので、一応下値目途を考えておくべきでしょう。と言っても殆ど押し目を作らず上昇してきたので、これと言った節が見当たらないんですよね。当面、一目均衡表の基準線13,100円がサポートとなるかに注目でしょう。

本日の取引:5勝2敗 中部電力、東京電力 +12,500円
持ち越し:A社2,000株



2005年10月5日 日経平均株価13,689.89(-48.95)
日経平均は小幅に反落。昨日、急騰したハイテク株は意外に値持ちがよく、逆に資金がハイテクに移動したため、これまで相場をけん引してきた鉄鋼、銀行などは軟調に推移しました。指数は両セクターが相殺し合って、ほぼ揉み合いと言ったところ。

今日は指数を見れば、大した動きがなかったように見えますが、先物は昨日より多い93,745枚の大商いです。14,000円のコールオプションを踏ませたい向きと、そうはさせまいとする反対勢力が、激しくぶつかり合っていました。14,000円を狙うにはハイテクに物色を切り替える必要があった訳ですが、果たして思惑通り行くのか見ものです。

本日の取引:A社買い1,500株



2005年10月4日 日経平均株価13,738.84(+213.56)
日経平均は大幅に反発。まさに今日は、ハイテク主導の上昇で、これが本来の日経平均の上げ方でしょう。

ハイテク株に関しては、業績からは積極的に買えるような状況下には無いのですが、それでも異常な値段まで買い上げてしまった鉄鋼株などに比べれば、まだ買い易いのかも知れません。しかし、ハイテク株の一部にも既に過熱感が見られますがね。まぁ指数に関して言えば、鉄鋼株などを急騰させるよりも、ハイテクをいじる方が、よほど指数寄与度が高いわけですから、最後の仕上げにきているのかも知れません。この勢いだと食い散らかすだけ食い散らして、残ったものは買えないものばかり、なんて言う状況になる日も、そう遠くないんじゃないでしょうか。

本日の取引:ソニー・京セラ 4勝 +47,000円
持ち越し:なし



2005年10月3日 日経平均株価13,525.28(-49.02)
期待値の高かった短観は市場予想を下回る内容で、日経平均は売りに押される場面もありましたが、下値では依然として買い意欲が強く、後場はプラスに切り返す場面までありました。大引けはインデックス的な売りが出て指数は下げましたが、先物は高値圏で終了。

しかし住金は前場375円まで下がっても、出来高は衰えず、結局5%近い上げをして終わっています。こうなると、もう完全に仕手株ですね。個人的には住金には興味はありませんが、どのような決着がつくのかは興味があります。

先日、ネットを見ていたら、面白いものを見つけました。なんでも優れた投資家は精神異常者の可能性があるとタイムズ紙が報道したようです。それについて「株式投資と心理学」の方でコラムを書きましたので、時間のある方は読んで下さいね。優れた投資家は機能的精神異常者?

本日の取引:A社・京セラ 2勝 +12,000円
持ち越し:B社300株