本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2003年5月16日 日経平均株価8,117.29(-6.11)
日経平均は小幅ながら続落となりました。1~3月GDPがゼロ成長となったことはともかく、今の市場を見ていると、秋口の蚊とでも言いましょうか勢いが感じられません。

株は自分が100%勝てると思い込んだときだけ、参加すれば良いのであって常時リスクに身をさらすのは得策ではありません。株を長く持てば持つほど資産が増える時代が過去にありましたが、それはあくまで昔の話であって、投資戦略も時代に合わせ変化して行かなければ論理的ではありません。今は世界的に見ても、好材料より悪材料の出る可能性の方が高く、中・長期投資よりも短期で勝負する方が安全ではなかろうか。まあ、私の個人的見解なので長期投資派の人は気を悪くしないで下さいね。



2003年5月15日 日経平均株価8,123.40(-121.51)
日経平均は反落。あまり意味の無い株価対策で材料出尽くしとなりました。現政権に株価対策など期待するだけ時間の無駄ですね。

私がよく売買する三菱重工業の決算が発表され、大きく値を下げています。市場規模などの縮小にコスト削減が追い付かない見通しで、2004年3月期については売上高が前期比7%減、経常利益も23%減となるのが嫌気されているみたいですね。

私に言わせれば、予想の範囲内なのですが、市場はそうは見ていなかったようですね。三菱重工業に限らず、デフレが終息しない限り、リストラによる経費削減などには限界があり、それが機能しなくなるのも時間の問題だと思います。これは日本だけの問題ではありませんがね。不謹慎な話ですが、SARSが中国の勢いを止め、それが日本経済にとってプラスに作用する可能性もあると思います。勿論マイナス面も有りますが・・



2003年5月14日 日経平均株価8,244.91(+54.65)
日経平均は反発しましたが、8240円を挟んだもみ合いで終始。円高警戒感や株価対策が気になり、方向感がありません。

森鴎外の「高瀬舟」は安楽死と知足(足ることを知る)を問題にした小説です。確か中学生位の時に初めて読んだのですが、私としては後者の知足が非常に印象に残っております。

庄兵衞は只漠然と、人の一生といふやうな事を思つて見た。人は身に病があると、此病がなかつたらと思ふ。其日其日の食がないと、食つて行かれたらと思ふ。萬一の時に備へる蓄がないと、少しでも蓄があつたらと思ふ。蓄があつても、又其蓄がもつと多かつたらと思ふ。此の如くに先から先へと考へて見れば、人はどこまで往つて踏み止まることが出來るものやら分からない・・・

株式投資もどこかで自分の欲に折り合いをつけなければ、際限の無い欲に潰されてしまうのか? しかし、欲が無ければ向上心も無くなってしまうだろうし、難しい問題ですね。




2003年5月13日 日経平均株価8,190.26(-30.86)
日経平均は反落。米財務長官が為替介入に否定的な発言をしたことから円高が進行し、足を引っ張りました。最近、外国人が買い越しているのは円高を見込んでのことなのか?

変化の早い今の時代、政治にもスピード感が必要ではないだろうか、しかし、スピードを求めれば、その反作用として様々な弊害が発生するのも事実。それでも今の日本は、のんびりしている暇は無いと思います。失敗したら、そのつど修正して行けばいいのです。株で言えば自分の非を認め損切りして、また新たにポジションを持てばよい、それだけのことです。そして、周りも失敗を責めないことです。責められるべき人間は口だけでなにもしない人、非を認めない人ではないだろうか。

本日の取引:(1330)上場インデックスファンド225を100株、8390円で空売り8300円で買い戻し。ちょと早く買い戻しすぎたかな?セコイ売買になってしまいました。



2003年5月12日 日経平均株価8,221.12(+68.96)
日経平均は小動きながら、8200円台を回復して終わりました。

自分がポジションを持ってないから言うわけではありませんが、今回の日米の上昇相場については、言われている程、強い動きとは思っておりません。テクニカル的にも時期的にも戻りやすい位置だったと言うだけで、それ以上のものは無いと思います。期待された? 株価対策も目先の需給対策で処理されそうですし、この先、誰が買い上がるのか興味深いところです。

一見好調の企業業績ですが、リストラ頼みの縮小均衡での増益では、素直に評価する訳にもいきません。そんな中でも毎年、売り上げを伸ばしている企業もあり、その様な銘柄の安値は拾っておいても良いのではないだろうか。

本日の取引:4846三井情報開発を利益確定。