デイトレード、スイングトレード、ポジショントレード、長期投資の違い

自分のトレードスタイルの確立


はじめに

トレードのスタイルを大きく4つに分けました。どれが良くて、どれが悪いと言うものではありません。またどれが簡単で、どれが難しいと言うものでもありません。オリンピックで100m走とマラソンでメダルを取るのは、どちらが良くて、どちらが簡単ですかと聞かれても誰も答えられないでしょう。それと同じです。自分の性格、現在の生活環境にあったスタイルを見つけ、無理なくはじめて下さい。

トレードの説明・期間については、あくまで個人的な見解で、一般に言われているものとは多少違うかも知れません。

デイ・トレード

その名の示す通り、1日で売買を完結させるトレードです。買ったものは儲かっていようが損失であろうが、大引けには必ず清算します。持ち越しはしません。短い時間での取引ですので企業のファンダメンタルズ分析などはしませんし、関係ありません。参考にするのは分足チャートと板だけです。

翌日に持ち越すことがないので含み損を抱えることはありません。引け後に海外でテロのような悪材料が出ても関係ありません。逆に好材料が出ても恩恵に授かることもありません。常に市場を見ていられる人でないと出来ません。

スイング・トレード

ポジションを2~5日保有するトレードです。デイトレードより時間軸は長くなります。基本的にこちらもファンダメンタルズ分析はしません。但し、決算発表を跨ぐ保有の場合は業績の変化などを予測することになります。基本的にはチャート分析で逆張りの場合はオシレーター系指標、順張りの場合はトレンド系指標を参考にしてエントリーします。スイングトレードは売買のタイミングが全てになります。チャート分析が重要です。

ポジション・トレード

この期間については、異なった意見がありますが、個人的には1~3ヶ月ポジションを保有するトレードと位置づけています。少し乱暴ですが5年以内の保有期間は全てポジショントレードと言ってもいいのではないかと思っています。チャート分析にプラスして、企業のファンダメンタルズ分析、国際情勢の変化、国内の政治、業界の動向などを見ていく必要があります。上手く変化を捉えられれば一回の取引で大きな利益を取れますが、必然的に含み損を抱えている期間も出てくるでしょう。

長期投資

トレードではなく投資です。保有期間は最低5年以上から無期限と位置づけます。だいたい他のサイトや本とかでは1年とか言っていますが、それは笑止千万です。企業と言うのは大きなプロジェクトを企画し、軌道に乗せるまではどんなに急いでも5年ぐらいの歳月が必要なのですから、それ以下の保有期間で長期投資と言うのは疑問です。基本的にこれは純粋な投資ですから、利食いとか、損切りとか言う概念は存在しません。企業の利益成長を株主として応援し、それに参加すると言うスタンスです。

投資家と投機家の違い

よく投資家と投機家はどう違うのかと言われますが、明確な区分がある訳ではありません。一言でいえば価値観と時間軸が違うのですが、文章にするより漫画にした方が分かり易いでしょう。
投資家と投機家の違いの絵図


株式投資のはじめ方TOPに戻る