本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク



2002年11月1日 日経平均株価8,685.72(+45.24)
本日の日経平均は、非常に狭い範囲での取引に終始しました。新たな材料待ちと言ったところでしょうか。

昨夜、テレビ朝日のニュースステーションを見ていて非常に腹が立ちました。昨日株が下がったのは、竹中案を自民党の抵抗勢力が潰したからだみたいな報道でした。

テレ朝系の番組は、以前から偏った報道をするので嫌いでしたが、昨日はさすがに頭にきましたね。いったい何を狙って、このような報道をするのでしょうか?それでいながら竹中案でやれば、どの様なことが起こるかの解説は全くありません。経済や投資に疎い日本の国民は、テレビでこのような報道をされると銀行はやっぱりけしからん。俺たちの生活が苦しいのはすべて銀行の不良債権や自民党の抵抗勢力のせいだと勘違いするでしょうね。事実、私の周りにいる人達もテレビからの聞きかじりで、この様なことを言う人が多い。よく考えると恐ろしいことです。この国を駄目にしてるのは、テレ朝をはじめとしたマスコミではなかろうか。




2002年10月31日 日経平均株価8,640.48(-116.11)
デフレ対策は発表されましたが、日経平均は反落。銀行株のショートカバーでの上昇を除けば、ほぼ全滅状態です。

問題の税効果会計の結論は先送りされました。これに関してはいろいろ批判もありますが、私はこれで良かったと思います。もし竹中案で強行したら一気に信用収縮が起こり、今日は8000円を割れていたと思います。しかし期限を定めていないというのは、考えようによっては、どうとでも取れます。その結果、やはり銀行は将来の自己資本の低下に備え、貸し渋り・貸し剥がしを強化する恐れが有ります。本日のフーズネット(株価1000円・配当7円)の破綻はその見せしめなのでしょうか。もう既に信用収縮は始まってしまったのかな。

そしてデフレ対策でなにより不満なのは、肝心の需要創出に関しては、全く手付かずの状態です。これではデフレ対策ではなく、デフレ促進策です。全く何を考えているのやら・・・暫く催促相場になりそうですね。どうするのかな? 小泉さん。

本日は7011重工を2000株買いました。



2002年10月30日 日経平均株価8,756.59(+47.83)
日経平均は一時8842円まで上昇しましたが、日銀金融政策決定会合で当座預金残高の目標を現行の【10-15兆円程度】から【15-20兆円程度】まで引き上げるとの報道が有り、これが予想の域を出ないとの理由で、若干の失望売りを誘った様です。

しかし、これが本当の理由では無いと思います。私が考えるにもう日銀は必要十分な金融緩和を既に行っていますし、民間銀行から企業に金が流れない現状で、供給側だけをいくら拡大しても、何の解決にもならないことは市場は分かっていると思います。ですから金額の問題ではなく、サプライズが無いとの理由が嫌われ、今後のデフレ対策でも、どうせサプライズは出ないとの連想が働いたのでしょう。

私は暇な時、株関係のHPをいろいろ見て回ってますが、最近の低位株の定義は100円以下の株をいうのですかね? 私に言わせればこれはボロ株なんですが・・・ まあ時代が変わったと言うことなんでしょうかね。私が株を始めた頃は、700円が低位株でした。当時は金が無く(今も無いが)証券会社の営業マンに、お客さんは低位株が好きですねぇ~などと嫌味を言われながら取引してた頃を、思い出してしまいました。



2002年10月29日 日経平均株価8,708.76(-48.75)
今日も昨日と同じ様に薄商いで、総合デフレ対策を見ないことにはマーケットは動きそうにありません。また発表は30日の夜になるみたいなので、明日も膠着状態は続きそうですね。

変な話ですが、期待が薄い分、かなり悪材料は織り込んでいると思います。焦点の税効果会計は、銀行株の動きを見ているとソフトなものに落ち着くのでしょうかね?

今日の日経一面で土地税制の見直しが出ていました。やっと待ちに待った材料です。しかし内容をよく見ると特別土地保有税廃止は良いとしても個人の譲渡所得課税を26%から20%などと、またもやしみったれたことをやろうとしてます。はっきり言って本当に頭の悪い人達ですね。サプライズを伴わないことを小出しに行っても意味が無いということを、この失われた13年間で学んだはずだと思っていましたが、まだ理解して無いようですね。

株式譲渡益課税もゼロとは言わないが、日経平均が2万円を回復するまで5%にするとか、そのくらいのことをしなければ、この状態からは簡単には抜け出せないと思います。まあ、期待はずれなことをやれば、株がさがり催促相場になるでしょう。

どうも政府に疑心暗鬼な私は、本日ポジションを三分の一程、整理しておきました。それでも今後、突っ込めば買いという姿勢には変わりありません。



2002年10月28日 日経平均株価8,757.51(+31.22)
日経平均は引けにかけて、インデックス買いにより高値で引けましたが、とにかく薄商いで、売買代金も今年最低レベルです。総合デフレ対策が発表される30日までは、この様な展開なのでしょう。

デフレというのは本当に厄介な問題です。整理して考えると国・企業・個人・の今やってることは、ある意味正しいんですよね。国の不良債券処理・企業のリストラ・個人の借金返済・これが間違いだとは私は言いません。ただ3つのベクトルが揃い過ぎてしまった結果、デフレスパイラルになってしまっているのが、日本の現状です。経済用語でいう【合成の誤謬】です。ミクロで正しいことをいくらやってもマクロでは逆の結果になってしまう。ここにこの問題の難しさが有ります。

私は経済学者ではないので、これ以上の説明は出来ませんが、やはりこのような時は国が金を使わなければ何時までたっても、問題は解決しないと思います。勿論、金の使い方や税制のあり方については、いろんな議論があって良いと思いますが、国が緊縮財政をやっていては話になりません。