金持ち父さん貧乏父さん/不確実性の魅力

今週の独り言


金持ち父さん貧乏父さん 2003年6月7日

この「金持ち父さん貧乏父さん」の本は結構売れたんですよね。私は根っからの天邪鬼なので、ベストセラーとかブレイクしている本は買わないことにしています。何故って? 多くの人と同じ情報を同時に共有したところで、面白くないからです。

最近、近くの古本屋に行った時、この本が100円で売られていたので、取り合えず買ってみました。期待どうり内容は抽象的で、どうってことない本ですが、1つだけ良いことが書いてありました。

貧乏父さん「一生懸命勉強後しろ、そうすればいい会社に入れるから」

金持ち父さん「一生懸命勉強後しろ、そうすればいい会社を買うことが出来るから」

結局、貧乏人は人(会社)の為に働き、金持ちは自分の為に働くと言うことですかね。私もそろそろ自分の為に働きたくなってきました。一生貧乏で終わりたくないですから・・




不確実性の魅力 2003年5月31日

西田幾多郎氏は人々を哲学に導くものは【人生の深き悲哀】であると言いました。では、人々を株取引に導くものは何なんでしょう? 奇麗ごとを言うつもりはありませんが単に金儲けやスリルだけでは無いように思います。金を儲けるだけなら他にも選択肢は沢山ありますし、スリルなら世の中に、もっとスリリングなものは、いくらでも存在します。

私が思うに人々を株取引に導くものは不確実性の魅力だと思います。将来、起こることは誰にも予測できません。未来を予測するというのは、言うなれば神の領域ではないでしょうか、それに無謀にも挑戦するのが株式投資であり、その妖しい魅力に一度足を踏み入れると、なかなか抜け出すことが出来ません。

よくテレビや新聞の市況解説で「先行き不透明」なので投資は慎重になどと言っていますが、変なことを言うなと、いつも思ってしまいます。透明な未来など理論的にもありえないし、不透明だからこそ株価も変動するのでは? 例えば1年後、必ず1000円になる株があれば、現在ある乖離を埋めれば価格変動要因はなくなり動きが止まってしまうでしょう。先行き不透明だからこそ、株価が変動すると言うことを、彼等は理解していないようですね。

不確実・不透明は素晴らしいことだと、私は思いますが・・・



絶対に損するもの なあ~に? 2003年5月24日

今週はなぞなぞみたいな、題名になってしまいましたが、何のことかと言うと、答えは厚生年金です。正確に言えば40歳以下の加入者です。理由はあえて書かなくともお分かりだと思いますので、省略します。

現在、社会問題になっている国民年金の未納者及び未加入者はおよそ9百万人、経済的に払えない人もいるが、国を当てにせず民間の生命保険や個人年金に避難している人が半数位いる。しかし、ちょっと待って欲しい、国民年金はご存知のように所得にかかわらず保険料は定額制である。(月額1万3千3百円)そして現在では、65歳から毎月6万7千円を受け取れるのである。計算すれば分かるが、30年保険料を払っても468万円、65歳から15年生きたとして貰える金額は約1200万円、将来保険料が引きあげられたとしても、十分儲かる投資です。なぜ人気が無いのか不思議ですね。

対して悲惨なのは厚生年金です。定額制ではないし、定年直前まで自分が受け取れる金額が分からず、しかも強制的に給料から天引きです。そして意外に知られていないのが、国民年金の赤字が拡大すると、厚生年金の報酬比例部分が減額されることだ。国民年金の未加入者・未納者の分を実はサラリーマンが負担しているのです。取りやすい所からとるのは鉄則ですかね。しかし、昨今のリストラブームで厚生年金加入者は減る一方で、国民年金未納者は増え続けています。どうするんですかね?

私はサラリーマンですが、許されるなら今すぐ厚生年金を脱退したいものです。そして有利な国民年金に入りますね。足し算の出来る人なら当然の選択でしょう。まあ、国民年金も将来的にはあやしいですが、それでも厚生年金よりは現時点では、まだましでしょう。金ずるの厚生年金がある限り・・・