株・個人投資家の喫茶店
リスク 11月16日
日常生活でもリスクという言葉を私たちはよく使っています。
では、リスクとはなんなのでしょうか?

リスク(risk)という言葉は、イタリア語のrisicareという言葉に由来します。
この言葉の意味は【勇気を持って試みる】とあります。

進学・就職・転職・住宅購入・結婚・離婚・株の売買など、勇気が必要かは人
によって違うでしょうが、これらに共通するのは、選択です。
実際、私たちの日々の生活は選択の連続です。最近では食べるものまで
リスク(勇気を持って試みる)を求められるという、ちょっと笑えない時代になりました。

では、リスクを完全にコントロールすることは出来るのでしょうか?
私は、ある程度は出来ると思いますが、完全にコントロールすることなど
絶対に出来ないと思います。もし出来ればノーベル賞を10個貰ってもいいくらいの
快挙です。

あの有名なヘッジファンドLTCM(ノーベル経済学者2人を含むドリームチーム)も
リスクはコントロール出来ると言っておきながら、ロシア危機の際に簡単に破綻して
しまいました。

彼等は当時ロシア国債を買っていたために破綻したなどという、報道や解釈
がありましたが、とんでもない間違いです。そんな愚かな人達ではありません。
簡単に説明すると、LTCMは割り高な国債を空売り(ドイツ債・アメリカ債)し
割安な国債(イタリア債等)を買っていたのです。
その時、ロシア債がデフォルトし、驚いた世界中の投資家がいっせいに、
安全な商品に乗換えを始めたのです。その結果、割高なアメリカ・ドイツ国債
はさらに暴騰し、割安な国債はさらに暴落しました。そして株のスットプ高・ストップ安
のように流動性が止まってしまい、反対売買も出来なくなり破綻したのです。

リスクは決して運命ではなく、選択の結果ですが、上記のLTCMのようにリスク
をコントロールしようとしたことが、返って悪い結果になってしまうこともあるのです。
なんとも難しいものですね。






良いトレード 11月9日
早いもので、今年も残り2ヶ月を切りました。
私の年間成績は、勝率こそ平年並みを維持しているものの、
利益に関しては、ここ数年来 最低になりそうです。

原因は、私のこだわりで、今年は空売りを殆どしなかった為だと思いますが、
別に後悔はしていません。僅かな金を儲ける為に、自分のスタイルを崩す方を
私は恐れました。しかし、それが正し選択だったかは自分でも分からないのです。

私のような若輩者が言うのは、おこがましいのですが、良いトレードの条件とは、
自身の相場哲学を追い続けていく信念と、また同時に間違いを認める
柔軟性の間の微妙なバランスの上に成り立っているのだと思います。
トレードをするには、何かを信じなければ出来ないが、同時に多くの間違いを
犯すのもトレードです。

相場には数学の方程式のように、決まったパターンはありません。
昨日まで正しかったことが、今日には間違いになっている(その逆もある)
世界です。マーケットは常に変化しており、自分の気持ちも変化するものです。

年末に向け、信念と謙虚さのバランスをとりながら、お互い良いトレードを
しようじゃありませんか。




時間 11月2日
神々は呪う                               
時間の見分け方を初めて発見した男を                
この場所に日時計を立てた男も呪い給え
私の日々をかくも無残に切り刻んで
ちっぽけなかけらにしてしまうとは!

                   プラウトゥス

日経サイエンスの12月号で、時間の特集をやっていたので、今週は少し時間につい
て考えて見たいと思います。

もし、時間とは何かと問われたら、明確に答えられる人はいないでしょう。
自分ではなんとなく分かっているが、人には説明出来ない、それが時間です。

辞書で調べると【時の長さ。時の流れのある一点からある一点まで。】
とありますが、これでは説明になりません。

では、時間に始まりがあったのか?の問にはどの様に答えるのでしょうか。
この問には、宇宙のはじまりまで遡らなくてはなりません。
しかし、ビックバン宇宙論の大きな疑問点、はじまりの特異点は、今だ何も解決され
ていません。そもそも時間も空間も無い、【無】の状態(しかし物理法則は存在)を
認めろと言うのは明らかに矛盾しています。
ここまで来ると、科学ではなく哲学の領域なのでしょうか。
まあ、この話をこれ以上すると、深みに嵌るので止めておきます。

株をやっていても、時間の問題は避けて通れません。
皆さんもこんな経験は無いでしょうか?日常生活でも、やなことは時間が経つのが遅く
感じ、逆に楽しいことは時間の経過が早い、どちらも物理的な時間は変わらないの
に不思議ですよね。

ポジションが大きくやられている時は、時間が止まっているように長く感じます。
多くの人は、この時間に耐えられないのです。また株で言う逆張りとは、本来 
人間の不快な状況から抜け出そうとする本能と、逆なことをする訳ですから、
口で言うのは簡単ですが、なかなか難しいのだと思います。

時の流れは誰にも止められません。楽しいことも、つらいことも、平等に訪れ
そして過ぎて行きます。
個人投資家は時間を敵に回してはいけません。こんな者を敵にしたら、どんな投資家
も潰れてしまいます。
時間を味方にすれば、必ずこの難局を乗 り越えられると私は思います。