本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク



2002年9月27日 日経平均株価9,530.44(+209.52)
整理回収機構(RCC)による不良債権の買い取り価格を引き上げるとの報道を受け日経平均は銀行株中心に、大きく上昇しました。

週末のG7財務相・中央銀行総裁会議へ手ぶらで行く訳にもいかず、銀行への公的資金注入が今日の話題でしたが、相変わらず政府内は纏まりが無く、なんだか怪しい感じですね。

そもそも、銀行に公的資金を注入=景気回復にならないことは、過去に証明済みです。現在の株価水準から考えると、確かに危機的状況ですが、即金融不安になるレベルでもありません。勘違いしてもらいたくないのは、現在のようなバランスシート不況では、銀行はいくら金を入れられても、不良債権処理に使ってしまいます。後の残りは国債の購入に充てるだけでしょう。結局、市中に金は回らず、穴の開いているバケツに水を入れるようなものです。もっと言えば、これがデフレを推進させる可能性もあります。

このバランスシート不況の根源は、土地ですから、これをまず立て直さなけば、他の政策(愚策)をいくら出しても、私は意味がないと思います。勿論、証券市場の活性化も当然やらなければなりません。要は金が回るようにし、デフレを止めなければ、銀行に公的資金をいくら注入しても一時的なものであり、将来、再び同じことが繰り返されるだけではないでしょうか。

今週は持ち株の動きは、今ひとつでした。まあ高値で買ってる訳でもないので、損してまで売ろうという気はありません。下がれば買い増すつもりです。

本当に寒くなってきました。皆さんも風邪など引かぬよう注意して下さいね。




2002年9月26日 日経平均株価9,320.92(+155.51)
日経平均は反発したものの、勢いがあるとは言えません。公的資金注入がらみの話で、銀行株が元気でした。

どうも私の成績は、ここ数年間、5月のGWまでに年間利益の80%位を稼ぎ、後は横ばいになってしまっています。今年は空売りを殆どやっていないので、なおさら利益が上がりません。成績低迷の原因はトレンドを見ず、株価で判断してしまっているからですね。頭では分かっているのですが、それが出来ないのが、まだ未熟なところです。

残りの3ヶ月、波乱含みの展開でしょうが、悪い手を指さないよう自戒しながら投資して行きたいと思います。



2002年9月25日 日経平均株価9,165.41(-156.23)
NY安&権利落ちと言うことで、本日は▼250円位を想定して指値を入れてましたが前場中ごろから、先物に公的資金と見られる大きな買いが入り、狙っていた株は上がってしまったので、本日は結局なにもしませんでした。

9000円は当局も必死で守ろうとしてますし、売り込みずらい雰囲気もあります。今後の政策しだいですが、10月になれば需給も少しは改善してくるので、私は下よりは、むしろ上を考えているのですが、どうなるんでしょう。

しかし株は難しいですね。私の尊敬する昭和最後の相場師といわれ、住友金属鉱山等、数々の勝負で勝利を収め、所得番付で日本一にもなた是川銀蔵さんも晩年、60年相場をやってきたが、それでも株式投資の極意がつかめず、日夜苦しみ
呻吟していると、言われたそうです。

私の投資暦15年など洟垂れ小僧にも満たないレベルですね。



2002年9月24日 日経平均株価9,321.64(-159.44)
ナスダックが6年来の安値をつけるなど、外部環境はよくありません。日経平均は一時300円近く下げましたが、金融・ハイテク以外は比較的値持ちが良かったように感じます。配当狙いの買いもあったのでしょうか中配のある会社は、明日が落日ですので注意してください。

政府に危機感を持たせる為に、もう一度9000円を割れたほうが良いのかも知れません。しかし危機に直面しなければなにもしない姿勢には、いつもながら情けなくなります。

明日、下げれば225ETFかハイテク銘柄を買ってみたいと思っています。



2002年9月23日 日経平均株価9,481.08
HPをやっていて一番嬉しいのは、読者の方から頂くメールです。現在のような厳しい市場環境のなか、最近株式投資をはじめたという方から、5件もメールを頂きました。市場が低迷し、去って行く人ばかりと思われがちですが、そうでもありません。リスクが多少あっても、人任せではなく自分で資産運用をして行こうと考えられる賢明な人達も大勢いるのです。

一昔前は、市場に17%位いた個人投資家は、最近の調査では、5~6%位になってしまいました。淋しいことです。
世間では、いまだに株は怖いとか、真面目な人はやらない、見たいな雰囲気がありますね。みなさんも職場や近所で、パチンコや競馬の話は出来ても、株の話題を自分から持ち出せないでしょう? それを考えると、株よりまだパチンコや競馬の方が、市民権を得ているのではないかな。税制もそうですが、この変な雰囲気も変えて行かないと市場の活性化は難しいですね。

株は無茶なことさえしなければ、決して怖いものではありません。正しい知識と、少しの忍耐力を持って、市場に向き合えば、滅多に損なんかするものではないと思います。